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Yamareco

記録ID: 5088820
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

雪の七面山

2008年02月28日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:08
距離
14.3km
登り
1,667m
下り
1,653m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:20
休憩
1:20
合計
7:40
9:10
9:40
75
12:05
12:30
105
14:15
14:15
0
14:15
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

山行記録
2008年2月28日(木曜日)
単独=Y
山=七面山

七面山は、日蓮宗の守護神七面大明神が祭られた信仰の山だ。日蓮宗総本山の身延山から見上げる位置にあり、この見上げる位置に堂宇を立てようとした日蓮上人の宿願を日朗上人が鎌倉時代に果たしたのだと言う。それからずーと信仰されている山。また、ナナイタガレと呼ばれるガレ場も有名だ。

七面山は、2006年5月に一度登っている。その時は、表山頂をさらに八紘嶺に向かって進んだ、南アルプス南部の景色が開ける希望峰まで足を伸ばした。

今日は、羽衣と山頂の往復にとどめようと思った。なぜなら、先週は雪の甲武信岳の登頂でかなり苦闘をしており、今日は少し楽をしようと思ったからだ。とはいえ、登山口から頂上までは、1500mほどの標高差があるのだ。


羽衣までは自宅を出発して、国道52号線を南下し、早川町の県道南アルプス公園線を北上し、早川町の役場手前、トンネルを抜け、すぐのところを左折。そこが角瀬地区であり、登山口の羽衣はさらに春木川に沿って先に進む。南アルプス公園線を走ったときは、この道で広河原まで入れた頃を思い出した。山梨に戻った頃は、まだ、このルートで広河原へ行けた。だから、その時の緊張感がここを走ると蘇る感じだ。

あまり広くない駐車スペースに車を止める。下はツルツルしているところもある。ここまで来る間にももっと広い駐車スペースはあった。登山口の対岸には、「お万の方」が身を清めたと言われている白糸の滝がある。お万の方は徳川家康の側室で七面山の女人禁制を解いたらしい。白糸の滝は、下山してから見学した。

七面山は、先週甲武信岳に行く前日の20日にC-chanも知り合いと登っており、だいたいの様子をヒアリングしておいた。トレースはあり、スノーシューは不要、アイゼンも6本くらいで充分だと。ただ、2月26日に標高でいうと1300m以上に雪が降ったので、どの程度の影響があるか、気がかりではあったが、スノーシューは不要と判断して、足元はアイゼンだけにした。

4:10起床
5:20自宅発。いつもばたばたしてしまう。出発がまたもや予定より遅れた。
6:20羽衣部落の駐車場着

6:35駐車場発
ここから、北岳と間ノ岳が見えた。今日は天気が良い。
出発して、すぐに、凍結した箇所が出てきた。従って、標高750mくらいで早くも6本爪アイゼンを着用。
敬慎院までは、信者たちが歩いているので、トレースはあった。ただ、標高を上げるに従って、圧雪されて、凍結したがちがちの登山道から、次第に圧雪された登山道、さらに少しふわふわした登山道と変化していった。ただ、陽の当るところは、地面が露出しているところも。1,400m以上は、新雪で少し足を取られるところもあった。

敬慎院の入り口となる和光門までの間には、休憩もできる宿坊もあるし、要所要所に信者から寄進されたベンチ、屋根付きのベンチも備えられ、体力のない信者でもなんとか登れるようにしている。信者は全国から集まるらしい。敬慎院に到着するまでに2名の信者が下りて来た。登山者ではない。服装が全然違う。

9:10敬慎院
富士山を拝める場所で休憩。ここは春秋の彼岸の中日には、富士山頂上からのご来光が拝めるという。ダイヤモンド富士か。混むのであろう。
9:40敬慎院発

敬慎院の敷地はよく除雪もされている。ところが、本格的な登山道になる七面山に向かう道が真っ白になって、トレースが見えない。C-chanからはトレースがあると聞いていたのに。除雪をしていた方に聞いたら、2日前の雪は敬慎院あたりでは吹雪いて、20-30cmも新雪が積もったらしい。道理で。

七面山に向かう登山道のまっさらな雪を見て、ため息をついた。ラッセル覚悟で頂上目指すか。スノーシューを持ってこなかったことを後悔した。しかし、意を決して、先に進むことにした。先週には、C-chanたちが歩いているのだから、ストックで先を突いて、硬いところを探し、そこを進むようにした。少しくぼんでいるところを外さないように。ところが、吹雪のようだったということで、完全に吹き溜まりのようなところもあり、腰まで潜るところもあった。平均でも膝上。一部はこんな調子で、潜り、時には這った。わずかだが。

なんとか難所を抜けて、トレースのくぼみのはっきりした道を見出し、そこからは順調にラッセル。。。。ところがナナイタガレ沿いに進むトレースのくぼみは次第に急登りとなった。汗が滴る。ラッセルに急登り。まいった。でも先週の甲武信岳よりかなりましだ。敬慎院から40分もあれば、到着する頂上に1時間以上もかかってやっと到着。苦しかった。

10:55七面山山頂
誰の踏み跡もなく、雪が深いので、自由に動けない。それに基本的に樹林に囲まれている。動き回るだけで体力を消耗する。立ったまま栄養補給。遠くに笊ケ岳や、悪沢岳、赤石岳がわずかに見える。2006年5月には、ここから八紘嶺方面に向かい、希望峰という展望台まで足を伸ばしたが、今日はそんな余裕もない。行き先を見たら、真っ白。トレース無し。今日はこのまま引き返そう。

11:20七面山山頂発
少し足を取られながらも、夏道のようではないが、登りよく快適に下れた。

12:05敬慎院、やはり雪の影響で45分もかかったか。驚いた。
12:30敬慎院発

富士山が大きく見え、北岳もきりっと立ち上がる姿が遠くに見え、毛無山も富士のそばに寄り添い、富士見山がいつも見慣れた形を崩しながらも見えた。今日は天気がよい。

帰りには、今日敬慎院に泊まるのであろうか、頭を丸めた方がアイゼンなどの滑り止めをつけて、5名ほど登ってきた。

14:15羽衣駐車場

すぐ近くの白糸の滝を見て、からだを拭い、着替えてから帰路についた。頂上まで行けて良かった。また、蛾ケ岳のようなリベンジはしたくなかった。

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ハイキング 関東 [2日]
七面山表参道(宿坊敬慎院泊)往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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