南ア深南部・寸又峡最寄り朝日岳ステキ〜快晴紅葉無風
- GPS
- 10:50
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,649m
- 下り
- 1,635m
コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 10:41
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
行動時間 11時間 標高範囲 400m〜1800m 気温 5度 山で会った人 2人 登山道様子 割としっかり ガイドでは難路にあらず 展望 なし 木の隙間から ハイマツ なし 紅葉 1000m付近 日帰り温泉 なし民宿で スマホカウント 26000歩 雰囲気 車の音が少し 満足度 70% お勧め度 低 出費 駐車500円 観光 付近鉄道 (旅費、資料館200円) 千頭〜静岡市峠道 地元からの下山道路は大井川左岸道路で金谷から東名だそうで |
写真
感想
グレートサミッツ最終章 NO62
深南デビュー第二弾・寸又峡最寄り朝日岳とは、極難所〜快晴無風紅葉満喫
寸又峡温泉から、猿並橋を目指す。Pから右左回りの二通りあることに帰りに気づいたが、街の入り口に移動して左折回りで下っていく。寸又峡には何度か来たことがあるが、寸又川に降りる(といってもそこの吊り橋)のは初めて。やはり本流の大井川同様に川幅が異様に広いのに、両側崖ゴルジュ形成して、しかも底には河原がある。上にダムがあって取水されているが、しかし2か月前の台風はここではひどくて、未だに島田市内からの道は1本が全面通行止め(通行可能は左岸道路)、大井川鉄道もひと月も不通になって、復旧したばかり。今時期の千倍の水量にすぐ変わる。渡れぬ大井川は江戸からの名物だった。というのも、南アは隆起が激しいころがあって(1万年単位の話)、流路が一定せず、ヤツデの葉のように奥手前に蛇行する、逆河内のあの怪獣のような流路も、本流の接阻峡にしても、こんな河川は日本で多分ここだけだ。大井川と天竜川。その川床に一旦降りないと、登山が始まらないという南ア深南部、その馬鹿さ加減を実行するという自負で、負荷を許容してしまう修行僧を趣味とする異様な登山者心理が、ああ深南部という静岡のやぶ山登る理由の一つだったと思えてきた。
さらに温泉前の寸又三山の一つとして、高尾山かと間違えそうにもなったが、段丘上の温泉街から、100m下って川底。その標高400mがスタートになって、高度差1400m+100mで、先週の池口岳と何が違うかと、漠然と理解した。
その蛇行川底から延々と急登ばかりで、途中にダラダラ少しあるものの、最後もまた急登で、登頂しても1800mではどうにも話にならず、景色は開けず、シラビソ樹林の間から、あれが黒法師で、向こうが不動岳と確認しながら、頂上台地のボサに出ても、すぐそこにはあるはずの大無間すら影でしかなかった。
山中で二人に会ったが、一人は抜かされた同ルート。もう一人は私も横切った荒れて放置された左岸林道をさらに登って大ガレ尾根から頂上へ、その下降ですれ違った。ガイドの道なき難路も、地元で少しずつ歩く人も出てきたし、ひどいことに鹿の食害で下草がほとんどなく、やぶ漕ぎなくして道なき尾根も登り易いという、へ理屈が深南部の特典になってきた。
最近登りは覚悟していてどうにかクリアしても、下りが延々長く思うのはなぜ。
今日もそれでもゆっくりでも下りは早いはずと信じて、上り6時間オーバー、下り5時間弱の11時間。寸又峡では夢の吊り橋が崩壊で止められ、客は4時の日没30分前になっても、この飛並橋を渡ろうと順番待ちして、真っ暗になったらどうするのと思いながらも、若い連中は日没10分前から駆け足で温泉街に戻って難を逃れ、これも旅行割引の恩恵だろうか。そんな客にも最後は抜かれてほとほと疲れてPに戻り、そこの民宿兄さんに「朝日まで行くとは、呆れるほど立派だ」と地元にも褒められた。
ただ目の前に大きく100m高い前黒法師のただの三角やぶ山が立ちはだかっていたのが印象的だった。深南部はどれも弱った爺さんのような山容で、特徴も廃れて似たような顔立ちで、ガッカリもする。温泉街からも夕闇紅葉の朝日岳はよく見えた。この日宿泊した奥泉集落からも、朝日も沢口もよく見えた。そんな見える山だったとは、明るい時間を下界で過ごさないと、いつまでたっても分からないものだった。
ところで資料館「やまびこ」で知ったのだが、光岳のあのテカリ石とは、やはり高度50m程度としても、石灰岩で南半球の海底で形成されて、こちらへ移動したのちに、隆起してあの位置に納まったと、これは1億年程度の地球史だといわれ、絶句した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する