飛龍山から笠取山 将監小屋で待ち合わせのはずが・・・ (丹波〜飛龍山〜竜喰山〜将監小屋〜唐松尾山〜笠取山〜白沢峠)
- GPS
- 27:52
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 2,660m
- 下り
- 1,959m
コースタイム
丹波7:00〜8:45サヲラ峠〜9:25熊倉山〜10:20前飛龍10:25〜11:08飛龍権現〜11:35飛龍山〜11:55飛龍権現〜12:00禿岩〜12:30水場〜14:10分岐竜喰山〜14:50竜喰山〜15:30将監小屋21:00就寝
2日目:6時間20分
4:00将監小屋4:30〜4:50山ノ神土〜5:30西御殿岩〜6:10唐松尾山〜7:35笠取山〜8:20分水嶺〜8:30笠取小屋〜8:45ヤブ沢峠〜9:53白沢峠10:20〜10:50ゲート前
マップはEtrex20のGPSデータです。
天候 | 1日目:曇り時々晴れ間 へばりつくような湿度 2日目:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回は5人を3人、2人に分かれてパーティ1は丹波で下車(自分たち2人組)からパーティ2は落合先の白沢峠手前ゲートに駐車、将監小屋で待ち合わせしクロスして歩こうという計画でした。 のめこいの湯からゲートまではおおよそ30分程度。落合までは良い道です。白沢峠のゲート前は駐車スペース5,6台分あります(写真参照)。ただし落合を右折した付近から舗装道は痛んでいて悪く、ところどころ砂利もあります。通常車両では数回下を擦りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図 大菩薩嶺、山と高原地図 奥多摩 直近で飛龍山に登ったルート 6/15飛龍山 岩岳尾根から 石楠花は待っていてくれた http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-465099.html ●全体的に この時期の奥多摩は小さい虫が顔付近に飛び回りかなり不快です。私は特にかまれませんでしたが、仲間1人は顔を刺され目が開かないほど膨れてしまいました。次回からは顔ネット持参したいと思います。 山域的にはほぼ笹に覆われていて、朝から昼にかけて朝露で濡れるためスパッツをしたほうがよいかと思います。この時期だと蒸れ蒸れですが…。また、展望の期待できる箇所は少なく、うっそうとした雰囲気を味わいたい人向きでしょうか。そういう意味では竜喰山は登ってよかったです。 ●登山口〜サヲラ峠〜熊倉山〜前飛龍 ゲート〜サヲラ峠はつづら折れの急下降です。 サヲラ峠〜熊倉山はなだらかです。 熊倉山〜前飛龍は結構急坂です。 ●前飛龍〜飛龍権現〜禿岩〜飛龍山 展望が良い箇所は前飛龍と禿岩のみです。 前飛龍〜飛龍山は石楠花たくさんありますが、花は終わってました。 山頂は展望ありません。 禿岩は展望抜群。奥多摩の稜線が見えます。 ●前飛龍〜竜喰山〜将監小屋 登山道沿いには結構丈のある笹があり結構うっとおしいです。禿岩から30分程度先に水場あり。赤テープでマークされています。ほとんど樹林帯歩きなので日差しは抑えられますが、湿度はダメですね。この山域で一度鹿と会いました。 マップでは竜喰山は破線ルートです。取りつき特に案内板等はありません。最初の登りは急で踏み後もかなり薄い。ひと登りすると南側の展望が開けます。そこからは踏み後わかりやすく山頂まで約30分。看板と三角点ありますが展望はありません。 ◎将監小屋 小屋の先で携帯通じました。宿泊料金一泊二食7,000円、ビール500円。 水場はこんこんと冷たい水が流れています。ご飯はボリュームありました。 トイレはバイオトイレで男性用2、女性用2。人感センサーのライトがついており清潔でとても良かった。 テント場はだんだんになっていて、小屋のすぐ近くです。今回はソロツエルト3組いらっしゃいました。 ●将監小屋〜西御殿岩〜唐松尾山〜笠取山〜笠取小屋 山ノ神土から左に折れて唐松尾に向かいしばらく歩くと右側に西御殿岩への小さな案内板あります。15分ですが結構登りました。頂上直下は大きな岩稜帯で山頂は360度の大展望です。ここを通るなら時間をケチらずに是非登ってもらいたいものです。 唐松尾山は展望なし、シャクナゲ多数。ここから笠取までの稜線は下は低い笹原の絨毯、ところどころシャクナゲ、樹林帯と緑に囲まれて歩きます。 笠取山は三角点あるピークは南方面展望あります。山梨百名山道標のあるピークは南から西方面の展望あります。今回は下りで使いましたが、防火帯なのか低い草バンド沿いの急坂です。登りで使いたい道でした。 また、笠取山と小屋の間に3県にまたがる分水嶺があります。近辺の展望は良し。 ◎笠取小屋 詳細はみませんでしたが、テントサイト結構広く、バイオトイレ完備で、トイレの前に手洗い用の水が流れていました。飲料用の水場は見つからなかったです。小屋まで車が入れるようですが、どうやら白沢峠のゲートを開いて入っていくようです。 ●笠取小屋〜白沢峠 笠取小屋からヤブ沢までは車の入る整備された道。それより先は若干荒れていますが轍があり歩きやすい道、その後バイク通行止めの道は少し荒れていますが歩きやすいです。林道途中に錆びれた古い車が置物のようにありました。 白沢峠には名物のトラックがあります。錆びれたトラックの後ろには木が生え、周りは草が多い、まるで旧世界の遺物を自然が苗床にしているような雰囲気がありました。 ●温泉&食事 のめこいの湯で汗を流しました。600円也。 100円返却式コインロッカー、シャンプー、ボディーシャンプー、ドライヤーあり。 露天風呂あり。食事処あり。お土産は道の駅でも買えます。 奥多摩釜飯で釜飯いただきました。 美味しいのですが、この時期は暑すぎた。 |
写真
感想
山仲間5人を2パーティに分けて丹波から丹波〜飛龍山〜竜喰山〜将監小屋〜唐松尾山〜笠取山〜白沢峠とクロスでして歩くコース。将監小屋で待合せて楽しい縦走をお互いやろうと計画しましたが・・・。今回は仲間の希望で久しぶりに小屋泊まりを選択。
台風一過で晴天を期待してパーティ2名で丹波でおり立ったが、そこは肌にまとわりつくような湿度で夏前のコンディションがあまりよくない登山開始となった。6月の飛龍に登った時に左ひざ裏の筋が痛くなってからあまり足の調子が良くないので少しゆっくり目に歩き始める。熊倉尾根はくだりで2度使っていたが今回の登りは初めて。最初からなかなか休みタイミングのないサヲラ峠への登りで滴る汗でシャツをびしょ濡れにしながらも予定より早く到着。サヲラ峠からしばらくは風が心地よい。台風の影響で枝や葉が散乱していたが、崩落などの大きな被害はなさそうだった。
順調に飛龍山を踏み、いよいよ将監小屋への道のルートを歩く。禿岩から30分ほどの場所にある水場は、コンコンと湧き出ていて冷たくとても旨かった。秋口でも湧いているとしたら貴重な水場だ。この山塊の登山道は笹に覆われ少々ウザく、いつかは金峰から縦走したいと思っていた気持ちも少し萎えた。そんなことを考えながらもくもくと歩くと14時に将監峠に到着。白沢峠からも3人が来るのはもう少し先だろうと思い、破線ルートの竜喰山に向かう。さすが破線ルートでのっけから笹に覆われた急斜面を登る。一つピークにつくとそこは展望の良い場所で、そこからは笹原ながらうっすらと踏み後もある。途中は展望が良いのだがようやくたどり着いた山頂は樹林帯の中。それでも山頂看板が立派だったのと三角点があったので満足して小屋に向かった。
将監小屋では冷たいビールと手持ちのワイン・冷たい水で割った焼酎を飲みながらパーティ1を待つ。小屋のおやじさんが良い人で「これ何の肉だ」と摩り下ろしたにんにくを絡めた茹肉をいただいた。食べてみると癖のある初めてのお味。この辺だと鹿肉?と正解だった。こんな経験ができるなんて小屋泊まりもありがたい。
ビール2本を空け、ワイン焼酎に切り替えて待つこと5時を過ぎても来ない。だんだん心配になっていると、小屋のおやじさんが電話をしているでないか!電波は入っていないのになぜ?と聞いてみると電波が入る場所があるらしい。早速その場に行くと電波が入る。数メートルしか違わないのに驚いた。
電話をしてみると繋がらない・・・何回か試みてようやく着信音が鳴った。繋がった!少しほっとして場所を聞いたら、ルートロストして笠取山にたどり着けない、どうやら亀田林業林道に出てしまったようで広瀬湖に向かっているとの連絡あり。当初想定していた将監小屋での楽しい宴会はパーになってしまったが、パーティ2は広瀬湖で旅館に泊まれたようだったので安堵。明日は白沢峠で待ち合わせを約束して夕食後飲みなおした。
翌朝高曇りで展望はあまり期待できないが4:30明るくなると同時に出発。途中マップで気になっていた西御殿岩に寄ってみたが、ここが本当に良い場所だ。この山塊では見られない360度の大展望。正面にはうっすらと富士山も見えた。大菩薩と富士、なかなか絵になる。さて30分余分に寄り道したので足の調子を見ながらペースを速めるとまもなく唐松尾山。展望はないが唯一1房待っていてくれたかのように石楠花が咲いていた。ここから笠取までの山塊は低い笹に覆われた気持ちよい稜線歩きだが、シャクナゲも多く6月に周回してみたいルートになった。
残念ながら笠取に到着時はガスに覆われ有名な急斜面の全貌を下から見ることができなかったが、分水嶺にたち笠取でも一つ満足。白沢峠まで早足で歩いて合流予定時間ちょうどに到着。元気なパーティー1の仲間の顔を見てほっとした。白沢峠にはもう一つお目当ての古びたトラックを見ながらルートロストした原因を聞いた。と原因は白沢峠からだった。本当は尾根の脇を通る広い道を歩くところを稜線へ登りあげてしまい、そこから先藪漕ぎ。確かに尾根に上がる踏み後があるので先を急ぎ釣られてしまったのだろう。とりあえず無事に仲間が揃って車に戻れて良かった。
それにしてもこの時期の奥多摩は虫が顔中にタカってしょうがない。
奥多摩水源界を繋ごうと頑張っているわけですが、ようやく奥多摩湖上が全て終了。後は白沢峠から三頭山までをどう繋げようか。やっぱり秋の紅葉の時期に2,3回に分けてやろうかと思案中です。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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まだつながっていない飛龍〜笠取の稜線はいつか歩きたいルートなので参考になります。ありがとうございます。
(けっこう笹薮がうっとうしいみたいですね、これは秋〜初冬で歩いたほうが良いのかなあ)
それにしてもYAMA555さんリーダーの山行、いつも楽しそうで羨ましい(^^)
いつかご一緒してみたいですね。
kazさんコメントありがとうございました。
このルートは石楠花の季節か秋唐松が紅葉する時期がいいですね。kazさんのタフさにはついていけなさそうですが、お酒なら何とかついていけるかもしれません。今年は具体的にどこか日時決めて山で酒を酌み交わしましょう。基本は土日OKですが、kazさんが平日休みのようですね。有休絡めて金土なら行けると思いますのでよろしくお願いします。
ぜひぜひ
9月あたり、金土休みを確保して、ご一緒しましょう
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