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Yamareco

記録ID: 4826337
全員に公開
ハイキング
甲信越

修行の山・七面山に一度は登ってみたかった。

2022年10月22日(土) ~ 2022年10月23日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:17
距離
15.7km
登り
1,675m
下り
1,870m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:41
休憩
0:59
合計
6:40
6:53
6:53
50
7:43
7:48
26
8:14
8:27
39
9:06
9:26
59
10:25
10:32
64
11:46
11:48
5
13:28
2日目
山行
3:34
休憩
0:39
合計
4:13
7:03
13
7:16
7:16
51
8:07
8:14
34
8:48
8:53
43
9:36
9:56
48
10:44
10:50
24
11:14
11:15
1
11:16
ゴール地点
天候 22日 曇り/晴  23日 晴
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
行き(21日):
瀬田東IC⇒(新名神E1A・新東名E1A)⇒新清水JCT⇒(中部縦貫道)⇒
   南部⇒(国道52/県道37)⇒高住(宿泊)⇒(タクシー)⇒羽衣(登山口・表参道)
     マイカーで高住まで350km、4hr30min
帰り(23日):
裏参道で下山後、高住11:45に出発、下部温泉で入浴後、行ったことのない身延山・久遠寺の門前町を見学後、ほぼ往路の逆道順で戻る。帰宅は18:30で6hr45min要した。
     


コース状況/
危険箇所等
行きは表参道:主に階段道でジグザグの急登道だが整備が行き届いており歩きやすく危険個所はない。
帰りは裏参道:整備された登山道で階段はなく傾斜も緩く危険個所はない。
登山口、春木川の対岸にある羽衣白糸の滝。
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登山口、春木川の対岸にある羽衣白糸の滝。
表参道入口。
下流から上流へ富士川・早川・春木川へと移ります。
登り口から少し上がって春木川の上流を眺めます。
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下流から上流へ富士川・早川・春木川へと移ります。
登り口から少し上がって春木川の上流を眺めます。
最終、敬慎院まで丁毎に50丁まで立派な丁石灯篭を数えて登ります。
最終、敬慎院まで丁毎に50丁まで立派な丁石灯篭を数えて登ります。
神力坊の休み場。
神力坊の休み場。
白装束の信仰登山者一行。
今日200人、明日も200人の大集団です。
礼儀正しく道もすぐに譲ってもらえます。
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白装束の信仰登山者一行。
今日200人、明日も200人の大集団です。
礼儀正しく道もすぐに譲ってもらえます。
中に足の弱い人は屈強な男4人に担がれ篭に乗って敬慎院を目指します。
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中に足の弱い人は屈強な男4人に担がれ篭に乗って敬慎院を目指します。
主に樹林帯の道ですが一か所展望が開けました。
手前は見延山、右奥は毛無山方面。
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主に樹林帯の道ですが一か所展望が開けました。
手前は見延山、右奥は毛無山方面。
中腹の肝心坊の休み場。
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中腹の肝心坊の休み場。
徐々に紅葉も映えてきます。
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徐々に紅葉も映えてきます。
紅葉、盛んです。
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紅葉、盛んです。
整備された九十九折れの道が続きます。
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整備された九十九折れの道が続きます。
急登続きの果てに見えてきた山門。
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急登続きの果てに見えてきた山門。
七面山・敬慎院到着です。山頂近くの広い平坦地です。
七面大明神を祀る本堂横に多数の宿舎が広い場所を占めて並びます。
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七面山・敬慎院到着です。山頂近くの広い平坦地です。
七面大明神を祀る本堂横に多数の宿舎が広い場所を占めて並びます。
本堂左横に五十丁目石。
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本堂左横に五十丁目石。
本堂右横には五十丁目灯篭石。
本堂右横には五十丁目灯篭石。
本堂よりこの階段を登ってくると山門に到着。
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本堂よりこの階段を登ってくると山門に到着。
山門からは富士山が目の前に。
丸で額縁に入った富士山です。
山門からは富士山が目の前に。
丸で額縁に入った富士山です。
額縁富士山。山門の先は大展望台です。
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額縁富士山。山門の先は大展望台です。
山門から広い展望台に出ると。
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山門から広い展望台に出ると。
展望台からの絶景。この時は11時頃で曇り空でした。
左の山は毛無山。
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展望台からの絶景。この時は11時頃で曇り空でした。
左の山は毛無山。
展望台で振り返ると額縁山門です。
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展望台で振り返ると額縁山門です。
敬慎院付近で少し休んで七面山山頂に向かう途中で出会った鹿。
ここで数頭の鹿に会いましたが慣れているのか逃げる気配はありません。
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敬慎院付近で少し休んで七面山山頂に向かう途中で出会った鹿。
ここで数頭の鹿に会いましたが慣れているのか逃げる気配はありません。
七面山への途中、左側に凄い山体崩壊地が。
スケールの大きさに驚きます。
「七面山大崩れ」と呼ばれ、1854年の安政東海地震による崩壊と。
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七面山への途中、左側に凄い山体崩壊地が。
スケールの大きさに驚きます。
「七面山大崩れ」と呼ばれ、1854年の安政東海地震による崩壊と。
崩壊地の上部。
崩壊地をこわごわ覗くと吸い込まれそう!!!
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崩壊地をこわごわ覗くと吸い込まれそう!!!
崩壊地の横からの富士山。
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崩壊地の横からの富士山。
七面山への途中の倒木地帯。
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七面山への途中の倒木地帯。
さらに高度を上げて崩壊地の淵からの富士山。
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さらに高度を上げて崩壊地の淵からの富士山。
下を覗くと崩壊地はさらに迫力があります。
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下を覗くと崩壊地はさらに迫力があります。
七面山三角点広場 1983m
このすぐ近くの南西側に山頂 1989mがありますが両ピークともに樹林帯に囲まれ展望はありません。
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七面山三角点広場 1983m
このすぐ近くの南西側に山頂 1989mがありますが両ピークともに樹林帯に囲まれ展望はありません。
帰りに再度崩壊地を別の角度から覗いていました。
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帰りに再度崩壊地を別の角度から覗いていました。
真っ逆さまに崩れる様は迫力満点です。
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真っ逆さまに崩れる様は迫力満点です。
崖ぶちに寝そべっての自撮りです。
ゆっくり昼食を楽しめました。
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崖ぶちに寝そべっての自撮りです。
ゆっくり昼食を楽しめました。
登りには余裕なく気づかなかった風景が目に留まります。
サルオガセに取付かれた樹林帯。
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登りには余裕なく気づかなかった風景が目に留まります。
サルオガセに取付かれた樹林帯。
展望台に戻ってくるとやや晴れ間が出てきました。
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展望台に戻ってくるとやや晴れ間が出てきました。
展望台周辺の宝塔。
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展望台周辺の宝塔。
敬慎院裏の一之池。
黄葉の樹木が映えて美しい。
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敬慎院裏の一之池。
黄葉の樹木が映えて美しい。
敬慎院を囲む山々は黄葉が進んでます。
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敬慎院を囲む山々は黄葉が進んでます。
時間を持て余し再度階段を登って展望台に出ると晴れ間が広がってきました。
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時間を持て余し再度階段を登って展望台に出ると晴れ間が広がってきました。
ズームで見ると夕陽に映え大沢崩れも見えるようになりました。
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ズームで見ると夕陽に映え大沢崩れも見えるようになりました。
夕刻になって富士山の南側、沼津市方面。
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夕刻になって富士山の南側、沼津市方面。
北側の甲府市の夜景もきれいに見えます。
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北側の甲府市の夜景もきれいに見えます。
敬慎院名物のロールふとん。
今夜はこの長さふとんで三人が寝ます。ゆったりと!
三枚のロールふとんで9人の相部屋でした。
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敬慎院名物のロールふとん。
今夜はこの長さふとんで三人が寝ます。ゆったりと!
三枚のロールふとんで9人の相部屋でした。
敬慎院、宿泊者のスケジュール。
門扉。夕勤、朝勤の三回、まじめに参加しました。
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敬慎院、宿泊者のスケジュール。
門扉。夕勤、朝勤の三回、まじめに参加しました。
宿舎内部、障子張りの大部屋です。
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宿舎内部、障子張りの大部屋です。
翌朝、早くから信仰参拝者の人たちが日の出を待って展望台に集合です。
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翌朝、早くから信仰参拝者の人たちが日の出を待って展望台に集合です。
日の出も近い、今か今かと。
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日の出も近い、今か今かと。
まさに日の出! 5時50分頃。
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まさに日の出! 5時50分頃。
左奥は大菩薩嶺、そして雨ヶ岳・毛無山。富士山。
手前は身延山。
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左奥は大菩薩嶺、そして雨ヶ岳・毛無山。富士山。
手前は身延山。
朝食を終えて朝7時展望台で再度富士山とお別れです。
今日は裏参道を下ります。
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朝食を終えて朝7時展望台で再度富士山とお別れです。
今日は裏参道を下ります。
手前から奥へ 見延山、毛無山、大菩薩嶺。
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手前から奥へ 見延山、毛無山、大菩薩嶺。
裏参道の始まりです。
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裏参道の始まりです。
奥之院への手前で右に少し下ると七面山の神木・大イチイへ。

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奥之院への手前で右に少し下ると七面山の神木・大イチイへ。

根元部 根回り12.0m、周囲6.03m(地上1.5m)
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根元部 根回り12.0m、周囲6.03m(地上1.5m)
樹上部 高さ23.0m
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樹上部 高さ23.0m
そして奥之院へと、かなり荒れた道でこんな岩苔一杯の場所も。
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そして奥之院へと、かなり荒れた道でこんな岩苔一杯の場所も。
奥之院で。ここでも逢った鹿は逃げません。
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奥之院で。ここでも逢った鹿は逃げません。
奥之院入口。
奥之院・影ごう石(ようごうせき・日蓮上人のお姿を現す石と)
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奥之院・影ごう石(ようごうせき・日蓮上人のお姿を現す石と)
大岩と富士山。
七面大明神をお祀りする奥之院「影ごう宮」
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七面大明神をお祀りする奥之院「影ごう宮」
富士山とも、ここでお別れ。
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富士山とも、ここでお別れ。
裏参道は少し寂しく感じますが整備された登山道です。
古いですが丁石もありベンチも数多くあります。
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裏参道は少し寂しく感じますが整備された登山道です。
古いですが丁石もありベンチも数多くあります。
安住坊(閉店)の傍にあった大トチノキ。
根回り8m, 樹高25m、枝張り22〜24m
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安住坊(閉店)の傍にあった大トチノキ。
根回り8m, 樹高25m、枝張り22〜24m
大杉に囲まれた登山道も静寂で素敵でした。
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大杉に囲まれた登山道も静寂で素敵でした。
やっと一丁目に下りてきました。
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やっと一丁目に下りてきました。
下りていた裏参道の稜線を振り返ります。
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下りていた裏参道の稜線を振り返ります。
裏参道入口・七面山鳥居。
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裏参道入口・七面山鳥居。
帰り、高住の春木川にかかる橋から七面山山容を振り返る。
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帰り、高住の春木川にかかる橋から七面山山容を振り返る。

装備

個人装備
防寒着 雨具 サブザック 昼ご飯 非常食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 タオル ストック

感想

身延山・久遠寺と言えば日蓮宗の総本山であり、その背景にある七面山は苦行の山と聞いており、宗教心の弱い自分ではあるが山愛好家として一度は登ってみたいと、そして山体崩壊で有名でもあり何度か計画はしたが天候ほかで実現できなかった。

今回、天候の合間を縫って急遽単独行で行ってみた。比較的しんどい山と聞いていたので高齢でもあり麓で前泊しし七面山宿坊でも泊る2泊3日の計画でスタート。

前泊のひのや旅館で聞いたが、コロナ禍で2年間団体登山は休止になっていたが、明日から土日曜にかけ誰もが名を聞けばわかる宗教団体が200名ずつ登山再開で賑わうという。 旅館もほぼ満員らしい。 内心、これは大変、どうなることかと心が騒ぐ。

22日土曜、朝タクシーで登山口まで送ってもらい7時前に出発。団体さんは5時頃から順次登山開始したらしい。階段道主体で急斜面にジグザグにつけられた道は整備され登りやすく歩きやすい。 間もなく上方からかすかに叫び声が聞こえてくる。それが徐々にはっきりしてくると「南無妙法蓮華経」と引率に合わせ皆が唱和する一糸乱れぬ掛け声である。静かな山の中で聞くと特異な感動を覚えるから不思議な気がする。 しばらくして追いつくと全員揃いの白装束、最後の引率者が皆に声掛けし道を開けるようにと声掛けしてくれる。すると気持ちよく道を開けてくれる。見ると男女混合、年齢もまちまち、比較的若い40〜50代の女性が多いように見受けたが定かでない。さっと道を開けられるのでこちらもついペースが上がってしまいペースが乱され呼吸が苦しくなりそう。
驚いたことに、年配の女性が屈強な男性4人に担がれた篭に乗って参拝する人もいる。

宿坊まで五十丁石が設けられているので、あといくつと勘定しながら登ると比較的楽に登れるようにも思う。

宿坊は高度差1200mある広い山腹に建てられている。広い展望台からの富士山は見もので、七面山山頂への途中で見れる山体崩壊地も圧倒される。ただ、七面山山頂は樹木に囲まれ視界なしで多少ガッカリだった。

午前中に主な登山は終わり、午後はゆっくり周辺を歩けゆとりの登山ができ、本堂での朝夕のお勤めにも参加でき新鮮な気持ちを得られたのも有益でした。

翌日曜は日の出見学に早朝展望台に出かけたがすでに団体客で一杯。個人客は周辺を取り囲む。 日の出を待つ団体客は一斉に規則正しく唱和していたが、日の出とともに引率者が合図をかかると個々人が気合をかけ異様な声で唱える様は信仰心の薄い私には異様な姿に映ってしまった。

朝食を済ませ7時頃、裏参道に向けて下山にかかる。 途中の見ものは七面山ご神体の大イチイ、奥之院の大岩、大トチノキなどを楽しむ。総じて静かな整備の行き届いた登山道が続くが、コロナ禍で客が少なかったためか途中の休み場はすべて閉じられていた。

帰りは下部温泉で疲れをとり、来たことのない身延山・久遠寺の門前町を覗いて帰宅の途に就いた。 思っていたほどの苦難の山ではなく、思わぬ経験ができた山でもあり、長い道中をかけた甲斐があり印象に残る登山でもあった。

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ハイキング 関東 [2日]
七面山表参道(宿坊敬慎院泊)往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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