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Yamareco

記録ID: 4834694
全員に公開
アルパインクライミング
奥秩父

乾徳山 旗立岩クライミング(懸垂下降なしアプローチ)

2022年10月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
keizi666 その他4人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:44
距離
8.1km
登り
810m
下り
794m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:54
休憩
1:39
合計
8:33
距離 8.1km 登り 810m 下り 810m
7:05
5
7:10
7:19
249
11:28
12:49
15
13:04
13:11
20
13:31
4
13:35
48
14:36
14:37
3
14:40
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大平牧場駐車場 800円
6時着。甲府市街から1時間程度。
コース状況/
危険箇所等
岩場へのアプローチは、懸垂下降なしのトラバース道を使用。若干のルートファインディング能力が必要ですが、5人降りる場合なら1時間程度の時間短縮になります。無駄に登って無駄に懸垂下降をするより、素直に登った感があっていいかなと。
その他周辺情報 ほったらかし温泉 800円
 温玉揚げ180円(自販機のボタンは右上で大きめなので探せない人が多い)
 コインロッカー100円
大平牧場。メンバーは5人。3人と2人の2チーム。
2022年10月23日 06:06撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 6:06
大平牧場。メンバーは5人。3人と2人の2チーム。
ススキと富士山
2022年10月23日 06:16撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 6:16
ススキと富士山
高原ヒュッテの手前から見える山頂。まだ遠い。このあとはそこそこの登りとなり、最後はガレの急斜面についた登山道を登る。
2022年10月23日 06:58撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 6:58
高原ヒュッテの手前から見える山頂。まだ遠い。このあとはそこそこの登りとなり、最後はガレの急斜面についた登山道を登る。
山頂西側の登山道、ガレた一般登山道を標高1920m地点まで登って右に入っていく。目印は黄色テープが巻かれた木だったけど、現状、上からピンクテープが巻かれていて見落としやすい。薄い踏み跡を20mほど辿ると尾根に出る。3mほど慎重にクライムダウン(青いフィックスロープがある)。降りたら高度を変えないようにトラバースしていくと旗立岩の基部に出る。時間にして15分程度。
2022年10月23日 08:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 8:24
山頂西側の登山道、ガレた一般登山道を標高1920m地点まで登って右に入っていく。目印は黄色テープが巻かれた木だったけど、現状、上からピンクテープが巻かれていて見落としやすい。薄い踏み跡を20mほど辿ると尾根に出る。3mほど慎重にクライムダウン(青いフィックスロープがある)。降りたら高度を変えないようにトラバースしていくと旗立岩の基部に出る。時間にして15分程度。
旗立岩取り付き。標高1920m、北緯35°49' 19.45" 東経138°42' 50.41"。懸垂下降してくると、この写真の右側から出てくる。なしの場合は、樹林帯を抜けると正面に岩が見えてくる。
2022年10月23日 09:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 9:02
旗立岩取り付き。標高1920m、北緯35°49' 19.45" 東経138°42' 50.41"。懸垂下降してくると、この写真の右側から出てくる。なしの場合は、樹林帯を抜けると正面に岩が見えてくる。
取り付きはガレているので、準備は下部の安定した場所でした方がいい。この谷を懸垂下降するパーティーもいるようなので、落石も想定すること(ほとんどのパーティーが降りる狭いルンゼよりもコチラで懸垂したほうが速そうではある)。
2022年10月23日 09:03撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 9:03
取り付きはガレているので、準備は下部の安定した場所でした方がいい。この谷を懸垂下降するパーティーもいるようなので、落石も想定すること(ほとんどのパーティーが降りる狭いルンゼよりもコチラで懸垂したほうが速そうではある)。
1ピッチ目を登ってる途中。右上するように登って右のカンテ近くを登ると残置ピトンが多く出てくる。核心は小ハング越えだが、ガバが豊富なので勇気を出せば簡単。カムは1番以下がよく使える。
1ピッチ目を登ってる途中。右上するように登って右のカンテ近くを登ると残置ピトンが多く出てくる。核心は小ハング越えだが、ガバが豊富なので勇気を出せば簡単。カムは1番以下がよく使える。
1ピッチ目は良さそうな形のピナクルで切りました。バックアップとして2ピナクル2スリング使用。後続のために少し奥で切りました。写真左側の壁に残置支点があり、そこで切る人も多いっぽいが、ピナクルの方が取り付きからの声が通りやすい。
1ピッチ目は良さそうな形のピナクルで切りました。バックアップとして2ピナクル2スリング使用。後続のために少し奥で切りました。写真左側の壁に残置支点があり、そこで切る人も多いっぽいが、ピナクルの方が取り付きからの声が通りやすい。
2ピッチ目は簡単だけど残置支点はほとんど無いので、適当に小さな木とかカムとか使う。
2ピッチ目は簡単だけど残置支点はほとんど無いので、適当に小さな木とかカムとか使う。
カムと残置ピトンで2箇所中間支点を入れました。
カムと残置ピトンで2箇所中間支点を入れました。
2ピッチ目の終了点を切った場所から見たピナクル。ピナクルでピッチを切る人もいる。どこで切るかはわりと自由。
2022年10月23日 10:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 10:25
2ピッチ目の終了点を切った場所から見たピナクル。ピナクルでピッチを切る人もいる。どこで切るかはわりと自由。
ピナクルから降りる部分はフォローのほうがリスクが高い。ロープを引っ張りすぎないように注意しつつ、あまりたるまないようにする。
ピナクルから降りる部分はフォローのほうがリスクが高い。ロープを引っ張りすぎないように注意しつつ、あまりたるまないようにする。
2ピッチ目の終了点はこんな感じでスリングと、カムでバックアップ。死なないように、好きなように構築したらいいと思います。
2ピッチ目の終了点はこんな感じでスリングと、カムでバックアップ。死なないように、好きなように構築したらいいと思います。
3ピッチ目。残置ピトンが数本ありました。
3ピッチ目。残置ピトンが数本ありました。
3ピッチ目の途中。足元にペツルが2本打たれているが、ピッチを切るほどでもないのでこのまま後ろに進んで雨乞岩のテラスでセカンドのビレイをした。
2022年10月23日 10:46撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 10:46
3ピッチ目の途中。足元にペツルが2本打たれているが、ピッチを切るほどでもないのでこのまま後ろに進んで雨乞岩のテラスでセカンドのビレイをした。
下から見るとこんな感じ。
下から見るとこんな感じ。
雨乞岩まで登ってきた2チーム目。
2022年10月23日 11:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 11:19
雨乞岩まで登ってきた2チーム目。
第1岩峰の取り付きは雨乞岩からトラバースで行けるっぽいけど、山頂へのメイン鎖場の左を降りても行ける。看板のあたりから左に降りる。おすすめはトラバースルート。
第1岩峰の取り付きは雨乞岩からトラバースで行けるっぽいけど、山頂へのメイン鎖場の左を降りても行ける。看板のあたりから左に降りる。おすすめはトラバースルート。
第1岩稜の1ピッチ目。写真より寝てるので右から登れば階段状で簡単。フォローは正面を登ってもいいかも。
第1岩稜の1ピッチ目。写真より寝てるので右から登れば階段状で簡単。フォローは正面を登ってもいいかも。
第一岩稜を登攀中。登るのは簡単だけど落ちないように。
2022年10月23日 12:04撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 12:04
第一岩稜を登攀中。登るのは簡単だけど落ちないように。
前半チームが終わって、後半チームを見守る。
前半チームが終わって、後半チームを見守る。
いい天気で良いクライミングが出来ました。
いい天気で良いクライミングが出来ました。
無事にクライミングパート終了。近くの方にお願いして撮ってもらいました。
2022年10月23日 12:28撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
2
10/23 12:28
無事にクライミングパート終了。近くの方にお願いして撮ってもらいました。
パノラマ。
2022年10月23日 12:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
10/23 12:38
パノラマ。
旗立岩を横から見るとこんな感じ。
2022年10月23日 12:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
10/23 12:50
旗立岩を横から見るとこんな感じ。
鎖場のルートを降りてきて、扇平の手洗い岩。淀んでますが。
2022年10月23日 13:31撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 13:31
鎖場のルートを降りてきて、扇平の手洗い岩。淀んでますが。
秋ですなぁ。いい景色ですね。
2022年10月23日 13:33撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 13:33
秋ですなぁ。いい景色ですね。
下山も慎重に降りて、無事登山道を終了。
2022年10月23日 14:29撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 14:29
下山も慎重に降りて、無事登山道を終了。
ほったらかし温泉へ。
2022年10月23日 15:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 15:38
ほったらかし温泉へ。
800円。
2022年10月23日 15:41撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 15:41
800円。
入浴後に温玉揚げ。
2022年10月23日 16:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 16:20
入浴後に温玉揚げ。
うまー。
2022年10月23日 16:21撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 16:21
うまー。
ほったらかし温泉から乾徳山。
2022年10月23日 16:44撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/23 16:44
ほったらかし温泉から乾徳山。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 保険証 携帯 サングラス ナイフ ロープ(懸垂下降しないので50mあれば十分。シングルロープでもOK(流れは考慮すること)) クライミングシューズ ハーネス ヘルメット チョーク 確保機 カラビナ(支点構築用で4枚程度  安全環付き2枚程度) クイックドロー(60cmスリングのアルパインヌンチャク4本と普通ヌンチャク4本程度) スリング(120cmx3 180cmx2 240cmx2 程度) カム(2番以下が5本程度あれば十分。今回はメトリウスの0 BDの0.5 1を使った) ナッツキー ギアは適当に調整してください

感想

個人的には3回目の乾徳山旗立岩登攀。トップは2回目。
旗立岩が簡単だけど高度感がある3ピッチ、第1岩稜も簡単だけどちょっと高度感がある1ピッチの合計4ピッチ。アルパインクライミングの練習やデビューにちょうどいいかも。

甲府の宿を5時出発。大平牧場駐車場に5:50着。6:10出発。駐車料金は800円で、車を停めると集金に来てくれます。

高原ヒュッテで10分休憩。
8:25に標高1920mのトラバース地点。8:40旗立岩取り付き、9:10登攀開始。10:50雨乞岩テラス。11:30第1岩峰取り付き、11:50乾徳山山頂。

ギアの解除、パッキング、休憩などして12:45下山開始。14:37大平牧場着。

他の登攀パーティーはおらず、詰まることも追いかけられることもなくマイペースで登れました。

1ピッチ目:ルート中の核心で5.7くらい。トポ的には5.6だそうですが、7と思って登ったほうがいいかも。残置ピトンが多めなのでアルパインヌンチャクが多くあるといいですが、中間支点を取りすぎるとロープが重くなります。注意。適当なピナクルを2つ使って支点構築。

2ピッチ目:卦蕕らい。階段状で簡単。残置支点はピナクルのピトン1本なので他に取りたければカムを使う。2番以下かな。1番以下でもいいけど。ピナクルを越えた安定地点で、スリング+カムで支点構築。

3ピッチ目:卦蕕らい?無い?残置ピトンと、水平リッジに上がる部分になぜかハンガーボルトが2本。要らなくない?雨乞岩のテラスまで行ってしまえはこれで終わり。適当な岩や木で確保する。

第一岩稜へは、高度を変えずに山頂左を目指してトラバースするか、鎖場取り付きまで登って左に降りるかどちらか。トラバースのほうが楽そう。

第一岩稜:供銑卦蕕らい。残置ピトンが数本あるが、最後は中間支点取らなくてもよいでしょう。岩にロープが掛かるように引っ張れば一応中間支点っぽくなる。最後は立派な鎖の根本で確保支点を構築する。鎖を登ってくる登山者の邪魔にならないように注意すること。

帰りの中央道は事故渋滞で混んでいましたが、大月JCTまでは伸びていなかったので調布まで高速利用。事故は通り過ぎる頃には片付けられ、想定よりは早く帰れました。ドライバーに感謝。

僕らが写ってた山行記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4827342.html

懸垂なしアクセスの情報元
http://www.nicecats.sakura.ne.jp/mountains/2018/181126.html

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