雨の上高地の過ごし方(+紅葉の焼岳[中の湯ピストン]+松本)★温泉旅
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- GPS
- 15:24
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 1,042m
- 下り
- 1,231m
コースタイム
- 山行
- 2:53
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 4:06
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 3:28
天候 | 10/6 雨のち曇り一時晴れ 10/7 一日中雨 10/8 曇り一時雨 10/9 曇り いすれも風はなし |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
10/7 ■河童橋周辺を散策 上高地バスターミナルから中の湯バス停までバス 中の湯バス停から旅館の送迎 ★♨️中の湯温泉旅館泊 10/8 ■焼岳登山(中の湯ピストン) 中の湯バス停から新島々駅までバス 松本駅から浅間温泉入口までバス(横田信大循環線) ★♨️浅間温泉泊 10/9(コースタイム外) ■松本市街散策 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■焼山(中の湯コース) ・コースは一本道で明確であり、赤テープやペンキが多く迷わないが、指導標はほとんどなく現地点を知るには地図読みが必要。多くの登山者がいたので目指すべき方向は分かったが、一人だったら、例えば北峰と南峰やその他小ピークの区別が分からなかったかもしれない。また、らくルートの「北峰分岐」の位置がずれているように思う。だから北峰の山頂は登頂して標識を確認するまで半信半疑だった。時たま霧が晴れたので、地形を見れば一目瞭然なのだが、終始真っ白だったら困ったことになったと思う。らくルートに頼り過ぎたことは反省。 ・危険個所はない。樹林帯の登山道は転落するような個所はなし。岩幅も高度感のある個所や、クサリ/ロープが必要な個所はない。 ・シラビソ樹林帯はぬかるみが多く、ゲイターを付けた方かよかった(これは反省)。 ・樹林帯の登山道は小さな階段が多い。 |
その他周辺情報 | ■♨️中の湯温泉旅館(10/7)は、中の湯バス停から随時送迎あり。また、チェックアウト後も焼岳下山後にも随時旅館から中の湯バス停まで送迎してくれる(結局時間が余ったので歩いたが)。 ■♨️浅間温泉(10/8)は、ちょうど日本三大奇祭の「松明祭り」をやっていた。 ■松本(10/9)では、 ・旧制松本高校跡地の「旧制高校記念館」 ・「松本市美術館」では「鹿児島市立美術館 名品展」「草間彌生 魂のおきどころ」など ・昼食は、キッチン南海(神保町の店ののれん分け) |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:1.92kg
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個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
ヘルメット
防水手袋
防寒手袋
防寒帽
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感想
(旅の構想)
上高地3泊4日の「山と温泉旅」の記録です。ヤマレコ的には3日目の10/9(土)の焼岳だけが登山で、あとは散策と観光と温泉ですが、4日間すべて関係するので、一括してまとめました。
上高地は高校1年生以来です。上高地の河童橋から奥穂高岳を直登したのでした。教師引率のワンゲルですが、所詮文科系サークル。丹沢を数回経験しただけで、しかも悪天候をついてでしたから、無謀としか言いようがありません。切り立った岩場で霧に囲まれ冷たい雨に打たれ寒さに震えながら、もうダメだと死を意識した生まれて初めてのことだったと思います。高校1年の上高地は楽しい思い出も風景の記憶もないのですが、高校生への人生的教育効果は高かったように思います。
だから今回は追憶の旅です。上高地や穂高連峰をみて、どれだけ当時を思い出せるか。そして、かの時には余裕がなくて楽しめなかった風光明媚な山岳風景。もちろん今回は奥穂高岳の山頂は目指さないのんびりハイキング山旅です。
(焼岳登山の計画---上高地ルートの予定だったが)
奥穂高岳は目指さないけど、しっかりその姿は見てみたかった。焼岳からの穂高連峰の展望が素晴らしいとのことだったので、焼岳だけは登ることにした。計画では、10/8(金)に上高地ルートで登って、中の湯ルートで降り、中の湯温泉で寛ぐというもので、宿を手配したのでした。
(しかし雨の上高地)
しかし上高地に入った10/7(木)は雨。散策なので傘をさして歩いた。しかし期待していた穂高連峰の風景はは全く見えませんでした。翌10/8(金)は、もっと強い雨、予報も一日中雨でした。ここはきっぱりと焼岳は断念して、ヤナギなどの縮物観察をしました。穂高連峰が見えない中で、注目せざるを得なかったのが梓川でした。ケショウヤナギを初めとした渓畔林の美しさに気付いたのでした。
(焼岳の実際--中の湯コースのピストン)
10/9(土)にやっと雨が上がって、出発の宿泊地が中の湯温泉旅館となったので、中の湯コースから入るの一択となりました。問題はピストンにするか、上高地に降りるのか。これには散々迷った末に、天気は不安定で雨上がりですべりそうだったので、無難なピストンにしました。
結果的にはこれでよかったと思います。正直、体調がすぐれなかったのです。前日に13時チェックインと、雨の中、のんびりしすぎたせいかもしれません。緊張の糸が切れたというか。最初から息が上がって、次々に後から来る方を先に行かせました。ピストンの場合は、不調の時はすぐ引き返せばよいので、少しずつ歩を進めました。
しかし、この中の湯コースは好みの森林歩きで、引き返すという気持ちは吹っ飛んだのでした。黄葉のブナ林から、深淵のシラビソ林、そしてカンバとナナカマドの紅葉と次々に変わる森林の変化には目を奪われました。相変わらず、どんどん抜かされましたけど。
そして、森林限界を過ぎ、アカモノなどの真っ赤な草紅葉から、岩場となり、噴煙があがる山頂が見えてくる。ここからも長いのですが、ダイナミック景色を堪能したのでした。ほんの少しの間、青空も見えたのでしたが、晴天だったらもっと色鮮やかだったでしょう。
そして尾根に出て、「北峰分岐」へ。最後の北峰登頂を残して、昼食。タイムコースでは北峰での休憩が1時間40分となっていますが、正確には「北峰分岐」で1時間の休憩、北峰をピストンして「北峰分岐」から降り始めるまで40分です。実感的には、そんなに長くいたのかと意外な感じもします。寒かったけど、防寒着/防寒帽/防寒手袋で、真っ白な雲の中でしたが、至福の時を過ごしていたと思います。風がなかったのがとにかくよかったです。
(上高地よ)
結局、3日間、いや4日目も松本からも北アルプス方面は雲の中でしたから、4日間ずっと最後まで、穂高連峰の姿を見ることは出来ませんでした。「追憶の旅」という目的は果たされませんでした。
しかし雨の上高地も、捨てたものではないと思います。梓川の渓畔林、焼山の森林と紅葉と、植物たちの美しさを感じることができました。動物もそうですね。ニホンザルはともかく、焼山山頂にはホシガラスもいました。
ケショウヤナギは冬の赤い枝が美しいといいます。次は、冬の上高地もいいなと夢想しています。