桜尾山・釈山 〜晩秋、落ち葉の県境〜
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- GPS
- 05:02
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 649m
- 下り
- 648m
コースタイム
天候 | 曇/晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はありませんが、登山道もありません。GPSで確認しながら尾根を探して歩きましょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
サポーティングタイツ
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
登山靴
サブザック(19L)
昼食(カップラーメン)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL+水600mL)
シングルバーナー+OD缶(250mL)
角形コッヘル
箸
地図(行程図・地形図)
スマートホン(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
ドローン(MavicMini)
サブバッテリー
カメラ
腕時計
ラジオ
ヘッドライト
手拭い
ティシューペーパー
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感想
先週、仕事と庭仕事で山に行けなかったので今週は何とか山を歩きたいと、ヤマレコレポートをチェックして良さそうな山を探した。天気予報は概ね晴れだが、鳥取県側より岡山県側の方が降水確率は低い、できればまだ歩いたことのない山で、とはいってもヤブコギはゴメンだ。朝早起きするのも辛いのであまり遠くないところを探したら、鳥取県と岡山県の県境で、物見峠のすぐ近くに桜尾山という山が見つかった。峠の反対側には釈山という山もある。この2つの頂を歩くと全長8km程度のルートになるようだ。ただし、急登あり、登山道なしということだ。ま、ヤブコギさえ無ければなんとかなるだろう。紅葉は終わっているだろうが、冬枯れの稜線歩きも楽しいものだ。
登山口の案内も駐車場も無いので、県道から林道へ入る位置で道の脇に車を停めて歩き始めた。少し林道を歩いた後、尾根に入れそうな場所で山へ踏み込んだ。ヒノキや杉の林床には、倒木や痩せた灌木があるが、歩けないほどではない。登山道はないが、ケモノ道かもしれないかすかな踏み跡があるので、それを参考に尾根の高い位置を探して歩く。直登しようとすると踵(かかと)が付かない程の傾斜があるのですぐに息が上がる。つづら折しようとしても灌木や落ちている枯れ枝が邪魔になってルートが確保できない。腐葉土は柔らかく足を滑らすことはないが、足の位置が定まりにくい。
桜尾山の山頂には白い大きな反射板が立っている。反射板のすぐ正面が杉の林で、電波は植物で遮られないのだろうかと要らぬ心配をしたりした。ドローンを飛ばしてみたが、見通しが悪いので電波障害が発生するし,プロポ(コントローラー)の充電が残り少なくて、短時間しか飛行させることができなかった。ここがこの日の最高標高地点だったがまだ時間がやや早かったので、昼食は次のピーク834m地点でとった。丁度正午だった。陽の当たる落ち葉の積もった場所で、お湯を沸かしてカップ麺をすすった。寒い季節には山での温かい昼食が最高だ。
ドローン映像(1分32秒)
稜線から峠へ続く県境の尾根は随分歩きやすかった。ただ、尾根別れが多く、道があるわけでもないので調子よく歩いてしまうと本来のルートから外れてしまいそうになる。スマホのGPSで位置と方向を小まめに確認しながら歩き進んだ。ルートを間違えさえしなければ稜線を物見峠まで行くルートはなだらかで、木漏れ日が気持ち良かった。
峠の車道に下りて釈山へのルートを探った。人が歩いた跡はなさそうだったが、岡山県側から入る廃道跡があったので,そこに足を踏み入れてみた。ただ,その道も2、30m程で途切れていた。尾根を探して急斜面を登り、なんとか尾根線にたどり着いた。しかし歩き易かったのは少しの間で、再び急な山腹と尾根を登らなければならなかった。稜線はなだらかでほっとした。少し歩いて稜線のピークに三角点があることを確認した。ドローンが飛ばせたらと思ったが、見上げた頭上高く木の枝が覆っていたので、断念せざるを得なかった。
釈山の下りは当初、上ったルートをそのまま折り返して車道を歩くつもりだったが、地図をよく見ると谷筋に道がありそうだったのでそちらに進んでみることにした。杉の枯れ枝や腐葉土の積もった斜面は傾斜はあるものの、気をつけて歩けば滑らずに下ることができた。道のない谷筋の底の辺りは沢を倒木が覆っているので一番底まで降りずに少し上がったところを沢に沿って歩いた。よく見ると獣道らしき微かな踏み跡も確認できたのでその痕跡を頼りに進んだ。林道は大型の作業車が入れるぐらいの広い道だったが、倒木などもあり最近は車などは入っていない様子だった。けれども平坦で沢の水音が気持ち良い道だった。車道を通らずにこっちの道を選んでよかった。
注意深く地図やナビを見ながら歩いたので当初予定していた(8km)よりも、やや短い距離で歩ききることができた。午後3時までに歩き終えて時間的にもちょうどよいぐらいだった。これから更に冬に向かうとこの辺りは雪が積もり、山に立ち入ることも難しくなる。この日は尾根に積もった落葉に陽が差して美しく、晩秋の山歩きを楽しむことができた。展望の開けたところは無かったが、木立の間から周囲の山の姿を覗き見ることもできた。傾斜のきついところはあったものの崩落や滑落の心配は無いコースでアクティビティ的にも満足できた。
車のところで靴を履き替えていたら、軽トラに乗った地元のおじさんが車を停めて話しかけてきた。自分は智頭農林の卒業生で鳥取には知り合いがたくさんいてしょっちゅう出かける、なんて話をしてくれた。2年に1回ぐらい山道の整備をしているといったことも教えてくれた。ありがとうございます。
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