甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳〜高嶺
- GPS
- 17:52
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 3,937m
- 下り
- 4,450m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:21
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 9:13
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
百名山線つなぎ中
仙丈ヶ岳と鳳凰三山(観音ヶ岳)は以前冬に登ったことがあるのだが、ここの接続をしていなかった。
オンロードでつなげるにしてはわりとめんどくさいのと、北岳が広河原から登っているので結局鳳凰三山はどこかでもう一度登る必要があり、いっそということで南アルプスの北部をまとめて歩いた。
スーパー林道も広河原〜北沢峠は歩けないので早川尾根を歩くしかなかった。
通常2泊は欲しいルートだが、どう一泊で収めるかが悩みどころだった。
バスの時間や荷物のデポ等を考えると、北沢峠から入って、初日に甲斐駒と仙丈を詰め、翌日広河原を目指すのが収まりが良さそうだったのでこのコースに。仙流荘の駐車場に置いた車は、後日平日にバスで取りに行くことにした(この時期平日しかバスがなく恐ろしくアクセスが悪いので、その日中に回収しに行こうとすると通常タクシーになる)
・1日目
バス出発の20分くらい前に仙流荘に到着。
すでに長蛇の列ができており、なんならもう先発のバスは出ていた。
ちょっと焦るも、列に並べばバスに乗れた。7台目だったよう。めちゃめちゃバス出てる。
バスはちょいちょい運転手さんが景色説明してくれるスタイル。広河原のバスの饒舌圧巻トークとはいかないがありがたい。
概ね予定通りバスは北沢峠につき、トイレをしてからまず甲斐駒に向かった。
樹林帯を通り、体感割とすぐに森林限界を迎える。
白い花こう岩に覆われた甲斐駒ヶ岳はなんて凛々しいのだろうか。
後ろを振り返ると女王仙丈ヶ岳がよく見える。
甲斐駒は女王に対し王様って感じではなくて、その白さが白馬に乗った王子様という感じで、そういえば南アルプスの貴公子と広河原のバスの人が言ってた気がして、たしかになるほどな〜と思った。
六方石の分岐からは岩場になる。
途中ポールをデポって岩場モードへ。ここのところ三週連続で岩登ってる。
とはいえどきつい岩場ではなく、通常登山道から岩場へのステップアップとしてよさそうな山だった。鎖もあったがほぼ使わずに済んだ。
頂上直下はざれている。
白い花こう岩の照り返しが眩しい。
そしてあっという間に山頂へ。山頂では写真何枚が撮ってそのまま摩利支天のほうに向かうコースへおりた。
こっちのコースのほうが岩少なく歩きやすくてスイスイ降りることができた。
思ったより早く北沢峠について、ここで食事休憩。
荷物をデポできる前提で来ていたので、カレーカップラ、おにぎり、団子2本とごりごりにカロリー補給して、仙丈ヶ岳へ向かった。
下りの頃はあまり気づかないのだが、上りになるとさすがに一山終えたあとの二山目はなかなか疲労を感じる。
ペースが若干落ちてる気もしつつ登る。
道は緩やかで歩きやすいので、こちらが二山目でよかった。
小仙丈ヶ岳まで出ると目の前には仙丈、振り返れば甲斐駒と圧巻である。
さっきまで甲斐駒のあそこを歩いていたと思うと瞬間移動をしてきたようだ。
ゆるゆるとした尾根線は一瞬で、最後ひと踏ん張りし仙丈ヶ岳へ。冬にも来たこの場所だ。
北岳、間ノ岳、塩見岳、荒川岳、ギリギリ聖も見える、素晴らしい南アルプスの眺めだ。
向こうに登ったときはガスまみれだったので、いやこんなに景色が素晴らしいものだったんだなと思うと惜しいことをした。
写真もほどほどに下山。
途中丸く太った雷鳥がボテボテと歩いていた。あいつ食ったらうまいんじゃないか?人恐れないし絶対昔は食ってただろ。
北沢峠へ降り戻る。思ったより早くついてなんなら帰りのバスに乗れたが、まあせっかくテント泊装備を持ってきてるのでと思い長衛小屋へ。
長衛小屋はテントの博覧会かと思うほどテントが多い。人も多い。
受付して適当な場所に設営。
この日はめちゃくちゃ米がうまく炊けて、米だけで食べれるほどうまかった。
そしてザックがデポできるがゆえの持ち込みの袋のポテチとCCレモンをやり、1830頃就寝。
ただ近くのテントが20時くらいまで喋ってて全然寝れなかった。いいんだけどさ
・2日目
五時頃起きて朝ラーメンして徹営して出発。
前日ヘッドライトをどっかでロストしてしまったので、明るくなってからのスタート。
久々のテント泊装備が肩に食い込む。
栗沢岳への取り付きはまあまあ急だ。
日帰り装備なら大したことないんだが、やはりテント泊装備だとペースはあげられない。
頂上付近は意外と岩岩している。この時間若干雲がかかるが、雲の切れ間に覗く甲斐駒が凛々しい。
栗沢岳で昔宇多田ヒカルがCMかなんかをやったようだが、たしかに景色は素晴らしかった。甲斐駒より素晴らしい。
そこからアサヨ岳まで縦走ルート。
アサヨ岳は甲府からみたときちょうど日が昇って朝になるのでこの名になったらしい。
午前中は多少ガスでとにかく風が強く冷たかった。
日が出れば暑いくらいなんだが、日も出ず風も強いと雪山のように寒い。
南アルプスの北部って結構岩が多いんですね。まあまあ苦労して早川尾根を歩いていった。
途中ハヤカワ小屋で水を補給。南アルプスは水場が多くてありがたい。
小屋はもう閉まっていた。
そこから結構ひいひい言いながら白鳳峠へ。
ここででかいザックをデポして鳳凰三山に向かった。
ただもう正直かなり疲労が来ていて、いっそここで降りてしまおうかと思ったが、とりあえず終バスに間に合うところまでは行こうということで、一旦高嶺へ。
そして赤抜沢ノ頭まで行った時点で、本当は観音岳まで行きたかったんだが、どうにも時間がぎりぎりで、今の疲労度的に頑張れる気がせず、ここでタイムアップとして折り返した。三山縦走はまた今度だ。
高嶺の登り返しがきついきつい。
白鳳峠についた頃にはクタクタで、ただおかげで時間には余裕ができたので、くだりをゆっくりラジオを聞きながら降りていった。
広河原にはバスの一時間くらい前につき、やっぱし頑張れば観音岳まで行けたかもだけどかなりきつかっただろうなと思い大して後悔はせず。
バス待ちの時間で湯を沸かし、余ってたどら焼きと紅茶で優雅なティータイムを決めた。山ってこういうのを楽しむものだったのでは?どっかの山の上でやればよかったとふと思った。
そのままバス乗って甲府へ。
相変わらず山梨交通のガイドさんのトークが素晴らしい。
前回とは違う人で、喋ってる内容も割と違った。
前回は朝イチで饒舌圧巻だったが、今回は夕暮れにあったしっとりトークで、感想書く手を止めて聞き入ってしまった。なんなら登山より面白い。
翌週東京で予定あるのでそのまま東京へ帰った。
観音ヶ岳との接続はできなかったが、まあ鳳凰三山は冬でも登れるので、最低限歩くべきとこは歩けた。
残りきついとこは、光岳、平ヶ岳、飯豊山なので、早々にこれを潰したい。
これが11月頭までに潰せなければ、百のゴールは来年だ。
残り7座、接続含めた日数でいうとたぶん10日になる。
最後まで頑張りましょう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する