【北ア】新穂高から行く冬季双六岳
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- GPS
- 15:03
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 2,158m
- 下り
- 2,158m
コースタイム
- 山行
- 12:38
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 15:04
天候 | 天気:晴れ 気温:新穂高登山口で−2℃(5:00頃)、鏡平小屋で−6℃(9:00頃)、双六岳山頂で−8℃(13:00頃) 風:南西の風稜線上では非常に強く(弓折稜線で6m/s前後、双六小屋から上で15〜23m/s) 積雪:左俣林道で3〜5cm位、シシウドヶ原で20cm位、鏡平で50cm位、弓折稜線で60〜100cm位、双六小屋で100cm位、双六台地上周辺で20〜60cm位 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深山荘前の登山者用無料駐車場(市営新穂高第三駐車場※記号P5)に駐車。朝4:30の時点で、最上段は自分も含めて数台駐車、2段目から下は空車で、この時期の標準的な状況。指導センター目の前の県営公共駐車場(注:臨時※記号はP3)は閉鎖中。繁忙期のみの営業。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
@概況@ 前日に降雪があった状況。左俣林道序盤から積雪があり、上部に行くほど積雪は増えていき、鏡平から先では膝位の埋まり具合となり進むのに時間がかかった。雪質は新雪パウダー状で、標高が2700mを超えてくると強風で磨き上げられてカチカチとなった。すべり止めフル装備が必要。あともうひと降りもすれば進入困難な閉ざされた世界になると思われる。気温は低すぎず高くもない、この時期の標準的なものだった。風は稜線上では非常に強く、長居は出来ない状況だった(自分は長居したけど^^;)。冬本番を感じさせる光景だった。 以下、各セクションの状況 @左俣林道@ 割りと早い段階から道路上に積雪が発生。深さは3cm程度で、前日に降ったものと 思われる。帰りには溶けてほぼ無くなっていた。笠新道入口の水場は枯れており終了していた。わさび平小屋は冬支度が整えられ冬季閉鎖中。 @小池新道(鏡平山荘まで)@ 夏場は石畳のとても歩きやすい小池新道だが、しっかりと雪に覆われていた。先行者なしで、まっさらな雪道を楽しめた。積雪量は入口で10cm、シシウドヶ原で20cm、鏡平で50cm程度。積雪量が中途半端なので下に隠れる石が判りにくい。チェーンスパイクやストックがあるとスムーズにいくと思う。今回は意地になって何もつけずに進んだが、シシウドヶ原で堪らずチェーンスパイクとストック(ウィペット)を装着。もっと早く付けたほうがよかったなと若干後悔。滑り止めは早めに装着することが望ましい。帰り道のこの区間では中途半端に雪が融けて、かなり滑りやすく慎重を要した。 @鏡平山荘〜双六小屋)@ 鏡平山荘はモチロン冬季閉鎖中。ここからはさらに雪が深くなり、進むのに難儀するようになる。弓折乗越に至るトラバース路は深い雪で埋まっており、緊張感を持って慎重に進まないと滑落の危険がある。弓折乗越から先、数か所あるハイマツのトンネルは中途半端に雪に押しつぶされており、ニッチモサッチモいかなくなり、ハイマツ漕ぎ&ハイマツ上渡りで無理矢理突破。まだ完全に埋まり切っていない今の時期ならではの苦行。積雪量がさらに増えればこの苦行は不要となると思われる。 @双六小屋〜双六岳山頂)@ 双六小屋へ向かう双六谷上部はこの日の風向が南西だったこともあり、風が収束し強風となっていた。双六小屋からはさらに雪が深くなり、スノーシューを起用。台地に上がる斜面は途中からカチカチになり、前爪のあるアイゼンを装着した方が良いが、スノーシューのままで台地まで上がった(オススメできません)。台地上も積雪は風に磨き上げられてカチカチ。風が非常に強く踏ん張っていないと歩くのが困難で、時折体が横に流されるほどだった。 |
その他周辺情報 | 中崎山荘 奥飛騨の湯 https://www.okuhida.or.jp/archives/3311 ひがくの湯 https://shinhotaka.com/place/766 ひらゆの森 http://www.hirayunomori.co.jp |
写真
感想
今回のツアーは、槍ヶ岳ツアーとともに毎年の恒例にしている双六岳方面のスノーハイク。本当はもう少し早い時期に行って、奥まで入りたいところだったが、12月になってしまい雪の量も多くなっていて双六岳までとした。それでも、おいそれとは見ることのできない北アルプス深部の雪景色を間近に眺めることできて、満足度は非常に高いツアーだった。なお、今回は飲料の不凍対策を怠ったため、行動後半はシャーベットポカリを食べ過ぎて腹痛になりそうだった。本格的な腹痛には至らなかったものの大きな反省点だ。次回は抜かりの無いように対策したいと思う。
今回は簡単な動画(スマートフォンですが)も撮ってみました。なかなか見ることができないこの時期ならではの北アルプス深部の雰囲気が多少なりとも感じることができると思います。よかったらご覧ください。(風の音がうるさいので注意してください)
当日の装備
@着用衣服・装備(スタート時)@
ミレーの変態アミアミパンツ、化繊のタイツ、ハードシェルパンツ(ゲイター内蔵)、メリノウールのベース上、長袖Tシャツ、ハードフリースジャケット、靴下(厚手)、中厚手のソフトシェルグローブ、オーバーグローブ(ゴア・ショート丈)、ビーニー、前後コバ付き冬季ブーツ
@持参装備・衣服(状況により使用する物など)@
ハードシェルジャケット(使用)、予備ハードシェルパンツ、予備化繊ベースレイヤー、予備薄手グローブ、サングラス(使用)、バラクラバ、チェーンスパイク、12本爪ワンタッチアイゼン、スノーシュー(使用)、ウィペットポール2本(使用)、調理用火器・鍋1式、ヘッドランプ3個(1個使用)、予備のGPS機、気象観測計(使用)、スマートフォン(使用)、モバイルバッテリー(使用)、予備単3乾電池(リチウム乾電池)、ICOS(低温で使用不能)、エマージェンシーシート、絆創膏(キズパワーパッド)、テーピングテープ、ロキソニン、ダクトテープ、他(財布、鍵等)
@飲・食料@
ポカリ3.2リットル(2リットル消費)、水500ml(消費せず)、おにぎり梅干し2個(全消費)、ランチパックツナマヨ1袋(消費)、ランチパックハムマヨ1袋(消費)、カップらーめん1個(消費せず)、ミニアンパン5個入(4個消費)、苺大福1個(消費せず)、プロテインバー2個(消費せず)、アミノバイタルゼリー1個(消費せず)、ICOS(消費せず)
ザック総重量14.37kg(スタート時)
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