安達太良山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 792m
- 下り
- 788m
コースタイム
天候 | 晴れのち雷雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特筆する危険箇所はありませんが、旧道は粘土質が表出している箇所があり、気を抜くと滑ります。 |
写真
装備
備考 | いつも装備するストックを忘れてしまった。なだらかな安達太良山とは言え疲労と膝への負担を軽減するために持っていくべきだった。 |
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感想
先週の至仏山で雨にやられたため、そのリベンジで快晴の山行にしようと散々天気予報をにらみながら決めた安達太良山。
最初は仕事の願掛けに日光男体山に行こうと直前の土曜日まで考えていたけど、天気予報ニラメッコの結果、気象庁がどうしても男体山に雨を降らせたいようだったので安達太良山に変更したのに結局...、
雨どころか雷雨だった。
前々日の金曜日にしこたま酒を飲み、たまたまの土曜仕事でも二日酔い状態で、結局土曜日21時に寝るまでどこか二日酔いで酒の抜けないまま就寝。
3時起き「体調もどってない。今日やめようかな。」
と思ったけど、とりあえず風呂入って準備してモロモロ...4時近くになって空見上げたら雲がチラホラあるものの、
「これは快晴だな。先週のリベンジ!」
と言うことで、一路安達太良山へ。
7時過ぎに安達太良山手前の岳温泉入り口にあるファミリーマートで行動食など買出しして「天気良いな〜」などと話ながら”あだたら高原スキー場駐車場(無料)”へ。
岳温泉から峠を車で登る最中、
「○○マラソン開催・・・」
という幟(ノボリ)が数箇所はためいていたのを見て
「まさかマラソン大会?山は関係ないよね。マラソンの定義に山を走る事は入ってないよね?」
と思って駐車場に着いて準備をしていたら隣に車がとまり出てきたおじさんが”マラソンのボランティア”衣装であらわれた。
どうやらマラソンと言う名のトレラン大会が本日あるらしい。と言うより元より最近はトレランという言葉が主流だけど、昔は山岳マラソンって言葉もあったような...。
「これは早めに出て、皆さんの邪魔にならないようにしないと。それに煽られると私と私の嫁さんの技量では危険なので、とにかく慎重にそれでいて早めにルートを通過しなければ。」
スキー場の駐車場は広くて助かる。数えてないから台数はわからないけど、8時前でもまだ2割程度しか車が入っていない。
8時15分に登山口を出て、とっても緩やかな馬車道と言われるおそらく車道を歩き、途中旧道という林間の登山道で表出している粘土質な土に若干足をとられるが楽勝楽勝と言う感じで緩やかながら標高を稼いでいってあっという間に”くろがね小屋”到着。
途中ほとんど通らなかったけど横目に見た馬車道は嫁さん曰く「緑のトンネル」。
アン・シャーリーの様なメルヘンネームが付いたところで勢至平。
ここら辺にくると空の青さと緑の深さに、いつぞやテレビで観た南国の景色の様。
この時さわやかな風の中に時折とても冷たい風が吹いていて、「景色は南国。でも気温はとてもすずしい高原気温。」なんて思っていたけど帰宅後調べてみると、
『夏とは思えない不自然なヒヤッと感。”突然の冷たい風”は雷雨の兆候』だったらしい。
今回もひとつ勉強。そしてresukeは『雷雨を予測する』の武器を手に入た(ドラクエ風)。
さてくろがね小屋。以前NHKだったと思うけど、安達太良山とくろがね小屋の番組をやっていて、とても雰囲気が良く「いつか行きたい!」と思っていたあこがれの小屋。
さぁ〜入ろう!と思ったところへマラソン首位の方通過!
「やっぱ早いね〜。」と思っていたら、通過タイム測っていたお父さんも「これは早い」といっていた。
これまたこのお父さんが面白くて、いちいち通過するランナーに冗談を言う。そして冗談を話しかけている隙に後続のランナーが来る。そうすると、その手前にお父さんの奥さんらしき人が居てランナーのゼッケンナンバーをお父さんに対して読み上げて、本来お父さんはそれを記録する係りらしいのだが、お父さんは冗談に夢中で番号を聞き漏らす。そんでお母さんが「お父さんちゃんと聞いて、○○番です。お父さんわかった?」と、まるでコント。
「このコントずっと見てたろうかな」と思ったけど、そこそこで切り上げて、あこがれの「くろがね小屋」へ。
「こんにちわ〜。」と入って行ったんだけど、小屋の皆さん全員いるのに休憩中なのか全く無視。世間話に超夢中〜。
一人のおじさんが放射線計測器を持って、「あ〜今日は放射線すっごい高いよ〜。」といいながら私の目を見るでもなく、むしろ目の前に私が居ること自体認めていないかのように目の前を通りながらそんなことを言う。
きっと私のタイミングが悪かったんでしょう。
そういうことで、憧れは遥か昔の思い出にしてくろがね小屋とはトイレだけの関係にとどめて表に出て休憩がてたランナーを応援。
応援してたら最初は上位の方々なのでパラパラ来る感じだったんだけど、途中から急に団体様で来るようになる。
「まずい!のんびりしてたらえらいこっちゃ!早く出発せなあかん!!」
嫁さんを促してすぐさま登山再開。くろがねショックで我を忘れていたのか。。。俺?
さて、天気は快晴!足元磐石で歩む事15分〜20分程度したところで妻が急に、
「ねー大変、サングラス忘れてきちゃった!!」
くろがねさん前のベンチに忘れたんだとさ。
ということで、嫁さん大切なグラサン取りに帰り、これでおそらく40分〜50分程度時間ロス。これが安達太良山でなく北アルプスだったら絶対許さなかっただろうと思いながらも歩を進める。
峰の辻あたりまで来るまでには、さすがのランナーさん達もバテバテ。走る方は稀でほとんど我々と変わらぬ速度となって苦しんでる。
そんな皆さんを見て、そしてようやく疲れだした私の体力不足を嫁さんに気付かれないように隠匿すためにも「ランナーの方が通るからよけて!!」と言う素敵な呪文(言い訳)を逐次発して休憩三昧。
サングラス忘れた事件ですっかりペースが乱れるも、ようやく山頂まで残り300m。要所要所にマラソンスタッフがいらっしゃってたけど、ここでは塩をランナーに提供していた。
そして目の前の頂上と書いてある標識前の開けた場所に到着。ランナーの方達と通常の登山客でごった返してました。
標識で記念撮影する列に並びしっかり撮影。その後この山の別名である乳首山の山頂部分である正に乳首の形をした部分へ登頂。
観光地ならではのなんちゃって鎖場を通過して山頂に出た。
やっぱり山頂って素敵だ。「安達太良山もいい山でした。」
ひとしきり感動して写真をとってから、おにぎりを食べて行動食を若干口に入れ、そして寝っころがってくつろぐ。最高で〜す!!
前回の大雨至仏山の苦い思い出と比べ、なんてゆっくり素敵な山行なんだ。なんてナイスチョイスだったんだと自画自賛しながら下山。
正直言ってやっぱりランナーさんに気を使わなくてはいけないので、普通の山行よりも疲れちゃったけど、やさしいコースなのでそれほど苦にもせず下りていくと、ロープウェイ駅付近の薬師岳で急に人種が変わりビックリした。
「やっぱり観光地なのね。智恵子さん。」
街中に居るおばちゃんおじちゃんご家族ばかり。その喧騒を逃れるように、記念写真を撮ったらそそくさとその場を離れ下山に注力をしていたが、五葉松平あたりで突然雷雨!!
「雨は良いけど、雷はあかんで〜!!ううぉーーー!!」
と言って、嫁さんをできるだけ早く歩くよう促しながら下山。とは言え、初めての山で後どのくらい距離があるのか検討もつかず、焦りがこみ上げるのと比例して雷が近づき雨が激しくなる。
「これは本当にまづいかも...。非難小屋もないし、今日こそツェルトでビバークか?」
2週連続で経験の足りない私達にこんな仕打ちとは...。
泣き言を言っていても仕方ない。すでに我々の背丈より高い木々の中まで来たので落雷確立も少ないと判断し、ひたすら滑りながら焦ってコケながら、それでいて慎重に下山する。
スキー場なのでリフト乗り場が見えてきてホッと安心して雪のないスキーのコースに出たところで、
「ここって、俺達より背の高いものひとつも無いじゃん!しかもリフトの鉄塔が真横にあるじゃん!!雷の大好物じゃん!!!」
って事で、走りに走ってその場を下りる。
麓の馬車道に戻った時、本当に生きてて良かったと思った。
レストハウスについて、緊張から開放された分ビールがうまかった〜。
でもなんであだたらレストハウスは生ビール置いてくれてないんだろう。
瓶ビールも旨かったけど、やっぱジョッキでゴクりと逝きたかった今回の山行。
次こそ晴れますように〜南無〜。
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