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Yamareco

記録ID: 5133565
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山滑走
比良山系

大雪後の赤坂山・三国山【ジルブレッタ300レビュー】

2023年01月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:36
距離
12.4km
登り
819m
下り
798m

コースタイム

日帰り
山行
8:19
休憩
0:45
合計
9:04
11:45
11:45
20
粟柄峠
12:05
12:15
15
赤坂山
12:30
12:50
25
粟柄峠(昼食)
13:15
13:20
20
赤坂山
13:40
13:40
110
明王の禿
15:30
15:30
60
三国山東側(標高840m付近)
16:30
16:30
50
黒河峠
17:20
17:30
11
林道入り口
17:41
17:41
4
17:45
白谷バス停
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
マキノ駅からマキノ高原スキー場付近まで、1時間に1本程度バスあり
コース状況/
危険箇所等
<マキノスキー場〜粟柄峠>
・赤坂山まで含め、この日の午前中だけでも30人以上入山しており、メジャーなルートのよう。
・峠までの樹林帯は積雪1m以上。
・登りはほぼシールハイク可能。堰堤の巻き道、斜面直登部など何ヶ所かはスキーを外して登った箇所あり。
・山と渓谷社の「山スキールート212」曰く、下りは入門者向けとのことだが、傾斜は緩いものの結構細い道で難しそう? (私自身が山スキー初回なのでなんとも言えないが)
 
<粟柄峠〜赤坂山>
・風上の北面でも膝下くらい、それ以外はしっかり積雪。雪庇も発達。
・木がなくなだらかな斜面が広がる。(初めての私でも気持ちよく滑れた)

<赤坂山〜三国山(山頂は経由せず)>
・この日は入山者は私だけの模様。ノートレース。
・赤坂山から鞍部までは滑れるが、以降はシール歩き。
・明王の禿以北は地形が複雑、かつ雪で踏み跡も見えないので、読図力が求められる。
 また、スキーだと急傾斜が登れないので、それも考慮しいつも以上に先読みしたルート判断が必要となった。
・どこも1m以上の積雪。スキー+シールではまあまあ歩けた(沈み込みは膝下くらい)が、スノーシューでは突破不可だったと思われる。
・樹間距離はそこそこあり、概ね歩くのに支障はない。

<三国山(直下840m付近)〜黒川峠>
・標高800mくらいまでは複数尾根があり、滑降してよいかなかなか迷うところ。
・800m以降は、樹間が狭まり傾斜も急で滑降は結構苦労した。(まあ、初めてだから?)

<黒川峠〜林道入り口(県道出合い)>
・積雪1m以上ながら、トレースばっちり。終始幅50cmの圧雪バーンと化していた。
・トレース横の新雪部の滑りは悪いが、トレース上はよく滑り、最後まで滑走できた。ただ、幅50cmの中ではスキーをハの字にできず、速度調整が難しく、快適とは言えなかった(笑)
その他周辺情報 白谷温泉は営業していた。入ってないが。
近江塩津駅にて。予想通りの積雪と予想以上の晴天に期待膨らむ。
2023年01月29日 07:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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近江塩津駅にて。予想通りの積雪と予想以上の晴天に期待膨らむ。
マキノ駅
2023年01月29日 07:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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マキノ駅
マキノ高原民宿村バス停にて下車
2023年01月29日 08:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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マキノ高原民宿村バス停にて下車
素晴らしい晴天! ゲレンデでは、新雪で転んで「誰か助けて〜」と言っている小さい子が微笑ましかった。
2023年01月29日 08:54撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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素晴らしい晴天! ゲレンデでは、新雪で転んで「誰か助けて〜」と言っている小さい子が微笑ましかった。
登り始めの登山道の様子
2023年01月29日 09:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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登り始めの登山道の様子
2023年01月29日 09:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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標高420m付近
2023年01月29日 09:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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標高420m付近
2023年01月29日 09:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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2023年01月29日 10:14撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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2023年01月29日 10:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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2023年01月29日 10:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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粟柄峠手前。とんがり雪庇?
2023年01月29日 11:39撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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粟柄峠手前。とんがり雪庇?
2023年01月29日 11:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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粟柄峠から南向きの写真。こちらも気持ちよく滑走できそう。
2023年01月29日 11:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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粟柄峠から南向きの写真。こちらも気持ちよく滑走できそう。
遠くに日本海も見えました!
2023年01月29日 12:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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遠くに日本海も見えました!
赤坂山山頂!
2023年01月29日 12:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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赤坂山山頂!
本日山頂一番乗り! 途中までラッセルしてくださった皆さん、ありがとうございました。
2023年01月29日 12:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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本日山頂一番乗り! 途中までラッセルしてくださった皆さん、ありがとうございました。
2023年01月29日 12:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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赤坂山山頂から三国山方面を望む。
2023年01月29日 12:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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赤坂山山頂から三国山方面を望む。
いざ滑走! 山スキーでの初シュプール(左)。きれいではないが、なんか満足感。パウダーとは言い難いが新雪を滑走する感覚に気分高揚!
2023年01月29日 12:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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いざ滑走! 山スキーでの初シュプール(左)。きれいではないが、なんか満足感。パウダーとは言い難いが新雪を滑走する感覚に気分高揚!
琵琶湖遠望。この後、赤坂山周辺で新雪滑走を楽しむか、三国山縦走に挑むか迷ったが、未知を求めて三国山へ。
2023年01月29日 13:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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琵琶湖遠望。この後、赤坂山周辺で新雪滑走を楽しむか、三国山縦走に挑むか迷ったが、未知を求めて三国山へ。
明王の禿
2023年01月29日 13:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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明王の禿
もふもふ樹林帯。やはりトレースのないところを歩くと、山に来ているなぁ、という感じがする。
2023年01月29日 13:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 13:53
もふもふ樹林帯。やはりトレースのないところを歩くと、山に来ているなぁ、という感じがする。
2023年01月29日 14:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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1/29 14:23
三国山までの道中。いい天気。この後、夏は余裕の沢地形の横断が、スキーだと大変やっかいだと知ることになる。
2023年01月29日 14:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 14:30
三国山までの道中。いい天気。この後、夏は余裕の沢地形の横断が、スキーだと大変やっかいだと知ることになる。
三国山周辺の地形読み、東部尾根の滑降でさんざん苦労し、ようやく黒河林道に到着。。。もう16時半に迫る中、ヘドラン忘れたことに気づき焦る。
2023年01月29日 16:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 16:25
三国山周辺の地形読み、東部尾根の滑降でさんざん苦労し、ようやく黒河林道に到着。。。もう16時半に迫る中、ヘドラン忘れたことに気づき焦る。
黒河峠
2023年01月29日 16:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 16:26
黒河峠
カーブミラー埋まる。
2023年01月29日 16:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 16:33
カーブミラー埋まる。
幅50cmの圧雪バーン
2023年01月29日 16:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 16:35
幅50cmの圧雪バーン
ゆ、夕焼けが。。。
2023年01月29日 16:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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1/29 16:38
ゆ、夕焼けが。。。
2023年01月29日 16:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 16:53
17時20分に何とか県道に合流。スキーを担いで白谷のバス停まで徒歩30分弱。
2023年01月29日 17:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 17:24
17時20分に何とか県道に合流。スキーを担いで白谷のバス停まで徒歩30分弱。
バス停待合所でバスが来るまでの仮眠もなかなか乙でした。
2023年01月29日 18:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1/29 18:06
バス停待合所でバスが来るまでの仮眠もなかなか乙でした。
撮影機器:

装備

個人装備
スキー板:ROSSIGNOL Experience 84 ビンディング:ジルブレッタ300

感想

雪山の移動時間、特に下山時間を短縮することを主目的に山スキーを始めようと、昨年末に登山靴(アイゼン用こば付きに限る)でも固定可能なビンディング、ジルブレッタ300をメルカリにて購入。昨週、奥伊吹スキー場にて足慣らししたところに、ちょうど大雪となり絶好の(?)山スキー初陣日和に。

登山口でシールを付け、スキーを履き、いざ出発。初のシール登高にドキドキしながら登り始める。はじめはトレースをたどっていたが、途中からスノーシューで来られた先頭グループに追いつき、ラッセルを交代。スキーだと、、、さすが、全然浮力が違う。先頭で新雪の感触が超楽しい。が、ちょっとした直登部ではスキーが埋まり進まなくなってしまい、そこはスノーシューの方々に先頭をお任せした。スキーは得意・不得意箇所が分かれるようだ。

赤坂山山頂付近は木のない広い緩斜面になっており、初滑走!
途中で止まったりこけたりしたものの、新雪の上、体重移動で緩やかにカーブを描けたときの感触は、なんとも言えない気持ちよいものだった。

この気持ちよさをもっと味わいたいとも思ったが、私の山屋魂が、踏み均されたトレースのピストンよりも、今日はまだ人が入っていない三国山縦走を選択。結局気持ちよく滑走ができたのはあの1本、ほんの2-3分だけ。。。(笑)

縦走はなかなか楽しめた。トレースもなく、道もなく、ひとり静かな山行。
夏と違い踏み跡が見えないので、完全に地形読みだけでルートを決めることになり、また、スキーの登攀力・滑降技術の制約上、ちょっとした急斜面も避けねばならず、いつも以上にルートファインディングが難しかった。判断に迷い、登降に四苦八苦しながら山の深部を行く感覚は、夏でも冬でも堪らない山の楽しみである。

三国山東部尾根の滑走は、一応滑ったが、10mごとに転んでいた(笑) もはや苦労することくらいしか楽しむ余地がない(笑)

黒河林道はいろいろと厄介だったが、一応全滑走できた。おかげでぎりぎり日のあるうちに車道まで出られた。よかったよかった。

バス停まで30分弱、濃紺に染まっていく空を長めながら、満足感に浸ってバス停まで歩きました。

【ジルブレッタ300 レビュー】
発売は何十年前になるのやら? すでにメーカーはなくなり、入手困難ながら一部界隈で人気の、往年の名機の使用感です。一部、慣れの問題かもしれませんが。

<ゲレンデでの滑走感>
登山靴でのスキーは、スキー靴での場合よりかなり難しかった。靴が柔らかい分、操作がスキーに伝わらない感じ。普段は上級コースでも滑れるが、登山靴では中級コースでも結構苦労した。

<シール登高の感覚>
滑走時とは逆に、靴が柔らかい分歩きやすかったと思う。

今回の三国山縦走部はスノーシューでは突破不可だったことを考えると、スキーの機動力というのは速さ以外に、他の装備では進出できない領域に進出できるという突破力があると言えそう。そういう意味で、スキー靴(兼用靴)より歩きやすい登山靴+ジルブレッタはなかなか強力な組み合わせなのではないか。

<器具の操作感など>
相当古い分、利便性は高くない。最近の登山道具は相当細かいところまで配慮が行き届いていることを実感した。
・靴の着脱が面倒。いちいち手でヒール部を靴のこばに合わせて強く押し込むという操作が必要。
・ハイクモード、滑走モードの切り替えレバーがめっちゃ固い。かかと付近にあるが、両手で引かないとレバーが動かない(→やすりで削って改善)。
・雪が詰まって滑走モード(かかと固定)にできないときがある(ストックの先でないと雪を取り除けないところがある)。
・「往年の」名機がゆえに、2回使用しただけでプラスチック部が2か所破損した。1か所はかかとを抑える部分で、破損時はめっちゃ焦ったが、靴の固定は概ねできていたので使用し続けることに。

多少の使いづらさはあるものの、冬山の相棒として今後使い倒していこうと思います!

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コメント

こんにちは。
自分もこれ欲しくて悩んでます😅
唐松岳日帰りでロープウェーの時間にもし間に合わなくなったら,これで滑って帰って来れるかなぁなんて想像してしまいます。
2023/2/8 16:08
mershuryさん
こんにちは! 私も唐松岳や五竜岳の下山時間短縮がきっかけでした(^^ いざ買って滑って見ると、滑るのもめっちゃ楽しく、滑りメインの山行も今は計画中です(笑)

登山靴滑走は難しいですが、靴に工夫をすれば改善しそうな気がします。試行錯誤中です。

これから買うなら、ジルブレッタ500のほうが現代的で使いやすそうに思います(笑)
2023/2/15 23:13
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体力レベル
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技術レベル
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