【鹿児島】藺牟田池 外輪山周回（▲飯盛山・▲片城山）

2022年10月08日(土) [日帰り]

• GPS: 05:03
• 距離: 7.2km
• 登り: 451m
• 下り: 457m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:45
• 休憩: 1:19
• 合計: 5:04

13:24 藺牟田池 駐車場（アクアイム前）
13:41 （飯盛山）山頂まで500m標識
13:52 14:05 飯盛山
14:40 飯盛山登山口
14:46 日本陸連公認コース1キロ地点
14:46 ホテル下 駐車場
14:46 外輪山遊歩道登山口（方城山方向）
15:03 「九州自然歩道路傍休憩所」標識
15:12 草地の広場
16:00 眺望ポイント
16:12 17:17 片城山
17:34 17:35 「藺牟田池」標識 @方城山・山王岳鞍部
17:59 藺牟田池周遊道路（方城山・山王岳鞍部への登山口）
18:12 キャンプ場駐車場入口
18:28 藺牟田池 駐車場（アクアイム前）

天候

曇りのち晴れ。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■藺牟田池県立自然公園 駐車場（アクアイム前）
■トイレ、自動販売機、休憩スペース（椅子・テーブル・屋根付き）あり
■鹿児島市方面から藺牟田池に向かうのに、県道408号（久富木藺牟田線）の南側の入口を通り過ぎてしまい、「麓東の田の神」近くをV字に急ターンして東側の道路から入りました。藺牟田池は観光地なので問題なく上がれます。

コース状況／危険箇所等

■国の天然記念物やラムサール条約に登録されている藺牟田池は、鹿児島の小学生が遠足で行くような観光地。カルデラ湖である藺牟田池(標高295m)の周りには、7座（愛宕山495m、舟見岳498m、交蔓山、竜石462m、山王岳496m、片城山508m、飯盛山432m）の外輪山が囲んでおり、7座を巡る周回コース「外輪山遊歩道」が設定されています。※標高は現地看板「藺牟田池 外輪山登山道 案内図」による。交蔓山の記載なし。※現地では、遊歩道と登山道が混在して使われていますが、これはトラブルの元。
■今回は、7座の最高峰である片城山山頂（509m:山頂プレートによる。正確には508.7m）でのアマチュア無線運用（SOTA:山岳アワード）がメインだったため、飯盛山、片城山だけを反時計回りに縦走。無線運用後は、片城山・山王岳の鞍部から湖に下って、後は湖を周遊する車道を駐車場まで戻る短いコースとしました。
■飯盛山は、らせん状に舗装歩道が整備されており、スニーカーの小学生でも簡単に登れる遊歩道コースです。1本道なので道迷いの心配はありません。実際、子供のグループも大勢登っていました。家族連れハイキングなら飯盛山オンリーのピストンがお奨め。
■問題は初登山の片城山です。藺牟田池という馴染みの場所であり「遊歩道」というネーミングだったのでナメていました。片城山への稜線は急登のみならず、ロープや鎖を使って岩道を登る箇所が連続。ロープや鎖が古く、また鎖が切れたのか短くて登りに十分な長さがないので、安心できません。無線機を無駄に多く持っていたのでザックが重く、ザックだけを先行させて上げないと安全に登れない岩もありました。初心者が三点支持の練習するのにもってこいの山(登山道)です。
■片城山を反時計回り（山王岳方向）に下るときも、上りよりも少ないですが鎖・ロープの箇所があります。
■片城山に登るなら、ロープ・鎖の設置状況から、時計回りをお奨めします。
■さらに問題は、片城山と山王岳の鞍部から湖に下りる遊歩道。鞍部にルート標識があり、直下は整備されてルート明瞭ですが、途中から荒れ放題で倒木・倒竹多し。湖の近くになると倒竹が多く、潜ったりルート迂回する必要があるポイントが何カ所もあります。竹が10本位連続して倒れていて、這いつくばらないと通り抜けられない箇所があって、鞍部まで引き返すか迷いました。夕闇が迫っていたので強行突破しましたが。倒竹は細枝が邪魔をするので抜けるのがやっかいです。本来なら通行禁止すべきレベルでした。どうりでヤマレコに踏み跡がなかった訳です。鞍部からショートカットせずに、周回コースを山王岳まで登って、「山王岳登山口」(山と渓谷社「分県登山ガイド」による)の車道に下りた方が良かったでしょう。
■季節柄なのか、アブなどの羽虫は少なかったです。ヤマビルも全くいませんでした。

その他周辺情報

■いむた温泉「下ノ湯」：ネット検索で調べて立ち寄った藺牟田池近傍のローカル銭湯（天然温泉）。大人200円、子供100円。ロッカーなし。カラン3人分しかないこぢんまりとした銭湯ですが、掛け流しの温泉は湯量豊富で泉質ばっちし。サウナ、露天風呂なし。駐車は銭湯前の車道への路上駐車になります。銭湯前までの道が複雑ですが、近くになるとルート看板が所々にあるのでそれらに従って進んで下さい。

写真

10/8 12:28

藺牟田池 県立自然公園駐車場（生態系保存資料館・アクアイム前）

10/8 12:28

駐車場前には休憩スペースあり（屋根付き）ここで昼食。

10/8 13:21

「いむた滝の山森林浴の森」案内図 ＠駐車場。

10/8 13:23

「飯盛山山頂広場まで 1450M」「森林広場」標識

10/8 13:23

飯盛山登山口(ヤマレコマップによる)に向かいます

10/8 13:30

途中の展望所は、崩壊のため進入禁止

10/8 13:31

飯盛山登山口

10/8 13:31

舗装道路の遊歩道です

10/8 13:33

広場にでました

10/8 13:40

こちらの展望休憩所も閉鎖です

10/8 13:41

「山頂広場まで500M」標識

10/8 13:41

テラコッタ色の遊歩道が続きます

10/8 13:52

階段を上って飯盛山山頂着

10/8 13:52

休憩所があります　＠飯盛山山頂

10/8 13:53

展望図は朽ちています。残念。＠飯盛山山頂

10/8 13:53

＠飯盛山山頂から

10/8 14:00

（右）片城山（左）山王岳 ＠飯盛山山頂から。写真右端の稜線が、鎖・ロープ場が連続する急登箇所です。

10/8 14:00

＠飯盛山山頂から

10/8 14:01

「藺牟田池展望ガイド」「飯盛山プレート（432M）」＠飯盛山山頂

10/8 14:40

飯盛山から下山して、周遊道路まで降りてきました

10/8 14:41

天気が良くなってきました

10/8 14:45

周回車道を歩きます

10/8 14:46

ホテル下にも駐車場があります

10/8 14:48

毘沙門天があるようですが、今回は寄らず。

10/8 14:48

「外輪山登山道」標識。車道を「外輪山遊歩道 登山口」へ向かいます。

10/8 14:49

「外輪山遊歩道 登山口」看板。この時点では分かりませんでしたが、片城山は遊歩道レベルではなく、立派な登山道です。鎖・ロープを使う岩場の連続。山行後のいまとしては「外輪山登山道」と「外輪山遊歩道」の表記が混在しているのに悪意を感じてしまいます。

10/8 14:49

最初は遊歩道レベルです。

10/8 14:55

配水設備

10/8 14:59

うっそうとした杉林です

10/8 15:01

倒木あるが問題なし（ルート明確です）

10/8 15:03

「九州自然歩道路傍休憩所」標識

10/8 15:12

「草地の広場」（山と溪谷社「分県登山ガイド 鹿児島県・沖縄県の山」による）

10/8 15:13

「外輪山遊歩道 順路」標識

10/8 15:24

倒木あるが問題なし

10/8 15:27

木の根が少しすべります

10/8 15:29

ロープがでてきました。実はここから鎖・ロープ場の連続です。鎖・ロープは継ぎ接ぎで古く、また一本の長さが短いので、下りには良くても登りでは苦労します。三点支持必須。トレッキングポールが邪魔になるので仕舞った方が良いでしょう。手袋着用推奨。鎖・ロープの設置状況から、反時計回りは登りづらいので、時計回りの周回をオススメします。鎖・ロープ場は上りの方が楽という予想(思い込み)が見事に外れました。

10/8 15:35

迷いポイントにはしっかり注意標識があります。こちらは通行禁止。

10/8 15:34

前の写真から振り返った岩道が正しいルート。

10/8 16:00

眺望ポイント。ここまで三点支持が必要な鎖・ロープ場が続きました。余裕が無くて鎖・ロープ場の写真はありません。

10/8 16:01

眺望ポイントの位置・標高（スーパー地形）。標高446mで、片城山山頂（509m）より25mを超える低さなので、SOTA（アマチュア無線の山岳アワード）のルール上、ここでの交信は認められません。

10/8 16:01

ヤマレコの軌跡。鎖・ロープで右往左往しているのがわかります。ルートを外れた踏み跡は、藪こぎして巻き道を通ったか、探したのでしょう。

10/8 16:12

片城山山頂（509m）。三角点は登山道上にあります。

10/8 16:13

「片城山（509M）」山頂プレート。眺望が全くない樹木に囲まれた山頂ですが、この山頂が山岳アワードの登録地なので、ここで無線運用を行います。残念ながら1時間かけても2局しか交信できず。各局ありがとうございました。片城山山頂は、さつま町と薩摩川内市（藺牟田池側）の行政区境界です。夕暮れが近いので無線を切り上げて下山します。夕方にならないと交信する相手が少ないので、遅めの山行です。

10/8 17:28

道迷いの注意標識。V字に曲がります。

10/8 17:29

直進は通行不可。

10/8 17:29

こちらが正規ルート。下り（山王岳方向）の山頂直下も、岩場が続きます。

10/8 17:34

「藺牟田池」標識 ＠片城山・山王岳のコル（鞍部）。この標識に騙されました。

10/8 17:34

「藺牟田池 外輪山登山道 案内図」看板。遊歩道(九州自然歩道:青線)が藺牟田池に続いていることを確認しますが・・・

10/8 17:35

標識は朽ちて地面に落ちています。ここで嫌な予感がしましたが・・

10/8 17:35

時間が遅かったので、山王岳には登らず、ショートカットして藺牟田池に降りることにします。この判断が間違い。

10/8 17:35

コル直下は整備されています。

10/8 17:37

やや荒れてきましたが、これくらいなら問題なし

10/8 17:44

倒木・竹林が増えてきました。この写真の箇所は序の口で、この後、通行を断念して鞍部に引き返そうかと思った場所が何カ所も。特に竹が倒れていると小枝が邪魔にして通り抜けしにくいです。このルートは遊歩道としては通行禁止にすべきでしょう。登山に慣れた方なら強行突破可能。外輪山の内側東斜面なので日が暮れています。ヘッドライトを準備しました。

10/8 17:59

漸く藺牟田池に辿り着きました。実際には暗くなっています。

10/8 17:59

片城山と山王岳の鞍部に到る遊歩道（荒れ道）の入口

10/8 18:00

「藺牟田池外輪山登山道案内図」看板。鞍部にあった地図の麓版。

10/8 18:00

「〜まで520m」標識。朽ちています。荒れ道OKの猛者以外の通行はオススメしません。

10/8 18:01

片城山 @藺牟田池 周回車道

10/8 18:02

飯盛山に懸かる満月 @藺牟田池 周回車道

10/8 18:05

「瑞奥寺跡 40m」「山王嶽環状列石 50m」標識 @藺牟田池 周回車道

10/8 18:12

キャンプ場駐車場 入口 @藺牟田池 周回車道

10/8 18:13

舟見岳に懸かる満月 @藺牟田池 周回車道

10/8 18:28

愛車の向こうに満月 @藺牟田池 県立自然公園駐車場（生態系保存資料館・アクアイム前）。実際は真っ暗です。

10/8 19:43

いむた温泉「下ノ湯」。こぢんまりとした温泉銭湯ですが、掛け流しの湯量豊富でよかったです。

撮影機器：

iPhone 12 mini Apple

iPad Pro (12.9-inch) (5th generation) Apple

装備

個人装備

ヘッドライト レインウェア上下 アマチュア無線機 TH-D74 アマチュア無線機 FT5D アマチュア無線機DJ-G7 iPhone12mini SIMあり iPhone6plus SIMなし iPad air2 SIMなし 予備電池 モバイルバッテリー USBケーブル ココヘリ発信器 トレッキングポール

感想

SUMIN

■飯盛山は、小学生でも問題なく登れる遊歩道ハイキングコースです。トレランにも最適。
■片城山は、距離は短いが遊歩道ではなく立派な登山道です。鎖・ロープ場の連続で苦労しました。登山経験者には、低山にしては鎖やロープ場が多くて楽しいコースです。初心者の三点支持のトレーニングにも良いルート。岩場といっても、滑落するような崖ではなく、岩道の岩を上り下りする登山道というだけですが、ハイキング・トレラン目的なら止めておきましょう。
■鎖・ロープの設置状況から、周回コースは時計回りをオススメします。
■鎖場を利用する方へのお願い：鎖利用後は、鎖を岩の上に上げて置かないで、下に垂らしておいて下さい。手が届かない岩上に鎖が置いてあって、トレッキングポールでようやく手繰り寄せた箇所がありました。もう少しで、引き返すはめになるところでした。
■鎖やロープが継ぎはぎで古い、長さが短い、固定が不安定・・といった状況なので、鹿児島県か薩摩川内市にはもう少し整備を頑張ってもらいたいですね。
■トレッキングポールは岩道で邪魔でしたが、鎖のたぐり寄せ（笑）と蜘蛛の巣払いに有用でした。
■次回は全7座を周回したい。