天女の舞|霧氷パラダイス
- GPS
- 08:46
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,114m
- 下り
- 1,106m
コースタイム
天候 | 曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
綺麗なトイレあり。 無料 道中、凍結なくノーマルタイヤで問題なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし アイゼン、スパッツ必携 |
写真
感想
▼概要
近年になって注目を浴びつつある天女の舞。
弥山(みせん)までのコース中腹にある開けた緩斜面。ネーミングセンスが抜群だ。
美しい霧氷と大展望が魅力的だが、訪れる人は少なく静かな山行を楽しめる。
本日は4組の登山者と会った。
▼日記
年末年始3企画目となる本山行、行き場所に悩んだ。
天気予報によると、「冬型の気圧配置となり、上空約1,500mでマイナス6℃前後の寒気に覆われる」らしい。
台高山脈や大峰山脈南部は晴れるらしいが、他は曇り〜ガス。
これは悩ましい。
当初、天女の舞に行こうと思っていたが、曇りやガスだと何だかもったいない。かといって、近場の金剛山も...。
予報サイトを詳しく見ると、ガスは八経ヶ岳(1915m)のみで、山上ヶ岳(1719m)や釈迦ヶ岳(1800m)は曇り〜晴れとなっている。
雲底は1800m以上だろうと踏んで、天女の舞に決定。
前夜、母がおやつを作ってくれていたが、私が全員分のヘッデンを用意しているのを見て、長丁場を予感したのかおやつを増やして用意してくれていた。
当日朝は4:45起床、5:50出発。気温は4度と最近では寒い方だった。
駐車場を開放してくれている天川村役場には7時半過ぎに到着。気温はマイナス2度。
綺麗なトイレがあった。
川沿いに進んで集落を抜けるとすぐに登山口。
序盤は金網式の階段を辿って植林地をひたすら進み、一気に高度を300m上げる。途中の鉄塔からは稲村ヶ岳の山肌が目前に見えたが、山頂部は黒々とした厚い雲に覆われていた。
1020m地点で雪が増えてきたため、アイゼンを装着。父と私は12本爪。
林道出合いで小休止。風もなくときおり日差しが降り注いで心地よい場所だった。おまけに稲村ヶ岳〜バリゴヤノ頭の展望ポイントでもある。
すぐに山道へ戻るが雪深く、踏み跡を外すと脛まで埋もれることもあった。スパッツをつけて進む。
しばらくして、霧氷が現れる。ここから霧氷のオンパレードだった。心底、ここに来てよかったと感じた。冬山シーズンに入ってまもない繊細に輝く霧氷は、シーズン真っ只中のそれとは異なる美しさを放っていた。
寒気流入のおかげで、未明〜今朝に霧氷が育ったのだろう。さらに午前中を通して曇天の影響で日差しを浴びなかったため綺麗に保存されていたと思われる。
自然からの思わぬプレゼントに両親ともにとても喜んでおり、母は新しい装備でスタスタ歩いていた。
栃尾辻にはトタン板で覆われた簡易的な小屋があった。この周辺の霧氷が最も美しかった。細長いトゲトゲの微小な氷が枝葉をびっしりと覆っていた。
天女の舞は栃尾辻からすぐ近くにある。
白さを増した樹林帯をくぐり抜けると一気に視界が開ける。稲村ヶ岳方面がよく見渡せ、後方には金剛山・葛城山・六甲山と奈良・大阪の市街地が広がっていた。
冬型で寒気が流入しているにも関わらず、そして北西に開けているにも関わらず、天女の舞は無風の静けさと白い輝きと大展望を兼ね備えている、まさに別天地だった。
樹林に覆われた不明瞭なピーク、天女の頂に立ち寄ってから、再び天女の舞でおやつ休憩をとった。
父が座布団用に持ってきた黄色いマットが温かい。
帰路は途中で林道を辿ったが、大展望の連続で素晴らしかった。踏み跡も固まっており、ワカン不要だった。稲村ヶ岳〜バリゴヤノ頭の雲が晴れて、白く輝いていた。暗緑の森の向こうに光る岩峰は日本離れした景観だ。
なお、道中の霧氷はすっかり消えており、実に日照後の賞味期限は1時間ほどだった。青空と霧氷の両立は難しいのだろう。
ゆっくりゆっくり歩いて、日没直前に帰還。
改めて、天女の舞は人静かで良いところ。
人工物の気配が少なく、秘境感に溢れていた。
霧氷も大展望も楽しめて、素晴らしい1日だった。
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