ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 478630
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 ハードな表登山道を日帰りで

2014年07月15日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
06:41
距離
8.8km
登り
2,279m
下り
104m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

4:00 竹宇駒ヶ岳神社
5:20 笹の平(横手・白須分岐)
6:45 刀利天狗
8:00 七丈小屋 8:10
9:45 甲斐駒ヶ岳山頂(着)
10:30 甲斐駒ヶ岳山頂(出)
11:35 七丈小屋
12:50 刀利天狗
13:55 笹の平
15:00 竹宇駒ヶ岳神社
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:尾白川渓谷駐車場 80台(無料)

※近くの「道の駅 白州」では夜間でも南アルプスの天然水が汲めます。
※横手にも駒ヶ岳神社がありますので、ナビで入れる時は注意してください。
コース状況/
危険箇所等
危険個所:ハシゴ・鎖場の下り

道の状況:道標多く、道もしっかりしている
■神社〜笹の平(横手分岐) 歩きやすい雑木林
■笹の平〜刀利天狗     八丁登りと言われる急登、刃渡り
■刀利天狗〜七丈小屋    一度下ってから、ハシゴ・鎖多数
■七丈小屋〜山頂      森林限界、花崗岩の尾根道

登山ポスト:尾白川渓谷駐車場

山バッジ:尾白川渓谷売店 ※七丈小屋では売ってません

温泉:尾白の湯 720円
予約できる山小屋
七丈小屋
まだ暗い内に、神社にお参りしてから出発。
尾白川を吊り橋で渡ります。
2014年07月15日 03:51撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 3:51
まだ暗い内に、神社にお参りしてから出発。
尾白川を吊り橋で渡ります。
笹の平で横手の駒ヶ嶽神社からの道と合流します。
2014年07月15日 05:19撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 5:19
笹の平で横手の駒ヶ嶽神社からの道と合流します。
八丁登りと言われる、とても長い登りを終えると鳳凰三山が見えてきました。
2014年07月15日 06:24撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 6:24
八丁登りと言われる、とても長い登りを終えると鳳凰三山が見えてきました。
両側が鋭く切れ落ちた刃渡り。
花崗岩の一枚岩でクサリが取り付けられています。
2014年07月15日 06:25撮影 by  iPhone 5, Apple
2
7/15 6:25
両側が鋭く切れ落ちた刃渡り。
花崗岩の一枚岩でクサリが取り付けられています。
振り返ると八ヶ岳。
雲の形が格好いいですね。
2014年07月15日 06:26撮影 by  iPhone 5, Apple
3
7/15 6:26
振り返ると八ヶ岳。
雲の形が格好いいですね。
クサリや梯子が現れ、石碑や祠が目立つようになります。
2014年07月16日 09:15撮影 by  iPhone 5, Apple
7/16 9:15
クサリや梯子が現れ、石碑や祠が目立つようになります。
刀利天狗に到着。
ここまで2時間45分、少し飛ばしすぎました。
後半はバテました。
2014年07月15日 06:45撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 6:45
刀利天狗に到着。
ここまで2時間45分、少し飛ばしすぎました。
後半はバテました。
黒戸山。
右に巻きながら登ります。
2014年07月15日 07:16撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 7:16
黒戸山。
右に巻きながら登ります。
少し下ると五合目小屋の跡地。
平坦地で絶好の休憩地です。
2014年07月15日 07:17撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 7:17
少し下ると五合目小屋の跡地。
平坦地で絶好の休憩地です。
ここからは屏風岩や不動岩など、鎖とハシゴが連続します。
2014年07月15日 07:19撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 7:19
ここからは屏風岩や不動岩など、鎖とハシゴが連続します。
こんな吊り橋もあったり。
2014年07月15日 07:41撮影 by  iPhone 5, Apple
3
7/15 7:41
こんな吊り橋もあったり。
こんな剣があったり。
2014年07月15日 07:46撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 7:46
こんな剣があったり。
垂直の岩場ですが、足を掛ける所があるので腕力は使いません。
2014年07月15日 07:51撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 7:51
垂直の岩場ですが、足を掛ける所があるので腕力は使いません。
七丈小屋に着くと御主人が作業中でした。
100円で水が補給できます。トイレは200円。
2014年07月15日 11:38撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 11:38
七丈小屋に着くと御主人が作業中でした。
100円で水が補給できます。トイレは200円。
第二小屋と続きます。
狭い尾根上に建てられています。
2014年07月15日 08:03撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:03
第二小屋と続きます。
狭い尾根上に建てられています。
さらに上のキャンプ指定地。思っていたよりも広い。
テン泊の方がテントを撤収していました。ご来光は素晴らしかったそうで、うらやましい。
2014年07月15日 11:32撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 11:32
さらに上のキャンプ指定地。思っていたよりも広い。
テン泊の方がテントを撤収していました。ご来光は素晴らしかったそうで、うらやましい。
小屋の後ろの岩場に登ってみました。
すでに山頂が見えてるのかな?
2014年07月15日 08:06撮影 by  iPhone 5, Apple
1
7/15 8:06
小屋の後ろの岩場に登ってみました。
すでに山頂が見えてるのかな?
少しガスが上がってきました。
2014年07月15日 08:06撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:06
少しガスが上がってきました。
森林限界になりハイマツが増えてきます。
2014年07月15日 08:40撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:40
森林限界になりハイマツが増えてきます。
見えるピークが山頂かと思うと違う。
2014年07月15日 08:45撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:45
見えるピークが山頂かと思うと違う。
さらにガスが上がってきたので急ぎます。
2014年07月15日 08:47撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:47
さらにガスが上がってきたので急ぎます。
イワカガミが多く見られました。
他にも黄色い花がちらほらしていました。
2014年07月15日 08:55撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:55
イワカガミが多く見られました。
他にも黄色い花がちらほらしていました。
絶妙な位置に足つぼが掘られて助かります。
2014年07月15日 08:58撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 8:58
絶妙な位置に足つぼが掘られて助かります。
ここも中ボス。
意外と遠い。
2014年07月15日 09:12撮影 by  iPhone 5, Apple
1
7/15 9:12
ここも中ボス。
意外と遠い。
あれが山頂か?でも違ってガックリ。
2014年07月15日 09:23撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 9:23
あれが山頂か?でも違ってガックリ。
とうとう見えてきました。
祠があるので、今度は間違いない。
2014年07月15日 09:32撮影 by  iPhone 5, Apple
1
7/15 9:32
とうとう見えてきました。
祠があるので、今度は間違いない。
まずは東峰に到着。
横手の駒ヶ嶽神社の奥社です。
2014年07月15日 09:38撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 9:38
まずは東峰に到着。
横手の駒ヶ嶽神社の奥社です。
北沢峠を挟んで仙丈ヶ岳。
2014年07月15日 09:39撮影 by  iPhone 5, Apple
4
7/15 9:39
北沢峠を挟んで仙丈ヶ岳。
ビクトリーロードで山頂に向かいます。
2014年07月15日 09:40撮影 by  iPhone 5, Apple
5
7/15 9:40
ビクトリーロードで山頂に向かいます。
一等三角点のある山頂に到着。
平日ということもあって数人しかいない。
2014年07月15日 09:52撮影 by  iPhone 5, Apple
2
7/15 9:52
一等三角点のある山頂に到着。
平日ということもあって数人しかいない。
3000m峰がずらり並びます。
左から北岳、間ノ岳、悪沢岳、ちょこんと赤石岳、そして塩見岳。
2014年07月15日 10:13撮影 by  iPhone 5, Apple
3
7/15 10:13
3000m峰がずらり並びます。
左から北岳、間ノ岳、悪沢岳、ちょこんと赤石岳、そして塩見岳。
伊那谷の向こうには中央アルプスと御嶽、乗鞍岳。
北アルプスまで見えるとは思ってもなかった。
2014年07月15日 10:13撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 10:13
伊那谷の向こうには中央アルプスと御嶽、乗鞍岳。
北アルプスまで見えるとは思ってもなかった。
天気が良いので昼食にします。
2014年07月15日 10:13撮影 by  iPhone 5, Apple
2
7/15 10:13
天気が良いので昼食にします。
200名山の鋸岳への縦走路。
本格的なガスが上がってくる前に下山します。
2014年07月15日 10:12撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 10:12
200名山の鋸岳への縦走路。
本格的なガスが上がってくる前に下山します。
途中で雷鳥に出会いました。
どこにいるかわかりますか?
2014年07月15日 10:42撮影 by  iPhone 5, Apple
4
7/15 10:42
途中で雷鳥に出会いました。
どこにいるかわかりますか?
ひたすら下ります。
2014年07月15日 13:02撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 13:02
ひたすら下ります。
朝は暗くてわからなかったけれど、社殿は新しい。
2014年07月15日 15:00撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 15:00
朝は暗くてわからなかったけれど、社殿は新しい。
2002年3月に焼失したので火気厳禁ということです。近くの尾白の湯に向かいます。
2014年07月15日 15:00撮影 by  iPhone 5, Apple
7/15 15:00
2002年3月に焼失したので火気厳禁ということです。近くの尾白の湯に向かいます。
撮影機器:

感想

信仰の山として古くから登られてきた甲斐駒ヶ岳。
黒戸尾根は楽に登れる北沢峠からの道が整備されるまではメインの登山道でした。
摩利支天を従えて花崗岩の白く輝くピラミダルな山容で、樹林に覆われた重厚な山の多い南アルプスでは異色な存在です。
そして、全国に数多くある駒ヶ岳の最高峰です。

二年前に初のテント泊を北沢峠でして山頂に立ちましたが、早朝にもかかわらず多くの登山者がいました。
疑問に思いどこから来たのか聞いてみると、七丈小屋に泊まり黒戸からと言われました。
それから、いつかは黒戸尾根から登ってみたいと思い多くの山に登ってきました。

いよいよ標高差2200メートルを一気に登るダイナミックなコースに挑戦です。
山と高原地図のコースタイムでは往復で15時間10分。
2割短縮して12時間あれば、明るい内に戻って来られるので早朝4時出発としました。
すでに出発しているパーティーを追いますが、すぐに超速の単独の方々に抜かれました。
普段は追いつかれる事は稀ですが、黒戸尾根を日帰りする方達は皆レベルが違います。

笹の平まで道は歩きやすいですが、熊が出ないかを心配しながら登りました。
八丁登りは急登というより、ひたすら長い登りですのでテン泊装備ではキツイでしょう。
心配していた危険マークの刃渡りは、木々で隠れているので思ったより怖くなく歩けます。
屏風岩から梯子や鎖も多いのですが、登りでは全く心配ありません。

七丈小屋のテン場は思っていたよりも広く、富士山やご来光も望めるそうです。
ただ、定番のサンダルでは登山道を歩くためトイレや水汲みも大変そうでした。

小屋の先は森林限界で展望が一気に開けて、花崗岩の白砂の気持ちの良い尾根歩きです。
甲府盆地からは雲が湧きやすいので、残念ながら富士山は見えませんでした。
偽ピークを幾つか越えて山頂に到着すると、黒戸尾根からきた登山者でまさかの独占。
芦安からの南アルプス林道の通行止めの影響もあるのでしょうか。

本格的なガスが上がってくる前に下山を開始すると、途中で雷鳥に逢いました。
期待していなかった展望も得られ、予定より早く下山できて大満足の山行になりました。

が、翌日に全身の筋肉痛。朝起きての一歩目の感覚は久しぶりでした。
黒戸尾根は、今までで一番身体に負担の多い日帰り山行であることは間違いないです。
最後に今回の山行と、調べた過去の日帰りピストン山行の時間を記しておきます。

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ピストン
上り:9時間30分 下り:5時間40分   合計:15時間10分(コースタイム)
上り:5時間45分 下り:4時間30分   合計:10時間15分

丹沢山 バカ尾根ピストン(積雪期) 2013.2.23
上り:4時間40分 下り:3時間20分   合計:8時間(コースタイム)
上り:3時間55分 下り:3時間05分   合計:6時間50分

雲取山 鴨沢バス停ピストン 2012.11.4
上り:5時間20分 下り:3時間30分   合計:8時間50分 (コースタイム)
上り:4時間30分 下り:3時間      合計:7時間30分

空木岳 池山林道終点駐車場ピストン 2013.8.3
上り:6時間15分 下り:4時間10分   合計:10時間25分(コースタイム)
上り:3時間50分 下り:3時間50分   合計:7時間40分

塩見岳 鳥倉ゲート前駐車場ピストン 2013.9.29
上り:8時間30分 下り:6時間50分   合計:15時間20分(コースタイム)
上り:6時間10分 下り:4時間30分   合計:10時間40分

※ザックの重量は8キロ〜10キロ、靴は後ろコバの付いたハイカット。小休止を含みます。


お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1212人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら