【塩見岳】鳥倉山〜三伏峠〜塩見岳〜塩川ルート


- GPS
- 22:13
- 距離
- 41.4km
- 登り
- 3,611m
- 下り
- 3,630m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:26
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 12:13
天候 | ◎1日目→晴れ ◎2日目→晴れのち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
◎車で向山牧場ゲート付近へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎1444〜鳥倉山〜越路 向山牧場ゲートから尾根に取り付き1444に向かいます。 樹間が広く歩きやすい道で林業のマーキングがありました。 一旦道を横切ってから1444鉄塔の巡視路がありますが少し藪っぽさがあります。 1444から尾根上のネット、有刺鉄線沿いに進み向山牧場への道を横切ると鳥倉山への急登が始まります。 今回は雪があったので直登しましたが、無雪期には歩き易い踏み跡が有るのかもしれません。 鳥倉山から越路へも藪無しの快適な道になりますが越路への下りは急勾配のスノーシューで少々いやらしかったです。 ◎鳥倉ルート〜塩見岳 トレースばっちり!無雪期よりも歩きやすかったです。 塩見岳直下のかぶと岩付近は雪がほぼ吹き飛ばされ岩・鎖が露出していました。 登りはアイゼン無し、下りはアイゼンを装着しました。 ◎塩川ルート 三伏峠から鳥倉ルートを少し下ると塩川ルート分岐があります。 道は広く藪無し。 下部に行くほどマーキングが増えました。 過去の記録では(ほとんど積雪期)誰も触れていませんでしたが、1800mからトラバース部分のルート消失、滑落防止ネット付近、1700m付近ロープがある場所は悪かったです。 塩川に出てからもマーキングは随所にあります。 過去にあったとされる橋は1つも見当たらなかったので3回渡渉しました。水量が多い時は少し厄介かもしれません。 塩川小屋からゲートまでの林道崩壊はすでに修復されており歩行には問題ありません。 ※tomhigさんの記録を参考にさせてもらいました。ありがとうございます。 |
写真
感想
あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、今年も南アルプス山域の尾根ハントメインに歩こうと思っています。
今年最初の山行は塩見岳。
ルートは1444p〜鳥倉山〜三伏峠〜塩見岳〜塩川ルートという計画しました。
◎1日目
自転車を塩川林道ゲートにデポしてスタート地点の向山牧場ゲート付近からスタート。
出だしは思っていたより雪が少なくくるぶし程度で一安心。
1444には大きな電波塔がありNHKのものらしい。
向山牧場脇の尾根を進み林道を跨ぐと、いよいよ鳥倉山への急登に入り地形図以上にキツく感じます。
2000m圏に入り傾斜が緩むと積雪が増え今年の山(2023m)鳥倉山に到着。
ここからは鳥ヶ池からのハイキングコースのトレースがありました。
スノーシューを付けて進み越路方向へ。
越路への下りも急斜面。ここまでで予定より時間も体力も費やしてしまい、先に見える豊口山への急登を前にギブアップ宣言。
10時間も有ればサクッと三伏峠まで進めると思っていましたが、冬装備とラッセルでスピードが出ませんでした。新年早々自分の体力のショボさと計画の甘さに凹みました。。。
越路から鳥倉林道へ下り、一般ルートの鳥倉登山口から三伏峠へ。
可能なら本谷山まで進みたかったですが、今日は時間的に三伏峠で終了。
お楽しみの晩御飯はガッツリ担いだ鍋の具材と猪・鹿肉とアルコール。
雪山での暖かくて美味しい食事はいつも以上に有り難みを感じます。
◎2日目
今日は行程が長いので4時にスタート。
まずは塩見岳ピストン。月光が明るく塩見岳が照らされている。
ルートはトレースばっちり。軽荷でスピードを上げられますが塩川ルートがもしラッセル地獄だった場合が頭から離れないので疲れないようスピードを抑えて進みました。
塩見小屋を過ぎ塩見岳へ取り掛かる辺りから、空が明らみ始め頂上付近で日の出。
雪山のモンゲンロート。白い山並みが赤く染まる特別な時間はいつも感動する。
この美しさを見られるのは雪山をやる者の特権だろう。
三伏峠に戻ってうどんを食べ、テントを撤収。
ここ数年の記録が無い塩川ルートへ。
幸いにもスノーシューを装着すると膝下ラッセルで下りということもありサクサク進みます。
ルートも歩かれてない割には藪や倒木も少なく、比較的新しいマーキングもセンス良く巻かれている。
スノーシューを外した1800m付近から傾斜が強まり尾根西側を巻く辺りは落ちると止まりそうも無い。そう思っていたら滑落防止のネットが出てきた。なるほど、、、と感心した。
更に崖っぽい場所を東側からの巻道を進むと数メートル道が無くなり3手ほど痺れるトラバースになりました。
帰宅して過去の記録を拝見すると積雪期が多く同じようなルート取りをしているはずなので、この4年くらいで多少悪くなっているのかもしれません。
塩川に降りると川沿い左岸を進みます。
過去には塩川小屋まで何本か丸太橋などがあったようですが、流されたか雪で見えなかったのか分かりませんが3回渡渉しました。
塩川小屋手前、最後の渡渉で茶コケで滑りドボンしてしまいましたが大して濡れず助かりました。
塩川小屋からの林道は崩壊地が復旧されていて通行に問題ありませんでした。
とはいえ、鳥倉ルートがある現在このルートを使う人は少ないでしょう。クラシックルート好きにはオススメですが。
塩川ルート下部〜沢沿いが厄介だったので、無事にゲートに戻ってきた時はyamabitoさんとホッと胸を撫で下ろしました。
ここから自転車で車を回収して今回の山行は終了。
今回は藪尾根という感じではありませんでしたが、あまり人が歩かないルートを積雪期に歩く事が出来たので満足感のある山行になりました。
ご一緒してくれたyamabitoさん、ありがとうございました。
越路から下り鳥倉登山口から登山道を登りながら、kaikaireiさんに登山道を歩いてもらうハメになるとは...と自分の見積もりの甘さとショボさを反省しました。新年早々不覚。塩川の渡渉も度胸があれば足を濡らさず済んだかも、と再び反省(;_;)でしたが、塩見から見た赤く染まる南アルプスの峰々はとても美しくて感動でしたし、2日間とても楽しかったです。豊口山は残ってしまいましたが、また大鹿村に行く機会ができたということで(笑)、これに懲りずにまたご一緒させてください。
下山した時に言ったけど、yamabitoさんは重い荷物で悪い場所もあったのに本当に頑張りましたよ!
こうした山行で2人は運命共同体。
私はビビりで無理はしないタイプなので、豊口山の斜面を見て時間と疲労具合で直ぐギブアップしちゃいました。
ショボいと思う反面、長く登山を続けるには大きなトラブルを避けなければいけないので大切な事だとも思ってます。
何があっても計画を立てた自分の責任なのでyamabitoさんが反省する事は何一つありませんよ。
ただ、yamabitoさんに尾根末端から繋いでもらいたかった事だけ残念で、、、また次の機会によろしくお願いします!
塩見岳のモンゲンロート綺麗でしたね!寒かったけど、あの景色は雪山の醍醐味なので一緒に見られて良かったです。
真冬の渡渉で2人してドボンなんてずっと笑い話しに出来ますよ!(笑)
塩川は整備の痕跡随所にあるものの静かで良かったです。
二回塩川やりましたから積雪期の塩見、またがあるなら今度は鳥倉から、冬期ゲートからです(笑)。
kaikaireiさん積雪期の塩見なかなか雪に恵まれませんね。
私は残雪期、すでにゼブラでしたが鉄兜が白銀になるようだとラッセルの長丁場で近づくのも困難なデカさが塩見の魅力じゃないかと。
魚はあまり釣れないという記録も見たので自分も次はあるか分かりません(笑)
自分は南アルプス山域をメインに登っていますが、どの季節に登っても喜びや充実感、新しい発見があります。
南アルプスの1月の積雪はこんなもんだと思っていたので予定通りでした。むしろクリスマス寒波のドカ雪があったので樹林帯は多かったように感じました。
ラッセルを楽しむのも雪山の魅力ですが、トレースがあって楽させてもらえるなら喜んで使わせていただきます!
家族や会社に迷惑掛ける代償の方が大きいと考えているので積雪期のソロや悪条件に挑むほど強者では無いんです。期待外れでごめんなさい。
体力向上など日頃の努力はしますが、プロの登山家では無いので自分の許容範囲内で今年も楽しもうと思います。
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