空木岳（日帰り池山尾根ピストン）展望と花の二つの道、駒石も登る。

2014年07月21日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 18.4km
• 登り: 1,741m
• 下り: 1,742m

コースタイム

登り
6：13　林道終点
6：39　鷹撃ち場
7：09　池山小屋分岐　水場　7：16
9：39　避難小屋分岐　
10：02　駒石　10：18　（駒石登頂）
10：43　駒峰ヒュッテ　10：52（トイレ200円、水200円、バッチ500円購入）
11：00　空木岳　11：51　（お昼休憩）
下り
12：35　空木平避難小屋　
12：56　避難小屋分岐
14：42　水場
15：12　鷹撃ち場
15：31　林道終点

上り　4：47（休憩28分含む）
下り　3：40
総行動時間　9：18

☆林道終点下の駐車スペースのため登山口まで15分追加でした。

天候

曇り山頂部のみ晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

行き
世田谷　2：30
林道駐車場　5：30　林道は途中で通行止めと思っていたら、3連休に合わせて？林道終点まで入れるようになったようです、知らなかったため、一つ尾根下の登山道入り口付近に駐車しました。この時点で林道終点はあと3台ほど空いてました。失敗！往復30分のロス。
帰り
下山後、車で10分程のこぶしの湯で入浴、その後「明治亭」にて駒ケ根名物ソースかつ丼、馬刺しで打ち上げ
駒ケ根IC　18：00
世田谷　　22：00　（中央道渋滞小仏トンネルまで25K）

コース状況／危険箇所等

○林道終点ー鷹撃ち場
登山ポストのあるゲートを抜け、よく整備された幅の広く歩きやすい遊歩道をゆるい勾配で進みます。緩いためつづらを大きく何度か切ると四差路になった鷹撃ち場に到着、右は急傾斜の登山道、左は遊歩道経由でこの先水場で合流しますが、右は池山越えがあるので時間的に有利な遊歩道を選択。駐車場から中腹過ぎまで虫が多くて閉口します。虫よけ対策は万全が必要。危険個所なし
○鷹撃ち場ー池山小屋分岐　水場
ここも同様の幅広の緩い勾配の遊歩道です、水場で先ほどの池山越えの道を合わせます、ここからも右は登山道、左は遊歩道、どちらも時間的に差はあまりないのではと思いますが、遊歩道は勾配をゆるくするためかつづらを繰り返して登ります。途中の白樺とシダ一面の林は珍しい風景と思います。どちらかは好みかな？危険個所なし、
○水場ー避難小屋分岐
水場からもまだ遊歩道の延長です、水場で別れた道を合わせるとようやく本格的な登山道になります、この分岐までは標識がしっかりしてましたが、ここからはなくなります。マセナギがどこかも不明のまま徐々に険しくなると梯子が現れはじめ大地獄の入り口になります、木製梯子、階段、アルミ製階段をいくつかこなし、やや長めの鎖は一か所だけです。痩せ尾根ですが、特に怖いほどでもなく慎重に進めば問題ありません。ヨナ沢の頭もどこかはよくわかりませんが、アルミの展望台？が組まれたところだったのかな？そのあたりからは尾根上の樹林帯を時々勾配をきつくしながら登ります。このあたりが足にもきていてきつかったです。徐々に木々の背丈が低くなると避難小屋分岐です。
危険個所　大地獄、小地獄のやせ尾根、でも慎重に進めば全く問題なし。下りで木の階段が滑る
○避難小屋分岐ー駒石ー空木岳　（尾根上展望ルート）
避難小屋分岐から右は尾根上の「展望の道」、左はカールの底を進む「花の道」どちらも素晴らしいこのコースのハイライトです、必ず両方通ったほうがいいと思います。行きは展望の道を選択、いつの間にかハイマツやダケカンバなどの低木になり、急に視界も開け前方に駒石、空木岳が望めるようになります、すべる花崗岩のザレタ斜面と高度も上がったせいで息も上がります、駒石ではいったんザックをおろし、駒石登頂へ、右側の岩の切れ目から意外に簡単にトップに登れます。駒石からももろい花崗岩の斜面を登り山頂直下の駒峰ヒュッテで小休止、トイレ（200円）お水（200円）バッチ（500円）購入して出発、5分ほどで山頂です。山頂から初めて西側、南側の展望が開け南駒ヶ岳が南に大きな山容を見せます。危険個所なし。
○空木岳ー避難小屋ー避難小屋分岐　（カール内　花ルート）
駒峰ヒュッテから右にカール内に下降します。カール内で雪が遅くまで残る地形で花が非常に多いです、ハイマツ、花畑、雪渓の中を軽快に降りられます、小屋まで雪渓が数か所残り、融雪が進んで踏み抜きに注意が必要です、渡渉も何度かあります。花畑の中に小屋が立ってます。そこから左の尾根上に向かい若干登り返し進むと避難小屋分岐に出ます。危険個所、雪渓の踏み抜き。

写真

7/21 5:57

朝5時40分頃の第二取り付き点の駐車スペース
知らなかったが、林道終点まで連休前に上がれるようになりました。

7/21 5:58

登山道第二取り付き点

7/21 6:04

標識がしっかりしてます

7/21 6:12

林道に再度出てこの先すぐが林道終点の駐車スペースです。

7/21 6:13

登山口、ここにトイレもあります、山頂まで6，2h考えたくなくなります。

7/21 6:39

池山山頂コースは登り返しありなので選択せず、

7/21 6:49

カラマツ林の歩きやすい遊歩道

7/21 6:53

池山小屋水場は10分下らしいが、この先に水場ありなのでスルー。

サルオガセです。ホラー映画の様、

サルオガセは地衣類、空気中の水分だけで光合成しており他からは栄養を取らないので寄生植物ではありません。れっきとした植物なんです。

7/21 7:04

不明？

7/21 7:09

池山小屋分岐

7/21 7:09

なんか情緒ある水飲み場、どこから水を引いているのか謎？見様によっては温泉旅館の露天風呂みたい。

7/21 7:16

またまたゆるい遊歩道を選択、地獄の前に疲れないようにです。ここで針葉樹から樹相が変わります

7/21 7:28

水場から登り始めると、白樺、ダケカンバ林、したはシダ一面の印象的な光景

7/21 7:40

水場で別れた登山道とここで合流、ここで遊歩道も終わりです。

7/21 7:49

じめじめした林の中でカニコウモリだらけです。

針葉樹の中じめっているなかよく見られるギンリョウソウ、汚れもなくきれいな個体

7/21 7:57

銀龍草、みんな同じ向きなのが不思議

地獄への階段？

下りは木製階段意外に滑る

7/21 8:15

この先？00m、って一番見たいところが消えてます、下の英字も同じ個所がなぜか消えてる。この看板から地獄のはじまり、はじまりー。

7/21 8:20

ゴゼンタチバナ

人生いろいろ、登山もいろいろ、階段も木製、アルミ製いろいろです。

まだまだ元気、

7/21 8:24

ここが一番長い鎖場

7/21 8:41

この看板で地獄も終わり、なぜが同様に？00mです。

地獄後も若干梯子あり、

7/21 9:29

このあたり、足に疲れもたまり結構つらかった。

7/21 9:39

ようやく避難小屋分岐。急に明るくなります

7/21 9:41

紫の花はつる性植物？

7/21 9:41

7/21 9:42

おー見えてきた！

7/21 9:42

4時間経過でようやくこの景色、報われたー。

7/21 9:42

いつガスるか分からないので何枚も撮ろう！

7/21 9:45

7/21 9:45

空木岳、と空木平カール

7/21 9:45

7/21 9:46

天空のプロムナード

7/21 9:46

右に駒石が大きく見える

7/21 9:49

7/21 9:51

7/21 9:51

右は木曽駒への稜線だがガスって見えず、

7/21 9:53

アオノツガザクラ

7/21 9:55

ハイマツの道

7/21 10:02

駒石到着、どこから上がる？右の割れ目から意外に簡単に登れます。

7/21 10:02

駒石から空木岳

7/21 10:08

駒石でか！

7/21 10:10

駒石の上からです、お話させていただいた山頂への登山者が手を振っています。

7/21 10:10

檜尾岳方面はもう少し。

7/21 10:11

駒石から下方を

7/21 10:11

駒石上から空木平、避難小屋が小さく見えます。

7/21 10:13

7/21 10:18

金峰の五丈岩よりはかなり小さめ、

7/21 10:18

ここから登れます。

7/21 10:23

7/21 10:23

イワツメクサ

7/21 10:24

キバナシャクナゲ

7/21 10:25

7/21 10:25

チングルマ

7/21 10:26

7/21 10:27

タケノコの里？キノコの山？お腹すきすぎですかね？

7/21 10:40

駒峰ヒュッテのヘリポート

7/21 10:42

キバナシャクナゲ

7/21 10:43

かわいいサイズの駒峰ヒュッテ、

7/21 10:43

空木平カール

7/21 10:46

7/21 10:46

7/21 10:52

中は大変きれい、床を塗りなおしたらしいです。素泊まりのみです。水、ビール、カップラーメン等はあります。30人ほどは楽に泊まれそうです。

7/21 11:00

仙丈ケ岳の藪沢カールにちょっと似てる？

7/21 11:00

山頂からHSさんを、最後のビクトリーロード

7/21 11:00

ガスっているが初めて見る南駒ヶ岳、

7/21 11:00

7/21 11:00

山頂標識

7/21 11:00

空木岳山頂からの南駒ヶ岳

7/21 11:01

7/21 11:01

7/21 11:01

今日の登山戦隊、ブルーアンドイエロー

7/21 11:03

深田先生も百名山選定で迷った、空木と南駒。それだけに山容は立派、決定打は空木という名前だったらしい、南駒は確かに普通、やっぱり人もそうだが名前は大切ですね。

堂々としてなかなかとがっている重厚感たっぷりの南駒、登られた方もアルペンチックでいいですよと話してました。でも日帰りは無理だね。

結構アップダウンがここからもありそうだが、空木から2時間ほど。

7/21 11:05

ミヤマキンバイとタカネツメクサ

7/21 11:10

南駒を見ながらお昼、今日のお昼は牛丼でーす。

7/21 11:10

ご満悦！今日一の笑顔！

ミヤマキンバイでした。葉が三つに分かれている。

ミヤマキンバイとミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイの4種は鑑別難しい？

ハチが大切な仕事をしてます。

7/21 11:27

7/21 11:28

7/21 11:28

7/21 11:50

タカネツメクサの群生はきれいで好きです。

7/21 11:51

ガスってきたので下山しますか？なに？池山まで10k？そんなにあるかね。

7/21 11:51

帰りはカールの中を下ります。

7/21 11:53

7/21 11:53

7/21 11:57

7/21 11:57

駒峰ヒュッテからカールへ

7/21 12:01

カールの証明、モレーンもありますね。雪渓も出だす。

7/21 12:05

ショウジョウバカマの群生

7/21 12:06

チングルマ

7/21 12:06

イワカガミとチングルマ

プラス、アオノツガザクラ

これから花が増えそうです。

7/21 12:11

上に見えるは駒石

7/21 12:13

シナノキンバイ、4種の中では一番花が大きい、葉が菊様、ミヤマキンポウゲもよく似ているが葉がもっと深く切れ込んでいる、

7/21 12:24

グリセードでおります、

7/21 12:24

融雪進み、雪渓は注意必要、

シナノキンバイ

7/21 12:31

カラマツソウとコバイケイソウ

ヨツバシオガマはつぼみが多くこれから楽しめそう。黄色はミヤマキンポウゲ

カラマツソウ、これもミヤマカラマツとの区別は難しい、

花の道はこれからが最盛でしょう。

7/21 12:33

避難小屋周囲は一面のお花畑です。ヨツバシオガマの群生

7/21 12:34

空木平避難小屋、

7/21 12:35

昨日はここに20人泊まったらしいです。

7/21 12:35

空木岳ともお別れ。名残惜しいね。

7/21 12:37

駒石ともさらば。

7/21 12:38

今度は南北どちらかに縦走したいね。

この一株だけしか見なかったクロユリ、避難小屋と避難小屋分岐の間にあります。

ミヤマキンポウゲとハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲの葉はだいぶ切れ込みが深い、又花に光沢があるのが判別点。

誰が見ても、ニッコウキスゲ

誰が見てもハクサンフウロ

7/21 12:56

避難小屋分岐に戻る、ここまでの花の道も終わり、あとはひたすら降りるのみです。

7/21 13:43

出ました、地獄の入り口例の看板、ここは迷い尾根らしいが、迷うことは一切ありません。

ここが唯一きついところでしょうか。

7/21 14:25

迷わず遊歩道を選択

7/21 14:31

ここの景色は単なる林だがなんか惹かれる、心に残ったな。

7/21 14:41

7/21 14:42

こんなところに露天風呂！
ひとっぷろ浴びますか？水風呂ですけど！

7/21 15:12

本当は快適に飛ばせそうな遊歩道ですが、足が上がらず、ペースも上がらず。

7/21 15:12

タクシーが呼べるようです、そういえば朝もタクシーが登ってきてました。

7/21 15:21

ここを登るとショートカットできます。

7/21 15:31

林道終点到着

7/21 15:31

みんなハイタッチでした。

7/21 15:31

地獄への入り口とサヨナラ

7/21 15:41

駐車スペースまで帰りは林道を歩くがこれは失敗、かなり遠回りで35分もかかりました。

7/21 15:48

でもでも、駒ケ根の町が展望できたり、

7/21 15:57

アサギマダラを見れたりしたのでヨシとしましょう。

7/21 15:57

何匹も飛んでました。なかなか羽を広げなかったが、

7/21 15:59

最後にきれいに羽を広げてくれました。ありがとう。

7/21 16:01

第二取り付き点から400m上方の駐車スペース。ここはトイレもあり、

7/21 16:06

第二取り付き点までようやく帰ってきた。この後10分ほどの「こぶしの湯」（600円）で入浴

7/21 17:19

さらにIC近くの「明治亭」で馬刺しと

7/21 17:24

名物ソースかつ丼で祝杯！

7/21 17:45

店を出るとあれもしか空木岳？見なかったことにしよう。

撮影機器：

COOLPIX P310 NIKON

SO-02C Sony Ericsson

感想

reopapa

20、21日の連休は本当は去年も中止した北岳を狙ってたが、またしても天候不順により中止、最終日はここならということで空木岳に、天気予報はよかったが、IC直前ではまさかの雨に合い躊躇し途中もガスっていたりして気持ちが萎えた。それでも山頂付近では晴れて木曽駒は見れなかったが、南駒はすっきり見え、花もきれいで雨にも結局降られることなく大満足できた。連休最終日で帰りの渋滞は覚悟していた割には4時間ほどで帰京できたのでこちらもありがたかった。空木岳は花崗岩とハイマツの感じは燕や鳳凰に似た山容、又柔らかなカールを東に広げた様は仙丈にも共通点を感じる、どちらにしても池山尾根越しからはやさしい感じ、でも木曽殿から見るともっと険しく見えるのでしょう。反対からもぜひ見てみたい、やはり登ると縦走意欲がふつふつわきますね。基本日帰りしか行けないのでここが泣き所です。前回の常念につづき日帰りでもやっぱりアルプスはいいな。

コメント

ゲスト

お疲れさまでした
駒石に登られてるところを激写させていただいた二人組?です。私達は登頂するだけで必死でしたが、お二人のようなよ 余裕で遊び心のある山行を見習いたいと思いました。また山でお会いできると嬉しいです。?

reopapa

Re: お疲れさまでした
激写ありがとうございました、ヤマレコユーザーの方でしたか。遊び心は忘れませんが、余裕は最後にはまったくありませんでした。きつかったですね。また山でお会いできる日を期待しています。