剱岳(室堂から別山尾根コースピストン)
- GPS
- 10:12
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,298m
- 下り
- 2,334m
コースタイム
- 山行
- 2:28
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 2:39
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:01
天候 | <1日目> ・曇り ・別山乗越あたりで一時雨 ・風は5〜10m/s。時折15m/s程度。 <2日目> ・剱沢から剱岳のピストンの間は曇り一時雨。 ・風は西風が終始10〜15m/s超。時折身体を持っていかれそうになる風も。 ・場所によっては東方からの風。 ・気温は12度〜15度(AM4:00〜AM9:00) ・9時過ぎから強風と本降りの雨。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・無料駐車場は当日(8/14)朝4時ちょっと前着でほぼ満車。数台しか空きスペースありませんでした。 ・黒部立山アルペンルートのチケット販売は5:35開始。お盆ということもあり、4:45くらいから行列ができていました。 ・行列の最初の方に並んで始発(6:30)に乗車。乗り換えも待ち時間はほとんど無く、室堂には7:55に着きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<室堂〜剱沢野営場> ・ターミナルから雷鳥沢までは石畳の道です。歩きやすいですが、下り坂は雨で濡れていると結構滑ります。 ・地獄谷の硫黄臭、雷鳥荘あたりでちょっと息苦しさを感じました。 ・雷鳥坂に取り付くとスグに残雪箇所があります。踏み抜きに注意。 ・その後別山乗越まで特に危険箇所はありません。 ・別山乗越から野営場までは雷鳥坂よりは歩きづらいですが、特に危険はありません。 <野営場〜剣山荘> ・残雪のトラバースが3箇所くらいあります。アイゼンは不要ですが、凍結箇所もあるので通過には注意が必要です。 ・暗いとルートが分かりづらいです。日の出前に出発しましたが、2回間違えました。 <剣山荘〜剱岳> ・一服剱の先から本格的な岩場が続きます。 ・技術的には、しっかり握れる岩が多く、鎖に頼らなくても登れる壁がほとんどです。ボルトは使わないと無理ですが。 ・壁の高低差もほとんどが数メートルといったところ。長いのはカニのタテバイのみ。 ・前剱の5番目鎖場の手前にあるハシゴの下には下山路が通っています。下山路には注意喚起の標識がありましたが、登山路にはそういった標識はないようでしたが、落石を起こさないよう注意が必要です。また、このハシゴの通過箇所は風の通り道です。突風で体が持っていかれて東側に落ちるとゲームオーバーですので要注意です。 ・前剱から先の岩場は濡れているところが多かったです。また鎖も濡れていました。 ・山頂付近は緩やかな岩塊のガレ場です。 ・最も恐ろしいと感じたのは下山路のカニのヨコバイです。ほぼ垂直の岩場を3〜5mくらいトラバースします。足場が見えないのに加え、当日は岩も鎖も濡れていたので緊張しました・・・。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
天気がどうなるか分かりませんでしたがダメモトで剱岳へ。
お盆真っ只中とのことで、扇沢からの乗客は始発から300人程度。
テント場の空き状況をちょっと心配しましたが、さすがに天気予報が良くなかったので剱への登山者はさほど多くなかったようで、14日の夕方で100張弱といったところでした。
15日、風は強かったものの朝は晴れ間が見られる天気で山頂ピストンを決行。
強風と濡れた岩場に難儀しましたが、行列もほとんどなく、念願の登頂を果たしました!
しかし、当初の計画通りには行きませんでした。
当初は2泊3日で計画していて、剱岳登頂後、3日目に立山を縦走して黒部平に下りるつもりでしたが、剱岳を登頂後テント場に戻ると、マイテントが潰れていました…。強風で吹っ飛びかけたらしく、誰かが飛ばされないようにポールを外して岩を乗せるなど処置してくれていました(本当にありがとうございます。)。
他のテントも潰れているものがあったので、テント場で相当の風が吹いていたようです。
テントや荷物が吹っ飛んでなかったのは幸いでしたが、テント内は雨でずぶ濡れ、しかも強風は相変わらず吹いており、テント場に戻った途端に雨が激しく降り出す始末。
撤退するにもメインザックにテント内の荷物を詰めなければならないので、テントを再建しようとしましたが、ポールが曲がり、張り綱に破損もあり、強風と苦戦しているうちにウェアやサブザックが濡れ、どうにもならない状況になりました。
とりあえずフライシートをかぶってレインウェアを着込み、風が弱まるのを待ちました。そして、タイミングを見計らってず何とかテントを立て直して、ずぶ濡れの荷物をザックに詰め、テント内で風雨が去るのを小一時間待ちました。
しかし、風・雨ともに弱まる気配がなく、身体も冷え切っていたので、待つのを止め室堂まで下りることにしました。
室堂側に行けば風雨も弱まるかと思いましたが、結局ターミナルに着くまで終始風雨に晒され、身も心もズタボロの山行となりました。
こういう事態を想定して、道具のメンテナンスや処置をちゃんとやらなければなあと、非常に勉強になる山行でした。
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