草もみじの鬼怒沼
- GPS
- 09:22
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,232m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:43
天候 | 1日目:快晴、2日目:薄曇りの晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路: 女夫渕15:25発〜鬼怒川温泉駅17:00着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
女夫渕〜奥鬼怒温泉: 歩きやすいハイキング道です。 奥鬼怒温泉〜鬼怒沼: 途中のトラバースなどで多少は注意が必要ですが、危険というほどの箇所はない整備された歩きやすい登山道です。 鬼怒沼〜鬼怒沼山分岐: ここまでの道ほどは整備されておらず倒木もいくつかありますが、踏み跡はしっかりしていて刈払いもそれなりにされているようで、歩きにくいと感じる箇所はありませんでした。 鬼怒沼山分岐〜山頂: ピンクのテープ・リボンを頼りに登ります。 |
その他周辺情報 | 日光澤温泉: 日帰り入浴500円 |
写真
感想
初日は女夫渕から奥鬼怒温泉へ遊歩道のハイキング。八丁の湯で宿泊して、2日目で鬼怒沼へ行ってきました。
八丁の湯は2,3年前の冬場にも泊まっていて、その時から暖かくなれば鬼怒沼にと考えていましたが、コロナで行きづらい時期が続いてからのようやくの念願の鬼怒沼です。
鬼怒沼は距離的にも近い尾瀬にやや似ていますが、2000mくらいと尾瀬ヶ原よりも高所で、日本でも有数の高層湿原です。尾瀬ヶ原ほどには広くはありませんが、周りを囲まれておらず、燧ヶ岳や白根山など近隣の高山との標高差も少ないので解放感があるなど、尾瀬とはまた違った雰囲気があります。また、鬼怒沼の玄関口となる奥鬼怒温泉郷で温泉を堪能できるのもポイントです。
八丁の湯で宿泊し、翌朝早くに出発。平日の早朝立ちということもあってか往路は誰とも会わず、この日の一番乗りだったようで、草もみじの湿原を独り占め、なんという贅沢でしょうか。
鬼怒沼を目指したのは、機織姫の伝説によるところもあります。その昔、川俣から上がってきたた若者(弥十)が道に迷ううちに鬼怒沼にたどり着き、花が咲き乱れる光景を見るうちに岩の上で眠ってしまう。目が覚めると機を織る女が近くにいて、天女様だとその姿に見とれるばかりか触れようとしてしまい、怒りを買って八つ裂きの血まみれにされる、という話。まんが日本昔ばなしでも「とんとんからり とんからり」と市原悦子が歌うフレーズとともに、今だと地上波放送は難しそうな艶やかな衣装の姿が印象深いものでした。奥鬼怒歩道の序盤にある「鬼怒の中将乙姫橋」もこの伝説にちなんだ名前のようです。
以前は一面に咲いていた花も、残念ながら鹿の食害によって現在では非常に少なくなってしまったようですが、秋は草もみじを堪能することができるので、この時期に来ましたが、やはりこれで正解。どんなところだろうと期待した鬼怒沼、機織姫はいませんでしたが、そこにあったのは間違いなく美しい光景でした。
鬼怒沼を北端まで縦走して、時間に余裕があったので、鬼怒沼山まで足を延ばしましたが、事前の情報通りに何もない山でした。でも、このタイミングで来なかったらもう二度と来ないかもしれないので、決して無駄ということはありません。
鬼怒沼の南端まで戻るとようやく初めて他の登山者に出会いました。この後も数組とすれ違いましたが、やはり人は少なく尾瀬とは違って静けさに包まれた鬼怒沼を堪能できた山行でした。
帰りの途中、日光澤温泉で日帰り入浴。八丁の湯とは違う2種類の泉質を楽しめました。それから八丁の湯に戻って軽食。八丁の湯の宿泊客は、午後でも女夫渕まで送迎していただけるので、帰路は遊歩道を歩かずに済みました。
温泉を堪能しながら秋の高層湿原の美しさに触れる山旅でした。ここ最近はビジネスホテル前泊や温泉のない山小屋泊ばかりでしたが、やはり温泉宿泊+登山の組み合わせは最高ですね。
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