大雪後の赤坂山・三国山【ジルブレッタ300レビュー】
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- GPS
- 07:36
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 819m
- 下り
- 798m
コースタイム
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 9:04
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<マキノスキー場〜粟柄峠> ・赤坂山まで含め、この日の午前中だけでも30人以上入山しており、メジャーなルートのよう。 ・峠までの樹林帯は積雪1m以上。 ・登りはほぼシールハイク可能。堰堤の巻き道、斜面直登部など何ヶ所かはスキーを外して登った箇所あり。 ・山と渓谷社の「山スキールート212」曰く、下りは入門者向けとのことだが、傾斜は緩いものの結構細い道で難しそう? (私自身が山スキー初回なのでなんとも言えないが) <粟柄峠〜赤坂山> ・風上の北面でも膝下くらい、それ以外はしっかり積雪。雪庇も発達。 ・木がなくなだらかな斜面が広がる。(初めての私でも気持ちよく滑れた) <赤坂山〜三国山(山頂は経由せず)> ・この日は入山者は私だけの模様。ノートレース。 ・赤坂山から鞍部までは滑れるが、以降はシール歩き。 ・明王の禿以北は地形が複雑、かつ雪で踏み跡も見えないので、読図力が求められる。 また、スキーだと急傾斜が登れないので、それも考慮しいつも以上に先読みしたルート判断が必要となった。 ・どこも1m以上の積雪。スキー+シールではまあまあ歩けた(沈み込みは膝下くらい)が、スノーシューでは突破不可だったと思われる。 ・樹間距離はそこそこあり、概ね歩くのに支障はない。 <三国山(直下840m付近)〜黒川峠> ・標高800mくらいまでは複数尾根があり、滑降してよいかなかなか迷うところ。 ・800m以降は、樹間が狭まり傾斜も急で滑降は結構苦労した。(まあ、初めてだから?) <黒川峠〜林道入り口(県道出合い)> ・積雪1m以上ながら、トレースばっちり。終始幅50cmの圧雪バーンと化していた。 ・トレース横の新雪部の滑りは悪いが、トレース上はよく滑り、最後まで滑走できた。ただ、幅50cmの中ではスキーをハの字にできず、速度調整が難しく、快適とは言えなかった(笑) |
その他周辺情報 | 白谷温泉は営業していた。入ってないが。 |
写真
装備
個人装備 |
スキー板:ROSSIGNOL Experience 84
ビンディング:ジルブレッタ300
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感想
雪山の移動時間、特に下山時間を短縮することを主目的に山スキーを始めようと、昨年末に登山靴(アイゼン用こば付きに限る)でも固定可能なビンディング、ジルブレッタ300をメルカリにて購入。昨週、奥伊吹スキー場にて足慣らししたところに、ちょうど大雪となり絶好の(?)山スキー初陣日和に。
登山口でシールを付け、スキーを履き、いざ出発。初のシール登高にドキドキしながら登り始める。はじめはトレースをたどっていたが、途中からスノーシューで来られた先頭グループに追いつき、ラッセルを交代。スキーだと、、、さすが、全然浮力が違う。先頭で新雪の感触が超楽しい。が、ちょっとした直登部ではスキーが埋まり進まなくなってしまい、そこはスノーシューの方々に先頭をお任せした。スキーは得意・不得意箇所が分かれるようだ。
赤坂山山頂付近は木のない広い緩斜面になっており、初滑走!
途中で止まったりこけたりしたものの、新雪の上、体重移動で緩やかにカーブを描けたときの感触は、なんとも言えない気持ちよいものだった。
この気持ちよさをもっと味わいたいとも思ったが、私の山屋魂が、踏み均されたトレースのピストンよりも、今日はまだ人が入っていない三国山縦走を選択。結局気持ちよく滑走ができたのはあの1本、ほんの2-3分だけ。。。(笑)
縦走はなかなか楽しめた。トレースもなく、道もなく、ひとり静かな山行。
夏と違い踏み跡が見えないので、完全に地形読みだけでルートを決めることになり、また、スキーの登攀力・滑降技術の制約上、ちょっとした急斜面も避けねばならず、いつも以上にルートファインディングが難しかった。判断に迷い、登降に四苦八苦しながら山の深部を行く感覚は、夏でも冬でも堪らない山の楽しみである。
三国山東部尾根の滑走は、一応滑ったが、10mごとに転んでいた(笑) もはや苦労することくらいしか楽しむ余地がない(笑)
黒河林道はいろいろと厄介だったが、一応全滑走できた。おかげでぎりぎり日のあるうちに車道まで出られた。よかったよかった。
バス停まで30分弱、濃紺に染まっていく空を長めながら、満足感に浸ってバス停まで歩きました。
【ジルブレッタ300 レビュー】
発売は何十年前になるのやら? すでにメーカーはなくなり、入手困難ながら一部界隈で人気の、往年の名機の使用感です。一部、慣れの問題かもしれませんが。
<ゲレンデでの滑走感>
登山靴でのスキーは、スキー靴での場合よりかなり難しかった。靴が柔らかい分、操作がスキーに伝わらない感じ。普段は上級コースでも滑れるが、登山靴では中級コースでも結構苦労した。
<シール登高の感覚>
滑走時とは逆に、靴が柔らかい分歩きやすかったと思う。
今回の三国山縦走部はスノーシューでは突破不可だったことを考えると、スキーの機動力というのは速さ以外に、他の装備では進出できない領域に進出できるという突破力があると言えそう。そういう意味で、スキー靴(兼用靴)より歩きやすい登山靴+ジルブレッタはなかなか強力な組み合わせなのではないか。
<器具の操作感など>
相当古い分、利便性は高くない。最近の登山道具は相当細かいところまで配慮が行き届いていることを実感した。
・靴の着脱が面倒。いちいち手でヒール部を靴のこばに合わせて強く押し込むという操作が必要。
・ハイクモード、滑走モードの切り替えレバーがめっちゃ固い。かかと付近にあるが、両手で引かないとレバーが動かない(→やすりで削って改善)。
・雪が詰まって滑走モード(かかと固定)にできないときがある(ストックの先でないと雪を取り除けないところがある)。
・「往年の」名機がゆえに、2回使用しただけでプラスチック部が2か所破損した。1か所はかかとを抑える部分で、破損時はめっちゃ焦ったが、靴の固定は概ねできていたので使用し続けることに。
多少の使いづらさはあるものの、冬山の相棒として今後使い倒していこうと思います!
自分もこれ欲しくて悩んでます😅
唐松岳日帰りでロープウェーの時間にもし間に合わなくなったら,これで滑って帰って来れるかなぁなんて想像してしまいます。
こんにちは! 私も唐松岳や五竜岳の下山時間短縮がきっかけでした(^^ いざ買って滑って見ると、滑るのもめっちゃ楽しく、滑りメインの山行も今は計画中です(笑)
登山靴滑走は難しいですが、靴に工夫をすれば改善しそうな気がします。試行錯誤中です。
これから買うなら、ジルブレッタ500のほうが現代的で使いやすそうに思います(笑)
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