飯豊山
- GPS
- 12:14
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,168m
- 下り
- 2,160m
コースタイム
- 山行
- 11:32
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 12:11
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
東北地方の中でもトップクラスに行きたい山だった飯豊山だが、おそらく一番苦戦したのも飯豊山だろう。
苦戦ポイントは山行中にあるのではなく、山に行くまでにあった。
米沢在宅期間中、1度登りにいっているが、腰痛のため途中で断念。
その後今年のシルバーウィークに登りに行こうとして登山口までは行ったが、天候とやる気の無さで断念。
というわけで一つの山に2回行こうとして行けてない山は他になく、登るのになんとなく躊躇していた山だった。
ただもう時期柄この日に行かないと来年以降になってしまい、それは避けたい。
飯豊山を冬に登れないこともないが、それはもう絶対きついのでそれも避けたい。
であればもうこの雪が積もるギリギリのタイミングで登るしかなかった。
1泊テント泊で登ることも考えてはいたが、どうにもテント装備を担いでいく気持ちがなく、ここ最近の脚力的に荷物を軽くすれば日帰りが現実的にもなっていたので、やや強行ではあるが日帰りで登ることにした。
前日は道の駅いいでにて仮眠。ここで仮眠をお世話になるのも何度目だろうか。
ローソンで朝ごはんをこしらえ、暗闇の中車を走らせる。きつくなるであろう山行を目の前に、国道113を走っているとどんどんやる気が無くなっていく。
あっというまに登山口に着き、薄明るくなったくらいのタイミングで少しやる気が出てきたので着替えていよいよ出発。出てしまえば後は帰ってくるだけなのでなんとかなる。
以前も通った川沿いの道を歩く。
木の上にはたくさん猿がいて、帰れと言わんばかりにキーキー鳴いていた。
猿を避けつつ、桧山沢吊橋を超え、ダイグラ尾根に取り付く。
少し登ると頂上稜線が見えるが、あれが意外と遠いんだよなあ…
下の方はまだ紅葉が残っている。
ダイグラ尾根は結構難易度が高いコースだと聞いていたけれど、どこからハードになるのかわかっておらず、ビクビクしながらなるべく早くと歩いていた。
休場の峰あたりまで登ると頂上までの稜線がある程度見えるが、痩せ尾根とかではなく、そこまできつそうには見えない。とはいえアップダウンはまあまあありそうだし、雪も積もっていそうだ。
そこから少し登るともう雪が積もっていた。
多少の雪は覚悟していたが、思ったより早い登場だ。
多少の岩場みたいなところを 歩きつつ、宝珠山手前あたりでほぼ全部雪になってきたので、チェーンスパイクを装着。
このあたりはまだくるぶしくらいまで積もっているだけなので、歩く分にはそこまで支障ないが、森林限界超えたあたりのトラバースはややビクビクしながら歩いていた。
岩と雪のミックスで少し危なっかしいところもありつつ、そこまで苦戦せずに頂上稜線手前の取り付きまでたどり着いた。ここから雪の量がぐっと増えてまあまあきつい。
踏み抜き地獄なので、なんとか締まっていそうなところを探りながら歩く。もう完全に雪山だ。
そこまで斜度がきつくないので、ピッケルがなくてもポールだけでなんとかなるのはありがたかった。
とはいえ念の為持ってきていたアイゼンに履き替えるかどうかをずっと悩みつつ、なんとかなりそうだな〜と思ってガシガシ歩いてたら頂上稜線についた。
ここから頂上までも地味に長かった。
景色は良い。ただトレースのない積もりたての雪道を歩くのはなかなかきつい。ここが一番心が挫けそうになった。ただもうここまで来たら行くしかないので、なんとか踏み抜きが少なそうなところを選びながら歩き、ようやくやっと頂上へ。
頂上付近にも踏み跡がなく、誰もいない稜線だ。
ついに登ってやったぞという気持ちを噛み締めつつ、とんでもない爆風が吹いていたので、何枚か写真を撮ってそそくさと下山へ。
時間があれば梅花皮小屋の方を回って降りようかなと思っていたが、この雪道をツボ足で歩くのは無理すぎるので、そのままダイグラ尾根をピストンで降りることに。
下山の雪道は高速道路だ。
日差しで溶けかけの雪で滑らないように気をつけつつ、雪部分を抜けて樹林帯へ。
なんとか日が出ているうちに帰れそうだし、日帰りピストンでもなんとかなった。
最後、桧山沢吊橋を渡ろうと思ったら、なんと橋が外されており柱だけになっていた。
これは自分の確認不足とミスで大変申し訳無いのだが、どうやらこの日が登山口までの道を封鎖する日のようで、日中に橋を外していたようだった。(封鎖日を翌々日だと間違って覚えていた)
ほぼ夕暮れなので真っ暗闇の中渡渉ポイントを探して渡渉。結構怖い。
とはいえ、なんとかまっとうな時間に下山完了。
雪もあって通常よりきつくなっていたが、なんとか日帰りで帰ってこれた。
これで残っている山で一番きついところは登れた。
残りは3座。やっていきましょう
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