針ノ木岳〜赤沢岳〜爺ヶ岳
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- GPS
- --:--
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 2,039m
- 下り
- 2,128m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木雪渓の状態はよい。大きなクレバス無し。針ノ木とスバリの間は崩れているので十分注意。鳴沢岳近辺も若干悪い。 |
写真
感想
夏の縦走に向けトレーニング。奥穂日帰りの予定だったが、北の方が天気が良さそうなので扇沢起点の周回コースに急遽変更した。標準コースタイムは16時間45分、奥穂日帰りとほぼ同じくらいのきつさだと思う。
扇沢から針ノ木峠まで2時間25分はちょっと早すぎた。このせいなのか、後半バテることになる。雪渓の雪は朝一ではかなり硬かった。しかしクレバスは無く傾斜もそれほどでないので、アイゼンは使わずにピッケルだけで行けた。天気も良く快調に進む。針ノ木小屋のすぐ手前まで雪を繋いで登れた。針ノ木小屋で朝飯。小屋に泊まった方とお話ししたが、昨夜は大雨だったが、昨日日中の天気はそう悪くなかったそうだ。10時頃まで天気は良く、槍穂から白馬までの全山と、足元の黒部湖が見渡せた。11年前に歩いた船窪〜不動の難所も眼前に見えたが、ここのアップダウンは見ててほんとにつらそう… 多分北アルプスの一般路では一番きつい区間だろう。剱は丸見えで、昨年登った長次郎雪渓と平蔵谷も確認できた。何故か立山だけは山頂が雲に覆われていた。
針ノ木山頂からスバリ岳までは短い区間だが崩れているので要注意。その先も鳴沢岳近辺の岩場は少し嫌らしかった。途中ですれ違った女性は「なかなか過酷です!」と言い残して去っていった。少しだがコマクサが咲いていたのはうれしかった。新越山荘で軽く昼飯。暑くて水の消費が多いので山荘で少し補給。ぬるいけど美味い水だ。越中側の新越沢から汲み上げているようだ。テント山行の男性と少し話をする。今朝は最高の日の出だったそう。自分もこの辺の山域でまたテント山行がをしたくなった。
岩小屋沢岳を超え種池山荘に近づくと、足がだんだん前に出なくなってきた。天気もガスに覆われて視界はなくなった。この界隈は地形上風があまり当たらないせいか、樹林限界が高く湿り気を感じる。なので花豊富。特にキヌガサソウがたくさん。これほど群生して咲いているのは初めて見た。
前に爺ヶ岳に登ったときに登り残していた南峰を往復することにする。湿気が酷く暑くてヘロヘロ、山頂からも周囲の山は雲に隠れ下界だけが見える。ただの苦行となってしまった。鹿島槍方面からは人がいっぱい下りてきていた。3連休で五竜から縦走してきた人もいるようだ。私もようやく下山。柏原新道は広く歩きやすい道だが、今日の行動ももう10時間になり足が止まりがちになる。ベトベトに蒸し暑いので水をかぶりたいが水場もない。朦朧になりながら扇沢までたどり着いた。
松川村のすずむし荘で汗を流してようやくさっぱりし、レストランで食事した。ここのサーモン丼は絶品。眠くて途中仮眠を取りながら小田原まで帰った。余談だが今回のルートを歩いたことで北アルプスの未踏区間がまた減り、日本海から水晶岳までがつながった。
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