ニッコウキスゲが見たい 尾瀬沼〜尾瀬ヶ原〜鳩待
- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 592m
- 下り
- 410m
コースタイム
大清水〜一ノ瀬 電気自動車の試験運転に乗車
12:00 一ノ瀬 - 14:36尾瀬沼ヒュッテ
【2日目】
8:00尾瀬沼ヒュッテ - 10:23沼尻休憩所 - 14:00見晴・弥四郎小屋
【3日目】
8:00弥四郎小屋 - 8:45東電小屋 - 9:16ヨッピ橋 - 11:15山ノ鼻 - 13:25鳩待
天候 | 7/19(土)雨! 7/20(日)雨! 7/21(月)晴れ〜! |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
年間で一番混雑すると聞いていた海の日の3連休でしたが、駐車場には余裕がありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨にぬれてる木道はほんとによく滑ります。。 下山後の温泉 ほっこりの湯 http://www.hokkorinoyu.com/#id30 おみやげは、かたしなや http://katashinaya.com/ |
写真
感想
海の日は山へ行こうという私たちの3年目は、尾瀬へ。
今回のスペシャルゲストのaiちゃんの「ニッコウキスゲが見たい!」という一言で、尾瀬に決まりました。
当初は燧ケ岳に登るプランを考えたり、テント泊することを考えたりしていましたが、
2泊小屋泊にして、山には登らずにゆっくりとした女子旅♪散策になりました。
今回の天候では実行したらどちらも難しかったので、結果オーライでした。
戸倉に車をとめて、タクシーで大清水へ。
道中のかたしなやでも、タクシーの運転手さんからも、電気自動車のお話をうかがいました。
いいタイミングでウワサの電気自動車が停車していたので、大清水からは試験運転中の電気自動車(今年は無料)に乗せてもらいました。
登山口利用率の均等を図るための、試験運用だそうです。
なので、あっという間に一ノ瀬着。らくちーん♪
まだ全然歩いていないのに、ここでお昼ご飯をいただきます(笑)。
力餅(えごま、きなこ)、山菜おこわ定食などを注文。
さすがにここでゆっくりしちゃうのは私たちくらいで、皆さんどんどん歩いていくのを眺めながら、ゆっくりごはん。
おうどんが入っていそうな大きなお椀に、たっぷりのお味噌汁。感動〜。
お店のお父さんが、ズッキーニの漬物や、ブルーベリー、ふきなど、色々とサービスしてくださって、歩く前にもうおなかいっぱい。
ずっとここにいてもいいかもね〜なんていう気持ちになりました。
さてやっと歩き出すと、途端に大粒の雨。
早速レインウェア上下を着こんで、もくもくと歩きます。
傾斜のゆるい道ですが、aiちゃんのペースに合わせてゆっくりと。
雲が流れていくのを見上げたり、葉っぱの雨粒をみつめたり、ゆっくり歩くのはとても良かったです。
ほどなく三平峠に着きましたが、雨のため休憩せずに先をいそぎます。
三平下にて、尾瀬沼の湖畔に出ましたが、昨年来た時となにかが違う・・・。
木道が広く、新しく架け替えられていました。
広い木道は歩きやすくてよかったです。
木道のわきを固めているのは、かつてかわいらしく咲いていたであろう水芭蕉の成長した姿・・・。
もっさもっさとそれはたくさん見られました。
1日目は尾瀬沼ヒュッテ泊。
到着してから、はやく大江湿原が見たかったので、チェックイン後すぐに大江湿原へ。
すぐにキスゲがたくさん見えて、大感動!!
昨年はここで夕焼けをみたり、星空を見たのでした。
思わず、ただいまーって言っちゃった。また来れるとは、思っていなかったから。
お風呂でさっぱりして、晩ごはんをいただいたあとも、まだ明るいので、もう一度大江湿原へ。
ごはんが美味しくて食べ過ぎてしまい、強烈な胃痛で、あるくのがやっと(笑)。
でも行くもん。
曇りで夕焼けはみれなかったけれど、満開のキスゲにやっぱり感動〜。
お花は1日しかもたないので、今咲いてるのは、明日はもうしぼんじゃうんだね。
一期一会のキスゲとの出会いが、とてもよかった。
こっち向いてる子も、あっちむいて咲いてる子も、明日にはしぼんじゃうけど、とてもきれいでした。
長蔵小屋の無料休憩所のほうまで歩いて、三本カラマツと大江湿原を別の角度から眺めてみました。
こちらからの眺めもまた、すばらしかった。
夕闇がせまるにつれて、霧がおりてきて、なんとも幻想的な風景を見せてくれました。
この時点でもまだひどい胃痛。。。。おいしくても、食べる量は、考えよう。
夜は19:30から、尾瀬沼ビジターセンターでのスライドショーへ。
満員で立ち見のひとたちもいて、わくわく待っていたんだけど、PCとの接続がうまくいかなくて、スライドが始まらない。
職員さんが、特別に、星の観察会のお話をしてくれました。なんかお得♪
はれてたら、木道に寝転がって天の川を見れるんだって。いいな!
お客さんがPCの接続を確認してくれて、その後無事にスライドの始まり〜。
尾瀬の自然などについて、クイズも交えて楽しく教えていただきました。
楽しい夜はすぎて、みんなで枕をならべて就寝〜。なんか修学旅行みたいでした。
2日目。尾瀬沼ヒュッテを8時出発したのは私たちだけで、一番最後のお客さんでした。
くもりだけど明るいので、今日は期待して歩きます!
また大江湿原へ。何回通っても、本当にキスゲがすばらしくて、なかなか通過できません(笑)。
行っては戻り、写真とったり、しゃがみこんで眺めたり。贅沢な時間。
こころゆくまでキスゲを堪能して、沼尻をめざして歩き始めます。
シラビソ、コメツガの森のなかを歩くのって、本当にいいきもち。
どれがシラビソ?コメツガとの違いはどんなだろって、いくつも大木を眺めては、コメツガ−!しらびそー!とか言いながら歩きます。
ここでまた大粒の雨が(泣)。またレインウェアを着こんで、出発。
濡れている木道がすごく滑りやすくて、こわかった。
到着した沼尻では、たくさんの人たちが雨宿りをしていました。
雨があがって、キラキラとした湖面や、雨のしずくが、またなんとも良かった。
長蔵小屋の売店で買おうかどうしようかまよったコメツガバンダナを、ここでとうとう購入♪
あれだけコメツガを見ながらあるいたら、なんだかもうかなりの愛着を感じます。コメツガに。
つぎは見晴を目指して出発。
シャクナゲが見られたり、モウセンゴケたちがたくさん見られたり、楽しい。
そしてついに!まだ見れました!水芭蕉サマ!(*´∀`*) やったぁ。
本当に愛らしいお姿なのですね!
育ちすぎて大群になっている水芭蕉の葉っぱからは想像もできない可憐さ。
群生していなくて、ぽつんと咲いているのが、本当にキレイでかわいらしくて、心がぎゅっとしました。
ワタスゲも雨にぬれてしぼんでいましたが、たくさん咲いたことがよくわかりました。
来年は、ワタスゲに会いにきてみようと決めました。
雨で行動食もなかなか食べられなかったので、見晴でチェックインして、やっとお昼ごはん。
今回の行程で、ここだけが、自分たちでつくる山ごはんです。
天気も回復してきたので、雲のながれの早いのをみながら、小屋の前のベンチで。
お昼は、アルファ米のお赤飯と、かたしなやで買ってきたきゅうりやとまと、ヤングコーン。
片品のお味噌をつけて、片品の夏の恵みをたっぷりといただきます!
どれも味が濃くって、美味しいお野菜たちでした。しあわせ。
そして、デザートは、白玉粉を弥四郎清水でこねて、白玉ぜんざいを♪おいしー。
お風呂に入ったら、尾瀬ヶ原がどーん!と見えるのはいいんだけど、向こうからも見えてるんじゃないかっていうくらいの開放感でした。窓辺に行ってゆーっくり尾瀬ヶ原をながめながらお湯につかります。
こんな贅沢!いいのかな!ひゃー。
さっぱりしたあとは、またお散歩へ。
明日もゆっくり出発するので、晩ごはんも一番最後の時間にしてもらい、小屋のサンダルのまま、まだ明るい尾瀬ヶ原を散策。
キンコウカがたくさん咲いて、夏の緑に彩りを加えてくれていました。
八海山方面の雲のすきまからは、天使のはしごが下りていて、あまりの美しい風景に何度もため息がもれました。
晩ごはんを食べて部屋に戻ると、本日の同室の女子3人が入室していました。
ご挨拶をして、お互いの山報告を。
彼女たちは私が昨年泣かされたナデッ窪を往復してきたのだそう。しかも今日のあの雨の中を!
3人ともかなりお疲れのようでした。そうだよね、すごいコースだもんね。
2014の尾瀬の地図からは、燧ケ岳のコースタイムが長英新道、ナデッ窪とも、大幅に時間増されていました。
登りは1時間も多くなっていました。それにしてもこの距離で一時間てすごくない?
喫茶室へコーヒーを飲みに出ると、すでに夕闇。そして豪雨!
でもコーヒー飲むもんね。3人でコーヒー2つとホットミルクを頼んで、みんなで分け合ってカフェオレにして、
外のベンチで雨の香りのなかでいただきます。3人ていいいね。
それにしてもすんごい雨(笑)!どしゃぶり。
夏の夜の外って、それでもいい気持ち。ゆっくりと暗闇を楽しみました。
部屋にもどり、明日は至仏山へ登るという彼女たちをうらやましく思いながら、
雨音が屋根のトタンを打つ音を子守唄に、晴天を祈って就寝。。
朝、起きてみると尾瀬ヶ原は朝もやの中。真っ白な風景が、現実味がどこにもなくて夢のようでした。
例によってこちらでも一番遅い朝食の時間にして、ゆっくり用意して、ゆっくり出発します。
同室の彼女らは、至仏山をあきらめて、部屋でゆっくりしていました。
私たちのゆっくりがうつったのかしら。。
一緒にコーヒーをいれて、チョコレートを分け合ったりして、会話がはずみます。
いい人たちでよかった〜。
お互いに挨拶して、彼女たちが先に出発していきました。
私たちもゆっくりだけどしたくして出てみると、とうとう待ちわびた晴天!
なんて美しい空の青!尾瀬ヶ原の緑!
どこまでも伸びてゆきそうな木道を、東電小屋、ヨッピつり橋方面へ歩き出します。
写真もたくさん撮りながら、これぞ夏の尾瀬!という景色のなかを自分が歩いているのが嬉しくて嬉しくて。
ふふ、笑みをこぼしながら歩きました。
一番クマが出る方面でもあるので、人はいるけど、こわいので熊鈴をつけてみました。
こちら側は歩いたことがなかったので、それにも嬉しさがつのります。
向かう方面には蛇紋岩が輝く至仏山が!かっこいいー!!(←何回もさけんだ(笑))
ふりむけば、燧ケ岳が!かっこいいー!!(←ミーハー)
ヨッピつり橋から牛首の間も、キスゲが満開でした。
大江湿原もとてもよかったけど、こちらの一面のキスゲは晴天も手伝って開放感満点!
それは素晴らしい風景でした。
至仏山に登っているひとたちは、さぞかしすばらしい風景を見渡せたんだろうな!登りたい!
前回至仏山に登ったときは、体調不良で、しかもガスガスだったので、またリベンジしなくては。
牛首からは、木道を歩くひともかなり増えて、避けたり、道を譲ったり譲られたりしながらも、
ヒツジグサが咲いているのをみて立ち止まったり、写真をとったり、とにかく慌しかったです(笑)。
ベルトコンベアーに乗せられたような感じで、山ノ鼻へ。
山ノ鼻もたくさんの人たちで混みあっていました。
日陰をさがして休憩しようとすると、あれ、どこかで見かけた人たちが♪
昨晩同室だった彼女たちと再会することができました。
大きなテーブルだったので、席を共有して座らせてくれました。嬉しい〜。ありがとう。
コーヒーを入れてくれたので、遠慮なく頂戴しちゃいました。
また一緒にコーヒーを飲み、チョコレートを食べられるなんて。ほんと嬉しかった〜。
ogaさんは鍼灸師の資格を持っている方から、針をうってもらっていました。
出会いに感謝して、またどこかであえるといいねと、今回は先に私たちが出発します。
いよいよゴールの鳩待峠をめざして登り始めます。
川上川沿いのせせらぎを聞きながら、ゆっくり登っていきました。
aiちゃんは高所がニガテで、階段ですれ違うときにはちょっと怖そうだったので、
後ろからフォローしつつ、少しずつ登ります。
今回のaiちゃんの頑張りをみていたら、なんだかここでホロリときちゃいそうになりました。
鳩待峠で花豆ソフトを食べるんだ〜!という気合いだけで、がんばれる(笑)!
掛け声をかけあいながら、「花豆!」「ソフト!」「花豆!」「ソフト!」少しずつ。
鳩待峠に到着するちょっと手前、両側にブナの大木が立っている「ブナの門」をくぐると、
すぐに鳩待峠です。やっとついたー!(*´∀`*)
3人で喜びあい、遅いお昼をたべて、念願の花豆ソフトも食べました。
乗り合いバスに乗る直前、また彼女たちに会い、「またね!」と手をふりました。
雨にはかなり降られたけど、キスゲ、夏の風景、いい出会い、どれをとっても素晴らしい尾瀬となりました。
来るたびに、好きになっていきます。
メモ:
小屋2泊なら、30Lで充分でした。バーナーも、おやつも満載できた。
次の小屋2泊は9月ですが、このザックで行くことにします。
ミレー・イゾア30L(S)
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