憧れの平ケ岳

- GPS
- --:--
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,577m
- 下り
- 1,562m
コースタイム
| 過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス | |
| コース状況/ 危険箇所等 |
台倉尾根はかなりの急登、ロープがふんだんにある、下山時注意必要。 |
写真
感想
映像は、カメラのせいで美しくは取れていなくて、我ながら残念なできなのだ。映像が明瞭でないが悔しいけれど、以前のソニーとは段違いのものなので我慢するしかない。
1997年に単独で平ヶ岳に登った。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-119077.html 8月28日で、秋の気配が漂う時期であった。
今回は、ユメさんとのコンビで平ヶ岳を目指す。ユメさんは元気だから心配はしていないが、自分の体調が14時間近い行動に耐えられるか不安であった。今から17年も前の記憶が脳裏にこびりついている。
もう一つ私の脳裏にこびりついていたのが、この山のガイドブックの記事、昭和42年版のブルーガイド「尾瀬」の中の「平ヶ岳」で、その紹介は水上から、今は藤原ダムができて、道がなくなったが、利根川源流の水長澤を辿る4泊5日の山行であった。今から45年ほど前の話。
深田久弥の百名山の中でも、本人が書いているように、人に知られていないにも関わらず、百名山の資格があるというのは、日本でも長い利根川の源流域で一番高い山であり、第二にその独自な山の姿。会津駒や燧から眺めて平らで、ほとんど水平だという。(今までそのように確認したことがなかった。)
それと、未開の山だったことが、この山を百名山に上げた理由とされている。
昨今百名山をただ登るだけという人もいるけれど、百名山の登山ガイドだけを読むのではなくて、深田久弥が百名山として日本を代表する山として上げた理由を知るのも面白いと思う。
多くの山は歴史的な理由によって挙げられているけれど、唯一この山は、北海道を除けば、道が開けていないという理由で推挙されている。深田が登ったのは昭和10年代だろう。とうじ、すでに北アルプスなどには小屋があって、昭和の初期の登山ブームの頃だろう。
なぜ、私がこんなことをあえて書くかというと、この山の記録は、多分同行のユメさんが丁寧に、かつ面白く書いてくれると思うからです。
深田が始めてこの山に挑んだときのコースが百名山で紹介されているが、中ノ岐川から入り、池ノ岳に突き上げる二岐沢を詰めているのです。
藪こぎをして、木に登り方向を見定めてというような登山で、5人で行動したという。今の装備とはわけが違うから、大変だったと思うけれど、それだけ深田久弥も憧れた山頂であった。先人から聞いて幾度か冬に行くチャンスを逃していたので、思いは募っていたようだ。その苦労を味あわせてくれるようなコースがこの鷹ノ巣からのコースなのだ。
1990年のアルペンガイド「尾瀬」紹介されている。昭和40年にこのコースが開かれたという。
「従来、只見川支流恋の岐(コイノマタ)、中ノ岐、利根川の水長沢、及び尾瀬から尾根づたいに白沢山を経て、この山に至るまで、最低4日はかかった」という。
それだけ遥かな山だった。
最近は、清四郎小屋や銀山平の伝蔵小屋からマイクロバスで中ノ岐川の林道を詰めて、平岳沢を詰めて玉子石にでるコースが開いている。藪こぎはもはやないとは思うけれど、皇太子のために開かれたとは言うけれど、昔の面影を残す登山コースと思えば、一概に安楽なコースということもできない。
そのコースを利用して、山頂でテントを張って一晩過ごしてみたいとも思う。それが可能であればだが。幸い今回は、往復することもできたが、この山の醍醐味は山頂で思う存分この山を味合うことだろう。もし、ここで満天の星を眺めてられたら一生忘れられない思い出になるだろう。
姫の池にテントを張った御夫婦もとても満足されていたし、途中であった若者も、「とてもよかった」とその思いを素直に語ってくれた。
平らな山頂ののどかさもあるけれど、テントをおいて池塘をめぐるのも楽しいだろう。
登っただけではなくて、この山を味わうことができたら、それは山を愛する者にとってかげがえのない宝物を与えてくれるのではないかと思う。
この山の深山性を、それでも保つことは大事だろう。
百名山のなかで、避難小屋がないのは、おそらくこの山だけではないかな。阿寒岳にはないけれど規模が違う。トムラウシも山頂付近にはない。その意味で言えば、関東近辺で大変貴重な山と言えるのだ。
ユメさんと、この山頂に小屋があったらいいのにね、と話したが、むしろこの山には、避難小屋も、一切作らずに、テントだけが有効な山とするのもいいかもしれない。
「平ヶ岳はふたたび道のない山として、美しい山頂が保存されるに違いない」と深田久弥は結んでいる。たしかに今では上州側からの登山道は奥利根湖から先は道がない。
この二つの道だけで十分だろう。
17年前に同じコースを歩いたにしても、痩せ尾根の印象がなくて、途中の大きなきだけが印象に残っていた。また下台倉山から、以前は鷹ノ巣清水とあったところが、台倉清水に変わっていた。それと尾根上の樹林の道忘れていて、山頂だけの印象が残っていた。
三角点のある山頂の潅木が大きくなっているように思えた。
天気が良ければ、越後三山が見えて気持ちのいいところだが、越後川は雲に覆われて眺望がなくてざんねんだった。
体力的には50代に登った時よりは、余裕があるように思えた。自分のペースで歩けばそこそこまだ歩けるだろう。不安があったが、無事下山できてとてもよかった。
帰りにシルバーラインを出て国道にであって、小出町の方向とは反対の大湯温泉「ホテル湯元」で日帰り風呂に入る。入浴料640円だけど、設備もよくておすすめだ。宣伝しちゃう。ここのお風呂場に時計を忘れてきた。後日気がついて電話をしたら、受付のY嬢が快く応対してくれて、送ってもらうことになった。皆さん、ぜひ、こちらに出かけた折には「ホテル湯元」をご利用くださいませ。
今回登ってみて、いつも燧岳が大きく見えていました、燧岳に行った時は晴れていたので山は分からないまま写真を撮っているかと思って、見てみました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-225764.html
37の写真 燧ケ岳山頂から 平ケ岳だろうか
深田久弥も見たであろう、山容。
平ケ岳を知った日はいつだろう
山を好きになってから読んだ山の本で知ったのだろうからほんの3年前位だと思う、山好き人がみな憧れる山、私も至仏山から燧ヶ岳から巻機山から確かめようと思ったが分かりませんでした。
自分の目ではっきり確認したのは今年4月27日今回と同じhagureさんと景鶴山からみたすぐ目の前に見える真っ白で大きなその山容にうれしくて、思わず「aoさん平ケ岳ですよ、すごいよ、一緒に来ましょうね」と叫んでいました。
平ケ岳に行きたいと思った日
知った時は只憧れるだけで自分が行ける山で無いと思ってましたが一昨年の秋所属のクラブで行くと言うので申し込んでありました、ところがその1週間前に根子岳から四阿山の帰り道に靭帯を伸ばしてしまい、あえなくキャンセルしました、クラブで行ったのは旅館に泊まってマイクロバスで行くコースだたようです。行けそうで行けない山になりました。
その後インレッドさんと知り合いになってそのブログに、いつか平ケ岳へに行きたいと書いたら、平ケ岳は鷹ノ巣から登らないと価値がないよと教えられました。そして調べてみるとなお一層大変な工程だけど、「いつか鷹ノ巣から登ってやるぞ」とその時を待っていました。
自信を持って登れる力が付くまでと、少しづつレベルアップして来ました。
ついにその時がきました。(少しオーバーでしょうか?)
今回hagureさんが同行してくれるので安心ですが、hagureさんが登った時は大変な思いをして登山を終えたそうです、なので出来るだけ早く出発して時間をかけて下台倉山までゆっくり登る目標を立てました。前日の土曜日6時に駐車場に着き、今下山したばかりの所沢の人に情報を聞きます、
来週剣岳の早月尾根の足慣らしと思って来たけど、想像以上に大変だったと聞き、期待と不安が増します。
夜中3時半、真っ暗な中出発予定なので登山口まで下見に行きました。
hagureさん持参のテントに一緒に寝ました。テントで寝るのは初めてで、何か嬉しかったです。
キャンプファイアーは出来ませんがビールで乾杯して夕食をランプの下で食べて、朝起きたら靴を履けばすぐ出発できるように用意して寝ます。寝る前に沢方面に向かって小用をしていると蛍が飛んでいました、子供頃見ただけですから半世紀以上前ですね、懐かしい感じがしました。
いつもザックに付けている浅間山の札も、いつも持つツェルトも今回は持ちません。
雨具と食糧(ガスなし)、水2L、医療品、クマ除け鈴(人が多いので要らないと思う)。ヘッドランプ。
朝2時半頃お互い目が覚めて、「予定より早いけど行きますか」と早いに越したことないとテントだけ車に押し込んで出発します。真っ暗な山道ですが二人なので怖さは全く感じません。(一人だと多分怖いと思う)
尾根まで樹林の中、尾根に出るとわずかに空が薄らみえます、そんな中ゆっくり、ゆっくりと登ります。だんだん空が明るくなって、遠く燧ヶ岳が見えました。遠く大きいです、登ってきた麓をみると微かに下の方が見えます。暗いので尾根の急登が見えないのがいいのかも知れません。
3時間の予定の下台倉山まで2時間40分で着きました。少し休んで朝食も立って食べ、お互い薬を忘れず飲みます。
下台倉山は大きな登りは無いですが、アップダウンが続きます、もうすっかり明るくなりましたが青空では有りません。目指す平ケ岳と姫の岳が遠く見えました、思わず至仏山が見えたと言ったら「違うよあれが平ケ岳だよと教えられました」、ひぇーあんな遠くまで行くのかと思いました。片側が切れ落ちた道を進むとハクサンシャクナゲが有ります、薄く大きい燧ヶ岳の山頂に雲が掛かりました、雨模様になるのだろうか、雲の切れ間から太陽がのぞき、雄大な山の中にいる事が分かります。尾根をしばらく歩いて台倉山へ着きました、三角点タッチします、ここで約半分です4時間程、体は快調です。台倉山からは木道が時々現れましたがぬかるんだ所もあります、しばらく下ると台倉清水に着きました。
ここまで一人の人とも会いませんがその後、足の速い若者2人に抜かれました、若い人は強いです。
さらに草花を楽しみながら進むと白沢清水、後山頂まで3、2キロ(7:35)湧き水があるのかどうか分かりません。赤い花が見えます、ムラサキヤシオです、こんな時期まで咲いて私たちを迎えてくれました。見事な花に癒されます。姫の岳が近くなりました、最後の登りの様ですが坂がきつそうなので一服です。食べてエネチャージしていると、カップルに抜かれました。演歌を歌いながら息を切らさないように工夫しながら登って行きます、最後の登りでしょうか、目の前に見えるのに中々トップに出ません。もう高い木は有りません、笹の中の石楠花が見事、木道が現れ、やっと登り切ったようです。
安堵の中を進むとラーメンを食べる山ガールが一人。どうしたのか聞くと風が強くて樹林の中で風よけして食べているのだそうです。そこが姫ノ池でした。
姫ノ池でテントをたたんでいる人、山頂での様子を聞き、余りに良かったと満足そうな顔に羨ましさが増します。途中で降りてきた人もテン泊して、燧ヶ岳から登る太陽に感激したそうです。やっぱりこの山はテン泊しないと、その良さは満喫できない様です。姫ノ池から平ケ岳へ向かう木道の横には池塘とワタスゲが風に揺れ、なんともいい景色です。この景色を見ただけでも登ってきた貝がありました。
追い越していった若者とすれ違いました、その後山頂までたくさんの人とすれ違います。みなマイクロバスの人の様です、その数の多い事。山頂の平原に出るとチングルマの群生、今年初です。
イワカガミとのコラボ、すごいすごいと写真が忙しいです。三角点でビデオ撮り、標柱抱き付き、さらに進んで最高点へアンテナが有ります。最後の木道に平ケ岳の謂れの看板が有りました。
hagureさんが登った時にもあったそうです。風が強くなってきて雨粒が当たる様に、雨具を着ます。天候が良ければ少なくても1時間位はいたい山頂ですが・・・・
天候が思わしくなく玉子石はやめて帰りましょうと言いましたが、またいつ来られるか分からないのでと迷わず玉子石への途中に水場が有りました。汲んで飲んでみました。雪渓の水なので手が凍りそうに冷たいです。味は先日の甲武信の信濃川源泉の方が旨かったと思いました。がこの水場は登山者にとって特別有り難いです。雪渓を登って林道を進むと目当ての玉子石、写真を撮ってすぐ帰ります。
姫ノ池の分岐で昼食を食べて小休。チングルマの花弁が落ちて羽毛のようになってました。
さぁー帰りましょうと11時。下りもありどんどん歩きます、まだまだ元気です。
途中ネマガリダケの笹、タケノコを採っている人、食べられるか分かりませんが少し採りながら下ります。小さいアップダウンに木道、ぬかるんだ道を下ること白沢清水、台倉清水、台倉山13:10、約半分です。ここまで2時間ちょっと、いい感じです。さらに下台倉山へ14時前、後3キロ少しだがこれからの尾根道は難関です。ずっと下まで見えますが長い急な尾根を下るのかと、足が少し痛いです。
登る時は暗くよく見えなかったけど両側が切れ落ちて滑りやすい道に難儀しながら下ります。
ロープも使いながら後ろ向きになりながら下りますが、不覚にも転倒してしまいました。頭から下に一回転、hagureさんの大きな声、運よく根っこに捕まって無傷、危なかった。気をさらに付けて下山しないとと自戒しました。4時前に登山口まで明るいうちに戻れました。楽しかった大変な山行も終わりです。ネマガリダケの筍は味噌汁に入れて美味しかったです、この山を本当に楽しむにはやっぱり山頂にテント泊だと思いました。雄大な夕焼け、ご来光、星空もいつかチャンスがあったら再度訪れてみたいです。
帰りによった温泉が素晴らしかった、広い風呂に私らのほかには一人だけ、露天風呂にゆったり浸かって、気持ちよすぎ。hagureさんのお蔭でいい山行になりました。ありがとうございました。満足、満足です。今度はどんな難関、感動が待ち受けているのか、楽しみいっぱいで終わります。
hagure1945
yumesouf










hagureさま、yumeさま、こんにちは♪
土曜日に燧ケ岳の山頂から平が岳を見ました。
とてもきれいな山容で、いつか行きたいな〜
まさか登山口からもこんなに遠いとは
2時半スタートで歩きとおせるお二人の体力に脱帽です。
yumeさんのお花図鑑も素敵です
お2人のとても詳しい感想に、まるで自分まで平が岳登頂したような気分になりました
お疲れさまでした
コメありがとうね!二度目のトライ!
三度目もありかな。やはりいい山だよ。来年も行きたいなーi
SOULDCATさん こんばんは
コメントありがとうございます。
燧ヶ岳にいらしたんですか、土曜は天気が良くてラッキーでしたね。
私らも土曜の予定だったのですが、台風で1日ずらしました。
上州武尊も登って群馬に縁が有りますねー
私の花の名前は いい加減で恐縮してしまいます。
鷹ノ巣からの平ケ岳は本当にいいですよ、是非山頂でテン泊して下さい。
きっと天国の様だと思われますよ。
いやよく登りました、素晴らし記録です。
最近の私はラクチン登山傾向で山を選んでいますが、
ハグレさんの山登りに対する情熱に本当に頭が下がります。
火打ですか、もちろん小屋泊まりです。
kazuhi49さん こんばんは
やっと念願の山をひとつクリアーしました、今度はhagureさんに習って山の歴史も少し勉強しようかと思ってます。
火打、うらやましいなー
kazuhiさま、へへ、頑張ったでしょう?50代で登った時より楽だった
ホントですよ。下り不安でしたがね。
今度は林道から楽チンコースもいいかな。
妙高、日帰りで登るつもり、火打はカットです。映像あるから。
たしかに遠い山ですよ。
また登山口にも、何もないですからね〜
ありがとうございます。
hagureさんyumesoufさん おめでとうございます。
今年初めから予定していた山頂登頂良かったですね。
天気もまずまずで楽しかったことでしょう。
いいないいなと指をくわえてみております。
次は火打山か四阿山の撮影予定ですか?
都合が合えばご一緒したいですね。
aonumaさん こんばんは
コメントありがとうございます。
やっと登れました、少しきつかったです、それに最後また転んでしまってダメですねー。
秋にチャンスがあったら、テン泊しましょう、ここは頂上に泊れます。おそらくほとんど人はいないと思いますので、山を占有出来ると思います。
アオ様
平ヶ岳一度は行きたい平ヶ岳ですよ。ホントは一社だったら面白かったんですがね。来年にね。テント担いで・・・
高妻山と妙高へ連休いきます。ユメさんに振られた・・・
計画書きますけどね。
苗場にも似ているけれど、見える山が違うので・・
そう星空みたいですね。燧岳の夜空のシルエットなどいいでしょうね。
空気の済んだ秋など最高かも・・・
こんばんわ、お二人様
レコがすぐ上がらなかったので、どうしたかな?と思っていました。
まずは、おめでとうございます
ロングでも、楽しそうに歩いたのかな?と、レコ見て感じます。
ここはテンパクが良いんですか?
まだ、行ってないので、わくわくしてきました。
花
お疲れさまでした〜
pikachan こんばんは
コメントありがとうございます。
レコが上げられなかったのは私が夜眠くなってしまって、書いたり整理できなくて、遅くなってしまいました。
ロングですが片道なら重くても平気だと思います。秋の空気の良い時に登れたらテン泊は最高だと思いますよ。
板張りのテント場が姫ノ池、山頂に有ります。水場も有ります。
こういう山はピカチャン向き・・・かな?
よくしらべて見て、きっといいと思うよ。
会津駒のように優しくはないな。
燧から眺めても、越後駒から眺めてもいい山だよ。
遠い遠い山。でも達成感はあるからね。
守門山・荒沢岳、未丈岳などいい山があるんだよ〜
こういう渋い山も面白いぞ〜
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