龍門山|大展望の紀州富士
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- GPS
- 04:05
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 541m
- 下り
- 536m
コースタイム
天候 | 晴れ→高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中腹の登山口までは急で細い農道が続くため、麓の駐車場に止めたほうが安心。離合不可。3ナンバー車は通行が難しい |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし 雨後は滑りやすい |
写真
感想
▼概要
紀州富士と呼ばれている。
紀ノ川を見下ろす広大な展望に加え、磁石岩や明神岩、キイシモツケ群落(5月下旬ごろ)などが有名。
これだけの魅力を抱えているにも関わらず、人静かなのが良い。
▼日記
先週はいろいろあって山へ行けなかった。
今週こそ、と思っていたが天気予報は雨続き。直前になって1日前倒しになったため、もしかしたら行けるかもと淡い期待を抱く。
Windyを細かくチェックすると、日曜日は紀ノ川下流域のみ雲底が高く、雲量も少なくなりそうだ。大峰〜金剛葛城はガスに包まれると予測できた。また、13時から急激に雲が発達し、奈良県南部は雨が降るようだった。つまり、午前勝負。
こうなると、自宅から近い場所でおよそ標高800m以下の山が対象になる。候補として真っ先に思い浮かんだものは龍門山。容姿から紀州富士との呼び名も高い。
前日夜が遅かったため、ゆっくり起床。朝刊に載っていた12時からの雨予報を信じた父は家族との登山を諦めて一人で山に行こうとしていたらしい。あと10分、私が起きるのが遅かったら、もう出発していたよと言われた。
朝食と新聞読みと山の準備を済ませて8時に自宅出発。11度と暖かい朝だった。
霞はなくすっきりと和泉山脈が見えており、雲間から青空と陽光が降り注いでいた。
出発が遅いとなんだか気が抜けるねなどと話しながら、京奈和自動車道を走る。正面に大きな台形をした龍門山がそびえていた。
紀ノ川沿いからせり出すようにそびえるその山容は幼少期のころから私の記憶に深く刻まれていた。頻繁に奈良の山奥へキャンプへ出かけていたが、京奈和自動車道が開通していなかった当時、紀ノ川を渡って真正面に立ちはだかっていた龍門山は、大峰山脈への玄関であった。あるいは、ワクワクする世界への扉とも言うべき存在だった。この山を見るたびに気分が高揚するのだった。
さて、麓に登山者用の駐車場の標識があったが、上にも駐車できることを知っている私はそのまま上をめざした。ところが、これが失敗。狭小な激坂、急斜面の果樹園にありがちな崖っぷちコースがくねくねとつづき、肝を冷やした。軽自動車以外は進入すべきではない。
この農道は一部のロードバイク乗りからはヒルクライムの難所と称されており、私も機会をうかがっていたが、クルマでの通行が先になってしまった。それにしても急すぎる。これだと自転車のタイヤが空転するだろう。
登山口周辺には何か所か小さな路肩スペースがあり、そのうちの1つを利用させていただいた。
龍門山へは3つくらいのルートがあり、そのうち田代コースと中央コースの2つはここから利用できる。
往路は田代コースを選んだ。
序盤は笹薮と植林地の荒れた道が続いたが、やはり山の空気を吸うと気分がよくなるのだった。前日・前々日と雨だったが、たくさんの落ち葉のおかげで靴が汚れることもなかった。
ほどなく田代峠に到着し、母が作ったサンドイッチを補給。ここから快適な稜線歩きが始まる。
冬枯れの樹間から紀ノ川の雄大な流れを感じながら、アカマツとササの気持ちの良い小道をたどっていく。
磁石岩と三角点を通り、しばらくすると山頂に到着。
真正面には長大な和泉山脈が延びており、はるか先の紀伊水道で海に没していた。山脈の奥には、淡路島と六甲山がかすかに見えた。金剛山は厚い雲に覆われたままだ。
みるみるうちに晴れ渡り、上空は雲一つない快晴となった。
ぽかぽかと暖かい日差しを浴びながら昼食休憩とした。座るとススキが邪魔して展望がないが、風がさえぎられて都合がよかった。
ヤマガラの声がよく響いていた。
人のいない山って素晴らしい。
静かな山頂を後にして、中央コースをたどる。
ここから龍門山の魅力が目白押しだった。
まず、蛇紋原で紀ノ川の展望が開けた。これは序の口で、明神岩でさらに大展望。
巨岩のアトラクション的な要素も相まって大満足。ハーケンがいくつも撃ち込まれていた。
岩からの展望がよいので、ここでコーヒータイム。
先ほどの青空は消えて、美しい高積雲が広がっていた。
ゆっくり下山して、中央コース登山口に到着。
西方の展望が開けて、和歌山市が見えた。さらに農道からは大展望の連続だった。
この山はどこも眺望に優れている。
とても気軽に登れてお散歩程度だったが、帰宅後はホームセンターに行ったり、部屋に本棚やスタンディングデスクを作ったり、いろいろ作業できた。近場の低山は半日で完了できる点が魅力だ。
総じて、大満足。
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