穂高稜線を周回する 〜北穂・奥穂・前穂
- GPS
- 53:19
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 2,492m
- 下り
- 2,472m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:54
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:06
天候 | 16日: 晴れ 17日: 晴れ 時々 曇り 18日: 曇り のち 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
上高地から沢渡 バス 1,250円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト: ビジターセンター近く、登山相談所前にあり |
その他周辺情報 | ■入浴: 梓駐車場近くの梓の湯を利用 720円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
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感想
2年前の槍穂縦走( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-220572.html )で北穂から岳沢までの区間が未達になったので「いつか埋めなければ」と思いながら、昨年は膝を痛めて岩稜ルートを避けたので達成できていなかった。
良い天候の続かない今年の夏山、前週までの予報が一転して好天の見通しになったので決行することにした。
【1日目】
1か月前も凧揚げ目的で北穂へみんなと来ているが、( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-498168.html )今回は自分の目的のため単独で歩く。
上高地から眺める吊尾根は青空をバックに輝いている。2日後にはあの稜線を歩いて戻って来る。
横尾までは2時間半ほどで歩けたので、食事を摂りがてら30分ほど休憩する。晴れているが前回に比べるとカラッとして気温も低いので快適に歩を進めることができる。
その後もあまり疲れを感じることなく横尾から3時間ほどで涸沢に到着。今回は涸沢小屋に泊る。
3連休は大層な混雑と聞いていたが、この日もそこそこの混み方で、一部屋に一人くらいに空いているのではないかという期待は裏切られてしまった。
涸沢小屋には11年前に泊っているのだが、その時の記憶はあまりなくて小屋の中の構造も覚えていなかった。
【2日目】
4時頃に起きて外へ出てみると空はうろこ雲に覆われて、その隙間から月齢23の月とオリオン座の光が透けている面白い景色だったが、この日の行程を思う緊張のため写真は撮らなかった。
朝食後準備をして6時過ぎに小屋を出発。北穂沢を先ず北穂高岳へ向かう。
朝の体は起きていないので、できるだけゆっくり歩かねば、と思いはするのだが周囲に人がいるとどうしても歩調を合わせ気味になってオーバーペース。
南陵への取付きの崖を登り切った所で大休止。その後もゼイゼイ言いながら小屋から3時間ほどで一か月ぶりの北穂高山頂に辿り着く。前回とは違って見通しがよく、槍への稜線を始め遠くまでの山々が眺められる。
予定より早く着いたこともあり、北穂の小屋へ下りてテラスでコーヒーを飲みながら1時間ほど休む。
そしていよいよ今回の核心部の北穂から穂高岳山荘までのルートに踏み入る。一旦涸沢方面との分岐点まで戻り、踏破中の光景を自動撮影するようにセットしたGoProカメラをヘルメットに装着する。
北穂へ登って来る時に前後して歩いた3人とほぼ固まって歩き出す。左に涸沢、右に滝谷が切れ落ちている岩場を常にトラバースしながら細かなアップダウンを繰り返して進む。
今まで歩いた剱岳や大キレットに比べて岩場の難易度は高くないが、いつまでも足場に気を使う箇所が連続するので一言でいうと「嫌な感じ」。
涸沢槍への登りの連続する鎖場の部分を除けば名前を挙げて言えるような危険を感じる場所は少なかったが、気を抜いて歩ける場所が殆どないのが疲れる。
最後に涸沢岳の稜線へ登り詰めるチムニー状の岩場を抜けると視界が開けて安堵感が広がる。北穂からほぼ3時間かかって涸沢岳に到着。眼下には今日の目的地の穂高岳山荘が見え、奥には奥穂、前穂やジャンダルムなどの岩峰が聳えている。
やや歩き難いが今までに比べればずっと平和な道を下り、1時過ぎに穂高岳山荘に到着。一緒に歩いた人達とビールで乾杯。
【3日目】
6時過ぎに小屋を出発。小屋前の壁を登って先ず奥穂高へ向かう。40分ほどで11年ぶりの山頂に着き、記念写真を撮って貰ってすぐに吊尾根へ。ここからは初めて歩くルートで少し緊張する。
想像とは違って、殆どは岳沢側に付けられた道をトラバースするコース。所々に滑りやすい岩を下る長めの鎖場があるが、それほど苦労することなく1時間ほどで紀美子平に着く。
ザックをデポして前穂高を往復する。かなり急で際どい箇所もある岩場の登りを30分ほどで山頂。ちょうどガスが晴れて奥穂方面や屏風岩方面も見え隠れするが、風もあって寒いので短時間で切り上げて紀美子平へ戻る。
岳沢への下りは暫く岩ゴロの道が続き疲労が募る。なんだかんだで小屋が見え始め、カモシカの立場を過ぎてもさらに岩場が連続してイライラしてくる。
やっと2時間ほどかけて岳沢小屋に着いた時には本当に嬉しかった。
無愛想な小屋でカップ麺を買って食べ、歩いて来た吊尾根を見上げて暫く休憩してから上高地へ向かう。
樹林帯をゆっくり歩いて下って行く。途中10組くらいの登山客やハイキング客とすれ違い、林の中で写真を撮り、しながら2時間弱歩いて出発した上高地に戻って来た。
何とか全日天候に恵まれ、稜線からの景色も楽しみながら3年越しの目標を無事に達成することができて充実感いっぱいの山行だった。
※ Tadが所属する山岳写真グループ「山岳写真ASA」の
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