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Yamareco

記録ID: 4804475
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ハイキング
日光・那須・筑波

錫ヶ岳(菅沼登山口)

2022年10月16日(日) [日帰り]
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GPS
12:24
距離
20.4km
登り
1,631m
下り
1,619m

コースタイム

日帰り
山行
12:14
休憩
0:10
合計
12:24
6:05
367
スタート地点
12:12
12:22
367
18:29
ゴール地点
06:05 菅沼登山口駐車場
07:17 弥陀ヶ池まで0.9km標識
07:43 弥陀ヶ池 07:46
07:52 五色山分岐
08:09 五色沼 08:17
08:31 五色沼 避難小屋 08:33
08:46 避難小屋分岐(白錫尾根) 08:56
09:12 2385P 09:14
09:34 白根隠山 09:36
10:04 白桧岳 10:07
10:48 2296P
11:23 錫ノ水場下降口
11:43 錫ヶ岳のコル
12:12 錫ヶ岳山頂 12:22
13:45 2296P
14:36 白桧岳
15:05 白根隠山 15:09
15:25 2385P
15:38 避難小屋分岐
15:49 五色沼避難小屋
16:12 五色沼
16:38 弥陀ヶ池
17:04 菅沼登山口まで2.0km標識
17:52 菅山登山口まで1.0km標識
18:29 菅沼登山口駐車場
天候 午前中ほぼ快晴、午後曇り、夕方ガスガス
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■往路:都内ー首都高速ー<川口JCT>ー東北自動車道ー<宇都宮IC>ー日光宇都宮道路ー<清滝IC>ー国道120号ー<いろは坂>ー湯本温泉ー<金精峠>ー菅沼登山口
(都内ー清滝IC:167km/清滝ICー菅沼登山口:35km)

■復路:菅沼登山口ー国道120号ー<清滝IC>ー日光宇都宮道路ー<宇都宮IC>ー東北自動車道ー<川口JCT>ー首都高速ー都内

■駐車場:菅沼登山口駐車場 マップコード:735 256 031*34
国道120号線、金精峠トンネルを越えて菅沼の手前、ゲートの先を左折するとすぐに料金徴収所があります。夜間は料金徴収所は閉まっていますが車は駐車場に入れます。
駐車料金1,000円/1日、台数70台、トイレなし(菅沼山小やの駐車場にトイレあり)
コース状況/
危険箇所等
■菅沼登山口−白錫尾根入口(避難小屋/前白根山分岐)
一般登山道です。詳細は割愛します。

■白錫尾根入口(五色沼避難小屋分岐)−白根隠山
昭文社の山と高原地図にも国土地理院の地図にも登山道は記載されていませんので、ここでは登山道ではなく「踏み跡」という表現を用います。

白錫尾根の入口には、錫ヶ岳や白錫尾根などの標記はありません。稜線の分岐は三叉路ですが、白錫尾根の入口には枯れ木が置かれて「通せんぼ」がされています。
白錫尾根に入って2385Pから白根隠山までは踏み跡明瞭で、薮などもなく快適な尾根歩きができます。

■白根隠山−2296P
白根隠山のガレ場を下ると、白桧岳の登りから笹が出始めます。白桧岳を越えると笹の丈も密度も増して、このルート場で最も面倒な場所です。この辺りの稜線には枯れ木が乱立していて、稜線を進むことができません。仕方なく、傾斜の緩い南側の笹原に踏み跡が付いていると思います。いつのものか分かりませんが、刈り払いもされたような形跡があります。
最初は笹の丈も膝下程度で笹葉の間から踏み跡が見えますが、丈が胸程度の高さになると密集して地面は見えません。笹原には獣道もたくさんありますので、動物的勘で稜線の目印を目指して下さい。

■2296P−錫ヶ岳
2296Pの手前から樹林帯となります。踏み跡は明確ですが、刈り払いがされていないので周りの樹木が踏み跡に覆い被さり、かなりウザイです。
錫ヶ岳のコルから中腹辺りまで笹原となり、コルには幾つか池塘があり獣たちの水場になっているのか獣道が交錯しています。
中腹から山頂までは樹林帯となり、なんと山頂には御料局の三角點と国土地理院の二等三角点がありました。
また山頂の巨木には「栃木百名山 4座」の標識が掲げられていました。
菅沼登山道はよく整備されていて危険はありませんが、火山特有の大岩がゴロゴロしています。標高を上げてくると、シラビソなどの針葉樹林となります。
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菅沼登山道はよく整備されていて危険はありませんが、火山特有の大岩がゴロゴロしています。標高を上げてくると、シラビソなどの針葉樹林となります。
弥陀ヶ池に出ると正面に日光白根山と溶岩ドームが存在感を見せます。
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弥陀ヶ池に出ると正面に日光白根山と溶岩ドームが存在感を見せます。
弥陀ヶ池に映った逆さ白根山。
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弥陀ヶ池に映った逆さ白根山。
五色沼に向かう途中で白根山です。予想以上に好天になってきました。
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五色沼に向かう途中で白根山です。予想以上に好天になってきました。
五色沼から座禅山が近いです。
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五色沼から座禅山が近いです。
五色沼避難小屋です。湯元から日光白根山を目指す登山者がたくさん休んでいました。
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五色沼避難小屋です。湯元から日光白根山を目指す登山者がたくさん休んでいました。
前白根山からの稜線に登ってきました。避難小屋へ下る道標はありますが、白錫尾根方向の標記は一切ありません。
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前白根山からの稜線に登ってきました。避難小屋へ下る道標はありますが、白錫尾根方向の標記は一切ありません。
正面に前白根山と右奥は外山でしょう。
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正面に前白根山と右奥は外山でしょう。
湖上山辺りは紅葉が始まったようです。
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湖上山辺りは紅葉が始まったようです。
白錫尾根の入口ですが、枯れ枝が何本も置かれ「通せんぼ」状態になっています。通行禁止のような重い雰囲気ではなく「入っちゃダメよ」程度だと思います。
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白錫尾根の入口ですが、枯れ枝が何本も置かれ「通せんぼ」状態になっています。通行禁止のような重い雰囲気ではなく「入っちゃダメよ」程度だと思います。
2385Pからは白根山が正面に見えます。左側に避難小屋の先から登る急登の登山道が見えます。肉眼でも7、8人の登山者が見えます。
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2385Pからは白根山が正面に見えます。左側に避難小屋の先から登る急登の登山道が見えます。肉眼でも7、8人の登山者が見えます。
ナナカマドな山頂です。
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ナナカマドな山頂です。
2385Pからは燧ヶ岳がくっきりと見えます。至仏山は白根山の後ろで見えません。
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2385Pからは燧ヶ岳がくっきりと見えます。至仏山は白根山の後ろで見えません。
きれいに並んだ男体山、大真名子、小真名子、女峰山、ちょっと外れて太郎山です。
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きれいに並んだ男体山、大真名子、小真名子、女峰山、ちょっと外れて太郎山です。
白根隠山の山頂です。この後、白桧岳、2296Pと続きますが、笹に翻弄され一枚も写真がありませんでした。帰りに撮影します。
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白根隠山の山頂です。この後、白桧岳、2296Pと続きますが、笹に翻弄され一枚も写真がありませんでした。帰りに撮影します。
2296Pから下ってくると、錫ノ水場への案内がありました。テン場も1張り分整備されています。地図には何も記載がありませんが、日帰りでは厳しい山域なのでしょう。
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2296Pから下ってくると、錫ノ水場への案内がありました。テン場も1張り分整備されています。地図には何も記載がありませんが、日帰りでは厳しい山域なのでしょう。
踏み跡に覆い被さるシラビソの枝やシャクナゲなどを掻き分けて錫ヶ岳のコルまで下ってきました。ここには幾つかの水たまりか池塘があります。獣たちの水場でしょう。獣道が交錯しています。
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踏み跡に覆い被さるシラビソの枝やシャクナゲなどを掻き分けて錫ヶ岳のコルまで下ってきました。ここには幾つかの水たまりか池塘があります。獣たちの水場でしょう。獣道が交錯しています。
コルから見上げた錫ヶ岳です。山頂はまだ奥になります。中腹までは笹原を登りますが、中腹から山頂まではシラビソの樹林帯になります。
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コルから見上げた錫ヶ岳です。山頂はまだ奥になります。中腹までは笹原を登りますが、中腹から山頂まではシラビソの樹林帯になります。
錫ヶ岳山頂の全景です。シラビソに被われ展望はありませんが、東側は疎らで男体山や女峰山が見えます。山頂のど真ん中に三角点がありますが、なんと御料局の三角點です。
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錫ヶ岳山頂の全景です。シラビソに被われ展望はありませんが、東側は疎らで男体山や女峰山が見えます。山頂のど真ん中に三角点がありますが、なんと御料局の三角點です。
御料局の三角點をアップに...
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御料局の三角點をアップに...
経年劣化を感じない上面角隅切りがあるきれいな三等の三角點です。
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経年劣化を感じない上面角隅切りがあるきれいな三等の三角點です。
山頂から少し離れるようにして国土地理院の二等三角点がありました。
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山頂から少し離れるようにして国土地理院の二等三角点がありました。
基準点名:錫ヶ岳 等級:三等 標高:2388.20m
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基準点名:錫ヶ岳 等級:三等 標高:2388.20m
山頂の巨木に「栃木百名山 4座」と記されたプレートが掲げられていました。なかなかハードルが高そうな百名山です。
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山頂の巨木に「栃木百名山 4座」と記されたプレートが掲げられていました。なかなかハードルが高そうな百名山です。
帰路、白桧岳の山頂に続く笹原です。笹を押し分けて登るので帰路の疲れた足に堪えます。
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帰路、白桧岳の山頂に続く笹原です。笹を押し分けて登るので帰路の疲れた足に堪えます。
白桧岳の山頂です。山頂標のようなものはありません。山頂は栃木県と群馬県の県境尾根です。県境尾根方向にも踏み跡がありました。
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白桧岳の山頂です。山頂標のようなものはありません。山頂は栃木県と群馬県の県境尾根です。県境尾根方向にも踏み跡がありました。
白桧岳から白根隠山、2385Pを越えて避難小屋への一般登山道まで戻ってきました。振り返った白錫尾根、入口付近は容易ですが、奥に行くほど厳しくなります。
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白桧岳から白根隠山、2385Pを越えて避難小屋への一般登山道まで戻ってきました。振り返った白錫尾根、入口付近は容易ですが、奥に行くほど厳しくなります。
出発時間が遅かったので、帰路の日没は覚悟していましたが、16時半に弥陀ヶ池を通過、ここから先は下り基調でチョット安心なのですがガスが降りてきました。
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出発時間が遅かったので、帰路の日没は覚悟していましたが、16時半に弥陀ヶ池を通過、ここから先は下り基調でチョット安心なのですがガスが降りてきました。
登山口まで残り1キロです。月明かり無く真っ暗ですが、ヘッデンで何とか戻ってきました。
お疲れ〜...
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登山口まで残り1キロです。月明かり無く真っ暗ですが、ヘッデンで何とか戻ってきました。
お疲れ〜...

感想

この週末、テンクラのピンポイント予想で山行計画の上位の山の天気予報を見ていたが、どこも雨マークがありイマイチ気乗りのする山域はなかった。
ところが土曜日の朝見たテンクラの予報は、北関東の天気予報が急速に改善して、雨マークが全て無くなった。
ならば行かねばなるまい。
久しぶりに栃木県、日光方面の山を山行計画の中で物色したが、日光は観光地、チョット早いが紅葉も相まって激混みだろう。

だいぶ前にカシミールで作ってあった白錫尾根の錫ヶ岳ピストンのルートをGPSに転送した。
このルート、山と高原地図や国土地理院の地図にも登山道としての記載がない。
チョット心配だったのは、ピストンでどの程度の時間がかかるのか、日没の時間もだいぶ早まり、日照時間も短くなった。
菅沼登山口から錫ヶ岳をピストンするとして、距離から逆算した時間はゆっくり歩いて片道6時間から6時間半、薮の程度が判らないが往復で最悪13時間を見る必要がある。
16時までに帰着するには朝の3時に駐車場を出発しなければならない。
菅沼登山口から白錫尾根の入口までは一般登山道、ヘッデンの明かりでも何とか行けるやろうと暗い時間に出発することにした。

日光と云えばいろは坂に金精峠、紅葉の見頃を調べてみると10月上旬〜10月下旬、ゲゲ紅葉のまっただ中じゃないか...
紅葉はどうでもいいが、道路のノロノロ渋滞と駐車場の混み具合が心配だ。
都内から菅沼まで200キロ程度。普通なら高速経由で3時間もあればおつりが来る。
都内を出たのが21時、菅沼の駐車場に着いたのは0時を少し回った頃、広い駐車場に先行車は1台のみ、途中のいろは坂もガラガラで車は走っていなかった。紅葉の時期ではないのか...。じつは0時前に駐車場に入ると駐車料金を2日分徴収されるかも知れないので、途中で時間調整をした。
タイマーを3時にセットして車中泊に入った。ここまでは順調だった。

何か外が白んできたような気がして目が覚めた。時計を見ると6時少し前。ガ〜ン、3時間も寝過ごした。ゆっくり朝食なんて、時間が無い。
両方のポケットにパンを押し込んで駐車場を飛び出した。
菅沼登山道も人が少ない。途中で休んでいた2組の登山者を追い越して弥陀ヶ池に着いた。目の前には日光白根山、上空は青空が広がってきた。
五色沼避難小屋には湯元から登ってきた多くの登山者が、白根山の急登を前に休んでいた。

白錫尾根の入口まで駐車場から休まずに登ってきた。途中のパン2個ではお腹がすいたので、ここでお湯を沸かして朝食と小休止をした。
お腹も満たされ、白錫尾根に入ったのは9時少し前だった。予定より3時間遅れている。
白錫尾根には登山道と呼べるほどのものはないが踏み跡は続いている。白根隠山までは薮も笹もなく、快適な尾根歩きができた。右手には常に白根山が見えている。
白根隠山からはガレ場を下り、白桧岳、2296Pとアップダウンを繰り返していくが、白桧岳周辺の笹原(笹藪)にはまいった。ここでだいぶ体力を消耗した。

白桧岳や白錫尾根の途中で、南西方向に錫ヶ岳が見える。まだまだ遠いし、標高はさほど変わらないのに高く聳えているように見える。
実は白錫尾根に入ったとき、錫ヶ岳まで3時間、12時の折り返し時間を考えていた。この時間でも明るい内に駐車場に戻るのは困難だけれど、明るい内に弥陀ヶ池は越えたかった。

2296Pを越えるとシラビソの樹林帯となる。笹との格闘が終わってホッとする間もなく、踏み跡に覆い被さるシラビソやコメツガの枝、シャクナゲなどの薮、地図に登山道の記載が無いのも判る気がする。

錫ノ水場への下降口には案内板があった。ここで文字の案内板は初めて見たような気がする。1張り分のテン場もあった。自然にできたものではなく、人工的に整備されたテン場のようだった。
やっと、錫ヶ岳のコルまで下ってきた。時計を見ると11時43分、山頂は見えないが12時までに山頂に立つのは無理なように思えた。ここまで来て戻ったら後悔するだろう。自問が負け折り返し時間を30分延長した。
コルから山頂まで、どこを歩いたかよく分からないほど無我夢中で駆け上がった。山頂には12時12分、10分ほどで昼食を片付け折り返した。

15時半、白錫尾根から一般登山道に帰ってきた。弥陀ヶ池の通過も16時半と明るかったが、ガスが降りてきた。登山口まで後2キロの標識で空は白んでいたがガスが更に濃くなりヘッデンの準備をした。登山口まで残り1キロの標識では月明かりもなく真っ暗になったが、なんとか無事に駐車場まで戻ってきた。

紅葉の時期というのに、白錫尾根では誰一人とスライドすることもなく、関東エリアにもこんな静かな山域がまだまだありそうです。

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2/5
体力レベル
3/5

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