羅子谷の尾根 田頭から周回


- GPS
- 08:48
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,222m
- 下り
- 1,206m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 8:48
天候 | 雪→晴れ/くもり→くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート上を人が来ることは皆無なので登山届は必ず出しましょう。 また、ルートミスしやすいところが多数あるのでGPSは必須です。 スタート時 天候:雪 気温0℃ 標高400m ・田頭〜P882 田頭内の道路を歩いて民家(住民なし)の横から取り付く。 羅子谷右岸の林道から北に伸びる作業道を進む。 雪は少な目で小枝が目立つ。 杉林に囲まれ標高500mの緩やかな地点から山手に進む。 杉林の中を作業道をショートカット気味に北寄りに登る。 湿度が高く暑いのでハードシェルを脱ぐ。 標高700mで作業道上部に着く。今回は西側の末端まで詰めて尾根を登る。 尾根は広葉樹と杉林の境界になっている。広葉樹の方は雪が深い。 杉林側は雪が少ないが小枝が多い。それでも杉林側を主体に利用する。 標高850mのポコを乗り越えてひとアルバイトでP882。杉林の陰で休憩。 ・P882〜P1101 雪は止まないが小降りとなる。 ここからはブナの尾根が暫く続く。やや下ってから登り返しが始まる。 尾根上にはトドマツも出迎え。木々を避けながらの尾根歩きが続く。 標高900mから急登が始まる。おまけに雪が深い。 スノーシューは直登してもらう。 雪が止み左手にうっすらと尾根が見えだす。 坂が緩やかになると左手との尾根に合流。 そこから右手に暫く歩くとP1101 。 ・P1101〜P1098 P1101の下りは尾根通しになっている。 たまに支尾根が出てくるのでGPSでルーファイして判断しながら進む。 だましの尾根もあるので要注意。 P1098までの尾根は風の強弱で雪の段差が幾重にも出てくる。 鞍部を過ぎ、右手にトドマツの大木が見えてくる。 やがて、雪が狭い尾根にこんもり雪庇上に積もっている。 左手の雪が少なめのところを通過していく。 アップダウン気味でもありスピードは上がらない。 天候が回復してきて青空が広がり、これから進む山並みが見えだし幻想的。 P1098を超え、次の尾根の取付きまで若干下り、ここで休憩。 ・P1098〜羅子谷の尾根 P1098との鞍部から序盤は標高差100mの急登となる。 おそらく一番雪が深く、ブナの疎林の中を慎重に登っていく。 ここはスキーで滑ると快適だが今回は周回で素通り(残念)。 やがて、青空に樹氷が映える。 標高1250mを超えると緩やかで広めの尾根になる。 標高1300mを超えると主稜線に出る(白いハイウェイ)。 目の前に北アルプスが飛び込んでくる。 時間があるので北側のポコ(白い平原)に行って写真撮影。 南側の尾根伝いに進む。雪庇上に雪が積もり慎重に進む。 P1345はそのまま通過。青空が広がり羅子谷の尾根がどんどん近づく。 最後はスノーシュー組がラッセル。左手の北アルプス〜乗鞍、御岳、手前の県境尾根まで見える。 背後は雲が多いが富山湾と平地の一部が見える。 ブナの密度が下がり広い広場が羅子谷の尾根。 北側の方が景色がいいので、そこでランチタイム。 ・羅子谷の尾根〜P1075 最高地点の羅子谷の尾根を通過。 こちらは、仁王山への稜線、その奥の白木峰、金剛堂山、五箇山の山地、高峰などを眺められる。特に仁王山に続く白い稜線は印象的。 下山は羅子谷の尾根の少し南からエントリー。 トランシーバーの電源を入れ、滑走準備の間にスノーシュー組は先行してもらう。 滑走開始時はパウダーで滑走を楽しみ、すぐにスノーシューに追いつく。 尾根の右手の凸で止まっていた。左手の尾根に乗り上げるが深雪で苦戦する。 そこから先も白い尾根が続いているのが分かる。右手は雪庇なので左手を滑りながら標高を落とす。 標高1250mnの小さなポコは左から巻く。 この辺からガスが出てきて視界が悪くなってくる。また、雪も重くなりだす。 藪は全くない尾根だが視界が悪いのでルーファイで慎重に方向確認。 だまし尾根はいくつかあった。 スノーシュー組と一緒に下りP1075は南側からスキーで巻く。 スノーシューは尾根伝いで進む。 ・P1075 〜田頭 P1075の巻きは序盤から枝を除けながら標高を落とさないように滑る。 小さな尾根を幾つか横切るので先が見えにくい。 P1075から南に伸びる大きな尾根はやや左によけ標高を落とす。 ここで一度トランシーバーで現在位置を通信。 そこからトラバース気味に西側の尾根まで進む。 ここからもう一回トラバースで予定のコースだった。 尾根から北側は地図にない崖が出てきた。 尾根を下るのはあまり良くないので、シールでP1075へ登り返す判断。 トランシーバーで状況を連絡。スノーシュー組は予定通りなので先に進んでもらった。 さて、シールを付けて急な尾根を登る。 雪はすでに湿って重いのが実感できた。 キックターン数回のところでトラバースできそうな斜面になったのでそこでシールを剥ぐ。 トラバースしていくと雪の団子がたくさん上から落ちてきていたので早めに切り抜け。 斜度がきついところは慎重に斜滑降で予定の尾根に合流。 スノーシューのトレースを確認して尾根を降りていく。 P1075はシールを付けてポコを乗り越えた方が効率的だろう。 右手に杉林とブナの大木が見えた。ここからは来たことがあるので少し安心できた。 そこを超えて標高700mから北に伸びる尾根に滑り込む。 雪が重く尾根上はターンがしにくいので左手の荒れた斜面を滑っていく。 それにしてもすでに下は春の世界、そのまま谷筋をアドベンチャースキーで滑り込む。 難儀するところも数か所あったが慎重に乗り越え、谷間が雪で覆われていることを確認してトラバース気味に進む。 国道や杉林が近づき、羅子谷の末端に到着してゴール。 |
その他周辺情報 | 大長谷温泉 https://www.city.toyama.toyama.jp/other/shisetsuannai/onagatanionsen.html 冬期 12時〜17時 470円 |
写真
感想
昨年度からリサーチしていた羅子谷の尾根(P1458)、今年は機会があれば周回コースを考えていた。
今回は下山路に羅子谷の左岸尾根をコースに組み込んでみた。
ここは羅子谷の尾根までの最短ルートになるが、上部は全く未踏のルートだ。
今回同行することになったお友達と話す機会があり、羅子谷という言葉が無意識に出てから急に話が本格化、お友達のお友達もご一緒することに。
ここは記録の無い領域、そして誰にも会わずにゆっくりと山を味わうことができるが、たまには、こういうコースをワイガヤで歩いて、じっくりと楽しんでもらうのもありであろう。
雪が降る中森林帯を登りつめ、さらに新雪のブナと松の尾根を詰めて尾根に乗っかるころには天候が回復してきて展望を堪能することができました。
尾根に迷う込みそうなところはみんなで方向をチェックして土地の特徴を理解しながら進み、最後は白木峰から続く白いハイウェイで最高地点に到達。
日差しを浴び景色を楽しみながらのランチタイム。
下山は予定通り左岸尾根を降下。スノーシューに先行してもらいながら序盤はパウダーを満喫できました。
標高1200m位からガスが掛かり出し雪も重めで条件が悪くなってきた。
尾根は明瞭で藪もそれほどひどくなかったのが救いだ。
スノーシュー組は尾根伝いを基本に進んだが、スキーの自分はP1075のポコを南から巻いた。派生する尾根が幾つも立ちはだかり枝を回避するしたりで時間を要した。
最後の尾根からのトラバースは地図に無い崖がでてきてシールで登り返して支障のないところからトラバース。
団子が多い斜面を慎重に横切りスノーシュー組のトレースにようやく合流して後を追った。
標高700mからは更に重い雪質で尾根滑りから谷間に入ってアドベンチャースキーで終了。藪や悪雪とお付き合いするのも技術になりますが、雪で谷間がパックされている期間限定のコースでした。
マニアックコースとのお友達の評価ですが、景色とかいろいろ楽しんでもらえたのではないかと思います。お疲れ様でした。
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