晴天のペテガリ岳(往復35kmの遥かなる山。マダニ、いまだに〜!)


- GPS
- 15:39
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 3,067m
- 下り
- 3,078m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲートからダート(約20km)になるが普通車でも問題ない。神威山荘から500mほど戻った地点にペテガリ分岐の看板あり。その道路脇に駐車可。 |
その他周辺情報 | 道の駅みついし。温泉、食事処、キャンプ場あり。 |
写真
感想
今までは神威山荘手前約10kmのゲートから通行止めとのことで、そこから4日分の食料を背負って歩く覚悟でいた。すると出発ひと月前に朗報が!今年はゲートが開き、神威山荘まで車で入れるという。
重い荷物を背負って往復20kmを歩かずに済むことになるなんて、何とありがたい!
北海道300名山もあと残り5山。今回はこれを一気に登る山旅です。
神威岳の帰り、結構ヘロヘロになりながら考えていた。今日は林道20kmを車で戻り、道の駅みついしの温泉で休養するか、それとも今日のうちにペテガリ山荘まであと3時間一気に登るか。
一度は、温泉の誘惑に決定しかけたが、神威山荘にいた単独の男性の「この時間ならこのまま沢靴を脱がないでこの勢いで行った方がいいですよ。明日は今日より晴れますよ。」の言葉に背中を押され、ペテガリ山荘行きを決定。3日分の食料、ガス、寝袋、ビール、ワイン、登山靴その他もろもろをザックに詰めて出発。
おかげで翌日は晴天の中、遥かなるペテガリ岳を満喫できました。
神威山荘からの峠越えコースは、沢の分岐点で間違える人が多い。よく見ると右の沢にピンクテープがあるが、多くの人が間違えるので左の沢や左の尾根にあたかも正規ルートのごとく踏み跡が付いているので注意。
林道まで出れば、あとは黙々と歩くのみ。
山荘には、この日ペテガリを目指した登山者が何組かいました。カムエクとペテガリをセットにする方が多いのだと知りました。
地元山岳会のメンバ−の方の宴会に誘っていただき、北海道の山ばなで盛り上がり、とても楽しいひと時をすごすことができました。ランタンを囲んでの宴会。楽しかった〜。
ペテガリ山荘から1050mピークまではちゃんとしたと登山道もあるが、手前にショートカットコースがあり、そこを進んだ。徐々に笹道が不明瞭になり、次第に笹をかき分ける道になった。「これがずっと続くのか!」と覚悟を決めたが、やがて正規の登山道に出た。が、それもつかの間、1269峰辺りまで笹に覆われた道が待っていた。
しかしその後は、歩きやすい道になり、アップダウンはあるものの景色のよい尾根歩きが楽しめた。
そして最後の500mの急登。最初の200mは笹に覆われている。笹をロープ代わりに掴んで高度を稼いだ。ハイマツが現れ始めると道は幾分わかりやすくなるが、ニセピークに2,3度だまされる。
次こそ山頂と言い聞かせて頑張れば、いよいよ遥かなるペテガリの山頂。
晴天の3連休最終日にも関わらずに登山者は我々だけ。日高の山はやはりそうそう人の来ない山なのだ。
1時間ほど山頂を堪能した後、下山開始。
しかし、下山と言ってもこれから100m、200mの登り返しが待っている。ガイドブックの言葉通り「登りつつ下る山」なので、帰りの体力を残しておかなければ登れない山だ。
下山中、ヤマダニが何匹も体に付いているのを発見。うわさ通りヤマダニの多い山だった。が、このヤマダニ君、すぐにかみつくわけでなく、気付いてはらい落せば噛まれることはなかった。白い服で登ったのですぐに気がつき、はらい落としながら下山した。白い服お薦めです。
3日目、神威岳峠越えコースは沢なので安心していたが、帰りはここでも気付くと一度に3匹服についていることもあり、ここも油断できないことが分かった。翌日、車の中に1匹いるのを発見し、なかなかのしつこさだった。
この日、峠越えコースでCanonのバッテリーが入ったケースを拾いました。
お心当たりの方はご連絡ください。
ヤマダニ対策として、北海道で買ったハッカスプレーをこまめに服にかけた。これが効いたかどうか確信はないが、とにかく噛まれずにすんで幸いだった。
下山後は、道の駅「みついし」へ。海を見ながらの露天風呂やサウナ、昆布が入っている昆布湯などさまざまな湯で3日間の疲れをすっかりとることができるお薦めの湯です。
それにしても、林道ゲートがしまっていたときに登った方は、往復35km+20km以上だったことを思うと、本当に頭が下がります。35kmで「遥かなる山」なんて言っているようではまだまだです。
遥かな三百名山、好天でなによりでした。詳細なレポート、写真で楽しませて戴きました。スタミナありますねー。次の記録も期待しています。 yaskim
yaskimさん
レポートお楽しみいただけて嬉しいです。
神威・ペテガリは、「長い林道・急峻な谷の渡渉・急登」ついでに(笹・ダニ・ヒグマの恐怖)の揃ったまさに北海道の山という感じの山でした。
レコの投稿数もあまりないので、みなさんの参考になればと思います。
山奥での山小屋の夜も魅力ですね。
nyororo
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する