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記録ID: 481766
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

絶景 白馬三山縦走と鑓温泉(猿倉発、行き:大雪渓、帰り:鑓温泉)

2014年07月21日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
GPS
12:45
距離
18.1km
登り
2,198m
下り
2,193m

コースタイム

04:45猿倉登山口
09:00白馬岳山頂
10:25杓子岳山頂
11:30鑓ヶ岳(時短のため巻き)
13:30-14:15白馬鑓温泉
17:30猿倉登山口
天候 晴れときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
猿倉山荘からちょっと下りたとこの臨時駐車場。AM4:45の時点で空きは2.3台でした。
コース状況/
危険箇所等
猿倉荘前の相談所で登山届けを出せます。

 猿倉-白馬岳

 大雪渓は雪がしまっているので滑りやすいです。アイゼン無しでひっくり返っている方がいらっしゃいました。登りではなく下っている人に多かったのでアイゼン無しでこれるルートから来ているのだと推測されます。最低でも軽アイゼン、できれば通常のアイゼンの方が安全で快適です。大雪渓というだけあってコースタイムで2.3時間分は雪があります。大雪渓を通過した後も短いですが雪のトラバースがあります。雪渓の両側から音も無く落石があるようですので目視が必要です。7/22に通過したときは杓子岳方面からコロコロ、ガラガラ、音がしてました。

 白馬三山の稜線上

 雪はありません。杓子岳は傾斜が強い+ガレ場で崩れやすいので、石を落としたり、落とされたりは要注意です。自然な落石もありえますので足元だけでなく上もよく見たほうがよいです。

 鑓ヶ岳-白馬鑓温泉

 雪渓が登場します。注意すべきなのは縦走でアイゼンがなくても通れるところから来た場合です。アイゼンを携行していないと鑓ヶ岳から下っていく際に白馬鑓温泉へ着く直前にトラバース(横断)ではなく雪渓をしばらく下るところがありますので、ここで困ることになります(立ち往生されている方がいらっしゃいました)。白馬鑓温泉で軽アイゼンを売っていますが、登りではなく下りだと温泉の手前に雪渓があるので買いに行けません。鎖場もあります。鎖場などはトレッキングポールを持っていると手が塞がって危険です。

 白馬鑓温泉-猿倉

 何度か雪渓のトラバースと縦方向の移動があります。トラバースはステップが切ってあるのでアイゼン無しでもどうにかなりますが、軽アイゼン以上の装備があった方が良いです。縦移動のアイゼン無しは危ないと思います。また、道が崩壊しているところ、落石があるところ、登山道が細いところがあるので要注意です。鎖が無いけど鎖場より危ないんじゃない?という箇所もありました。白馬大雪渓のルートと比べるとぐっと大変です。実際、事故が起きているようです。

 雪渓と夏道が交互に出てきます。しっかりと旗竿(赤布がついたやつ)がありますのでルートは分かりますが、ガスっていると難易度は上がります。もしも、ガスっていて旗竿がなければかなり難しいでしょう。


白馬鑓温泉:温泉は500円、ペットボトル飲料500ml 500円、軽アイゼン1,000円
AM04:45の時点でほぼ満車です
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AM04:45の時点でほぼ満車です
 猿倉荘です。朝早くからにぎわっています。登山相談所があって、登山届けを提出することができました。
 猿倉荘です。朝早くからにぎわっています。登山相談所があって、登山届けを提出することができました。
 見えてきた
 初の白馬大雪渓、楽しみです
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 初の白馬大雪渓、楽しみです
 頂上宿舎に荷揚げしているようです。
 頂上宿舎に荷揚げしているようです。
 白馬大雪渓
 大雪渓を過ぎた夏道(葱っ平)からの天狗菱
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 大雪渓を過ぎた夏道(葱っ平)からの天狗菱
 ハクサンイチゲ
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 ハクサンイチゲ
 葱っ平の夏道を登りきると小雪渓のトラバース。
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 葱っ平の夏道を登りきると小雪渓のトラバース。
 杓子岳
 頂上宿舎が見えてきました。あと一息です。
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 頂上宿舎が見えてきました。あと一息です。
 そこかしこで雪解け水が。爽やか、涼やかすぎです。気分が盛り上がります。
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 そこかしこで雪解け水が。爽やか、涼やかすぎです。気分が盛り上がります。
 杓子岳2 
 雷鳥のひなかと思ったら、実はズームしてみるとイワヒバリ
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 雷鳥のひなかと思ったら、実はズームしてみるとイワヒバリ
 白馬山荘 大きいですね〜
 白馬山荘 大きいですね〜
 白馬山荘の後ろに剱岳が見えます。
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 白馬山荘の後ろに剱岳が見えます。
 剱岳のアップ
 やったー。白馬岳の頂です。
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 やったー。白馬岳の頂です。
かの有名な展望盤 
かの有名な展望盤 
 杓子岳方面
 小蓮華山方面
 大雪渓方面
杓子岳方面2
杓子岳&鑓ヶ岳
 頂上宿舎付近のテント場
 頂上宿舎付近のテント場
 シナノキンバイ
 シナノキンバイ
 杓子岳&鑓ヶ岳
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 杓子岳&鑓ヶ岳
 ハクサンイチゲと白馬岳
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 ハクサンイチゲと白馬岳
 おお!すごい。大雪渓の行列。
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 おお!すごい。大雪渓の行列。
 杓子岳付近から振り返っての白馬山荘手前の道。
 杓子岳付近から振り返っての白馬山荘手前の道。
 杓子岳、急ですねー
 杓子岳、急ですねー
 杓子岳の頂手前あたりからの眺め
 杓子岳の頂手前あたりからの眺め
 杓子岳から見る白馬岳が好きです。
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 杓子岳から見る白馬岳が好きです。
 着きました。杓子岳の頂。タイマーで急いで撮ったら変なポーズになりました。
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 着きました。杓子岳の頂。タイマーで急いで撮ったら変なポーズになりました。
 絶壁に咲くミヤマクワガタ

 杓子岳だから下を覗くと怖いですね。
 絶壁に咲くミヤマクワガタ

 杓子岳だから下を覗くと怖いですね。
 杓子岳の頂を俯瞰で
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 杓子岳の頂を俯瞰で
 さあ鑓ヶ岳へ向かいます。
 さあ鑓ヶ岳へ向かいます。
俯瞰で白馬岳。何度見てもいいですね〜
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俯瞰で白馬岳。何度見てもいいですね〜
 鑓ヶ岳が見えます
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 鑓ヶ岳が見えます
 杓子岳を俯瞰で
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 杓子岳を俯瞰で
 イワヒバリ 鳴き声が美しく。お花畑と青空と相まって楽園感がはんぱないです。
 イワヒバリ 鳴き声が美しく。お花畑と青空と相まって楽園感がはんぱないです。
Lark Ascending
 ミヤマオダマキ
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 ミヤマオダマキ
 振り返って杓子岳
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 振り返って杓子岳
 大出原のお花畑(杓子岳側の鑓ヶ岳直下)。カラフルで種類が大変豊富(チングルマ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、コイワカガミなど)です。
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 大出原のお花畑(杓子岳側の鑓ヶ岳直下)。カラフルで種類が大変豊富(チングルマ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、コイワカガミなど)です。
 鑓ヶ岳、頂手前
 鑓ヶ岳、頂手前
 稜線歩きは楽しい
 稜線歩きは楽しい
 鑓ヶ岳の姿 雄大です
 鑓ヶ岳の姿 雄大です
 今日は天狗山荘、天狗ノ頭へは行かず下ります。
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 今日は天狗山荘、天狗ノ頭へは行かず下ります。
 天狗、白馬、鑓温泉の分岐
 天狗、白馬、鑓温泉の分岐
 さあ、鑓ヶ岳から下って温泉へ向かいます。
 さあ、鑓ヶ岳から下って温泉へ向かいます。
 あれ、ガスガスです。露天風呂からの眺めは諦めるー?
 あれ、ガスガスです。露天風呂からの眺めは諦めるー?
 温泉に早く入りたい!ワクワク 硫黄の匂いがするのは気のせい?
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 温泉に早く入りたい!ワクワク 硫黄の匂いがするのは気のせい?
 鎖場を過ぎて雪渓を下るとついに温泉です。でも、なかなか終わらない鎖場。
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 鎖場を過ぎて雪渓を下るとついに温泉です。でも、なかなか終わらない鎖場。
 これ、めっちゃ滑ります。
 これ、めっちゃ滑ります。
 開放感ともったいないくらい贅沢なかけ流しがたまりません。このために今日、登って来と言っても過言ではありません。ごくらくです。
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 開放感ともったいないくらい贅沢なかけ流しがたまりません。このために今日、登って来と言っても過言ではありません。ごくらくです。
ここを下って左の夏道へ進みます
ここを下って左の夏道へ進みます
 こういうトラバースが何箇所かあります。
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 こういうトラバースが何箇所かあります。
 下山だけど登りです
 下山だけど登りです
 崩れてます
なんちゅー名前の沢だ〜。こわいこわい
なんちゅー名前の沢だ〜。こわいこわい
 たしかに石が転がってる
 たしかに石が転がってる
 白馬鑓温泉が大分小さくなってきました。でも先はまだまだあります。
 白馬鑓温泉が大分小さくなってきました。でも先はまだまだあります。
 登りなの〜?えええ
 登りなの〜?えええ
 小さい虫がブンブンです
 小さい虫がブンブンです
 やっとやっと、最初の分岐点(鑓温泉、大雪渓)まで帰ってきました。もうすぐでゴール。
 やっとやっと、最初の分岐点(鑓温泉、大雪渓)まで帰ってきました。もうすぐでゴール。

感想

 白馬三山の絶景の縦走、そして白馬鑓温泉。夢のような一日でした。天気にめぐまれましたし過去最高といっていい程、楽しい山行でした。20,21日は越後三山縦走を狙っていましたが、どうも20日のよろしくないようなので、諦めてがっくりでしたが、白馬に来て本当によかったです。

 白馬大雪渓、これは針ノ木大雪渓へ行ったことがありましたのでデジャブかと思うような所もありましたが登るにつれ、ああ、白馬なんだなあという景色になっていきました。雪渓は針ノ木は頂上まで雪に覆われているシーズンに行きましたので、それと比べると短くて緩やかに感じました。雪渓を越えた後は満開の花が迎えてくれます。横に見える杓子岳がカッコいいです。

 白馬岳のみでも、大雪渓に白馬岳山頂からの360°の眺望(白馬山荘のはるか後方に見える剱岳が素晴らしい、きれ落ちた崖になっている雪渓方面もいいです)と大変充実した山行になると思いますが、やはり縦走が魅力を一層高めてくれます。個人的には雪渓側から見る白馬岳よりも杓子岳方面から望む鋭く切り立った姿が好きです。白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳と進むにつれ変化していく景色。それぞれの山に個性があり素敵ですし、稜線が美しいです。そして、空の青、色とりどりの花や鳥たちが目を楽しませてくれます。

 そして最後は鑓ヶ岳をショートカットまでして行った(時間が足りなくなるといけないので)、楽しみにしていた白馬鑓温泉です。下からですと直接向かっても4.5時間かかる岸壁にある秘湯です。私は鑓ヶ岳から下るルートで行きましたが、温泉に着く前から硫黄のような匂いがするし、温泉マークが岩にあるしでテンションがあがります。温泉は期待、想像以上でした。眺めも泉質も最高です。湧出量がはんぱなく、どばどばもったいないくらいの完全なかけ流しでとても贅沢です。開放感も温泉旅館の露天風呂とは比べ物になりません。湯の花いっぱいで温泉成分が濃い感じです。(家に帰ってからタオルを洗濯したら他の衣類に全部匂いが移るほど)帰る気が無くなっちゃう位に気持ちよかったです。ほとんどの方はここに泊まるようでしたので羨ましい限りです。ああ、くつろぎまどろみたい。でも帰らなきゃいけません。

 大雪渓、縦走、温泉と最高すぎる山行でしたが、温泉からの下りが長い長い、楽しく大雪渓を登ったり縦走した分を全て戻りつつ下らなければいけないのですから当然なんですが、なかなかです。登り返しもあります。しかも、整備されているとはいえ、今日の中で一番大変なルートでした。視界もあまり開けないので気持ち的にもしんどかったです。ゆるーく延々と続く感じです。心が折れそうになりつつもどうにか猿倉登山口へたどり着くことができました。


 白馬三山最高です。人気の理由が分かりました。今回は忙しない日帰りでしたが泊まりでゆっくりまったりしてみたいです。

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ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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