大台ヶ原〜絵画のような初冬の大台ヶ原の景観を存分に楽しむ〜

2022年11月19日(土) [日帰り]

• GPS: 04:20
• 距離: 7.0km
• 登り: 381m
• 下り: 374m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:53
• 休憩: 1:13
• 合計: 4:06

8:00 大台ケ原ビジターセンター
8:25 8:40 展望台分岐
8:45 9:00 日出ヶ岳
9:05 展望台分岐
9:10 9:15 正木峠
9:30 9:35 正木ヶ原
9:45 尾鷲辻
9:54 牛石ヶ原
10:05 大蛇��分岐
10:15 10:40 大蛇��
10:50 大蛇��分岐
11:24 11:25 シオカラ谷吊橋
11:58 12:05 大台ケ原駐車場
12:06 ゴール地点

駐車場内でのキャンプや炊事等は禁止、登山中も同様です。クマに襲われた動画がYouTubeでアップされていましたが、いたるところでクマへの注意喚起があります。また、大蛇�堯Ε轡�カラ谷の鎖場など靴の整備は必須です。そんなことを言っている方はいないと思いますが、「ゆる山」という表現をしては絶対にいけない場所です。

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

名阪国道針ICより伊勢街道・国道169号線を南下、長い時間山岳地帯を一般道路で走るルートです。大台ヶ原ドライブウェイは細いところもあり、対向車量も多いため要注意です。ビジターセンター前の駐車場は広いですが、シーズンは車でいっぱいだと思います。バスが1日1便出ています。

コース状況／危険箇所等

丁寧に整備されたコースであり、危険個所についてもしっかりと安全策が施されていました。途中、木道を整備している管理事務所の方がいて頭の下がる思いでした。しかし、観光名所とはいえかなり急な岩場もありますし、急峻の場所もあります。野生動物にも注意が必要です。なにより、訪問する登山客の姿勢こそが大事だと思います。

その他周辺情報

駐車場周辺に2軒の飲食店があります。ジビエも食べられるようです。また、宿泊施設もあります。ビジターセンターがあり、大台ケ原の歴史や自然、取り組みが書かれています。
私達は、登山後に入之波温泉山鳩湯を訪問し、食事もそこでいただきました。

写真

11/19 8:03

ビジターセンター前をスタートします。

11/19 8:09

ほぼ水平移動をしています。

11/19 8:14

ほんの少しの起伏を感じる程度の水平移動です。木漏れ日からの光がきれいです。

11/19 8:22

美しい森の木々と青のコントラストがまぶしいです

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道のわきに水がわいている場所がありました

11/19 8:23

向こうの方に青空の切れ目が見えてきました

11/19 8:29

朝の陽ざしが入り込み、美しく森が光ります

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展望台からの風景は圧巻。遠くに見えるのは尾鷲市、その向こうは太平洋です。

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展望台から日出ヶ岳を望みます。

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日出ヶ岳までの道もきれいに整備されています。

11/19 8:46

日出ヶ岳の山頂に到着しました。

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n）景色がいいと自然に笑みがこぼれますな。

11/19 8:47

日出ヶ岳の展望台に上り、関西の山々の風景を眺めます。

11/19 8:47

こちらも日出ヶ岳展望台からの風景です。

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日出ヶ岳展望台から正木峠、そして太平洋を望みます。美しい。

11/19 8:49

正木峠も期待を裏切らない美しさが待ち受けている予感がします。

11/19 8:49

こちら、関西の山々が勢ぞろいです。

11/19 8:52

かなりクリアな天候ならば、この方角に富士山が見えます。

11/19 8:52

海がまぶしい。

11/19 8:59

展望台を下りて、次の目的地に進みます。

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木道が本当にきれいに整備されています。風景に溶け込むように。

11/19 9:04

立ち枯れ滝の根が尋常ではない雄姿を見せつけてくれている展望台前。先ほど長居をしましたので通過します。

11/19 9:04

展望台前にある表示です。表示はさりげなくあります。

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正木峠に向かう木道も美しいです。

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この方は木道の安全状況を確認し、整備を担当されている方です。手に持っているのは木道の詳しい地図。頭の下がる思いです。ありがとうございます。
n）謝謝！

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視界が開けてきました。青空と太陽と笹の広がる風景と立ち枯れた木々が美しい。

11/19 9:10

木々も来る冬に備えているようです。

11/19 9:10

いよいよ見えてきました。

11/19 9:10

振り返るとN氏が風景に溶け込んで登っています。

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枯山水の風景のようです

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ほぼ無風。最高です。

11/19 9:38

これぞ大台ケ原

11/19 9:38

n）おちゃけのごとく水を飲むm氏

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こちらも同様に正木峠から見た関西の山です

11/19 9:18

正木峠から木道が美しく続きます。

11/19 9:18

笹の広がる風景に木道が続きます。

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視界よし！進路よし！

11/19 9:18

立ち枯れた木々と木道のコントラストが美しいです。

11/19 9:18

立ち枯れた木々は枯山水の風景、色を落とされた水墨画の中にいるようです。

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大台ヶ原の美しさが詰まった写真です

11/19 9:20

N氏が下りてきません。風景に酔いしれています。

11/19 9:20

立ち枯れた大台ヶ原にも振り返るべき歴史があります。

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木道の横にはステイできるスペースがあり、ひとり景色を堪能している女性がいらっしゃいました。

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しだいに正木ヶ原の方まで降りていきます。

11/19 9:26

木々が少し増えてきました。木道も終わりです。

11/19 9:26

少しだけ上り道でした。

11/19 9:30

木々が少し生い茂っています。

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笹がこの高さなのは野生動物のせいだという少し考えさせられるメッセージが看板にありました。

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正木ヶ原にさしかかりました。芸術作品のようです。
n）大台彫刻の森美術館（入館無料。雨天時休業）

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大きな立ち枯れた木々と青空の風景。

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ここが正木ヶ原です。

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正木ヶ原を眺めます。もはや芸術です。

11/19 9:34

看板やホームページには、かつての風景の写真があり、変わらないもの、変わったものなど、考えさせられる風景がありました。
n）昭和44年の写真だそうです。確かに山の形が次の写真と同じでした。

11/19 9:34

先ほどの看板の、手前の立ち枯れた木々と奥の正木峠、日出ヶ岳を望む風景の今の様子です。

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やはり、しばし見とれます。
n）山ガールに？

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霜柱が大きい。
n）銀髪のよう。

11/19 9:45

尾鷲辻到着です。

11/19 9:45

尾鷲辻の場所を優しく示す道標
n）この地図は小さくておじさんには辛い（笑）。

11/19 9:46

木道も丁寧に作られています。

11/19 9:53

幻想的な風景はいつまでも続きます。

11/19 9:58

神武天皇像。1928年（昭和3）に神習教福寿大台教会教長の古川嵩氏牛石ヶ原の神武天皇像建立を推進したそうです。そのいわれは諸説あります。

11/19 9:59

神武天皇の雄姿が景色に映えます。
n）m氏の説明が心に沁みました。

11/19 10:30

牛石ヶ原と神武天皇。
n）神武天皇、立木と同化しております！

11/19 10:12

ちょっと岩場がごつごつ出ています。

11/19 10:13

この先が大蛇�瑤任后�
n）いよいよだ。

11/19 10:14

隣の絶壁もすごい！
クライミングしている人がいたよ。

11/19 10:16

いよいよ到着です。

11/19 10:16

これが大蛇�瑤澄�
n）正確には、これを降りたところ。

11/19 10:17

絶景に思わずシャッターを切ります。

11/19 10:18

いよいよ向かいます！
n）岩がけっこうツルツルなのです。雨の日は要注意。

11/19 10:19

恐る恐る先端まで！

11/19 10:19

みよ！この圧巻の大蛇�瑤良�景
n）絶句！

11/19 10:20

より迫り来る感じに画角を合わせてみました

11/19 10:21

大蛇�瑤寮菽爾寮菽爾泙埜�ます。怖い！

11/19 10:21

さらにそこから、下を眺めます！怖い怖い！

11/19 10:21

大蛇�瑤砲呂気蕕鵬�にそれることができる場所があり、そこからカメラを向けてみます。怖い怖い怖い！

11/19 10:23

横にそれてみるN氏。勇気あるね！
n）せっかくなのでね。

11/19 10:23

よく見ると、登っている方がいるんですけどわかりますか＞

11/19 10:23

大蛇�瑤離僖離薀淺�景

11/19 10:24

映画のエンディングのようにN氏が帰ってきます。
n）満足、満足

11/19 10:26

しばし、ただ見とれます。

11/19 10:42

ようやく次の登山客の声が上の方から聞こえましたので、次へと移動します。

11/19 10:50

先ほどの分岐点まで戻って、シオカラ谷へ向かいます。

11/19 10:53

クマに注意するために、こうしてベルが置いてある場所がいくつもあります。

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鎖り場があります。2つのうちの1つ目です。

11/19 11:04

ひたすら下りていきます。

11/19 11:06

まだまだ先は長いです。

11/19 11:08

良いペースで下っていきます。

11/19 11:12

足場はさほど悪くありません。

11/19 11:12

関西の山々が見えます。

11/19 11:16

下りるのに非常に大変というところはそんなにありません。

11/19 11:18

どんどんと下りていきます。

11/19 11:20

鎖場があります。これで2つ目です。

11/19 11:21

CLは下りきったようです。

11/19 11:23

川が見えてきました。

11/19 11:23

シオカラ谷、川の音が心地よいです。

11/19 11:23

シオカラ谷。水面がきれいです。

11/19 11:23

吊り橋を渡ったら…登りです。

11/19 11:24

吊り橋を渡っています。写真が吊り橋感がなくて済みません。

11/19 11:25

登りが続いています。

11/19 11:32

ゴールまであと1�劼曚匹任后�

11/19 11:34

平行移動に変わりました。

11/19 11:34

遠くの山々が見えます。

11/19 11:38

ここからは頑張って再び登りますが、足場はしっかり整えられています。

11/19 11:40

登り続けています。

11/19 11:48

登りの道が続きます。

11/19 11:52

あとちょっと。急ではありません。

11/19 11:53

これで登り道はおしまいです。

11/19 11:53

あとゴールまで300Mです。

11/19 11:53

平行移動が続きます。

11/19 11:54

平行移動。

11/19 11:55

N氏がリーダーとして先頭を進んでいます。

11/19 11:56

ゴール付近まで美しい風景です。

11/19 11:58

駐車場付近にも食べられるところが2件、宿が1件、ショップもあります。

11/19 12:06

ビジターセンターは必見です。この山は本当に勉強になります。なぜこの山ができたか、誰が開いたか、なぜこうなったのか。開発や自然破壊、自然災害から、今の姿、本来あるべき姿が学べます。

11/19 13:30

さて、今回の登山の疲れをいやすひとっ風呂は、「入之波（しおのは）温泉元湯山鳩湯」。含炭酸重曹泉で炭酸泉。総杉丸太造りなんですが、丸太が見当たらないほどの褐色。すごいです。

11/19 13:31

下りたところにのれんと受付、さらに2つ下りてお風呂です。

11/19 15:07

ここには食事処もあり、釜飯が限定50食で有名です。

11/19 14:20

お店の中の様子です。

11/19 14:20

山菜釜飯です。

11/19 14:20

アマゴ釜飯です。

11/19 14:22

アマゴ釜飯の中の様子です。一匹丸ごと。これで登山はおしまいです。ありがとうございました。

撮影機器：

E-M10 OLYMPUS IMAGING CORP.

SC-52A samsung

iPhone SE (1st generation) Apple

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ（起毛） 防寒着（ダウンジャケット） 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 GPS 筆記用具 保険証 携帯 アクエリアス アンダーウェア 長袖インナー タイツ 登山靴 非常食 タオル ストック カメラ

共同装備

今回は特にはありませんでした。

備考

熊等の野生動物に注意するべく調理行為はできないので全て車に置いていきました

感想

nakanoma

　我が家からだと往復約7時間かかる大台ヶ原ですが、歩行時間は約4時間。それでも行く価値は十分あります。30数年前、職場の同僚と旅行で行った時は雨で何も見えませんでした（当時は木道もほとんどなかったと思います）。今回、ヤマレコで晴天率の高い月を調べてアタックしましたが、大正解でした。アップダウンが少ないので、初心者を山好きになってもらうためには絶好の山だと思います。紅葉の時期もいいと思いますが、初冬の人の少ない時期ものんびりするには最適です。
　帰路立ち寄った入之波温泉もいいお湯と食事でした。

matsuhiro1968

大台ヶ原山は、山を楽しむすべての要素が詰まった場所でした。アップダウンが比較的少ないことからこれを「ゆる山」と呼ぶなかれ、しっかりと山の知識を持って臨んでこそ初めてこの山の価値が堪能できます。大蛇�瑤任呂靴辰�りとした登山靴、シオカラ谷では鎖場もあります。そこはしっかりと認識しておきましょう。
日出ヶ岳までの道程は、まずは展望台から尾鷲市を中心とした風景と太平洋を一望でき、日出ヶ岳からは近畿の山稜が連なり圧巻のラインナップを見せました。その後正木峠では太平洋とともに立ち枯れた木々とササの織り成す風景が幻想的で、周囲の風景も借景として考えるならば、紅葉の空きよりも晩秋から初冬のこの時期に訪れた水墨画間の溢れる風景と、それにマッチするかのように美しく整備された木道で、大台ケ原のよさを堪能しました。しかし、正木ヶ原ではその風景もかつては違うことから、自然の大切さやこれからを考えさせられる場ともなります。尾鷲辻から牛石ヶ原には神武天皇の雄姿があり、古の人たちからも愛され親しまれた場所であることを知ります。そして何より大蛇�瑤任蓮△海寮い隼廚┐明箏覆鯡�わい、しばし呆然。登山客も少ない時間帯で、かなり長い間滞在しました。シオカラ谷までは鎖場もあり、川面と吊り橋の風景を楽しみ、程よく登りもあります。まさに最高のロケーション。天気に恵まれ、最高の登山でした。