阿弥陀岳北稜
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,260m
- 下り
- 1,257m
コースタイム
天候 | 快晴微風 気温高し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・行者小屋以降は雪多く、ルートによっては人も入っておらず膝上ラッセル可能性あり。 ・阿弥陀岳から中岳のコルの下山は雪多く、崩れやすい。 ・北稜も雪多く、特に核心2ピッチ目は最初のピナクル以外ランナー取れなかった。 また、2ピッチ目の確保支点は灌木が雪に埋まっているのでスタンディングアックスビレイ。いずれも3/5(土)の状況です。 赤岳山荘の肉うどんはマジ美味い。但し、今日の空腹により感動3割増しであることを無視することもできない。 鹿の湯は夜間は400円でした。が、ソフトクリームを販売する売店は16:00終了。残念。 釈迦堂PAで話題の?「鳥もつ丼」(880円)を食べた。 味が単調で飽きる、パサツキ過ぎ・・・など、2人の舌には あいませんでした。 |
ファイル |
非公開
4939.xls
計画書
(更新時刻:2011/02/26 05:00) |
写真
感想
2年ぶり本チャン復帰は懐旧の阿弥陀北稜。
登攀もガバガバで気持ち良く、ただひたすらに楽しい記憶だったが・・・
幸運なサイクルに乗り移動性高気圧の勢力下、雲一つない空が単調に
感じるほど贅沢な極上の快晴。
残る不安要素は錆びついた体力、脚力だけ。
三日前にせめてものトレーニングとして階段を3000段登ったのだが、
筋肉痛が若干残っているのが情けない。
---- 行者小屋から陵線上へ ----
行者小屋を超え中岳沢に入り、樹林帯が薄くなるあたりを目指して
尾根に上がっていく。ここから先全てプロガイドの江本さんのラッセルを
有難く頂戴する形になり、大変感謝しています。
最初の難所は2600m付近?の雪壁。雪は固めるそばから崩れてしまい、
アックスと手をブッサシながらの突破。登るほどに斜度も立ってきており、
落ちることはないが緊張を強いられる。こんなのあったっけ!?
ロープを出そうにも誰かが上がらないことにはどうにもならないだろう。
いきなり、ここは今の自分には初心者を連れてきての案内はできないことを悟る。
雪量、雪質でここまで変わるのは、そういえば当たり前のことだ。
続く灌木帯だが、雪が多く灌木をあまり使えず、ひたすらダブルアックスで
高度を稼いでいく。最後の乗越は斜度が立ち、落ちることは許されない。
なるほど、確かにこれは慎重に行くならロープを出してもいいのかも・・・
疲労困憊して上がると、そこは懐かしの第一岩峰。
先行パーティのトレースは、細かい雪崩で消えている。
もし先行パーティがなく、我々が今週のトップだったとしたら、我々は
本当に自信を持ってこの先に突入できたのだろうか?
その疑問に明確な答えを出せないまま、ここから突っ込んで行く結果になった。
---- 岩峰1P ----
1P、やっさんリード。
出だしの岩を上がり、2本目のランナーを回収して愕然とする。
伸びるロープを目で追うと、その先にはどこにもランナーが見当たらない。
記憶と目前の様子が全く違う・・・
面倒がって逃げるようにテラスを歩いて行くと、ホールドは心もとなくなり、
そして右はより切れ落ち、悪質な罠のような構造。
意を決して岩に上がるが、すでに状況悪く、テニアシで不安定なムーブに。
フォローでこんなルーファイミスをするなんて!
ここの乗越も、そしてここからもガバが連続した硬い階段で、
そして適度にランナーも取れる快適なピッチを記憶していたが・・・
ピンも岩も雪で埋まり、アックスとアイゼンを頼りに登る。
明らかに、以前やっていたこととは違っている。
もし自分がリードだったら、その先入観の中、落ち着いて登れただろうか?
とにかくやっさん、ナイスリード。強いパートナーに感謝。
---- 岩峰2P ----
どう見てもペツル、そして都合いいピナクルは見当たらない。
仕方なく0ピンだけ信じて、手ごろなスタンスを拾って繋げてみる。
少し登って雪を掻き出してみると、ようやく気持ちを誤魔化せるレベルの
ピナクルが現れ、1ピン取れる。
その後はやはり雪壁で、律儀に雪を掻き出すべきか、あるいはアックスの効きを
頼りに突っ込むべきか・・・進むほど斜度が寝てくるのは見えている。
落ちるレベルではない。が、先行パーティが通過したという事実がなかったとき、
自分はそれでもそのまま突破できると信じられただろうか?
そのままランナウトし、ナイフエッジに到達。
岩も灌木もない。行くならここもランナウトを続ける必要がある。
右に落ちたらタダでは済まない。左に落ちたら・・・まあ止まる。
が、左に落ちても致命的だとしたら、そしてトレースがなかったとしたら、
自分はこの状況で突っ込めたのか?
もし撤退するとしたら、ここがポイントだったのだろうか。
そのまま通過し、安定した尾根でスタンディングアックスビレイ。
今回は江本さんが我々のCLだったのではないだろうかと、釈然としない
気持ちが残る・・・屈託ない昼の太陽が必要以上に眩しい。
反省はまた後として、とりあえずはピークの展望を楽しまないと。
---- 下降 ----
悪い。手もアックスもブッサシながら、壁を向いて下降。
トレースがなかったなら、ここに上から線を引くことはできなかったのでは?
やはり、どうにも釈然としない。
---- 中岳沢 ----
弱層テストをする。30cm程に脆い層が現れ、慎重を期して文三郎へ・・・
後続パーティはここから降りたのだろうか?
---- 反省 ----
自分の判断だけでどこまで確信をもって行動できるのか、
改めて雪山の難しさを考えさせられる一日に。
当たり前だが、やはり全く経験も体力も足りていない。
また別のコンディションであれば、今度は本当に必要に応じて
適切な撤退判断ができるのだろうか?
阿弥陀北稜、全然侮れない!!
そんな感じで、まずはやはり下でもできる、体力・フリー力だけでも
努力して高めていこうと思った次第です。
とはいえいろいろな要素が詰まっておりバッチリ充実。
久しぶりに本気で登った一日は体への疲労も気持ちよく、最高の気分。
肉うどんも最高だよなー。
やっさん一日(何気に日曜パンツーも)ありがとうございました。
1月3連休の南稜
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4878.html
以来の山です。冬ヴァリ2発目。
そんなわけで、山と渓谷12月号の解説や廣川氏の本やヤマレコ
読みまくって(手前味噌ですが、カモの方の記録は
大変参考になりました。)イメトレほぼ完ぺきにして出発。
結果、想像以上に雪が多く、いや、雪が多いことは
最近の南岸低気圧の通過や今週頭の降雪で十分に
予想できていたのですが(ラッセルも覚悟していました)、
想像以上に多かった。そして、多いことによる、
歩きにくさ、疲れも想像以上でした。
雪山は1日も同じ顔を見せないのだなと。
だからこそ、沢山の経験が必要なんだぁと実感した
ところです。
それと、忘れないよう。
いつも冬山の場合、1日で500ml〜700ml程度しか飲まないが、
今日は1300mlのお湯を持参したが、不足気味でした。
今日みたいに、快晴&気温上昇の場合はもう少し気を付けないと。
マリーナさんともども、水分不足気味でした。
さて、行動ですが、
“濃戸〜行者小屋
程よく雪が締まって歩きやすかった。
但し前夜の青春パンクトークとともに摂取したアルコールが
体内に残っていたため、多少動きが重かった。
◆々埃埔屋〜核心部手前
山と渓谷12月号では、中岳沢を詰めて、もっとも東側から
尾根に取りつくルートが紹介されていたこと、他は
トレースがなく、膝上ラッセル必至だったこともあり、
同ルートをとった。結局この日は北稜は3パーティだった
模様。先行パーティは名古屋のEガイドによるものである
ことが後に判明、助かりました。
Eガイドのブログに、本日の阿弥陀への記述がありました。
http://emotoyuji.blog60.fc2.com/blog-entry-1260.html
この記事中でも話題になっていますが、下山路をどうするかは
悩ましいところ。中岳沢を降りたいなと思うところですが、
新雪状況、後で触れる雪崩を前にしては、最初から諦めざるを
得ない感じでした。
尾根に入ると多い雪に足が取られまくりました。この手の
踏み固められていない雪の場合の歩き方が、まだ身について
いないようです。ズブズブズブズブ・・・・沈んでいく
夏道と交差したのち、急な雪稜に入ったが、ここは雪の
状態もあり、結構危険。先行パーティはロープ出していました。
その後の灌木帯〜雪稜も同様です。
核心1ピッチ目
リードしました。
左側からペツルを追って登る。ホールドは豊富なので問題なく
岩尾根に上がれる。問題はそこからさきの草付きスラブ〜岩尾根。
右側の草付きを進み過ぎると、その後岩尾根に上がるのが辛い。
ペツル辺りから岩尾根にあがるべきだった。ここから先は
ランナー取れず。岩尾根に上がるところは結構痺れました。
もりぞーさんが写真をアップしてくれて、イメトレばっちりだった
ピナクルも1つしか顔出していませんでした。2ピッチ目の
確保支点でピッチをきる。ペツルが上下に2個でした。
そういえば、ちょうどこのとき、北稜脇から発生した雪崩が
中岳沢の下部まで落ちて行くシーンがありました。ここを
下降路にしている人が何人かいたので、それが原因か?
ぁヽ某2ピッチ目
フォローです。暖かったのでアンダー手袋で登ったが
オーバー手袋の場合は結構シンドイはず。
それと、リードだと最初のフェース上部のピナクルで
ランナーを取れるが、あとは雪に埋まっている模様。
殆どフリーソロです。ナイフエッジは写真で見ていたほど
怖さはなかった。灌木帯は雪に埋まっていた。
ァ^ぬ鐶乏拂詐紊泙
特に危険個所なし。疲れた。
Α^ぬ鐶乏戞礎羈戮離灰
1月とは様相が大きく変わっていた。急な雪壁の下降
足を踏み込んでも雪が崩れる、崩れる。途中、岩場あり
バランス難しい箇所あり。同様、ロープ出すべきか
悩ましい。最後は後ろ向きでクライムダウン。
А|羈戮離灰襦訴源囲此噌埃埔屋
中岳のコルで弱層テスト。。。弱い力で根元から
スコーンと逝ってしまいました。ということで、
またもや文三郎へ。写真にも載せたように、中岳側の
尾根沿いをトラバース気味に下るトレースがあり、
かなり魅かれましたが・・・
私たちの後のパーティは中岳沢か南御室尾根を下った
模様。色々不安げな感じでしたが、大丈夫だったのかな?
さて、前回はかなりの強風&ガスに泣きながら歩きいた中岳ルート
今回は360度最高の展望を楽しみながら歩くことができました。
疲れたものの、歩いて良かったな〜と実感です。
文三郎分岐までは、軽い雪稜でしたが、危険個所はない。
文三郎も雪多いが踏まれているので、問題ない。
階段は雪に埋まっていました。
そんなこんな色々ありましたが、最高の天気の中、
今だ青春パンクなマリーナさんと(前夜飲みすぎました)、
充実のワンデイハイクを楽しむことができました。
赤岳山荘で肉うどん喰らってるとき、
「あ〜、最高な1日だった〜」と思ったわけです。
少し泣きそうだった。
なお、念のため。
(私レベルの人間にとって)「北稜はハイキングにあらず」
沢山の経験を積まねば・・・と。
頑張って、そして、楽しみたいですね。
ではまた〜。
中岳沢横の中岳から伸びている尾根は下山路として使えるらしいです。
文三郎分岐まで行かずに済むので便利そう。
今度使ってみよう。
やはりそうですか。
トレースは尾根沿いにつき、地形図上も
「確かに行けそう」という感じでしたが、
何しろ事前の把握ができていなかったことも
あり、(シンドイですが)無難に文三郎
経由とした次第です。
今後は、その辺の現場判断能力もつけて
いかないとですね。
marinaアルパイン復帰おめでとう。
ヴァリエーションの奥深さ?を改めて実感頂いたようでなにより。
今度どっか行こうねぇ〜。
やっさんお疲れ様。
これまた久しぶりの冬山堪能頂いたようでなにより。
足の調子が戻ったようなら4月からでもまた…。
webに情報があふれる昨今、
そういった情報を頼ることなくても現場で適切な判断が
できるように色々と経験を積んでね>お二人さん。
最後は自分たちの経験に基づいた判断が頼りだからね。
はい、つくづく経験、とことん経験、
そんな風に感じた次第です。
準備不足で山に入ってはいけない。
かといって、「主体的」に山に入らなければ、
経験的上積みもない。
あせらず一歩一歩、歩を進めていきたい
ところです。
ちなみに・・・やはり足裏痛くなってしまい
ました。やはりアイゼン装着がいかんとです。
行った時より難しいそう..
しかし、やっさんリードやったね!!
そして
マリーナ、復活おめでとう!!!
食べログ楽しみにしています
というのは冗談で(半分)、翌日自分達も八つ入りまし
たが2日とも気持ちの良い天気でしたね。
事前に聞いておけば良かった・・・
けど、トレーニングになったし綺麗な雪稜だったので結果よし!?
山ちゃん今度いつパンツー来るの?
>としさん
ありがとうございます
ツルギの簡単なところなんかを楽しめたらいいな〜みたいに思ってるのでよろしくです
いや〜、ホント雪に関してはかなり考えさせられた一日です。
>もりぞーさん
ありがとうございます
今年はどっか連れてって!大源太山の北沢本谷とか。
ていうか気になってたんだけど、犬はなんなんでしょう??
>kuriちゃん
また次回、B級グルメ登山した暁には頑張りますw
日曜は気温も上がって気持ち良さそうでしたね〜、今日起きたらいきなり雪でビックリ!
全然関係ないけど2年前の北岳が懐かしく、今日まじまじと写真を眺めてました。
kuriさん、もりぞーさんには、先週の川崎の会で、
お2人から揃って「お声」をかけていただいたので、
こりゃ、「何としても頑張らないと」と思って、
そろーり、そろーり、慎重に歩を進めてきましたw
次は、主稜、石尊稜ですが、それらは、とりあえず
来シーズンに回すとして、まずは雪山の経験を
上積みしたいと思います。
それはそうと、今度みんなで「厚木ホルモン」
行きましょう!
あれ?前からこれだっけ!?
勤務地が厚木なのですが、シロコロたべたことありません。
広沢寺の帰りにでもぜひ。会社の帰りでもいいよ。
記憶に残りますね、実際
そろそろTOPページの写真リニューアルしない?(笑)
もりぞーさんに合わせて動物シリーズにしてみましたw
4月に丹沢で厚木ホルモン山行を計画しよう
え、トップページ?actyやってよ〜
写真だけでもいろいろ交換しようかねえ
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