記録ID: 49231
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無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
巻機山(ヌクビ沢−巻機山−井戸尾根/日帰り)
2009年10月17日(土) [日帰り]
- GPS
- 09:30
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,415m
- 下り
- 1,413m
コースタイム
桜坂駐車場6:33−6:57巻道分岐6:57−7:38アイガメの滝7:45−8:27ヌクビ沢出合8:40−9:12行者の滝9:18−12:02稜線12:02−12:29巻機山頂標識(井戸尾根分岐)12:31−12:43最高点付近12:43−13:09避難小屋13:25−13:39ニセ巻機13:39−14:07七合目14:15−14:40六合目14:47−15:09五合目15:20−16:04桜坂駐車場
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【桜坂駐車場から巻道分岐まで】 桜坂駐車場は50〜60台は駐車できる舗装の駐車場です。 駐車料金500円(普通車)の看板がありますが、朝到着時には無人でした(帰りにちゃんと集金に来ました)。 駐車場の一番奥が登山口です。 すぐ井戸尾根コースとヌクビ沢・天狗尾根コースの分岐があり、登りにはヌクビ沢コースをとりました(ヌクビ沢コースは下山禁止です)。 分岐後すぐは開けた草原の中を歩き、天狗岩と黒岩峰方面の山肌の紅葉が見通せ、弥が上にもテンションがあがってきます。 その後、登山道はしっとりした樹林の中を歩き、20〜30分ほどで巻道分岐です。 ここまでは、これから始まる沢歩きの前、いわば嵐の前の静けさ的穏やかな道でした。 【巻道分岐からヌクビ沢出合まで】 分岐を左手「割引沢・ヌクビ沢コース」に分けると、すぐに沢へ一気に下っていきます。 沢の音がどんどん大きくなり、すぐに割引沢に下り立ちます。 沢を右に左に渡渉を繰り返していきますが、これでもかというくらいにペンキマークがあり、ルートに迷うことはないと思いますが、なにせ沢に削られツルツルになった岩は、濡れているとハンパでなく滑るのでスリップ注意です。 要所要所、鎖やロープのオンパレードです。 とはいえ、雨上がりなどで、岩の全部が全部濡れていたら、自分には普通に歩ける自信ありません・・・くらいです。 標高を増すにつれ、山肌の紅葉も色を増していくのがわくわくします。 この間で特に難所と言えば、アイガメノ滝手前の一枚岩のトラバースでしょうか。 滑ったら沢に落ちそうです(^^;) アイガメノ滝の右岸(左側)を直登し、岩がゴロゴロと転がる沢沿いを天狗岩めがけてさらに登り、ヌクビ沢出合に到着します。 【ヌクビ沢出合から稜線へ】 ヌクビ沢出合から右手、ヌクビ沢沿いに標高を上げていきます。 沢を左に右に渡渉を繰り返していくと、大きな一枚岩の布引岩が現れます。 取付きの部分だけ鎖が申し訳程度についていますが、その後は濡れていないところ選んで登れば、比較的グリップは効きます。 やはり雨上がりなどのときは苦戦するでしょう。 布引岩を通過すると間もなく行者の滝です。 この滝が、一番滝らしい滝かもしれません。 紅葉をバックに垂直に水しぶきをあげて落ちるさまは見事です。 行者の滝は、左岸(右手)に直登するルートがつけられています。 この先は、次第に沢も細くなりますが、両岸の山肌の紅葉が最高にきれいなタイミングで、あわせて空も青空が出てきたため、ガイドブックのままの景色が広がっていました。 やはりこの時期、沢の水もさほど多くもなく、紅葉を見上げながら沢を歩くというのは最高のシチュエーションかもしれません。 ちなみに帰路は井戸尾根を降りたのですが、尾根の上から見下ろすのとまた違い、谷筋で左右紅葉の山肌に囲まれるというのも最高です。 なかなかの急登をぐいぐい標高を稼ぐとやがて稜線が見え隠れしてきます。 井戸尾根には「ニセ巻機」があるくらいで、「ニセ稜線」に騙されまいと警戒しておりましたが、見え隠れしていた稜線には騙しはなく、穏やかな稜線にひょっこり出てまいりました。 【稜線漫歩(巻機山山頂)】 岩がゴロゴロした沢コースとは打って変わって、稜線は本当に穏やかです。 本当は割引山〜牛ヶ岳の往復をするつもりでしたが、近づいてきている稜線の風がとても強く、夕方から雨も降りそうだったので、巻機山頂だけを踏んで井戸尾根に下山することにしました。 山頂付近は小さな地塘が点在し、木道・木階段(かなり傷んでいますが)が整備されているなだらかな山容です。 井戸尾根の分岐点に巻機山の山頂の標識がありますが、多くの方がおっしゃっているように、明らかに最高点はもう少し先(東側)です。 いったん小さな池塘が3つ並ぶ鞍部に降り、少々登り返した隣のピークが1967m地点です。 GPSで確認した最高点付近には小さなケルンが申し訳程度に積んであるだけで、標識などはありません。 不思議な山頂です。 【巻機山から井戸尾根を下山】 巻機山から井戸尾根を下山します。 避難小屋付近までは木道がつけられ、穏やかな道です。 避難小屋で一休みしてニセ巻機山へ。 この辺りから見下ろす山肌もなかなかのものです。 こちらのコースは危険なところもなく、ぐいぐいと標高を下げて駐車場に到着です。 【総括】 ヌクビ沢コースは、滑りやすい岩場や渡渉の連続です。 本格的な沢登りのように濡れることはありませんが、鎖・ロープも続く難路です。 また、遅い時期まで雪渓も残るために、秋は比較的歩きやすい季節とは思われますが、シーズンや天候、登山道のコンディションの確認はもとより、技術的にもある程度の経験が必要と思われます。 ご注意なさってください。 |
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