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Yamareco

記録ID: 495446
全員に公開
沢登り
鳥海山

鳥海山 日向川支流ビヤ沢

2014年08月13日(水) ~ 2014年08月14日(木)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
19:47
距離
17.4km
登り
2,205m
下り
1,872m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:17
休憩
0:00
合計
6:17
9:41
377
スタート地点
15:58
宿泊地
2日目
山行
13:11
休憩
0:20
合計
13:31
5:31
588
宿泊地
15:19
15:37
56
16:33
9
16:42
16:43
94
18:17
18:18
44
19:02
天候 晴れ間覗くが基本的にくもり
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
愛知-東海北陸自動車道-北陸道-日本海東北道-酒田IC ナビに従って湯ノ台登山口まで車で上り自転車をデポ、少し下って「鶴間池のぞき」の空き地に駐車。
コース状況/
危険箇所等
(GPS電池切れでルートの最後が表示されてないです。)

ポイントはいくつかあります。

1.鶴間池から取水堰堤まで
 鶴間池の池沢に沿って取水堰堤まで2.5万地図に波線ルートあるが、荒木沢(鶴間池への登山道)の分岐以降はヤブに埋もれるとか言うレベルでなく全く道がありません。
時間短縮の為GPSに頼って波線ルートをなぞりましたが、ヤブコギ&沢下降などで2時間を要した。(池沢下降とか池沢左岸を降りることも検討の余地有り)

2.1100mくらいの広い回廊の奥滝
左岸を小さく巻いたが悪かった。薮に埋もれた右岸のが良かったかも。

3.1520mの地図にのってる滝。
大股雪渓への最後の関門。左岸を小さく巻いたが薮までの最後の一手が悪かった。
なお、地図に載っているそのほかの滝は容易に巻ける

4.大股雪渓から行者岳
見晴らしが良かったのでRFは簡単(行者岳から新山方面途中の階段地点にヤブコギなし)だったが、ガスるとドコに向かうか見当も付きません。時期にもよるが、雪渓の縁を右へ右へと登って行き雪が無く薮もない容易な場所を詰め上げればイイと思う。

1時間仮眠二回のフラフラ状態で鳥海山山麓に着いた。
2014年08月13日 08:38撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/13 8:38
1時間仮眠二回のフラフラ状態で鳥海山山麓に着いた。
公園線の終点まで車で上って自転車をデポ
天気はギリギリ持ちこたえている
2014年08月13日 09:15撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/13 9:15
公園線の終点まで車で上って自転車をデポ
天気はギリギリ持ちこたえている
県外ナンバーも多い
2014年08月13日 09:19撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 9:19
県外ナンバーも多い
鶴間池のぞきの空き地からスタート
2014年08月13日 10:26撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 10:26
鶴間池のぞきの空き地からスタート
急坂だがよく整備された登山道を経て鶴間池。
豊富な雪解け水。
2014年08月13日 10:49撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/13 10:49
急坂だがよく整備された登山道を経て鶴間池。
豊富な雪解け水。
鶴間小屋も立地はすこぶるよい。
2014年08月13日 10:50撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 10:50
鶴間小屋も立地はすこぶるよい。
マタフリ沢のマタフリ滝?
ビヤ沢にあんなのが出てきたら…
2014年08月13日 10:51撮影 by  DSC-TX20, SONY
3
8/13 10:51
マタフリ沢のマタフリ滝?
ビヤ沢にあんなのが出てきたら…
池沢沿いはブナ美林。
2014年08月13日 10:57撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 10:57
池沢沿いはブナ美林。
しかし荒沢分岐以降は踏み跡・道跡・とにかく何もない。
2014年08月13日 12:30撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 12:30
しかし荒沢分岐以降は踏み跡・道跡・とにかく何もない。
ヤブコギ・沢下降で体力を持って行かれてなんとかたどり着いた取水堰堤。
2014年08月13日 12:57撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 12:57
ヤブコギ・沢下降で体力を持って行かれてなんとかたどり着いた取水堰堤。
火山灰(?)で濁っている。
水量多かったので堰堤上から対岸へ
2014年08月13日 13:15撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 13:15
火山灰(?)で濁っている。
水量多かったので堰堤上から対岸へ
すぐにビヤ沢出合です。
2014年08月13日 13:19撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/13 13:19
すぐにビヤ沢出合です。
最初は巨石ゴーロ
2014年08月13日 13:35撮影 by  DSC-TX20, SONY
2
8/13 13:35
最初は巨石ゴーロ
地図に載っている滝ですが、容易に巻けます。
なお載っていなくても同程度の滝は沢山出てきます。
2014年08月13日 13:40撮影 by  DSC-TX20, SONY
5
8/13 13:40
地図に載っている滝ですが、容易に巻けます。
なお載っていなくても同程度の滝は沢山出てきます。
中程度の滝が続きます。
2014年08月13日 13:51撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/13 13:51
中程度の滝が続きます。
オーバーハングして吐き出す滝は右岸ルンゼで容易に巻く
2014年08月13日 14:16撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/13 14:16
オーバーハングして吐き出す滝は右岸ルンゼで容易に巻く
しばらくは平流で…
2014年08月13日 14:37撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 14:37
しばらくは平流で…
たまに滝という感じ
2014年08月13日 14:43撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/13 14:43
たまに滝という感じ
序盤は優しい方です。
2014年08月13日 14:54撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/13 14:54
序盤は優しい方です。
テンポ良く越えてゆきます。
2014年08月13日 15:32撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/13 15:32
テンポ良く越えてゆきます。
800m付近で時間切れ。
停滞時はブユだかヌカカだかわからないが常に30匹くらいまとわりつく。
2014年08月13日 18:48撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/13 18:48
800m付近で時間切れ。
停滞時はブユだかヌカカだかわからないが常に30匹くらいまとわりつく。
残念その1
ブキを忘れて代用したのが軟鉄ハーケン…
(中華丼臭い残地ハーケンあったらそれ俺だ(笑)
2014年08月13日 18:48撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/13 18:48
残念その1
ブキを忘れて代用したのが軟鉄ハーケン…
(中華丼臭い残地ハーケンあったらそれ俺だ(笑)
残念その2
またも焚き火失敗…
(この木 燃えないの?)
2014年08月13日 18:48撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/13 18:48
残念その2
またも焚き火失敗…
(この木 燃えないの?)
2日目
虫にたかられながら出発準備
2014年08月14日 05:57撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/14 5:57
2日目
虫にたかられながら出発準備
平流の内に時間を稼ぎます。
2014年08月14日 06:00撮影 by  DSC-TX20, SONY
3
8/14 6:00
平流の内に時間を稼ぎます。
くの字の美瀑も脇をスイスイ
2014年08月14日 06:05撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 6:05
くの字の美瀑も脇をスイスイ
沢が赤くなりだした
水も鉄臭い味だ(下流はそうでもなかったが)
2014年08月14日 06:19撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/14 6:19
沢が赤くなりだした
水も鉄臭い味だ(下流はそうでもなかったが)
地形図上の2個目の滝かな
これも容易に巻ける
2014年08月14日 06:53撮影 by  DSC-TX20, SONY
3
8/14 6:53
地形図上の2個目の滝かな
これも容易に巻ける
1000m付近から沢がスッキリまっすぐに。
奥に滝が見えるが…
2014年08月14日 07:39撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 7:39
1000m付近から沢がスッキリまっすぐに。
奥に滝が見えるが…
なんか温泉臭いと思ったが、原因はこれか
2014年08月14日 07:55撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 7:55
なんか温泉臭いと思ったが、原因はこれか
左岸岩場を小さく巻いた(悪い)が、これを見ると右岸の薮を抜けた方がよさそうだ
2014年08月14日 07:53撮影 by  DSC-TX20, SONY
2
8/14 7:53
左岸岩場を小さく巻いた(悪い)が、これを見ると右岸の薮を抜けた方がよさそうだ
二日目は雨との予報だったのに晴れ間が出てうれしいが…
2014年08月14日 08:00撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 8:00
二日目は雨との予報だったのに晴れ間が出てうれしいが…
安全地帯まで悪かった。
2014年08月14日 08:34撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 8:34
安全地帯まで悪かった。
滝上からは連瀑
連続と言うよりずっとつながっている感じです。
2014年08月14日 08:41撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 8:41
滝上からは連瀑
連続と言うよりずっとつながっている感じです。
そしてこの沢 最美の滝が見えてきた。
2014年08月14日 08:59撮影 by  DSC-TX20, SONY
5
8/14 8:59
そしてこの沢 最美の滝が見えてきた。
写真で伝えられないし、伝わらないもどかしさ
2014年08月14日 09:01撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 9:01
写真で伝えられないし、伝わらないもどかしさ
シャワーで登れそうなんだけど、これ雪渓の雪解け水でめちゃくちゃ冷たい(><)
2014年08月14日 09:03撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 9:03
シャワーで登れそうなんだけど、これ雪渓の雪解け水でめちゃくちゃ冷たい(><)
釜の水がアイスブルー色になってた。
2014年08月14日 09:28撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 9:28
釜の水がアイスブルー色になってた。
雪渓が見えてビビる。
高木限界を超えてアルペン的に。
2014年08月14日 09:45撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 9:45
雪渓が見えてビビる。
高木限界を超えてアルペン的に。
気のせいか上に行くほど水量が増しているように感じた。
2014年08月14日 09:55撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 9:55
気のせいか上に行くほど水量が増しているように感じた。
1150〜1200付近は要RF(本流は一部雪渓の下だった。)
2014年08月14日 10:05撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 10:05
1150〜1200付近は要RF(本流は一部雪渓の下だった。)
雪渓の縁を通る。
奥に地形図上最後の滝がみえてきたが…
2014年08月14日 10:46撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 10:46
雪渓の縁を通る。
奥に地形図上最後の滝がみえてきたが…
上部の直瀑の左岸岩壁巻きが一番悪かった。
素直に薮を漕いだ方が安全。
2014年08月14日 11:08撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 11:08
上部の直瀑の左岸岩壁巻きが一番悪かった。
素直に薮を漕いだ方が安全。
滝を越えたその先は大股雪渓となる。
通りで水が冷たかったわけだ。
2014年08月14日 12:04撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 12:04
滝を越えたその先は大股雪渓となる。
通りで水が冷たかったわけだ。
チェーンアイゼン装着。
雪渓直登でなかったからこれで十分だった。
2014年08月14日 12:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 12:13
チェーンアイゼン装着。
雪渓直登でなかったからこれで十分だった。
傾斜キツクなったので岩場へ逃げる。
まさかの晴れ間で半分雪目に苦しむ。
2014年08月14日 13:20撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/14 13:20
傾斜キツクなったので岩場へ逃げる。
まさかの晴れ間で半分雪目に苦しむ。
低い草地でヤブコギなし。
しかしこの付近で完全にバテて登山道までが遙かに遠く感じた…
2014年08月14日 14:04撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/14 14:04
低い草地でヤブコギなし。
しかしこの付近で完全にバテて登山道までが遙かに遠く感じた…
これがチョウカイアザミか。
普通のアザミも沢中に咲いてたが、それに比べると少し黒っぽい
2014年08月14日 14:20撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/14 14:20
これがチョウカイアザミか。
普通のアザミも沢中に咲いてたが、それに比べると少し黒っぽい
バテバテで登山道にたどり着いた。
雪渓末端から標高差600mを2時間もかかった。
前日の疲れと言うより、多分食料不足だった。
2014年08月14日 14:34撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/14 14:34
バテバテで登山道にたどり着いた。
雪渓末端から標高差600mを2時間もかかった。
前日の疲れと言うより、多分食料不足だった。
登山道は行者岳付近で、これは外輪山に当たる。
バテバテだが最高峰の新山を外す訳にはいかない。
2014年08月14日 14:36撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/14 14:36
登山道は行者岳付近で、これは外輪山に当たる。
バテバテだが最高峰の新山を外す訳にはいかない。
新山直下
荷物をデポしたが足取りが重い。
2014年08月14日 15:19撮影 by  DSC-TX20, SONY
2
8/14 15:19
新山直下
荷物をデポしたが足取りが重い。
強風で思いのほか寒い鳥海山新山(2236m)
景色は最高。(写って無くてスマン)
すぐ下山に取りかかる。
2014年08月14日 15:29撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/14 15:29
強風で思いのほか寒い鳥海山新山(2236m)
景色は最高。(写って無くてスマン)
すぐ下山に取りかかる。
河原宿小屋付近。
見えているのは伏拝岳・行者岳などの外輪山。
2014年08月14日 18:17撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
8/14 18:17
河原宿小屋付近。
見えているのは伏拝岳・行者岳などの外輪山。
雨降らず 好天に 感謝
2014年08月14日 18:26撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/14 18:26
雨降らず 好天に 感謝
ヘッデン使わず下山完了。
デポした自転車で車まで移動。
2014年08月14日 19:19撮影 by  DSC-TX20, SONY
8/14 19:19
ヘッデン使わず下山完了。
デポした自転車で車まで移動。
近くにあったら通い詰めたい鳥海山なのでした。
2014年08月14日 19:31撮影 by  DSC-TX20, SONY
3
8/14 19:31
近くにあったら通い詰めたい鳥海山なのでした。
撮影機器:

装備

備考 反省点
・天場で濡れた靴下を脱いだままでいたら足首を片足5箇所以上刺されて酷い目にあった。夜も足下が寒かったので替えの靴下を持つべきだった。

・ザックに入れっぱなしのヘッデンが前の山行時に浸水していて電池が液漏&サビていた。予備電池で何とか復活したが毎回確認しなければならない。

・ブキ(箸など)を忘れて苦労した。また、食料が不足した。

・またも焚き火が失敗。燃えにくい木だったのか単にヘタなだけなのかよくわからない。

感想

1-2日目:鳥海山沢登り
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-495446.html
3日目:鳥海山麓ハイキング
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-495660.html
4日目:月山羽黒コース8合目
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-495741.html


昨年、地図を買ったが法事のため延期した東北の名峰鳥海山への山旅。

当時は一般登山道による登山を計画したものだが、今は沢登りに傾倒している事もあって沢ルートを検討した結果、ビヤ沢が候補に挙がった。
(前書き)

仕事がなかなか片付かず若干遅れて愛知を出発、山形(と秋田の県境)まで長い道のりを仮眠しながら登山口へ。

盆休み中は天気が悪くニュースなどでは「西日本から東北に掛けての日本海側は突風や雷雨にご注意ください」と何度も繰り返し伝えてきたが、何度も繰り返し天気が持つことを祈った。(普段の行いはさておき、まあまあ祈りは届いたようだ。)


一般登山では登山口となる湯の台口に下山用の自転車をデポして私の登山口である「鶴間池のぞき」にやってきたのが10時前。

鶴間池に行くと言うおじさんに「ドコに行くんだ?鹿ノ俣川か?ビヤ沢?変わってるな?」ととにかく疑問に満ちた言葉に送られて出発。

鶴間池は上部雪渓から水を集めブナ林に囲まれ落ち着いた雰囲気に満ちていた。
ただでさえ素敵なのに紅葉時はそれに輪を掛けて美しくなる、帰りに寄った温泉での写真をみた感想ですけど(汗)


さてこの先、鶴間池から波線ルートを通ってビヤ沢出合付近の取水堰堤まで行くのは我ながらナイスアイデア。これに道が付いていたら言うこと無かったのだが(涙)

鶴間池から標高差300mの「下り」に2時間、無理に波線を追わなくても普通の沢下降でも良かった気がしています。

堰堤からビヤ沢出合は目と鼻の先、堰堤上を歩いて対岸に渡りビヤ沢入渓。

序盤は巨石がゴロゴロ、水量は普通で淡々と詰めてゆき、地形図上の最初の滝に出会ってからは適当な間隔で滝が現れて飽きさせません。

ビヤ沢出合から3時間、標高差300しか登っていない800m付近 増水しても簡単に逃げられそうな地形でもあったので初日の行動を終えた。


2日目
虫に悩まされながら準備をして出発。
序盤は平流、滝も出てくるが容易で時間も距離も稼がせて貰う。

地形図上の2個目の滝は容易であったが、しばらく進んだ1100付近の滝は両岸が立っており見た目でいやらしい。
近寄ってみても下部がハングしているので直登は無理、サイドの岩場を利用して巻きに入るがあまり良くはなかった。

滝の先からはこの沢の良ポイント連瀑帯に突入、美瀑もさることながら徐々にアルペン的に景観が変わって行くので興奮度合いも増してゆきます。

雪渓が現れ始めるとその奥には地形図上の最後の滝となる。
この滝はその上部の大股雪渓の広い斜面から集めた雪解け水を吐き出す一条の滝。

高さはさほどではないが一点に絞られたその落ち口への巻きは(ルート取りにもよるが)一番悪かった。

滝上、上を見上げれば広い斜面にべったりの雪渓。外輪山までの標高差600mを快適に詰め上げる思いでいたのだが、バテバテとなってしまい遅々として外輪山に近づかない、これほど長い600mは記憶にないが多分忘れているだけだろう(笑)

チョウカイアザミなど踏まないように慎重に詰め上げると、そこには今まで詰めてきた斜面とは異なる荒々しい山岳景観が目の前に広がっていた。

「名峰」の定義は人それぞれ、私にとってのそれは荒々しい山肌をさらした絶景を伴う物がそれに当たる。

心地よい疲れとは言い難い程バテバテの足取りで無事周回を終えた鳥海山。
見て良し、登って良しの名峰でした。

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