八ヶ岳 赤岳鉱泉から行者小屋 テント泊 赤岳登頂付き
- GPS
- 25:00
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,421m
コースタイム
10月17日 9:15某山荘発-10:00美濃戸口-10:40美濃戸-12:00 赤岳鉱泉(昼食)-13:05発-13:35 行者小屋(テント泊)
10月18日 4:00起床、5:00行者小屋-文三郎尾根-6:50赤岳 6:55発-文三郎尾根-7:35 行者小屋-9:00発-10:30美濃戸-11:00美濃戸口
天候 | 10月17日 曇りのち雨、一時みぞれと強風 10月18日 朝 曇り(朝霧)のち快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況 北沢ルート ほとんどが林道歩き。上部の登山道部分も明瞭。 南沢ルート 黄色テープが登山道部分。踏み跡は色々あるが、テープがこれでもかと言うほどあるので迷うことはなし。水量多めでかわいらしい徒渉があり。 近年、下の八ヶ岳農学校の農場にクマが出没するようになり、八ヶ岳にはクマがいないという知識は古くなってしまいました。北沢ルートを歩いているときも、もしかしたら…という黒い大小の影を見かけました。写真は刺激しないようにと、撮りませんでした。 文三郎尾根 林道部分はライト使用下で歩行可能。本格的な登りは階段があり、良く整備されている。稜線に乗る頃からは霜が岩についている状態になっていました。頂上は少しだけみぞれの跡あり。 登山ポスト 美濃戸口、美濃戸にあり 下山後の温泉 今回は、縄文の湯。車でエコーラインで10-15分位。打たせ湯と露天風呂とサウナあり。400円。休憩所でそば類などあり。9時〜21時(受付20時30分まで) http://www.city.chino.lg.jp/ctg/03010274/03010274.html 本当はテラス蓼科に行きたかったが、さすがに登山帰りの格好では無理。(会員制リゾートだけど、外来入浴可。1500円) 北八ヶ岳系なら、昔から登山帰りに使われているのはプール平の蓼科温泉。湯質はいいが備品はなし。昔からの町内温泉と思っていると良い。ここは蓼科湖の前のガソリンスタンドで給油して「温泉無料券下さい」と言うと一枚無料券をくれる。同じ東洋観光が運営しているからです。大体400円くらいだと思います。 ちなみに奥蓼科の渋川温泉保科館は2009年10月末にて営業を停止します。会社が変わってこれからどうなるかはまだ分からないようです。 飲食店 周辺は色々あるが、今回は芹が沢近くの「レ・ポム」。フランス料理コース1700円か2700円(オードブルあり)。 http://r.tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20001227/ 他には ガムラスタンとか、そばの「いけ野」や「みつ蔵」や「長寿更科」、エクシブ蓼科の中の中華などをよく使います。北八つ方面の時には便利かも。 |
写真
感想
今回はテントの試運転目的だったので、前線が通過し荒天も予想されていたが山に入ることにした。赤岳は天候次第としておいた。
計画段階で一番の悩みは、美濃戸まで車で入るかどうかであったので、徒歩で確認してきた記録の写真があります。おかげで途中で充電してこられなかったカメラは電池切れしてほとんど核心部の写真がとれませんでした。(寒さのせいもあるが…)
美濃戸口で車を降りる。駐車場は土曜日の10時という時間だがたくさん空いていた。1日500円。今回は赤岳鉱泉までついてきた同伴者(父)が車を回収するので1日分。
林道歩きを開始。早速、道の中央に石がころころしている。よく見るとすった跡がちょこちょことある。歩いているとたいした隆起とは思えないのだが、車が通るときにみてみると、RAV4が通りかかったので見てみると、底にはそんなに余裕はないことがわかる。RVでない場合は轍を避けて隆起部分からずり落ちないようにしないと底は擦るでしょう。その後も厳しい部分がいろいろででくる。坂の部分は四駆でないとつらそう。無理ではないでしょうが、スリップぎみになることは覚悟がいりそう…。
美濃戸口と美濃戸の間は昔乗ってたランドローバーなら全く問題ないけれど、現在のFUGAはかわいそうすぎて入らなくて正解、というのが感想でした。実際にはいろんな車が入っていましたが、(クラウンらしき車も駐車場奥に見ました)おなかをチョットすっている現場も目撃。
ゆっくり登ったので(といってもコースタイムよりは早いが)休止はとらずに八ヶ岳鉱泉まで登る。北沢コースを林道歩き、川は増水もなく巻き道は使わずに済んだ。
途中で対岸に黒い影が大小二つ。ゆっくりと沢側に降りていく。はたしてこれは熊かそれともカモシカか。そ〜っと登っていくと赤岳鉱泉に到着。
赤岳鉱泉ではすでにアイスキャンディー作成用の足場(?)が組まれている。これを眺める位置に観戦小屋?があり、手書きでスポンサーのロゴが書いてあるのはほほえましい。
持ってきたおにぎりと焼きたてのパン(来る途中で入手)で昼食、コーヒーをいただく。ここで同伴の父と別れる。中山乗越に向けて樹林の中を登っていく。足下は登りやすいが、おなかが重すぎてスピードは出ず。歩き始めてすぐに雨が落ち始めてレインウェア着用。山は雲の中で見えそうもないので中山の展望台はパス。緩やかに下るとすぐに行者小屋に到着。
天場は三段になっていて、林に囲まれた最上段スペースには空きなく、最下段の川そばは3張りが限界でこれまた埋まっていたので真ん中の広いスペースに張ることになった。このときの風の方向と後の方向が変化してしまい、後悔することになる。テントを張り終わるとすぐに雨脚が強まった。とにかくテントに潜り込み、中を整理しようとするも面倒になってきて中途半端で終わる。風も強まってきて体感気温がぐんぐん下がっていく。寒がりのため、フリースとダウンを両方使うことになった。
夕方には一時みぞれ混じりの雨。はじめて使うテントだったため、途中で張り綱を修正することになる。風よけに少しばかり周囲に石組みしてみる。
夕食は、瞬間カレー。お湯を入れて15秒でできあがりの簡単カレー。スープ状でも結構辛みもあって美味。期限ぎれの(苦笑)アルファ米も全く問題なし。
早めに休もうとするも強風でテントが横から押されて天井の短辺のポールが斜めになるのがはじめは気になっていましたが、いつの間にやら就寝。
今回、昔使っていたイスカの−5度対応化繊シュラフとシュラフカバーを持って行った。寒いけど睡眠は可能。マットが銀テントマット(薄)とサーマレストプロライトプラスでしたからの寒気は全く気にならず。
夜間のテント内は3度。いつしか風も止んでいました。
4時少し前から人の動く気配あり。4時に起床し、まずは簡単パスタで朝ご飯。目が覚めてきたところで準備を整え5時に行者小屋を出発。荷物は軽く、おやつ類と水筒、防寒着ふくむ予備衣料。残り少ない充電のカメラ。
ヘッドライトをつけて出発。4時台半ばには一パーティーが文三郎尾根方向へ出発していった。当初は地蔵尾根を登る予定だったが、昨夜の雨もあり、階段の多い文三郎尾根往復へと変更。
なだらかな登りが終わり、土の多いつづら折りを登っていく。階段が出現する頃にはライトは不要になっていた。階段の多い登りでだんだん周囲に霜が見られるようになっいてく。中岳からの尾根と合流、朝霧で展望はほとんどない。風も強い。立場川側を巻いて道は続く。鎖場とはしごがあり、しめった夏用トレッキンググローブがはしごを掴むたび寒さでくっつくのがわかる。岩には霜が発達しつつあり、少しみぞれの降った跡がある。ミスの許されない部分が緊張感を高める。
登り詰めると赤岳の頂上。単独の男性が神社に拝礼、若いパーティーが写真撮影後にキレット方向に向かっていく。風は相変わらず強い。マウンテンジャケットを持ってくるのだったと後悔。周囲はガスだらけ。だんだんとガスは晴れそうだか、今回は昼までに下山する予定にしているので神社にお参りして早々に降りることにする。
帰りは来た道を戻る。途中で立場川側のトラバースから尾根に戻っていく道の途中で数メートルコースを外れる。行きの時に確認していた矢印が帰りには見落としていた。すぐに違和感を覚えて岩をみると人工的な傷跡はなさそうですぐに登り返す。相変わらずガスは強い。
中岳への分岐を下がっていくと、行者小屋から出発した人とすれ違うようになった。階段の下りは早い。あっという間に高度が下がり気温が上がる。どんどん山のてっぺんからガスがどいていく。美しい展望が出現してきていた。
行者小屋に着くと、まずはスケッチ。昨日は雨でそれどころではなかった。ふと見ると小屋にドコモの携帯のアンテナが。もちろん携帯をみると3本立っている。赤岳鉱泉では衛星電話のみだったのに。
テントを撤収。しかし、フライについているしずくはすっかり凍っている。冷たい。それでも中はぬれずに済んでいた。ゆっくりと片付けを終えて行者小屋を後にし、南沢ルートを下る。黄色のテープと赤色のテープがあちこちにある。迷いそうにない。道はこちらもよく整備されている。台風後の倒木もよけられているようで切り口新しい木が横にどかされている。すこし川の水量が多めで一カ所だけ徒渉というか、飛び石越えをする場所があったが、全く問題ない。登ってくる人とよく出会う。
美濃戸でも携帯が使えた。一雨の後で少し紅葉の進んだ林道を快適に下り終着の美濃戸口に到着した。
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