記録ID: 49244
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無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰
神室山(西の又コース→パノラマコース)
2009年10月17日(土) [日帰り]
秋田県
山形県
- GPS
- 30:52
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,163m
- 下り
- 1,148m
コースタイム
08:23 パノラマコース登山口(駐車場)
08.36 西の又コース登山口(駐車場あり)
08:45 一の渡りのつり橋
08:58 二の渡りのつり橋
09:42 三の渡り徒渉点(三十三尋の滝)
11:07 御田の神(熊の昼寝坂)
11:27 窓くぐり
11:37 西の又分岐
11:50 山頂着
12:17 山頂発
12:31 西の又分岐
12:42 有屋分岐
13:14 前神室山
14:14 第一ピーク
14:55 いっぷく平
15:15 パノラマコース登山口
08.36 西の又コース登山口(駐車場あり)
08:45 一の渡りのつり橋
08:58 二の渡りのつり橋
09:42 三の渡り徒渉点(三十三尋の滝)
11:07 御田の神(熊の昼寝坂)
11:27 窓くぐり
11:37 西の又分岐
11:50 山頂着
12:17 山頂発
12:31 西の又分岐
12:42 有屋分岐
13:14 前神室山
14:14 第一ピーク
14:55 いっぷく平
15:15 パノラマコース登山口
天候 | 晴れ、視程40卅宛 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【車 道】 湯沢市横堀から国道108号を20分弱で右折して役内集落へ。(国道分岐点、役内集落に「神室山登山口」の標識あり。)国道から15〜20分でパノラマコース登山口。 未舗装路区間は10分程度。国道からの分岐点を見逃さない限り迷いそうなところはありません。 【登山道】 [パノラマコース登山口→西の又登山口→二の渡りのつり橋] 沢の水音を聞きながらの道です。西の又登山口までは林道であり、未舗装ながら車の通行が可能です。西の又登山口からは10分程度で最初のつり橋ですが、この間は道幅も広く、全く問題ありません。 2つ目のつり橋までは西の又川右岸を歩きますが、地図上の登山道は左岸についています。おそらく地図には旧道が載っているものと思われます。 2つ目のつり橋までは、道幅は多少狭くなり、沢伝いとなる箇所もありますが、大事故に至る懸念は少ないと思います。 なお、この2つのつり橋のうち1つ目は水面からやや高く、2つ目は緩やかな登りの長さ30mほどで、ともによく揺れます。特に2つめの橋は一人ずつ渡らないと、足を踏み外してしまう可能性があります。ただ、水面からはそれほど高くない(2〜3m?ほど)ので、大げさに考える必要はありません。 [二の渡りのつり橋→三の渡り徒渉点] ここからは、はじめのうちはそれまでの道の延長線上ですが、橋を渡ってから10分ほどで、道幅が狭くなり、やがて西の又川左岸をへつるように進みます。 沢までの高度も相応にあるので、足元注意です。徒渉点近くになるにつれ、露岩が多くなりますが、特に徒渉点前後の岩は滑りやすいです。 徒渉は地図上では1回ですが、数歩の徒渉を計3回繰り返します。川幅は狭いながらも、流れが急で水量もあるので注意が必要です。場所によっては50儖幣紊凌綽爾あります。ただし、通常は流される心配はないと思います。ただし、増水時は徒渉できなくなる可能性が高いので、下りにこのコースを使うときは事前に確認が必要です。 [三の渡り徒渉点→御田の神→西の又分岐] 3回の徒渉が終わると再び土の道です。基本的には弾力性が感じられる歩きやすい道ですが、徐々に傾斜を増していきます。10分足らずで不動明王に着きます。ここからはこの山の名物である標高差450m、1時間余りの急登となります。かつては、前半を「行者戻し」、後半を「胸突き八丁坂」と呼んでいたようですが、現在は「胸突き八丁」と総称されているようです。 この坂は、稜線を横切りながらジグザグに登るのではなく、稜線に少しジグザグにつけられた登山道を直登するイメージです。ただし、道幅は広く、必要に応じてブナの根を利用しながらペースを崩さずに登ると、息があがることはないと思います。また、中ほど(標高1000m前後)には北側の役内集落方向の展望が良い地点があり、少人数であれば一休みできるところがあります。ただし、傾斜は結構あります。 急登は標高1200mあたりまで続き、そこから10分程度で御田の神につきます。ここには池塘と思しきものがあり、遅くまで雪の残りそうな場所でもあるので、季節には多くの高山植物が期待できそうです。またここから眺める前神室山は堂々としており、和賀岳に似た山容をしています。 御田の神から支尾根に出る「窓くぐり」までは15分程度ですが、やや急な登りとなり、泥濘もところどころにあります。「窓くぐり」から西の又分岐までは、目指す神室山頂を左に見ながらの尾根道です。道はほんの僅かザレていますが問題ありません。 [西の又分岐⇔神室山頂] 西の又分岐の標高は1350m程度あり左折して主稜線伝いに山頂に向かいます。山頂直下の鞍部というよりは「窓」の部分まで標高差40〜50m下り、登り返して山頂です。 この「窓」に下りる直前の部分がごくごく短い岩場であり、両側が極端に狭くなって高度感も充分な、このコース上の唯一の危険地点です。万が一落ちる場合は東側、山頂に向かって左側の方が、少しマシなようです。帰りの登りは特段の恐怖感はありません。 [西の又分岐→前神室山](駐車場までがパノラマコース) 基本的に乾いた尾根道であり、はじめは尾根の西側を鳥海山を遠望しながら、後半は東側を前神室山を眺めながら辿ります。有屋分岐までは10分程度。有屋分岐からは主稜線を離れますが、ここから少しの間、道の状況は悪くなります。下草が伸びている箇所や泥濘が散見されます。有屋分岐の少し手前に「栗駒国定公園 神室山」のレリーフがあります。 [前神室山→第一ピーク] 前神室山から第一ピークまでアップダウンを繰り返しながら標高差300メートルの下りとなります。潅木にさえぎられ展望のきかない部分も増えてきます。贅沢を言えば、道はあまり良いとはいえませんが、悪路ではありません。 [第一ピーク→いっぷく平→パノラマコース登山口] 第一ピークからはブナ林の中を下り道路状況も少し良くなりますが、展望は限られてきます。ところどころ登山道が崩壊しているところがありますが大丈夫です。そこからは向いの斜面のすばらしい紅葉が見られました。途中大きなブナの木(写真)があります。枝の形が特徴的です。この辺から傾斜を増しブレーキをかけながらの下りとなって、足にも負担がかかり始めます。傾斜は標高が低くなるにつれ、きつさを増してきます。途中「いっぷく平」の標識がある杉林の斜面があります。しかし、「平」とはいえ、傾斜はそれなりにあります。この下はさらに傾斜がきつくなるので、登りの時には一息つける所なのでしょう。パノラマコース終わりに最難関といいたくなる箇所が待ちかまえています。駐車場のまさに直前に大きな泥濘があり閉口しました。 以上から、役内から周回するのであれば、西の又⇒パノラマがおすすめです。 |
写真
撮影機器:
感想
思っていた以上に風格が感じられた山でした。国道から登山口までは20分足らずですが、深山の雰囲気十分です。沢づたいの道、急登、展望の良い尾根道と、西の又コースは適度に変化もあり、思った以上に順調かつ楽しく登ることができました。胸突き八丁の急坂も相当覚悟していましたが思っていたほどではなく助かりました。しかし、天気は良かったのですが、視程は短く鳥海山、栗駒山もはっきりとは見えなかった(うまく撮影できなかった)ことが心残りです。また偏光フィルターを持っていかなかったのも反省点です。
パノラマコースは前神室、第三ピークまではよいのですが、森林帯に入ると、急な下りの長さが辛いところです。それを避けるとすれば、西の又コース+前神室往復となり1時間半程度は長くかかりそうです。
このコースの問題点は唯一、パノラマコースの最下部(駐車場直前)の大きな泥濘です。これがまた、パノラマコースからの登りをお薦めない一つでもあります。
写真は100枚以上撮ったのですが、sirotenguさんと重複する部分はほとんど省略しました。登山路の写真データとしてはsirotenguさんのHPの方が詳しいのでそちらをご参照ください。
敢えて写真30枚以内に拘ったため、たいした写真でもないにもかかわらず、その選択に手間取ってしまいました。
総じて「いい山」であり、来年も登りたいと思います。
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