そばと天ぷらと笹と 白水岳
- GPS
- 11:14
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,306m
- 下り
- 1,293m
コースタイム
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 11:13
天候 | 曇りのち終盤晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ぼぼぼぼうぼうだった中白水岳以降白水岳までは劇的に改善されました。ラストのビクトリーロードは一級国道です。徐々に狭くなっていた白水岳山頂も、広さを取り戻しました。 全体を通して現状は、 阿吽の滝までは概ね快適に通行できると思われます。 6合目を越えた辺りから、一部笹の迫り出しているところがポツポツ現れます。8合目から白泉岳の下り途中まではにしやん隊長の尽力により、快適に進行できます。南白水岳への急登から中白水岳までについては、やや改善されたものの依然として断続的にぼぼぼうです。進行にご注意ください。 |
その他周辺情報 | 名湯平田内温泉。風呂上がりの無料の水が美味です。 |
写真
感想
こんなところに感想なんて書き込んで、あこがれのダニー師匠のレコを穢してしまうことをひたすら恐れつつ…
念願かなって、ついにダニー師匠と同行の夢がかないました
(実は以前にも白水岳の刈払いに参加いただいたことがあったのですが、ほとんどお話しさせていただく機会がなかったのです)
結局笹刈のほうは、ワタシはいつもながらあまり調子が上がらず、足手まといになってしまっただけでしたが、アフターの天蕎麦ぱーりーの語らいがあまりにも楽しすぎました
いつも楽しみにしているダニー師匠のレコの感想でしたが、ライブでの師匠のトークは少なくともその9973倍(素数)は面白く、しんどい笹刈抜きで、にしやん亭の手打ちそばとshukaido庵の天ぷら付きのダニー師匠トークショウがあれば、すぐにでもチケット購入したいと思います
ダニー師匠がいつも語っておられる師匠の師匠にもいつか是非ご一緒させていただきたいなどと、つい考えてしまったのはやはり不遜な罰当たりなのでしょう
天にまします白水の神よぉ。願わくば私の罪を赦したまえ。
前夜早めの就寝とワクワクからか丑三つ時には目を覚まし。布団でごろごろするものの、ますますまなこはぱっちりと。ならば精鋭本隊の先遣とし、多少の足しになろうかと一足早く出立。
よろよろとではあるものの、中白水を下り前回成敗地点まで到着。刈払機を組み立て、チップソーを取り付けて作業開始、のはずでございました。
しかし、肝心要のチップソーがうまくはまりませぬ。此度で3度目の現地組み立てでございます。うむう、過去2回はすんなりいったなあ。も、もしや先端部の固定部品が2つに別れぬためなのか。そういえば(あれ、こんなところが外れるのか)と、家での練習の際、感心した記憶が・・・。むほほう。
こうして30分以上の時を、とてちかとんとん、こんこんこん。叩いてみたりあおってみたり。ぼんやり座っていたずらに過ごしておりました。
「ひゃっほうほほう、ようろれいほう」。
疲労と落胆にあえぐ私の耳に澄み切った声がきこえてまいります。ああ、それはプラシド・ドミンゴをも凌ぐ美声とも思われ。やがて鈴の音とともに「沢登りのホセ・カレーラス」ことita-P殿が金色の光を纏い現れたのでございます。
「おぉ、だにやまぁあどのぉ。どれみふぁそれしどるららららあぁ。いかがなされたじゅりえったぁ」
「じ、じつはかくかくしかじかで」
「万事あいわかり申した。おいどんがきたからにはなんとかいたしませう」
あぁ、ita-P殿と西郷隆盛が重なったのはこのときでありました。
至宝の刈払機先端部をわざわざ取り外し吟味されるita-P殿。このときナットが忍者のごとく、音もたてずに笹に紛れ、ひととき姿を消したのでございます。伝家の宝刀を朽ちらせるわけにはまいりませぬ。以後十数分、我々はナット探しに全力を尽くします。
とはいえ敵もさるものひっかくもの。容易に姿を見せませぬ。せめてita-P殿の刈払機だけでもと、不肖私のネジが装着できぬかと試みるも全く合わず。時は刻々と過ぎてまいります。
ああ今日はこうして終了かぁ。ここまできたのにとほほのほぉとぼんやりしていたその時です。つ、ついにita-P殿の究極奥義千里眼発動。土と笹の残骸の中から見事に探し当てたのでございました。
もしや、何か部品が足りないのかも。
「そういえば、前回のこの地点で刈払機を分割したと思われます」
「そぉらしどどれみふぁぁ、そ、そそそれだぁぁぁぁあああ」
空しくとてちかとんとんする私を尻目に、名探偵ita-P殿は最終作業地点を探索。再び奥義千里眼を発動です。
「み、み、みれどそ、みつけたぞぉぉぉぉお、おっれっ」
前回分割した際、落としたままだったベース部をパヴァロッティita-P殿が奇跡的に発見。サントリーホールに響き渡る、割れんばかりの拍手が私の心の中で鳴り止まず。あふれる涙を拭いきれなかったのはいうまでもありませぬ。
肝心のベース部がないのですからチップソーがおさまらないわけです。こうして、成敗地点到着から1時間以上経過した10:40より、ようやく成敗開始。
天にまします白水の神よぉ。担いで帰っただけという最悪の事態を「白水岳の救世主マトリックスネオ」ことita-P殿のおかげで回避できたものの、先遣隊の使命を全く果たすこと相成りませんでした。こ、心より懺悔します。
ita-P殿のようろれいほうバリトンエンジン音に励まされつつ遅まきながらぶいんぶいんしていると、にしやん隊長、「登山界の武者小路実篤」路山人棟梁、笹柱myu殿の精鋭本隊が続々登場。やがて白水周辺にこだまするエンジン音。な、なんと勇壮なる極上のハーモニーでありませう。そのさなか、笹寄せ達人「道南のキプチョゲ」AKI_さん登場。無尽蔵のスタミナで豪快に笹をかき分け前進です。さらには、くっきりとした道の中に笹寄せ免許皆伝「天ぷら四天王」shukaidoさんの軽やかにして尊いお姿を視界に捉えます。
12:30を過ぎようかというあたりで電動笹輪刀をデポ。青息吐息で白水岳への坂を登ります。ふと前方を見やれば一面に広がる一級国道。思わずこぼれる笑み。あぁなんという至福のひとときでせう。
やがてよろよろと精鋭本隊のみなさまと合流。そして昼食。も、もうこの時点ですっかりへたりきっておりました。shukaidoさんによる笑顔つきアイスコーヒー、津軽リンゴと怒濤のウルトラダブルなおもてなし。あぁ、山頂のこれらは、何故こんなにも美味なのでありませう。それはきっと、shukaidoさんの真心が遠赤外線こたつのやうに私たちの心へ深く深く染みこんできたからに相違ありませぬ。しばし疲れを忘れ感慨に浸りました。
昼食を終え一息ついた後、記念写真を撮って復路へ。デポ地点で笹輪刀を分割。再び背負い、よろよろと歩を進めます。
中白水岳から南白水岳へは、断続的にところどころ道路へ迫り出す笹どもがまだ健在。むむう。目に余るきゃつらを携帯剪定鋸にて、ところどころ成敗しつつ進みます。が、底をつきかけていた気力体力のせいか、はたまたいつもの不注意のせいか。それは定かではありませぬが、いつの間にやら両手に擦過傷。やむなく作業中断。むむう、ここらは今後の課題です。
天にまします白水の神よ。結局、たいした戦果を挙げることなく、みなさまをお待たせしてしまいました。も、もうしわけございません。
白泉岳からは、よろよろと歩を進めつつも、精鋭本隊とともに帰路へ。ごぉる目前、AKI_さんの「もうすこしだよぉ」のテノールが響き渡ります。
ほどなく熊の湯駐車場へ。どなたかが「ふう、やっとおわったぁ」と呟いたその時です。笹柱myu殿の歴史に残る名言が飛び出したのは。
「いや、まだ終わらぬ。これからが始まりじゃあぁ」
本日のメインイベントはひらたない温泉での語らいから始まったのでありました。
ま、まさかあんなことやこんなことがそんなことになっていたなんて。あぁ、世界は狭い。感無量です。
さっぱりした私たちはリヤカーに荷物を積み込み、キャンプ場へと。天ぷら四天王shukaidoさんとそば打ち名人推定398段のにしやんしぇふによる華麗なる競演の開幕です。
じ、じつは私天ぷらを苦手としていたのでありますが、あんなに食べたのは遠野民話の里以来数十年ぶりであります。おそるべしshukaidoさん。「道南の栗原はるみ」ここにあり。これに勝るとも劣らない、198の趣味をもつにしやんしぇふのそば。改良に改良を重ねた秘伝のタレと蕎麦との絶妙のはぁもにぃが、わたしたちを極上の世界へといざなったのでありました。
20時をしばし回った頃、あっという間だった秋の一大イベントも終わりを迎えます。そこはかとない達成感と、グルメを堪能した限りない幸せに包まれながら帰路につきました。
精鋭本隊のみなさま、ありがとうございます(長くてすみません)。
にしやん隊長のヤマップ
https://yamap.com/activities/19837939
aki_さんのヤマップ
https://yamap.com/activities/19822762
shukaidoさんのヤマップ
https://yamap.com/activities/19824686
ita-Pさんのヤマップ
https://yamap.com/activities/19818862
白水岳が3年越しで開通され、開通から2年目のPT笹刈りの日を迎えました。
登山口から白泉岳付近は、近郊の僕やダニー師匠と暇を見つけて刈っていましたが、中白水岳からゴールの白水岳は、移動だけで体力を使い果たし、刈る時間も少ないため、年に1回はPTで挑むことを考えてました。
今回は、当初から関わっていた精鋭たちと、志願された秋海棠さんが加わり、勢いづいて遥か先の白水付近のロードをきれいにできました。
どんな山でも晴れた山頂からの景色は格別ですが、言い替えればそうそう大差ないです。でも自分が関わって整備した山からの景色は格別だなーと思っちゃいました。
この熊笹も1年後にはまた笹で埋まってしまうため、整備は続けていきますが、秋海棠さんの絶品天ぷらとニシのそばも合わせて楽しく有志で整備やっていけたらいいなと思いました。
(有志大歓迎です♪)
次回を心待ちにしておりまする。
ありがとうございます。
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