阪和県界(犬鳴山温泉〜燈明ヶ岳〜和泉葛城山〜大石ヶ峰〜鍋谷峠〜道の駅くしがきの里)【大阪府、和歌山県】
- GPS
- 07:24
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:06
]族了 730 =<JR阪和線、快速= 熊取 759
熊取駅前 805 =<和歌山バス那賀、特急粉河行き>= 犬鳴山温泉バス停 822
ハイキング、コースタイム
「犬鳴山温泉」バス停 830 ― 七宝瀧寺境内 838 ― 両界の瀧 843 ― 七宝瀧寺瑞龍門 848 ― 大護摩場 850 ― 塔の滝 854 ― 七宝瀧寺 901/904 ― 山内葛城二十八宿第十一番 916 ― 近道分岐点 928 ― 倶利伽羅不動明王(奥の院) 932 ― 経塚権現山 938/939 ― 尾根の分岐点(A) 944 ― 燈明ヶ岳(天狗岳) 952/1000 ― (A) 1006 ― 近道が尾根に到達する地点 1008 ― 県界尾根に合流 1018 ― 大天上ヶ岳 1027/1031 ― 大タワ 1046 ― 粉河分岐 1104 ― ハイランドパーク粉河 1117/1126 ― 葛城山あと1km 1147 ― 展望台 1203/昼食/1221 ― 山頂、八大龍王と高龗神社 1223/1227 ― 県道交差点 1232 ― 2つ目の電波塔先、修験道入口 1237 ― 山麓道、尾根道の分岐点 1241 ― 大石ヶ峰への分岐点 1303 ― 大石ヶ峰 1304/1309 ― 小堂峰 1327/1333 ― 下津ノ頭 1344 ― 鍋谷峠山道入口 1402 ― 鍋谷峠 1403 ― 峠下、山麓道分岐点 1412 ― 下津川集落 1424 ― 抜け道と思いきや藪漕ぎ 1430/1453 ― 旧県道合流 1533 ― 郵便局 1537 ― 穴吹川の橋 1544 ― 道の駅「くしがきの里」 1546
て擦留悗しがきの里 1553 =<タクシー>= 笠田駅 1605
コ淌 1620 =<JR加古川線和歌山線>= 和歌山 1706
●行動時間
=07:16
天候 | 快晴、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
(和歌山=JR阪和線=熊取、熊取駅=和歌山バス那賀=犬鳴山) 犬鳴山―燈明ヶ岳(天狗岳)―大天上ヶ岳―五本松―和泉葛城山―大石ヶ峰―鍋谷峠―道の駅くしがきの里 (道の駅駐車場=タクシー=笠田駅、笠田=JR阪和線=和歌山) ●登山口へのアクセス ○犬鳴山温泉バス停 ・和歌山バス那賀の粉河・熊取線が1時間に1往復。7時台から走っている。熊取駅から15分、粉河駅から26分。平日休日の運行時刻が異なるので注意を要する ○道の駅くしがきの里 ・国電480号沿いにある。 ・公共交通としては、かつらぎ町デマンドタクシーがあるのだが、平日のみ3往復 ・笠田駅まで歩けば50分程度 (いずれの記述も2022.10現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○犬鳴山温泉〜七宝瀧寺 ・暫く舗装路を行くが、すぐに土の道へ。あとは七宝瀧寺まで多くの社などを見ながら自然の修験の道を行く ○七宝瀧寺〜燈明ヶ岳 ・急激な登りが経塚権現山の先の尾根分岐点まで続く ・経塚権現山の手前で天上ヶ岳及び天狗岳への近道として分岐があるのだが、近道が尾根と合流する地点の様子を見ると、その道は荒れているかもしれない ○燈明ヶ岳〜大天上ヶ岳〜大タワ ・尾根道だが、大天上ヶ岳前後は急登 ○大タワ〜粉河ハイランド〜和泉葛城山 ・舗装路を歩く ・和泉葛城山手前からは遊歩道が並行しているのでそちらを進む ○和泉葛城山〜大石ヶ峰〜鍋谷峠 ・大石ヶ峰の先まではなだらかな尾根道。案内標示は少ないが、道が明瞭で同等の道の分岐もないので紛れはない ・その先も標示こそないがテープ案内を頼りに進めばあまり紛れはない。ただし小堂峰から先はバイクの轍道もあり、今回はそちらに釣られて鍋谷では藪抜けせざるを得なくなった ○鍋谷峠〜道の駅くしがきの里 ・舗装路を行く。下津川の集落内の小径を抜けようとしたが、下部は藪に道も途絶。強引に進んだが、全くお勧めできない (いずれの記述も2022.10現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアは終始ない。熊取駅付近などが最後 ・自販機は最後四郷の街中にはある。ハイランド粉河では飲み物も売っている ・途中の粉河ハイランドには飲食店がある。くしがきの里でも飲食できる ●日帰り温泉 ・日帰り入浴施設、温泉 起点には犬鳴山温泉がある。日帰り施設のほか、各旅館も日帰り入浴を扱っている ・笠田駅の近くにはかつらぎ温泉八風の湯がある (いずれの記述も2022.10現在) |
写真
感想
大阪府と和歌山県の県境を追い続けるシリーズの続きへ。犬鳴山温泉から入り、以前に歩いた終点である鍋谷峠を目指した。
葛城修験の行場が集まる犬鳴山近傍から、荒々しい犬鳴山へと登る。バスを降りると、観光ではなくハイキングのような姿がちらほら。七宝瀧寺まではそんな方々も多く見かけるが、身代不動のところから行場の滝へと向かわず燈明ヶ岳方面へと進んだのは当方だけのようであった。
不動様の右脇から斜面に取り付き、いきなり始まる急登をジグザグに登っていく。それを登り詰めると鳥居が建っている。ここは「第十一番」鳥居をくぐって西へと進めば裏行場へと続くようだ。蛇腹道や地蔵ヶ岳はそちらから行くことになるらしい。しかし、「先達なしでの入山禁止」とあるくらいなので、よほど危険な道なのであろう。おとなしく、左手の迂回路へと進む。
迂回路も先ほどまでと同様、全く楽な道ではなく、急な登りが続く。やがて分岐点が現れる。左手は経塚権現山を経ずに尾根へと至る道、右は奥の院や経塚権現山へと至る道のようだ。ここも悩まず右へ。さらに続く急登を登りきると、ここまでの道の厳しさとは不釣り合いなほどにしっかりとした鳥居が現れる。ここが奥の院石宝殿のようだ。
奥の院には倶利伽羅不動明王が祀られており、七宝瀧寺の本尊とのこと。しっかりとお詣りをして先へと進む。地図によってはここが燈明ヶ岳とされているが、現地の記載に従い、天狗岳あるいは天狗魔王尊を燈明ヶ岳と見立てて進むことにする。
ひと登りで次は経塚権現山へ。こちらは第八経塚。石碑には長禄三年の日付があるとのことだが、よくわからなかった。
ここから緩やかな道取りを進むと尾根の分岐点に着く。分岐点には「不動三十六王子」の第三十五番波利迦童子がいらっしゃる。いろいろな山内巡りができるようだが、すべて回っていると到底一日では終わらなそうだ。
分岐から燈明ヶ岳を往復する。倒木の多い痩せ尾根を進み、最後はロープもある急坂を登って山頂へ。山頂部は見通しの利かない狭い空間だ。一息ついて折り返したが、肝心の天狗魔王尊をお見かけしなかった。山頂とされる一帯よりも北西側にいらっしゃったようだが、気づかなかった。惜しいことをした。
先ほどの分岐点に戻り、大天上ヶ岳を目指す。鞍部に出ると先に分かれた近道との合流点。しかし近道の側は草に埋もれており、果たして通行できるのかどうか。
その後も小ピークの乗り越しを続け、最後はロープなしでは辛そうな急登で大天上ヶ岳へ。ここにも大天上不動尊なる聖地があるようだが、立入禁止とされている。やむなく立て札の所から遙拝したつもりになる。
ここからはひとつ鞍部を越し、巻き道へ。というか、尾根を通る本来の道は発見できず、歩いているうちに自然と巻き道に入ってしまった。一山越えたところで大タワ。ここで車道に出くわす。
ここからしばらくはこの車道を進む。粉河ハイランドが近づきまずは展望塔が見え、そのうち食堂のある管理棟に着いた。バイクは多く見かけるがハイカーはあまりいない。
ここには「ゆたか茶屋」という食事処がある。二階に位置するので南側の見晴らしがよい。今日は昼食持参なので立ち寄らなかったが、ここで一息つくのもいいかもしれない。
そこからも和泉葛城山に向けてはさらに3kmの車道歩きとなる。起伏の少ない道をてくてくと歩く。何度となく南側の景観が得られるが、今日は霞がかって遠くは判然としない。
和泉葛城山手前には展望塔がある。そこで昼食としたのだが、塔の足下はすでにハイカーでいっぱい。むしろ上には人がいなかった。そこで昼食とした。
降りて、先へ。すぐに和泉葛城山山頂部へ。山頂標示は不明ながら、最高点と思しき場所には葛城神社(高龗神社=たかおかみじんじゃ)が建っている。またその背中合わせには八大龍王がいらっしゃる。どちらにも参拝して、先へと向かう。
2つのお社への参道を降り、駐車場のある一帯を抜けて行く。今日の目的地「鍋谷峠」を記した案内標記が現れ、それに従っていく。
車道から電波塔への側道へと進む。その道脇に「葛城修験の道」を案内しているが、残念ながら、そちらは蜘蛛の巣と草むらに阻まれている。やむなく舗装路を進む。2つ先の電波塔を過ぎると先ほどの“修験の道”が合流してきて、再び「修験の道」が分かれていく。今度はそちらへと進む。
クルマ幅のあるその道を登ると3つめの電波塔がある。関電の名前がある。そこからはいよいよ大石ヶ峰への山道となるようだ。
その道も進むとすぐに二手に分かれる。左は尾根道、右は山麓道のようだ。鍋谷峠は右となっているものの、大石ヶ峰経由で行くのが今日の目的なので、左へと進む。
この道は、前に歩いた三国山から鍋谷峠までの県境道とは違い、なだらかな尾根を幅広に進んでいく。道筋があまりにも明瞭なので迷う心配もない。しかし道標は殆どなく、テープや地籍調査の杭を頼りに進んでいく。
大きな昇降もなく大石ヶ峰への寄り道とバイパスとを分けたのち、ほんのちょっと進むと大石ヶ峰山頂。残念ながらここも見通しはない。
山頂からは、ほぼ南へのトレースをたどり、しばらく下降すると先ほどの縦走路に合流した。数少ない道しるべを頼りに進むと小堂峰。さらに進むと下津ノ頭と名付けられたピーク。あと一息で鍋谷峠だ。
しかし、ここからトレースを間違う。バイクの轍が現れ、それに釣られて進むとどうにもルートを大きく南へと逸れて行っている。それでも更に南には山麓道もあることを考えると、どうあれ鍋谷峠には至るであろうと考え進んでいった。ところが最後の最後で車道の高い擁壁の上に顔を出してしまう。どうにか藪を抜けて峠に至ったが、もっとまっとうなルートがあったはずだ。道を間違えたと気づいたら戻るに限るだ。
鍋谷峠からは、国道ならびに旧道を下る。下津川の集落を通る道から下降する。下津川の集落内に柿の果樹園を通る抜け道があるので、それを進んだ。ところがこれが本日最大のミスで、途中から藪に阻まれ道が途絶してしまった。
悪いことに、小竹を払い除けながら進んでいる途中で竹に眼鏡を払われてしまった。ものの見事に眼鏡は飛んで、谷側へと落ちて行ってしまった。眼鏡がないと視力は0.1以下の身としては、地面もろくに見えない中、さらに藪を前進するのは危険極まりない。それでも戻るのが早いのか降りるのが早いのかをいえば、下を時折通るクルマの音が聞こえており、そちらに向かうのが早いことは明らかだ。どこまでも続くかのような藪を慎重に足下を探りながら進み、どうにか舗装路にたどり着いた。抜け道は全く抜け道ではなかった。
クルマ通りが少ないからいいものの、眼鏡なしでの歩行は辛い。日陰に入ると、道路の亀裂か窪みかも区別がつかない。どこまでも慎重に下を見ながら歩く。おかげで熟れかけた柿も、色づき始めた秋の木々も殆ど鑑賞することはなかった。
どうにか道の駅にたどり着いたが、これ以上歩くことは疲れるだけだ。やむなくタクシーを手配し、笠田駅へと向かった。
眼鏡1つの代償は大きいが、改めて思った。思った道でも状態が悪ければ引き返す勇気が必要だ。迷わず止まれというのが鉄則ながら、人間はどうにも慣性力に弱い。反省ばかりの山行きだった。
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