鳳凰三山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,266m
- 下り
- 2,266m
コースタイム
(2日目)鳳凰小屋7:20〜5:25分岐〜5:55観音岳〜6:15薬師岳〜9:00杖立峠〜10:30夜叉神登山口
天候 | 12日:晴れ 13日:曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
南アルプス登山バス「甲府駅・市営芦安駐車場〜夜叉神峠登山口〜広河原線」は、7月8日より県営林道南アルプス線の夜叉神〜広河原間での落石による通行止め http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=4 http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2014hirogawara2.htm 鳳凰小屋はテン場がいっぱいになると、小屋泊りになります。 |
写真
感想
私は鳳凰三山と相性が悪い。これまで一度目は雨で、二度目は吹雪で撤退していた。
三度目も夜叉神登山口から入り、山腹をジグザグに1時間ほど登る。やや緑が濃くなったカラマツ林や笹原を抜けて夜叉神峠に着くと、うっすら雲がかかった白峰三山が見えた。
峠を離れ、しばらく登ると高木の樹林帯になる。薄暗くて幻想的だ。目に入るコメツガの新芽は初々しい。とはいえ展望のない杖立峠を過ぎたころには飽きてくる。やっとダケカンバが広がる明るい山火事場に着く。そして急登、樹林帯、下り。変化に富んだ道は苦しいが楽しい。
南御室小屋へ到着。ここのテント場は広くて水も豊富だ。ただ、まだ時間もあり、疲れもひどくないので鳳凰小屋へ向かう。しかし、薬師岳まで300mは登らなければならない。
登りにうんざりしたころに、花崗岩が点在し、白い砂礫の広がる薬師岳山頂へ出る。目の前の白峰三山、特に大樺沢から突き上げる北岳は圧巻だ。
疲れもふっとび、ハイマツ帯を歩いていくと、いつの間にか観音岳に。赤みがかった巨岩に座ると、貫録がある甲斐駒、たおやかな仙丈岳の後ろ姿が見えた。
残るは、地蔵岳のオベリスクだ。しかし、近くに見えたために油断していたが、観音岳と地蔵岳の間には地獄があった。200m下り、100m上がる。急斜面の上、露岩は滑りやすく、砂礫は足にまとわりついた。
やっと、にっこり微笑むお地蔵様が見え、オベリスクに到着。空身で巨大な花崗岩群に登る。立ち止まり、これまで歩いてきた峰々と雄大な景観を見ながら深呼吸した。
地蔵岳から鳳凰小屋へ向かう砂礫の急斜面を滑降する。樹林帯に入ってさらに下ると、小屋の屋根が見え、笑い声が聞こえ始める。
2日目は小屋から観音岳に上がる道を選ぶ。尾根にあがると、富士山、八ヶ岳がよく見えた。反対側も白峰三山だけではなく、広河内岳、荒沢岳、悪沢岳が見えた。
しかし、天気は次第に悪化していき、南御室小屋に着くころには、雨がポツポツし始める。慌てて下山した。
三度目の正直で、やっと鳳凰三山に登頂することができた。変化に富み、展望もよく、人気があることがよく分かった。そして、白峰三山に行ってみたくなった。
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