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記録ID: 48438
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ハイキング
東北

滝とブナの山 ”おとなの遠足” 女神山

2009年10月11日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
GPS
05:17
距離
7.0km
登り
591m
下り
600m

コースタイム

10:42  駐車場
10:54  女神山登山口(「女神登山ここから」の道標)
11:40  県境尾根コースとの合流点
11:53  山頂着
12:10  山頂発
13:16  ブナ見平
13:41  振る滝分岐(降る滝へ10分程度)
14:12  振る滝発
14:23  女神山登山口
14:27  白糸の滝分岐(白糸の滝へ下り5分)
14:45  白糸の滝発
14:59  駐車場
天候 曇り時々晴れ、ちょっとだけ小雨
過去天気図(気象庁) 2009年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
【アプローチ】
 県道(岩手県)1号線から後半半分が未舗装の林道ですが、道幅は狭く、すれ違い可能箇所も限られています。また、「女神山」よりも「白糸の滝」の方がポピュラーらしく、「女神山登山道入口」などの標識は見つけられませんでした。さらに、登山ではなく散策目的で午後3時頃からでも入山してくる車もあります。車のすれ違い要注意といったところです。


【登山ポスト】
 登山道入口手前左にあります。(写真3)


【登山道全般】
 この山域は、2番目の写真にあるように「風景林」となっているので、女神山への登山路も「登山道」というよりも「歩道」に近く、山頂への15分程度以外は適度に手が加えられて、歩行路空間も広く危険箇所もない、総じて長閑で歩きやすい道です。人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
 また、登山用の標識は多いとは言えず、「標識」というよりは地点を示す「名札」であり、また、登山道自体が地形図に載っていないと思われます。(ルート図作成に少し苦労しました。)


【駐車場→登山口標識】(15分前後)
 全く問題なく、道幅もあります。

【登山路標識→南東方向展望地→山頂分岐→山頂】(1時間程度)
 標識(写真5)からは短いながらも、やや急な登り(20分程度)。
 急坂が終わったあたりで、登山路で初めて展望が開けます(写真7、南東方向)。それから少しの間長閑なブナ林の散策が15分。さらに10分程度のやや急な登りを経て、山頂への分岐(写真8)に着きます。
 分岐を右折し15分程度で山頂着。分岐から山頂までが唯一と言ってよい「登山道」です。

【山頂→県境尾根終わり】(45分程度)
 山頂から分岐を右折し、6〜7分で岩手県と秋田県との県境沿いの尾根道となります。
 木々の間から真昼岳(写真13)を見つつ、ゆったりとした緩やかなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を下げていきます。

【県境尾根〜登山口標識】(1時間程度)
 県境稜線を左折して(離れて)から"振る滝"までの小一時間はきれいなブナ林(写真14〜16)の中の漫歩道となります。途中、中ほどに「ブナ見平」の標識がありますが、広場となっており、グループ山行の場合は格好の休憩場所です。
 ブナ見平を境に、少しずつ傾斜を増しながらの下りとなり、ブナ見平から25分程度で振る滝入り口。下山路は直進ですが、沢のたもとの標識を左折し沢沿いに10分進めば降る滝に至ります。
 降る滝入り口からは右に小さな滝を見ながら、10分足らずで、写真5の登山口標識につきます。

【降る滝口⇔降る滝】(往復20分)
 沢に沿って数mの小さな渡渉を繰り返します。橋がかかっていますが、この橋の多くに建設現場の足場用の金属板が使われていますが、歩くと撓んだり、捻れたりします。仮に落ちても水面まで20〜40cm程度、沢の深さも30冂度なので心配は無用。

【白糸の滝入口⇔白糸の滝】(往復10分)
 入口から5分程度の下りです。下りきる直前に、ごく短いながらも滑りやすい急坂(写真24)があります。すぐに糸滝です。



(その他)
 温泉は、駐車場から岩手県道1号に出て、ほどなく湯田温泉郷です。立寄り湯がたいていOKです。国道107号を右折し数分でJR「ほっとゆだ」駅。この駅は駅舎と公衆浴場(温泉)が合体しています。浴室の中に列車信号があることで有名です。
 これといった飲食店は見当たりませんでした。コンビにもアプローチ道上には少ないので、コンビにを見つけたら必要な買い物をしておいたほうが無難です。
 秋田県横手市の旧山内村では、今の季節、サトイモがシーズンです。道の駅で9時頃から販売していますが、休日は午前中に売り切れる可能性があります。「山内の芋の子(サトイモ)」は、非常に美味です。朝のうちに購入しました。
ここには12〜3台程度しか駐車できません。ここの手前100m程度のところに3〜4台置くことができます。散策目的の人も多いので、早めに。
2009年10月14日 00:02撮影 by  E7600, NIKON
10/14 0:02
ここには12〜3台程度しか駐車できません。ここの手前100m程度のところに3〜4台置くことができます。散策目的の人も多いので、早めに。
「下前風景林」であり「女神山」の案内ではありません。女神山は下前風景林の付属物なのでしょうか?
2009年10月13日 23:59撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:59
「下前風景林」であり「女神山」の案内ではありません。女神山は下前風景林の付属物なのでしょうか?
登山ポストです。その右が登山道入口です。
2009年10月14日 00:00撮影 by  E7600, NIKON
10/14 0:00
登山ポストです。その右が登山道入口です。
最初はこの沢に向かっての下りから始まります。
(向う岸が駐車場方向です。)沢にかかる橋は「木」ではなく、工事現場の足場材(?)でしょうか、よく撓って、弾力十分。ありがたくない話です。
2009年10月13日 23:19撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:19
最初はこの沢に向かっての下りから始まります。
(向う岸が駐車場方向です。)沢にかかる橋は「木」ではなく、工事現場の足場材(?)でしょうか、よく撓って、弾力十分。ありがたくない話です。
駐車場から12分。油断していると見落としそうなささやかな標識。標識の下に木の札がありますが、これが「元」標識。基本的に登山道に関する限り、この「木の札」が頼りです。
2009年10月13日 23:21撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:21
駐車場から12分。油断していると見落としそうなささやかな標識。標識の下に木の札がありますが、これが「元」標識。基本的に登山道に関する限り、この「木の札」が頼りです。
少し急な坂を登ると、すぐ、きれいなブナ林が始まりました。
2009年10月13日 23:24撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:24
少し急な坂を登ると、すぐ、きれいなブナ林が始まりました。
2つ前の写真の地点から22分。ここまではそこそこの急登です。少し緩やかになったところで南東方向が開けていました。しかし、焼石連峰は雲の中でした。
2009年10月13日 23:28撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:28
2つ前の写真の地点から22分。ここまではそこそこの急登です。少し緩やかになったところで南東方向が開けていました。しかし、焼石連峰は雲の中でした。
山頂への分岐点。右端の木の根元に立てかけてあるのが、例の「木札」で、多分山頂への標識だと思います。しかし、文字は消えかかっていて読み取れませんでした。右が山頂へ、県境稜線(下山路)へは左です。
2009年10月11日 22:43撮影 by  E7600, NIKON
10/11 22:43
山頂への分岐点。右端の木の根元に立てかけてあるのが、例の「木札」で、多分山頂への標識だと思います。しかし、文字は消えかかっていて読み取れませんでした。右が山頂へ、県境稜線(下山路)へは左です。
前の写真と同じ場所から、山頂への「登山道」です。
2009年10月11日 22:43撮影 by  E7600, NIKON
10/11 22:43
前の写真と同じ場所から、山頂への「登山道」です。
山頂です。山頂からも南東方向のみの展望となります。
2009年10月13日 23:31撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:31
山頂です。山頂からも南東方向のみの展望となります。
山頂からすこし西側(2分程度)にある秋田県側の展望地。ほぼ180度の展望です。しかし、今日は、真昼岳と秋田女神、横手盆地しか見えませんでした。条件がよければ和賀山塊や鳥海山も見えたはずですが…。
2009年10月13日 23:34撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:34
山頂からすこし西側(2分程度)にある秋田県側の展望地。ほぼ180度の展望です。しかし、今日は、真昼岳と秋田女神、横手盆地しか見えませんでした。条件がよければ和賀山塊や鳥海山も見えたはずですが…。
秋田女神です。登山道があるかどうかわかりません。
2009年10月13日 23:36撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:36
秋田女神です。登山道があるかどうかわかりません。
県境稜線からの見昼岳。左のピークが山頂で、神社兼避難小屋が確認できます。
2009年10月13日 23:43撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:43
県境稜線からの見昼岳。左のピークが山頂で、神社兼避難小屋が確認できます。
ブナが本当に綺麗なブナ見平。この木札があるあたりは広場となっていて、10数人程度までのグループが寛ぐには良い場所です。
2009年10月13日 23:46撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:46
ブナが本当に綺麗なブナ見平。この木札があるあたりは広場となっていて、10数人程度までのグループが寛ぐには良い場所です。
山頂は曇っていましたが、ここまで(標高680前後)下りてきたら、晴れていました。青空をバックにきれいなブナの1shot。
2009年10月14日 18:26撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
10/14 18:26
山頂は曇っていましたが、ここまで(標高680前後)下りてきたら、晴れていました。青空をバックにきれいなブナの1shot。
ブナ林の写真が多くてすみませんが、本当に綺麗で気持ちの良いところでした。
2009年10月13日 20:13撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
10/13 20:13
ブナ林の写真が多くてすみませんが、本当に綺麗で気持ちの良いところでした。
これは何でしょう?
「ブナ堅果豊凶調査」のネットでした。後ろの方にもいくつか見えています。
2009年10月13日 23:48撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:48
これは何でしょう?
「ブナ堅果豊凶調査」のネットでした。後ろの方にもいくつか見えています。
県境コースから降る滝への入り口。左が県境尾根からの道で、降る滝へは少し頼りない渡渉を繰り返し、10分ほどです。沢沿いに歩くので、増水時は行けなくなる可能性がありますが、普段は全く問題ありません。
2009年10月13日 23:50撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:50
県境コースから降る滝への入り口。左が県境尾根からの道で、降る滝へは少し頼りない渡渉を繰り返し、10分ほどです。沢沿いに歩くので、増水時は行けなくなる可能性がありますが、普段は全く問題ありません。
渡渉地点にはかつては木の橋がかかっていたようです。端が鎖で繋がれており、流されないようにしているようです。
2009年10月11日 22:43撮影 by  E7600, NIKON
10/11 22:43
渡渉地点にはかつては木の橋がかかっていたようです。端が鎖で繋がれており、流されないようにしているようです。
降る滝です。
結構滝らしい滝で、ほぼ垂直に落ちてくる、まさに「振る」滝です。水量も結構ありました。今度は三脚を持って来ます。
2009年10月13日 22:19撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
10/13 22:19
降る滝です。
結構滝らしい滝で、ほぼ垂直に落ちてくる、まさに「振る」滝です。水量も結構ありました。今度は三脚を持って来ます。
降る滝入口向いにある岩清水。小さい滝が2つありました。
2009年10月13日 23:52撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:52
降る滝入口向いにある岩清水。小さい滝が2つありました。
岩清水の少し下流にある「女神霊泉」。飲めるかどうかは不明です。
2009年10月11日 22:43撮影 by  E7600, NIKON
10/11 22:43
岩清水の少し下流にある「女神霊泉」。飲めるかどうかは不明です。
白糸の滝へはここから5分程度です。
2009年10月13日 23:57撮影 by  E7600, NIKON
10/13 23:57
白糸の滝へはここから5分程度です。
沢に下りる直前にある、この日最大の急斜面。補助ロープが張ってありました。滑りやすいので、下り時には利用したほうが無難です。
2009年10月11日 22:43撮影 by  E7600, NIKON
10/11 22:43
沢に下りる直前にある、この日最大の急斜面。補助ロープが張ってありました。滑りやすいので、下り時には利用したほうが無難です。
白糸の滝。名前のとおり清楚な女性的なイメージの滝です。滝の上に登山道がありますが、こんな滝があるとは想像できませんでした。滝の上半分は一枚岩をなめるように落ちてきます。
2009年10月13日 22:47撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
10/13 22:47
白糸の滝。名前のとおり清楚な女性的なイメージの滝です。滝の上に登山道がありますが、こんな滝があるとは想像できませんでした。滝の上半分は一枚岩をなめるように落ちてきます。
「ほっとゆだ」駅と温泉。どちらがメインか分かりませんが。浴室内に列車信号のある温泉としてテレビでもよく紹介されています
2009年10月14日 00:04撮影 by  E7600, NIKON
10/14 0:04
「ほっとゆだ」駅と温泉。どちらがメインか分かりませんが。浴室内に列車信号のある温泉としてテレビでもよく紹介されています

感想

 10月の三連休は、なぜか秋田県だけがいまひとつの天気予報でした。、後になり次第良くなるとのことだったので、最終日に期待をかけていましたが、実際は反対でした。11日は天気が良ければ神室にでもと思っていましたが、10日の予報も芳しくなく、いわば山行回数稼ぎという不純な動機による女神山行でした。(女神山に失礼してしまいました。)女神登頂だけを目的とするならば往復2時間で済みますが、実際行ってみると、コース全体、特に、県境尾根コース後半のブナ見平周辺のブナ林はとても清々しく、いい気分でした。あまり期待していなかった滝も、特に降る滝は必見です。これで山頂からの眺望が良かったら言うこと無しでした。コースは全体的にゆっくりしており、急なところも少ないのでファミリー登山にも向いています。「風景林」ということで適度に手も加えられているので、クマの心配もあまりないように感じましたが、駐車場付近にスズメバチが出没するらしく、それだけは要注意です。
 秋田からのアプローチの途中、山内の道の駅で芋の子(サトイモ)を購入。家に帰ってから"いものこ汁"にして早速いただきました。本来は味噌仕立てとのことでしたが、キリタンポ仕立てにしました。孫イモ(かわ剥き済みのもの、500gで450円)だったのでとても美味でした。ちなみに、かわを剥いていないもの(子イモ・孫イモ混合で子イモが6〜7割)は1kg450円で、それも購入。ともに冷凍保存ができます。今の季節は、リンゴやブドウ、キノコもありますが、いものこが特にお勧めです。
 温泉も駐車場から30〜40分圏内に色々ありますが、話題性のある"ほっとゆだ"にしました。地域の銭湯にもなっており、朝7時から夜9時まで営業しています。料金は250円、65歳以上の住民の場合は150円と格安です。今流行の多機能型の温泉ではありませんが、ゆっくりできました。
 当初思っていたよりも楽しめました。肉体的にも、精神的にもやさしい、癒しの山です。天候の良いときに三脚を背負ってまた出かけたいと思いました。

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