神之川伊勢沢
- GPS
- 09:35
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,614m
- 下り
- 1,614m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:36
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
モンベルのラバーソール沢靴(裸足やのぉてスンマセン)
メット
アクションカメラ
ハーネス
確保機
合羽上下
|
---|---|
共同装備 |
8.1mm40mハーフロープ
8mm40mセミスタティックロープ
ジャンピングキット
カム5〜10個
ハーケン20枚弱
ボールナッツ3個
テントの金属製ペグの長いヤツ
|
備考 | 川ちゃんが呼子笛を忘れた |
感想
・yamap
・俺の
https://yamap.com/activities/21112270
・川ちゃんの
https://yamap.com/activities/21082109
・動画
川ちゃんのGoPro動画を後日upするかもしないかも。
●経緯
最初、11/19-20の土日谷中一泊で気田川上流溯行計画だったが、日曜雨予報で土曜日帰りにシフト。釜無川支流や他いくつか候補あったが、ここの谷を選んだ。今年7月上旬に行った沢。その時は右岸凹角をパっと見た感じ「登れそうやな」と思ったが、パーティー的に どうかなと、右岸を大巻きした。そんなに登りたいと思ってたわけではなかったが、その後、知人がこの右岸凹角を登ったとfacebookに投稿したのを見てしまい、なんか心にひっかかってしもた。で、町田横浜単身赴任生活も終わりなので、東京おる内やんと二度と行かんやろってことでのチョイス。
●伊勢沢出合まで
水量は7月に来た時の5分の1程度かと思うくらい少なかった。
林道復旧工事は7月より だいぶ進んでいて歩き易くなってた。
7月は地形図のみの情報を頼りに入ったので、林道から適当な支流の橋のあるとこから川床に降りたが、今回は他人様のネット記録を参考にして虎ロープtoo muchの道を辿って川床に。虎ロープ設置してくれはった皆さま有難うごぜぇますだ。
●伊勢沢出合→40m滝下
水量が少ないせいか、7月よりもヌメり箇所が多い気がした。
水温は7月と そない変わらないと思うが、水中に足をつける時間が長くなると足の指先がチンチンしてくる気がした。気のせいかも。
紅葉が少し残るが殆どの木々は葉を落とし、冬支度を済ませたようや。なので見通しがよく、見覚えのある景色でも随分と違って見える。
●40m滝
・1P俺 ロープ長20m
凹角の出だし、岩面が枯葉で埋もれていて見えない。枯葉をだいぶどけると濡れた岩面が出てきた。右手が濡れてて左手が乾いていた。ポケットにカムをぶっこんで1.5mほど乗り上げる。そこでハーケン打ってみるが岩がはがれてくる。かなりはがれやすくもろい。右手の濡れてるとこのほうがはがれにくいかと右斜上することにする。手の届く範囲でなるべく上にハーケンをなんとか打ち込み薄目のボコボコスタンスに足を乗せ、もう一歩だし、そっからしばらくとことこいけた。が、ガバかと思った岩がスグとれたりとか、とにかく脆さのテイスティングと足のせてる間 岩がとれないかどうかの判断が全てという感じやった。湿ってるところは あんまフリクションよくなかったし。
で、登り始めは左手の灌木を支点にしてピッチ切る計画やったけど、そこまで左斜上する区間、いやらしそうやったんで直上して2人が精いっぱいかというテラスを目指す。少しランナウトしてたのでハーケン打ってテラスに乗り上げると、目の前に古いリングボルト、残置ハーケン3枚、残置スリング1本がお出迎え。その旨、川ちゃんに報告し、セルフとってビレイ解除。ここからは落ち口方向に登っていきたいが、ビレイ点から直接 落ち口方向めざすには最初のトラバースで持ち手が無い。なので、一旦1.5mほど降りてから凹角まんなかのスタンスあるとこをそのまま直上するのが良さげ。
川ちゃんは一枚目のハーケンの回収に時間をかけていたが、あとはスムーズに登ってきた。
・2P川ちゃん ロープ長5m
フォローの川ちゃんには あと1.5mで1Pビレイポイントってゆうところで、落ち口方向に向きを変えてもらい、凹角真ん中を直上してもらうようお願いして、俺のビレイ点からロープ長5mの3〜4人おれそうなテラスでハーケン3枚やったかつこて支点を作ってもらい そこで俺のセカンドビレイをしてもらった。
俺が2Pをフォローで登る時、最初に1.5mほど降りないといけないのだが、その時に残置のスリングを持って体重をかけ始めると、リングボルトとハーケンにつながった残置スリングのハーケンのほうが顎からポロっと取れてビビったが完全に体重を預ける手前やったので事なきを得た。
・3P俺 ロープ長10m
1P目のビレイ点からは少し水が流れてる滝のメイン水流方向へ右斜上気味に登ろうとしてたが、フリクション悪そうやし、それよりなにより川ちゃんが、「そこに残置ハーケンみえてますよ」と2.5m上を指さすので、それがある岩の幅80cmくらい?の割れ目みたいなとこを直上した。土も結構のってるようなところで浮石を落とさないように、もしくは落ちても川ちゃんに当たらないように配慮を要した。
川ちゃんがゆってた残置ハーケンで支点をとり、そこから1m上の左手に もう一枚 残置ハーケンがあったが、それは使わず そのままグイグイ直上し、直径6cmほどの灌木2本でセルフをとりビレイ点とした。
・4P俺 ロープ長20m
川ちゃんには足元の太い木でも支点をとってもらい、ビレイしてもらい、俺が再度リード。そこから木の生えてるところを目指して直上も考えられたが、浮石が多いように見えて怖かったので、落ち口方向に右斜上しようと。
で、最初に、今のぼってきた割れ目をまたいで2mほどトラバースする必要があるのだが、川ちゃんは「いやらしいなぁ、よぉいかん」という。一本ハーケン打てたら それをガバにして なんとかいけそうと思い、打つが岩がはがれ落ちた。んーー、どないしょうかな、と思ったが とりま自分で1枚 打った。で、トラバースを始めてみたら1m弱 先に緑の細いスリングがついた残置のアングルハーケンを見つけた。これで支点をとり、左手でも持って、足を薄くてフリクションいまいちのスタンスにのせ、大股びらきでなんとかトラバれた。あとは緩い斜度が落ち口まで続いている。川ちゃんから「ロープの流れ悪く、早く出せないのでーーー」と声がかかる。が、そんなの無視でグイグイ引っ張り、ビクトリーロード(?!)をスタスタ登り、落ち口に出て、鬨の声をあげた。
多分ここまでロープ長10mと思う。写真を撮った後、落ち口を左岸側に渡り もう10m登ったところの太い立木を支点としビレイをした。
川ちゃんも落ち口に立ったところでガッツボーズ。
・40m滝落ち口→稜線登山道
40m滝の登りで気力を使い尽くしたので あとは日なたを見つけたら休憩しながら登った。7月に登った時とは別の左岸支流をとり、川ちゃんの「安全にいきましょう、リスクを低くしましょう」という声に歯向かってヤマレコの みんなの足跡がついてない、計画書で赤線ひいたとおりのルートどりをする。
水が切れそうにみえて、1lくんだが、またしばらくして水が流れ出した。ここんとこ暫く雨がなかったおは思うが結構上まで流れていた。
で、両岸岩壁になってるところを曲がりくねりながら登っていくと、最後は落ち葉だらけになり、それでもあんまり苦労せず稜線の登山道に出れた。
・稜線登山道→風巻の頭
単独の1人と、男女の二人組とあいさつした。男女二人組のほうは変わった笠のような帽子を被ってたので訊くと「モンベルのんです」とのことやった。
袖平山のピークを踏むという川ちゃんを置いて しばらく先行して歩いたが、風巻の頭に登り始める坂の手前で追いつかれた。
・風巻の頭→駐車地
計画書では ある人のヤマレコの真似で登山道を辿らず駐車地へ向けて直接降りる赤線を引いてた。が、川ちゃんが「様子見てみてアレやったら私は登山道から降ります。その場合は駐車地で逢いましょう」という。え?そんなんパーティ的にはアウトとちゃう?川ちゃんが どうしても登山道やないとあかんゆうんやったら 俺も併せて登山道いくわ、とゆってみたり。
計画書どおり行くふりして、最後まで登山道方面に向かうかにも見えた川ちゃんだったが、歩き易い植林の尾根に安心したのか、諦めたのか、一応予定ルート通りに行ってくれはる。
植林は歩き易い。途中から明瞭な足跡も見えてきた。また、九十九折に道が作ってあるとこもあったりして、川ちゃんは「登山道よりフカフカで歩き易い」とかゆってた。ごく一部、尾根の植林が切れてたところもあったが、おおむね歩き易い道やった。対岸の林道から見た時は川岸のところまで植林がなかったような記憶だったが、記憶違いで実際には川床まで植林が続いてた。ピンテもある。また尾根の植林は途中で二つの尾根に分かれてるので、おそらく途中から、もう少し下流側に降りる支尾根の植林をたどっても歩き易いのではないかと想像する。
●総括
普段の川ちゃんとは違い、親父ギャグっぽいボケがあまり聞けなかったのは、他の人がいなかったからというわけではなく、やはり40m滝登攀で緊張してたんやと思う。なので40m滝落ち口から先ではボツボツと川ちゃん流ボケが炸裂しだして こちらもホっとしたwww
今回 川ちゃんが付き合ってくれたのは、俺がこれで町田発ルート100の最後の沢登りで仕方ないなと合わせてくれた部分も大きかったのでは、と勝手に想像している。3歳のお子さんが居て、愛する奥さまとの時間を大切にしたい川ちゃんの貴重な時間を奪ってしまったのは申し訳なかったが、今回一緒に行ってくれて大変感謝している。ありがとうございました。また来年も2回は行こう!
あと、随分と残置の多い滝やなとは思たが、と同時に残置が無ければ この時間では登れんかったなとも思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する