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Yamareco

記録ID: 50043
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十和田湖・八甲田

南八甲田 逆川岳〜横岳〜櫛ヶ峯

1999年01月01日(金) ~ 1999年01月03日(日)
 - 拍手
GPS
50:55
距離
13.1km
登り
1,058m
下り
1,054m

コースタイム

◎1/1・青森8:00→城ケ倉大橋P9:10→くの字湿原手前昼11:50-12:25→くの字湿原12:35→横岳南端14:01→テント場15:00-15:30
◎1/2・テント場7:30→1,285m8:25→1,350m9:25→櫛ケ峰山頂10:03-10→(昼)10:40-12:05→ガチャボッチ12:52→テント場13:24→南沢岳分岐1,285m→テント場14:00
◎1/3・テント場8:15→横岳南端8:57-9:00→くの字湿原10:20→城ケ倉大橋P12:05
アクセス

感想



1/1
寒気が降りて来て真冬らしい寒さで、車中から見るブナ林は雪を纏って気持ちの良い冬景色だ。城ケ倉大橋Pに着いたところ、入山支度をしている奥氏が居たのにビックリ。強力な同行者が出来て心強い限りだ。

駐車場からすぐ裏の尾根に取付き、くの字湿原に磁石を合わせて交互にトップに立つ。雪は深く、ひざ上のラッセル。カモシカの歩いた跡がトレースとして残っていたり、コゲラがブナの枝をついばんでいたり、生物の気配に新年の息吹きを感じた。

そろそろ、くの字湿原に着きそうだが時間を見て早目の昼食を取る。ツェルトを張って四人が向かい合って坐り、持参の食料を腹につめ込む。暖かい紅茶にパン、燈にぎり、りんご、と各自様々。昼食の後10分も登ると広々としたくの字湿原に入る。

ブナ林は視界もあったが、1,100mの高さになると雪とガスで視界は悪くなる。深雪はまだ続く。交互にラッセル、思いのほか距離が延びない。トド松の乱雪帯のアップダウンは、ことのほか乗越しに体力を使う。横岳南端はガスと吹雪。磁石を1,285mの南沢分岐に合わせ、西寄りのシュカブラ沿いを階段で降りるように。下方にトド松が見えて来て大小川沢の源頭の様子にほぼ1,285mと確認し、方向を東へ変え、斜面を降りるが深雪で滑るのではなく、歩くように進む。予定のガチャボッチには無理なので横岳下方の広場をテント場とし、整地してテント設営、行動打ち切る。奥氏のガソリン焼炉は暖かい。海の幸で正月を祝う。戸氏が無線交信。

1/2
5時頃起床し朝食を取り、ザックに昼食、スコップ、フラッグをつけて出発。天候は昨日と同じ。でも視界は幾分良し。ガチャボッチ東側の湿原に出て1,285Mの小ピークを目指す。1,285mからは直角に右折する1,270mに磁石を合わせラッセル。要所には、フラッグをトド松の先端に奥氏がビニールテープで高く立てる。櫛ケ峰北東尾根、1,320mで休憩し、いよいよ櫛ヶ峯山頂を目指す。雪とガスで視界は悪くなり、西寄りのトド松を見ながら登る。左側上部の雪庇のかかる付近に人影を見る。フラッグをザックに付けて滑降して来るように見える。成田、戸、植の三人はそのように見てしまった。後からフラッグを立てながらの奥は気づいていない。山頂で標柱を堀り出して写真をとり、戸、植は祠に新年の祈願を済ませ下山。1,320mで戸氏がクライミングサポートを忘れ、成田と二人で再度櫛ヶ峯へ登ることとなる。奥と植が風を避けてツェルトを張っていてくれ、中に入り昼食を取る。帰りはトレースをたどり、ガチャボッチに寄ってベース着。

明日の下山に備え、1,285mの分岐までフラッグの立て直しに行く。今日も早めにテントに入り、正月二日目の晩をツブ、タコのご馳走で祝う。戸氏無線交信。
1/3
夜中雪が降り、昨日のトレースは全く消えている。朝食を済ませテント撤収。ポールは手袋のままこすって摩擦熱で解かして折りたたむ。強力の戸氏に今日もフラッグとテントを背負ってもらう。

南沢岳の分岐を確認し、フラッグを回収しながら北西風に抗して登る。今山行で一番キツイ場面でした。横岳南端から磁石をくの字湿原に合わせ、登りと同じようにラッセルの連続。所要時間もほぼ同じで長く感じた。

くの字湿原から下る途中で、二日前のラッセルの跡が微かに残っているのに遭遇し、ルートもバッチリと合っている。

昼食を取っていると青空も見えたりしたが、すぐ又雪が降って来て身体が冷える。最後の力を振りしぼって駐車場を目指す。雪また雪の真冬の山で過ごした三日間の正月山行。楽しかった!メンバーの皆さんありがとう。今年も又、大いに山を楽しみましょう。

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