愛宕山〜竜ヶ岳〜サカサマ峠幕営〜朝日峯〜嵯峨天皇陵
- GPS
- 13:28
- 距離
- 34.1km
- 登り
- 1,995m
- 下り
- 2,039m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:39
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
●帰り= 嵯峨嵐山 15:07 (嵯峨野線) |
写真
感想
昔から行きたいと思いながらアプローチが不便で行けていなかった竜ヶ岳。これまでまったく意識したことがなかった朝日峯、峰山とともにキャンプで行くことにした。
愛宕山も久しぶり。写真が見つからなかったが 二十数年前だ。清滝から登って月輪寺に下った。ただし本殿には寄っていない。
ところで足首付近の打撲が治ったということで最近ランニングを再開したのだが、ズキズキがぶり返したため、湿布を持っていった。結局 足首は問題なかったのだが、それが別のところで役に立つこととなった。
しかし逆に大事なものを持ってくるのを忘れてしまった。眼鏡。電車内で眼鏡ケースだけ持って来たことに気づき 愕然。百均で売っている眼鏡 (老眼鏡?) で代用できるかもと考えたが、百均があったとしても開いている時間ではない。大阪駅の本屋で尋ねたが あるわけがなかった。おかしな奴だと思われただけだった。
渓谷の上の保津峡駅。ダイナミックで好き。
さて出発。取り付きには道標がないが、あらかじめ調べておいたので迷わずに済んだ。
昨日の雨で地面は濡れているが、特に問題はない。風なく、結構暑い。そのためお茶の減りが思ったより早かったが、愛宕山社務所前に自販機があって助かった。
水尾分かれあたりからはハイカーが多くなったが、愛宕山の主要部を離れるといたって静か。この日は三角点あたりで愛宕山方面に向かう二人組の後姿を見ただけだ。
竜ヶ岳への道はなだらかな起伏のアップダウン。自然林で非常に気持ちがいい。道はやや不明瞭だが、地図を見ながらでまずは問題ない。栗のイガがたくさん落ちているが小さくて 中身はない。
ついに竜ヶ岳に来ることができたと満足感いっぱいだったが、東への下山路を間違ってしまった。黄色いテープが下山路の目印だろうと思い、道なき崖に足を踏み入れてしまった。私はひとりだと崖に吸い込まれるようにDNAにインプットされているのではないか。木に掴まりながら急斜面を少しずつ下りて行く。岩の谷筋になると少しは楽かなと思ったら大間違い。足元の岩は崩れ落ちていくし、掴まった岩は簡単に剥がれる。足を滑らせて右の大転子あたりを打ってしまった。
昨日 チーム安全登山の保険に入り 初めて計画書を出したのだが、いきなり救助要請と保険申請か? などと頭をよぎる。それととともにこんな時でも最近凝っているキャンディーズが口をつく。「わたしはしくじった〜」
なんとか大事には至らずに谷底に下りることができた。大転子の打ち身も歩行には特に問題はないようだ。予定より南に下りたに違いない、目印の「龍の小屋」は北 (下流) にあるだろうと思ったが、逆だった。さらに余計な体力と時間を消耗する。
ちょうど1時間遅れで「龍の小屋」に到着。
そこから浅瀬沿いを歩き、サカサマ峠へ。テン場の第一候補はウジウジ峠手前の水場付近だが、テントを張る適当なところがない場合は浅瀬のあるこのあたりにしようということで いい場所がないかと探しながら。
サカサマ峠の首なし地蔵に手を合わせてこれからの山行とキャンプの無事を祈る。
林道に出、水場を探すが枝道だらけで面喰う。結局 水場は諦め、サカサマ峠まで戻り、浅瀬沿いの川原をお宿にすることにした。
テントを張っているとシカの鳴き声。「わしのシマで何しとんじゃ〜」というお叱りなのだろう。しかしその後はシカの鳴き声を聞かなかった。
テントを張り終えてすぐに日没。眼鏡を忘れたため コンタクトで過ごさなくてはならない。しかしすでに長時間付けているので気持ち悪い。目をこすったら偶然にも右目のレンズが落ちて気持ち悪さは軽減された。これで一晩過ごすことにした。
ところでもうひとつ残念だったことは、モバイルバッテリーでロガーを充電しようとしたら「0%」と表示され、使えなかったこと。帰宅したら「70%」で問題なく使えた。気温が低いことで使えなかったのだろうか。そのためロガーは2日目の菖蒲谷池で切れた。
風はほとんどなく、寒くない。
「お天気ナビデータ」にお金を払い、山の詳しい天気予報を見て参考にしているが、愛宕山の天気予報、夜間は風速5mの予報だった。ここは愛宕山ではないが、無料で見られる TENKI.JP の愛宕山の風速1〜2mのほうが当たっていると感じた。TENKI.JP も山の天気予報を充実させてほしいところだ。
秋ともなると午後5時から午前6時過ぎまで夜。前回 野坂山地 黒河峠幕営では11時頃に眠れたので今回もと期待していたが駄目だった。2時半の時計を見た。その後もぐっすりと眠れず、寒さで目が覚めた。
しかし夏がいいかと考えると、そうとは言い切れない。昼 重荷で登る時に暑いし、夜は蚊などの虫で難儀する。どちらかと言えば秋のほうがいいのではないか。せっかく持っていっていたアルミ製の防寒シート2枚のうち 下半身用に1枚しか使わなかったことを後悔。もう1枚を上半身にもかぶせれば暖かかったのではないか。
ところで足首用に持ってきた湿布を 痛めた大転子に貼ることができたのはよかったが、そちらを下にして横になれないのも眠れない一因だったかもしれない。
***
6時半前 日の出とともに起床。たいして寒くない。
8時8分発。上半身筋肉痛。
サカサマ峠から林道に出る道で4人組ハイカーとすれ違って驚いた。林道に車が止めてあった。
朝日峯の往復以外は1時間半ほど林道歩きとなるが、薄暗い植林帯の中ではなく 案外変化があり、退屈しない。また上半身筋肉痛なので歩きやすいのは助かるという気持ちが強かった。
しかし林道終点から高尾の車道に下り着く峰山周辺の山道は倒木でトコトン荒れている。ほとんどに迂回路があるが、そこも荒れている場合も。倒木を大きく跨いだり、膝を地面につけてくぐったりせねばならず とにかく体力を消耗する。さらに高尾への降り口も荒れていて迷った。
高尾の車道に下り着いたところで一息ついた。自販機でジュースをがぶ飲み。お茶も購入。
祝日で紅葉の季節ということで高尾は観光客でにぎわっている。重いザックを担いだハイカーは完全に浮いている。
再びハイキングルートに入る。最初は山腹に張り巡らされた巻き道。その後 浅瀬のある平坦地。そして盗掘するなという看板のある砕石地。車道が近くなり、やがて菖蒲谷池そばの駐車場に出る。観光バスが数台止まっていた。
菖蒲谷池北端の釣り堀から池の脇の遊歩道で南へ。腹ごしらえをするところを探しながら。川遊びやバーベキューのエリア、ドッグランのスペース、ジップラインをするところ。どこも人で賑わっている。そのまま南に進み、駐車場を経て池の南にある212mピークあたりまで登ってしまったが誤り。池とドッグランの間にある草の細道が京見峠への道。獣除けの扉を開けて進み、池をふたつに分ける通路にある簡易ベンチで腹ごしらえする。
そこから京見峠は指呼の間。疲れているので直進の下り (直指庵経由の道) で帰ろうかとも思ったが、やはり参道ではない 裏 (北側) からの嵯峨天皇陵への道を行ってみたい。
愛宕山の素晴らしい展望のあるベンチで休憩するベテランハイカーとしばしお話。地元のかたで 私が歩いた行程のことをよくご存じだった。
嵯峨天皇陵拝所前でも別の年配のかたとお話。天皇陵はほとんど参拝し、あとは淡路島と香川県坂出市の二陵を残すのみと自慢げに言ったが、そこに眠っておられる天皇の名 (淳仁・崇徳) が出てこず 悔しい思いをした。
嵯峨嵐山駅でキャンプ登山終了。救助を求めずに済んだが、電車がえらく混み、韓国の圧死事故を思い出した。でかいザックは邪魔だし、好奇の目にさらされがちなので、できるだけ人ごみを避けたいのはやまやまなのだが。
帰ってチーム安全登山に帰宅を報告。
なお気になるサカサマ峠、ウジウジ峠の語源だが、ウジウジ峠は「雲心寺」が訛ったらしい。かつては寺があったのだろうが、現在もこのあたりの地名。サカサマ峠はわからないまま。
●食事
1日目昼 (水尾分かれ)= 雑炊x2, 卵
同 夜= カレーめし, ソーセージ, 卵 他
同 夜食= 菓子パン 他
2日目朝= 雑炊x2, 卵2コ
同 昼 (菖蒲谷池)= パン 他
その他= クッキー, (ブラン)
飲料= 麦茶0.6リットル, 水0.6リットル, 珈琲粉, 粉末紅茶
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
そういや一緒の時期に京都にいたけど、山になんかまったく興味なかったなぁ 夜 喫茶店探して長い間ウロウロした挙句、ふくぞうのアパートで珈琲淹れてもらったこと、ふと思い出したわ。35年くらい前の話かぁ〜
来週土日、tenki.jp 雨マーク出てるな。かなんなぁ… またヤマレコ予定のメンバーにしといて
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する