修行の山・七面山に一度は登ってみたかった。
- GPS
- 11:17
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,675m
- 下り
- 1,870m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 6:40
天候 | 22日 曇り/晴 23日 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
瀬田東IC⇒(新名神E1A・新東名E1A)⇒新清水JCT⇒(中部縦貫道)⇒ 南部⇒(国道52/県道37)⇒高住(宿泊)⇒(タクシー)⇒羽衣(登山口・表参道) マイカーで高住まで350km、4hr30min 帰り(23日): 裏参道で下山後、高住11:45に出発、下部温泉で入浴後、行ったことのない身延山・久遠寺の門前町を見学後、ほぼ往路の逆道順で戻る。帰宅は18:30で6hr45min要した。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
行きは表参道:主に階段道でジグザグの急登道だが整備が行き届いており歩きやすく危険個所はない。 帰りは裏参道:整備された登山道で階段はなく傾斜も緩く危険個所はない。 |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
雨具
サブザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
ストック
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感想
身延山・久遠寺と言えば日蓮宗の総本山であり、その背景にある七面山は苦行の山と聞いており、宗教心の弱い自分ではあるが山愛好家として一度は登ってみたいと、そして山体崩壊で有名でもあり何度か計画はしたが天候ほかで実現できなかった。
今回、天候の合間を縫って急遽単独行で行ってみた。比較的しんどい山と聞いていたので高齢でもあり麓で前泊しし七面山宿坊でも泊る2泊3日の計画でスタート。
前泊のひのや旅館で聞いたが、コロナ禍で2年間団体登山は休止になっていたが、明日から土日曜にかけ誰もが名を聞けばわかる宗教団体が200名ずつ登山再開で賑わうという。 旅館もほぼ満員らしい。 内心、これは大変、どうなることかと心が騒ぐ。
22日土曜、朝タクシーで登山口まで送ってもらい7時前に出発。団体さんは5時頃から順次登山開始したらしい。階段道主体で急斜面にジグザグにつけられた道は整備され登りやすく歩きやすい。 間もなく上方からかすかに叫び声が聞こえてくる。それが徐々にはっきりしてくると「南無妙法蓮華経」と引率に合わせ皆が唱和する一糸乱れぬ掛け声である。静かな山の中で聞くと特異な感動を覚えるから不思議な気がする。 しばらくして追いつくと全員揃いの白装束、最後の引率者が皆に声掛けし道を開けるようにと声掛けしてくれる。すると気持ちよく道を開けてくれる。見ると男女混合、年齢もまちまち、比較的若い40〜50代の女性が多いように見受けたが定かでない。さっと道を開けられるのでこちらもついペースが上がってしまいペースが乱され呼吸が苦しくなりそう。
驚いたことに、年配の女性が屈強な男性4人に担がれた篭に乗って参拝する人もいる。
宿坊まで五十丁石が設けられているので、あといくつと勘定しながら登ると比較的楽に登れるようにも思う。
宿坊は高度差1200mある広い山腹に建てられている。広い展望台からの富士山は見もので、七面山山頂への途中で見れる山体崩壊地も圧倒される。ただ、七面山山頂は樹木に囲まれ視界なしで多少ガッカリだった。
午前中に主な登山は終わり、午後はゆっくり周辺を歩けゆとりの登山ができ、本堂での朝夕のお勤めにも参加でき新鮮な気持ちを得られたのも有益でした。
翌日曜は日の出見学に早朝展望台に出かけたがすでに団体客で一杯。個人客は周辺を取り囲む。 日の出を待つ団体客は一斉に規則正しく唱和していたが、日の出とともに引率者が合図をかかると個々人が気合をかけ異様な声で唱える様は信仰心の薄い私には異様な姿に映ってしまった。
朝食を済ませ7時頃、裏参道に向けて下山にかかる。 途中の見ものは七面山ご神体の大イチイ、奥之院の大岩、大トチノキなどを楽しむ。総じて静かな整備の行き届いた登山道が続くが、コロナ禍で客が少なかったためか途中の休み場はすべて閉じられていた。
帰りは下部温泉で疲れをとり、来たことのない身延山・久遠寺の門前町を覗いて帰宅の途に就いた。 思っていたほどの苦難の山ではなく、思わぬ経験ができた山でもあり、長い道中をかけた甲斐があり印象に残る登山でもあった。
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