硫黄岳・横岳縦走
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- GPS
- --:--
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,491m
- 下り
- 880m
コースタイム
6日=0620本沢温泉〜0735夏沢峠〜0905硫黄岳〜1102横岳〜1420横岳登山口付近
天候 | 5日=雨 6日=午前・晴れ、午後・曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
6日=横岳登山口〜タクシー〜延命の湯〜JR小淵沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
5日は雨をついて歩く。稲子油からしらひせそ小屋、ミドリ池など、コケと雨が相まって幻想的な風景が広がっていました。危険なところはありませんが、路面が滑りやすくなっています。 6日は朝から晴れ間が出て、登山日和となりました。危険な個所は、硫黄岳から横岳に至る稜線の痩せ尾根です。鎖、はしごがあり、慎重な歩行が必要です。 また、杣添尾根は、横岳直下はハイマツの中を急下降します。さらに、樹林帯に入ると、乾いている路面は1か所もなく、泥濘、岩、木の根、大きな段差、急降下に苦しめられました。景色も変わらず単調でした。こここそ真の意味で、バカ尾根です。 |
写真
感想
梅雨ということもあり雨が心配でした。一日目の5日は、終日雨でした。雨の中を稲子湯から本沢温泉まで歩きました。個人的に一度は泊まってみたいと思っているしらびそ小屋を訪問できたのは収穫でした。
本沢温泉までの森林は、コケの王国です。自然が作り出した緑の景観にため息が出ました。かえって雨降りの日でよかったかもしれません。
本沢温泉は、旅館というよりも温泉付きの山小屋といった雰囲気です。宿泊棟は大変古いのですが、内風呂と洗面所、トイレは新しく清潔でした。天然かけ流しの風呂で、とっても温まりました。体が冷えていたことを風呂に入って知りました。雨に濡れそぼると、自覚していなくても体が冷えるのですね。低体温症はこうやって忍び寄ってくるのかと実感しました。
いずれにしろ、7月とはいえないほどの寒さでした。フリースを持ってきて正解でした。布団も、かけ布団に毛布2枚があり、「夏なのに暑くないかな」と思ったのですが、これで十分でした。梅雨寒で、外も室内も結構冷えていました。
夜は午後7時に就寝しました。8時間の大爆睡。家にいるときよりもゆっくり、たっぷりと睡眠時間が取れるのは山小屋の楽しみの一つですね。
また、従業員さんたちの立ち居振る舞いが丁寧で、好感を持ちました。良い山小屋です。
2日目となる6日は、午後6時過ぎに出発しました。
ヤマテンの予報通り、午前中は晴れました。高度を上げると、硫黄岳の稜線と爆裂火口が見えてきます。1時間程度で夏沢峠へ。小休止ののち、硫黄岳を目指します。
樹林帯を抜けると、広々とした稜線が広がっていました。青い空に緑の稜線が美しい。しかし、白い雲が上昇気流に乗って追いかけてきます。遠くにカモシカの子供が姿を見せました。野生のカモシカを見るのは初めて、望遠レンズを持ってこなかったのを悔やみました。
登ってゆくと左手に爆裂火口が見えてきました。荒々しい、巨大な岸壁は大迫力です。上昇気流が噴煙のように見えました。
硫黄岳の山頂は広々としていて、大勢の登山者がくつろいでいました。赤岳の威容がまぶしく、ここから縦走したい思いに駆られましたが、それはまたのお楽しみに。
横岳までは、岩場と鎖場があります。難度は高くありませんが、転がってしまうと崖下にまっさかさまです。慎重にゆきましょう。
横岳は雲の中でした。真っ白で展望はありません。涼しい風に吹かれて、さわやかな小休止となりました。
そま添尾根は、急な岩場から始まり、樹林帯に入ると、泥濘と濡れた木の根、岩、段差に苦しめられました。それも2時間も。歩けども歩けども、到着しません。靴は泥だらけになってしまいました。
これで八ヶ岳は、編笠山、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳を登ったことになりました。残りの山々もいずれ登りたいですね。
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