連休は徳本峠も大賑わい 島々宿〜霞沢岳〜上高地
- GPS
- 15:02
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 3,691m
- 下り
- 2,943m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 6:18
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 12:13
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
国道158号の安曇支所前BSから島々谷川沿い北約1km先にあり。 途中に鹿避けゲートあり(開けたら閉める)。 トイレ・水場・登山届なし。 ▼アルピコ交通バス 上高地BT〜安曇支所前BS間 1,900円 切符の購入はBT窓口で。希望または乗車可能なバスの切符と乗車整理券が発行される。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼島々宿〜二俣 ・緩やかな林道歩き。 ▼二俣〜徳本峠 ・二俣から林道を離れ登山道へ。急に登るところもあるが、ほとんどは平行な道。 ・ところどころ登山道が崩れていたり、何度も橋を渡るので足元に注意。 ・急なのは力水から徳本峠までの最後の登りぐらい。 ▼徳本峠〜霞沢岳 ・ピークを何度も越えるアップダウンの多いルートなので、 体力はもとより精神的にまいってしまわないように。 |
その他周辺情報 | ▼徳本峠 幕営料:ひとり700円 水:1L 200円 缶ビール:350ml 500円・500ml 800円 電波:docomoつながりません ▼下山後の入浴 竜島温泉せせらぎの湯 大人510円 ▼下山後の食事 竜島温泉せせらぎの湯 食堂 |
写真
感想
どうしたって3連休が晴れるらしい。これは行くしかない!nzchchさんは高校の同窓会があるので帰省。じゃあ…ひとりで…テント泊!!
今年はソロ幕営は初めてです。場所もいろいろ迷いましたが、なるべく人出の少ないところを考えて霞沢岳に決定!一度行ってみたかった島々宿からのクラシックルートで入山し、2日目ピークハントした後はフレキシブルに対応、という計画です。
荷物を作っていて気付いたのですが、先日の雨飾山でMacpacのロングスパッツを登山口に置き忘れてしまったらしい。斜里岳のときは熊鈴を落としたし…しばし気分が萎え萎え…。結局スパッツも熊鈴もnzchchさんのをお借りして深夜0時半出発。登山口まで一気に走るつもりだったが、当然睡魔に襲われ中央道原PAで30分の仮眠。八ヶ岳山麓のこのあたり、もう外気は寒かったぁ。
駐車場は島々谷川奥にするか安曇支所にするか迷ったけど、その時は上高地からバスで下山はあまり考えていなかったので、取りあえず島々谷川を少しさかのぼった正規の駐車場に停めることに。一見カギが掛かってるふうのチェーンを外し、ゲートを開ける。これは鹿よけゲートなので開けたら閉めておく。
04:45駐車場到着。大宮ナンバーが先着1台。私が車中で着替えている間に出発されたようです。続いてレガシーが1台。こちらはご夫婦。大きなカメラとテント泊らしきザックで私より先に出発。私も5時半前に出発。もう1台軽自動車が来たがこちらは釣り人のようで、すぐに島々谷川へ入っていかれた。
島々宿から入山するクラシックルートは釜トンネルが出来てからはあまり使われなくなったがムードのあるルートだ。最初は延々と林道歩き。二俣までCTは1h30m。20分ほど歩いたところでご夫婦さんを追い越す。それから少し行くと行く手に黒い塊りが。ん?カモシカだ!驚かさないように望遠レンズに取り替える。シャッターを下ろすがブレた(汗)。そのとたんカモシカは川の土手の茂みへ逃げ込んでしまった。惜しい!
二俣には立派なトイレが。扉を開けてみるとそれなりに臭いはしたが、山中であることを考えれば十分きれいだ。ここからいよいよ登山道へ。今までが平坦すぎたせいかグイッと登らされるような気になる。あがりこサワラの看板があるが、奇形の椹の木よりも周囲の苔むした樹林の方が私は興味をそそられた。
三木秀綱夫人の碑がすぐ近くにあるが、木こりだってこんなところで身分の高い女性に出会ったら驚くに違いない。夫人には災難なことだ。
徳本峠までCT7.5時間とアプローチの長いこの道。退屈しないかと思っていたが、何の何の。沢沿いの涼しい木陰、いくつもの朽ち果てそうな桟橋、楽しいし歩いていて飽きない。特に二俣から山中に入ってからは写真を撮る回数が増える増える。この日は150枚ぐらい撮ってしまった。何度も立ち止まるせいか、後ろから単独行の女性が追いついてきた。ザックの大きさから見ると小屋泊のようだ。「まあいいや、こちらも岩魚留小屋あたりで休憩しよう」と思っていたが小屋周辺は日当りが良過ぎて虫も多かったのでパス。結局水場で本日の水を確保するまでズルズルと休憩もせず登りきった。その間何度も現れる桟橋。崩れ落ちそうなものや完全に苔むしたもの、渡るのに勇気がいるものもあった。
水場では大失敗。何故か力水直前の沢を勘違いして直汲み。その後、登ってカーブをひとつ曲ったら、そこが本当の力水。もう一度汲むのも面倒だからそのまま沢の水を担ぎ上げたが、力水の方が甘くて断然おいしかった。
力水以降のつづら折りの道がこの日一番辛かった。テント泊の重量がずっしりとくる。しかしさっき汲んだ3Lの水はパッキングのバランスが良かったのか、意外に重量が増えたという気にはならなかった。
徳本峠小屋到着。テン場から穂高連峰が見える。山頂付近に雲が掛かっているのが少し残念だが時間的なものだろう。滞在中にはきっとその姿を見せてくれるに違いない。受付を済ませ缶ビール500mlを購入し、飲みながら設営。「連休で人が多そうだからなるべく詰めて張ってね」と言われたが、小屋の人がまたやってきて「意外に登ってくる人が少ないから平らなところを選んで張ってくれていいよ」と言ってくれた。ありがたい。
昼食を食べて今日撮った写真をチェックするうちにいつの間にかウトウト。1時間ほど寝てしまう。そりゃそうだ今日の睡眠時間は30分だったもの眠いはずだ。夕食は16時半頃作ればいいかな…と再び睡眠。
夕食を作ろうと起きてみると周囲は結構寒くなってきている。ここは標高2140m。ダウンパンツ持ってくれば良かった。夕食時までに小屋前のテン場は20張りに。小屋情報の10張以上は張れるが、20はギュウギュウだ。小屋奥東側のヘリポートスペースも10張以上になっていた。あの後随分登ってきた人がいるんだな。平らなところに張れてよかった。小屋ももちろん満員で、予約していない人は明神へ下りるように促されていたようだ。
夕食を作りながら、近くのテントの人と話して意気投合。ひとりは島々谷の一番スタートの人だ(大宮ナンバーなので仮に大宮さんと呼ぼう)。「5時に出発し徳本峠へ10時過ぎに着いてしまったので霞沢岳もピストンしてきた」と聞いているだけで目眩のするような話w。新潟から来て上高地側から入山した新潟さん(仮称)は「新潟の山もいいよ〜」「僕もテン場に早く着いたから行けばよかったかなぁ?」と猛者ぞろい。
…いやあ、私にはその元気はなかったなあ。休憩含めて6時間以内で登る予定がオーバーしちゃったもの。
地元長野は浅間に住んでいるという浅間さん(仮称・女性)も上高地側から。「3連休晴れるんだもの旦那を置いてきちゃったよ〜」と行動パターンが同じw。
山で知り合う人との話は弾むととても面白い。踏んでないルートは埋めたいとか、百高山も気になるとか、今回は霞沢岳か餓鬼岳で迷ったとかw。4人中3人はBCもやるので最後はスキー(大宮さんはボード)談義に花が咲いた。話は19時でお開き。浅間さんが「明日は4時半スタートのつもり」と言うので私もそれなりに心づもりをして就寝。
翌朝、寝坊!目覚ましは3:30に掛けたのに起きたのは3:40。このテン場の混みようじゃ目覚ましバイブの音だって隣のテントに聞こえていたに違いない(汗)。寒いので朝ラーメン。何組かはもう出発しているような気配。早朝のトイレ渋滞に巻き込まれ、それでも何とか5時スタート…の予定が、準備が出来たとたんに下腹に痛みが…w。ヤバい!もう一度トイレ。さらに10数分ロスしてしまった。
小屋近くの展望台からはパッキパキの穂高が顔を出している。素晴らしい!
ジャンクション・ピークまでは最初寒かったり、しばらく歩いて大汗をかいたり、体温調節でインナーダウン、ジャケット、グローブを着たり脱いだり大忙し。しかも登りに結構やられてしまってヘトヘトになった。今日はアタックザックなのにこの調子では先が思いやられる(苦)。それでもなんとかJPに着いて東側の展望がパッと開けたときには疲れがすべて吹き飛んだ。南アルプスとちょっぴり富士山、八ヶ岳、煙たなびく浅間山…。素晴らしい景色だった。
ここから先は細かいアップダウンの繰り返し。たまたま休憩している人がいたのでP2には気付いたが、案の定次に気付いたのはP4。P5も見逃し「復路はしっかり確認しよう」と一応思うw。途中で新潟さんを追い越したがこちらもヘトヘトの様子。熊笹を刈り込んだざれた斜面を登り、K1直下の花の咲き乱れる斜面を登り「この辺りは急だなあ」とへこたれそうになっていたら、下山者が「もう2回ぐらい曲がったらK1ですよ」と教えてくれて一気に元気復活。
7時半すぎK1ピーク到着。360°丸見えの素晴らしい展望。穂高方面はバッチリ見えるし焼岳の存在感が半端ない。最高の日だ!写真をパシャパシャ撮り、早くもお腹が空いたのでついでに大きなアップルデニッシュをペロリと食べてしまう。目前にはK2ピークがドンと鎮座し霞沢岳はその後ろ。まだまだアップダウンがある。本当にCT35分で行けるのかなぁ?と思ったがK2ピークには10分ほどで到着したので何とかなりそう。K2を下りているとき浅間さんと遭遇。4:45頃に出発したそうだ。ということは彼女も私とほぼ同じペースで歩いたのだ。
「またどこかの山で!」
山でお決まりの挨拶を交わし、名前の知らない彼女とここで別れた。
8時半前、山頂到着。湧いてきた雲が前穂に掛かりそうだが何とか間に合った。低い山頂標は穂高連峰をバックに記念撮影するのに最適だ。先客のお兄さんに撮っていただいた。
ピストンなので復路も同じだけアップダウンがある。ひたすら下山。注意して見ていたのに気付いたときは案の定P2…。雲は早い時間から上がり始めたようで、ジャンクション・ピークからはもう雲海しか見えなくなっていた。明神から直接来るルートとの分岐からは、小屋近くなのに最後の登りで結構堪えた。
徳本峠到着!のんびりテントを片付け、今回は上高地からバスに乗って下山することに。徳本峠でこれだけの人出なら上高地や涸沢あたりへ出向いている人はかなりの人数に違いない。島々側へ下りてもいいのだがまた桟橋を渡るのも、まるっきりのピストンもイヤなので。あとはサクサク下りて白沢出合で現実に引き戻される。「島々ってなんて読むのぉ」と言ってる観光客も含めてやはりかなりの人だ。なのに明神館から橋を渡って梓川の北岸を歩いて帰ることにした。…失敗だった。観光客だらけのなかでテントザックは浮きまくりだった。
上高地BTは何が何だか判らないほどのスゴい人。訳の分からない行列も出来ている。「バスに乗れるのは何時になるんだ?」と思ったが、意外。安曇支所前BSまで「次のバスでいいですか?」と言われ16時発のに乗れた。待ち時間30分ほど。貴重な空き時間で上高地ソフトをいただいた。16時発のバスは全部で3台。私の乗った3号車は私以外全員新島々下車だった。安曇支所前BSからは駐車場までほぼ1km。暗くなる前に下山できてよかった。ゲート前で帰って行く車が、しばらく停まってバックしてきた。私もハッと気付く。大宮さんだ!中村新道から蝶ヶ岳まで行き上高地へ下りたらしい。何とバスは1時間半待ちだったのだと!ここでも「またどこかで!」と握手を交わして別れた。
温泉はいつもの竜島温泉へ行き、渋滞の様子を見ながらたっぷり休憩を取ったが、最終的に事故渋滞の影響もあり、中央道は大月で下車。国道20号で家まで帰った。
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コメント
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ソロテントでこのルート、相変わらずマッチョな山行ですね!
っていうか、霞沢岳って、上高地側から往復したレコしか見たことない気がするんですが、こんなルートもあるんですね
二日目の行程考えたら、初日は出来るだけ体力節約したい・・・と思うのはエコなワタクシだけ・・・?(^_^;)
でもジャンクション・ピークからの雲海に浮かぶ山々も、K1ピークからの絶景もすごいですね
うちもこんな光景見てみたいです
でもうちが行く時は上高地からピストンにしちゃうかも〜
(それでも3日かかる気がしますが )
いえいえ結構歩かれてますよ、このルート。SOULdCATさんも是非!
それに徳本峠に2泊っていう人も結構います。
霞沢岳のピストンでCT7時間以上ですから、のんびりするなら2泊でもいいかもしれませんよ。蝶ヶ岳と一緒で眺望が全ての山ですから、上高地からのピストンにするなら絶対晴天の日を狙ってくださいね
でないと……辛いだけです
こんにちは、今年の涸沢カールの紅葉は何日くらいに成るのか知りたいんですが?何となくで良いので予想を言ってもらえないでしょうか?
boneさん、こんにちは!
そんなに詳しくないけど、今年は色づきが早いとあちこちで聞きます。なので紅葉も10月の第一週がピークではないかと。9/29-10/6に混雑も集中…。葉が落ちるのも早くて、二週目はダメなんじゃないかと考えてます。
あくまで予想ですが。
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