祝瓶山(長井口)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 965m
- 下り
- 954m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
木地山ダムの少し先から山荘までの4〜5kmは未舗装の林道。特に最後の1〜2kmは石がゴロゴロの悪路で、災害仮復旧で凸凹がひどい個所もあり、車高の高い4WD車でないと厳しい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道には途中、小規模な土砂崩れの跡がある箇所がいくつかあり、通過に重大な支障はないが、状況によっては道を見失ったり、滑落する可能性がある。 熊の糞(古いもの)を道中3回目撃した他、1回だけ、近くに熊の気配を感じた。 登山届は山荘駐車場の電話ボックスにあり。 |
その他周辺情報 | 下山後はあやめ温泉桜湯へ。(400円) 下山後の昼食は、手近なところに見つけた田んぼ中の蕎麦店に入った。蕎麦屋は市内あちこちにあるよう。 |
写真
感想
金・土で、古寺鉱泉〜大朝日岳の山行を計画していたのだが、前日木曜日、職場でトラブル発生。定時であがってすぐ家に帰り、出発するつもりが、帰宅が零時近くになってしまった。さすがに、夜通し東北道を走って翌朝から歩く気にはなれず、一方で折角休みを取った金曜日を無駄にしたくなく、代替案として、日帰りでの登頂が可能で朝日・飯豊の展望がいいと聞いていた、祝瓶山を目指すことにした。
手元のガイドには小国口の鈴振尾根を登るコースが紹介されていたが、歩行時間に若干物足りなさを感じ、一方で荷物は小屋泊のつもりであらかじめ用意していたことから、長井市側から入り、祝瓶山荘に前泊し、翌朝から日帰りでヌルミ尾根・カクナラ尾根・アカハナ尾根を周回するルートを歩くこととした。
長井市のHPによれば、祝瓶山荘は通常施錠されていて、使用する場合は市内在住の管理人宅で鍵を借りるとのこと。事前に電話連絡して、記された住所に行ってみると、古風な建物の金物屋さん。使用申込書を記入して代金を支払い、鍵を借りながら、山荘までの道路状況や登山道の様子について、細かく教えていただく。昨年の大雨以降、あまり手入れがなされていないようで、若干不安を感じつつも、市内を後にして山荘に向かう。
長井ダムを抜け、舗装道路を快調に進むが、木地山ダムから先は舗装が途切れ、本格的な林道となる。最初のうちは路面がしまっていたが、そのうち石がゴロゴロ転がる悪路となり、災害復旧したてで凸凹がそのままの箇所もある。私のフォレスタは車高が高いからいいが、普通の車では床をすって大変なことだろう。本当に辿り着けるだろうかと不安になったところで、山荘が忽然と現れた。
借りた鍵で中に入ると、1階は荷物が雑然と置かれた板間。あまり居場所にしたくないなあと2階に上がってみると、こちらは畳が敷かれている。起居は2階と決め、車から荷物を下ろして落ち着く。明日に向けてパッキングをしてしまえばすることはなく、水場で冷やしておいたビールで一服する。窓からは、雲が切れて祝瓶山山頂が見えるようになり、他に誰もいない山中で、この光景を一人占めできるのはなんともうれしいことだ。前日遅かったこともあり、夜は早めに休んで翌日に備える。
明けて翌朝、明るくなると同時に歩き始める。
桑住平まではほぼ平坦と聞いていて、確かにその通りだが、小規模な土砂崩れの跡が途中に結構あり、道がとっさにわからなくなる箇所もある。マーカもあるにはあるが、数は少なく、竹やぶに隠れているものもあり、注意して進む。桑住平にはコースタイム通りに到着。
ここからはヌルミ尾根を直登する。東北の山らしい急登が続き、じきにスタミナが尽きてきて、苦しい登りとなる。樹林帯を抜けると、天気も良くなってきて直射日光をモロに受け、体力の消耗が激しくなる。もうやめようかと何度もくじけそうになるが、高度を上げると、まず木地山ダムが見えるようになり、次いで遠くに私の好きな飯豊連峰が見えるようになると、あと少しと頑張りが効くようになる。最後は岩場的な箇所もあるが、赤ペンキを頼りに登り、無事山頂到着。
小国側からの登山者がいるかと思ったが、結局最後まで誰も姿を見せず、コーヒーを沸かして一息入れ、山頂を一人占めする。飯豊の方角は概ね晴れていて見晴らしが効くが、朝日の方角は稜線に雲がかかり、大朝日岳はじめ、殆んど雲の中。予定通り大朝日岳に行っていたら、かえってよくなかったかもしれない。登ってきたヌルミ尾根,これから下るアカハナ尾根も確認し、先に進む。
少し下ったところの分岐を経て、カクナラ尾根を下る。こちらも結構な急下降で、あっという間に山頂を仰ぎ見る角度になる。登路に使っていたら大変なことになっていただろう。おまけに刈払いされていないので藪こぎに近い状態のところも多く、疲れてきているので慎重に歩を進める。鞍部まで下り切り、少し登ると、アカハナ分岐が忽然と現れた。
アカハナ尾根は、特に上部では祝瓶山の展望がよく、晴れていることもあって、しばしば足を止めて写真を撮る。しかし、今まで以上にものすごい急下降で、クサリ場・ロープ場が次々に現われる。クサリはすべて新品だったので、最近手が入れられたのだろう。この頃になると持参の水が底をつきかけてきて、だんだん近くなる沢の音に期待しながら進む。下りきったところの渡渉地で水を補給し、ようやく生き返る。桑住平からは見覚えのある道を進み、祝瓶山荘に無事帰着した。
ということで、直前に急きょの予定変更となったが、天気に恵まれ、他に殆んど人もいなくて(最後の桑住平→祝瓶山荘間で一人すれ違っただけ)、静かな山行を満喫することができた。
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