大辻山 〜雪山事故と紙一重〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 903m
- 下り
- 891m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:55
09:25 少年自然の家
10:50 大辻山本道登山口(標識1)
11:15 奥長尾山
12:25 大辻山 13:30
13:55 奥長尾山
15:20 少年自然の家
【登り時間:03:00】
【休憩時間:01:05】
【下り時間:01:50】
【総行動時間:05:55】
天候 | ■富山県 (2023年02月06日) 最高気温:7.6℃ 日の出:06:50 最低気温:0.9℃ 日の入:17:20 日最大風速(m/s):3.0 (03:40) 日積算日照時間(時):7.6 日積算降水量(mm)0mm |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
《住処:07:45〜国立立山少年自然の家の裏駐車場に駐車:09:10》 【駐車場】 国立立山少年自然の家の裏駐車場に駐車 かなり駐車できます 路面状況:雄山神社までは積雪・凍結なくスムーズ 雄山神社横から自然の家までは日陰で除雪されていますが 凍結で慎重な運転が必要です 【富山県道路情報】 土木部道路課情報 http://www.toyama-douro.toyama.toyama.jp/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 確認できず 国立立山少年自然の家に提出できるのだろうか、未確認 【トイレ】 長尾山登山口前の駐車スペースの 簡易トイレは冬期にて撤去されていました 県道6号線沿いのアルペン村 ※きっと国立立山少年自然の家でお借りできると思います、未確認 【登山道】 ●夏季の登山道:本道ルート(大辻1〜10番まで標識あります) 林道標識9番より登山開始です。登山道より階段状のルートを歩き大辻1番標識 以後10番標識・大辻山まで続きます大辻標識2番地点から長尾山に行けます。 コースは階段状から歩き易い登山道に変わり低木の抜けるトンネルを歩く感じに 大辻標識3番が奥長尾山山頂。大辻標識3番から5番カンバ平まではミズナラやブナの巨木がもありますが概して灌木で明るく、気持が良いコースが続く。 大辻標識5は番カンバ平でやや広い休憩にちょうど良い場所です。大辻標識5番 カンバ平を過ぎるとルートはやや急勾配となる 木の根の階段状のコースが増えてロープまで整備されています 大辻標識6番ブナ平ではコース一面には素晴らしいブナ林 大辻標識7〜8番過ぎて大辻標識9番が本道ルートと北尾根ルート分岐点です 大辻標識9番ルート過ぎから富山平野や鍋冠山もみえて来ます 大辻標識10番過ぎると後2〜3分で大辻山山頂に到着です ■冬季の登山道 本日は、最初から最後までスノーシュー ‖臘垰垣林道 5日の日曜日の登山者さんのトレースあり、非常に歩きやすい 途中で自然の家職員の方のスノーモービルが通られ圧雪幅が広がり更に歩き易かった 下山時は圧雪されていたものの日当の林道では融解進み壺足では踏み抜くので最後までスノーシュー装着で歩いた 大辻山の登山道 5日の大勢の登山者さんのトレースがしっかりあり。先行トレース跡の有難さを噛みしめながら歩く。NOラッセルは物足りない?…そんなことはない体力温存はrisk hedgeにつながる。 前日の残トレースが見事なroute findingでカンバ平(標識5)過ぎからブナ平(標識6) と標識7の小尾根はトラバースして標識8へ、そして北尾根分岐(標識9)を通らず主稜線への直登ルートでした。雪山ならではの自由なルートです。 【すれ違った他の登山者】 男性 ソロ:2名 男性ソロスキーヤー:1名 |
その他周辺情報 | 【大辻山(おおつじやま:1361.0m)について】 称名川を隔てて立山ケーブルの対岸にあるお山。端正な山容は、平野部からもよく望まれる。大辻山は、高峰山へ続く尾根と、来拝山へと続く尾根の分岐点にあたる。 東は大日連山へと尾根は連なっている。大辻山は立山連峰の前衛峰で、 背後に北アルプスが連立するのでスカイラインには現れにくいが、山沿いから望むと鋭峰である。そのため昔は烏帽子山とも呼ばれた。 立山ガイドの村芦峅寺(あしくらじ)はこの山のふもとにあって、ここに富山県立立山博物館がある。 登山コースは国立立山少年自然の家の学習の一環として整備されています。積雪期はクロスカントリーコースとしてスノーモービルで圧雪整備されます。一般的には無雪期は登山口の長尾峠まで車で行けます。峠には簡易トイレも設置。景観について中心に大日岳。左側に剱岳。右側に立山がとても綺麗に見えます。 剱岳・猫又方面クスバ山や大猫山なども見えるそうでブナクラ峠の後ろには白馬岳も見える。僧ヶ岳から毛勝三山その手前に細蔵山立山・浄土山方面室堂ターミナルまで見えて弥陀ヶ原ホテルも見える。立山弥陀ケ原や大日平などの「ラムサール条約」湿地もその弥陀ヶ原の下界には称名滝も見えてます。もちろん鍬崎山 ・薬師岳も望める大展望が大辻山の魅力です 【国立立山少年自然の家】 http://tateyama.niye.go.jp/ 【日帰り温泉】 ※コロナウイルス感染対策の総合的な点検・確認期間として「ゆ〜ランド」「食堂」「交流館」「ハイツ宿泊・宴会」は2月全日休業ですので注意です 『よしみね温泉 グリーンパーク吉峰』 料 金:620円 場 所:〒930-1362 富山県中新川郡立山町吉峰野開 12 電 話:TEL 076-483-2828 FAX 076-483-3255 開館時間:午前10時〜午後8時30分 定 休 日:23年度4月より年中無休になったとのこと。 H P:http://www.yoshimine.or.jp/relax/01.html |
写真
感想
5日の日曜日、お腹いっぱい働いた…
仕事を終えて駐車場でフロントガラスは凍っている。
見上げた真ん丸お月様の美しさ
今日はきっと登山日和だ
やっぱり山へ行こう
目覚ましを掛けずに起きるとやっぱり登山日和
急がず準備して大辻山へ
日曜日に多くの登山者さんが登ったのであろう
大辻山林道にしっかりトレースがある
ありがたい
大辻山林道の歩いていると後方よりスノーモービルが迫ってきた
以前に大辻山林道で自然の家職員の方のスノーモービルに乗せてもらった
って聞いていたのでいつか自分もタンデム出来たらって思っていたことが
現実に「次のカーブの城前峠まで乗っていきますか?」と声を掛けて頂き
100mほどスノーモービルに乗せて頂けた
ありがたや〜
そんな興奮のスノーモービルタンデムもあり前日のしっかりトレースもあり
順調に登り進め3時間ほどで大辻山山頂へ
大辻山は山頂に出るまで開けた展望なく山頂に詰めて初めて広がる大展望
この大辻山の演出に心揺さぶられます
山頂からは美しさが零れている壮観なる大展望
心地よい暖かな日差し
「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」
菅原道真のなんともいえない悲しさが漂う短歌の中に
寒さが和らぎ梅が花開く、そんな春先の風景が目に浮んでしまうほど
降雪期のよき山行でした
立春を経て東風吹かば春な忘れそ
大辻山さん
ありがとうございました
追記
【富山の山㉙大辻山1361m】
四季を問わず登山者から人気を集める名峰です。
均整のとれた三角形のピークはどこから見てもよく目立ち、比較的短時間で登れることも人気理由の一つです。
しかし山は山。先日も事故が発生しました。雪崩や滑落への警戒は勿論、適度な休憩と栄養補給にも心掛けてください。
2月7日(火)の
富山県警察山岳警備隊 (@toyama_sangaku) / Twitterhttps://twitter.com › toyama_sangaku より
下山時帰路の15:05に自然の家手前の大辻林道を歩いているとき、耳に届くヘリコプターのブレードスラップ音。大きな音の方向を見ると大辻山山頂部でホバリングし周回している富山県警察航空隊の防災救助ヘリ『つるぎ』が目視できた。
頭を過ったのは遭難!!思い当たることはある。
今回、すれ違った登山者さんは3名。1名は下山時にスキーで出て行かれたソロ男性の方。自分より先行され山頂でも下山後駐車場でもお会いしたソロ男性の方1名。
そして、ほぼ同時に始められたソロ男性1名。その方は大辻林道の城前峠で追いつき追い越したので、来拝山ではなく同じ大辻山を目指しているのだと思いました。その時少し気になったのは、大辻山を目指す降雪期にしては『少し軽装』だなと、ストックに壺足でワカンはザックからブラブラとぶら下げてあったのですがライトな服装。防風・防寒機能あるのかって思う秋用?パンツに見え、天気よく汗ばむ陽気を思えばアウターを羽織らないのも道理ですが、冬用アウターに防寒ダウンなど入っているのか?と思うデイバック20L未満の小さなもので、雪山の装備としては不十分にも見えました。
夕方まで好天をもたらす高気圧に昨日のしっかり踏みしめられているトレースのある雪山登山の好条件に、何度か登ったことのある方であれば、考えられた装備なのかもと、その時は思いました。
私が登頂して、素晴らしい大展望を1時間楽しんでも登ってこられない登山者さんが少し気になっていました。大辻山林道トレッキングか奥長尾か長尾山で折り返されたのかなって思っていた。
下山開始し13:40に標識8からの斜面で少し遠くに登り来られている登山者さんを見て、距離をとって挨拶したのですが返事がなかった。返事がないのは距離があって聞こえなかったのかと思いましたが、思い返せば返事する体力が残っていないほどだったのだとも考えらました。
そして1時間後に防災救助ヘリ『つるぎ』が大辻山山頂部でホバリング・周回していのを目視して『あの登山者さん一人で下山できなくなったのでは??』と下山後も気になっていました。
ネットで『大辻山 遭難』で検索すると大辻山で『先日も事故が発生しました。』の富山県警察山岳警備隊のツイートを発見。
ツイート内容を見て、あの登山者さん体力を消耗してきっと一人で自力での下山ができないと判断し救助要請したのだと思いました。まだ、明るいうちに自分の状態・状況を確認し救助要請したのは正しい判断だと思います。
しかし、救助を求めるまでに至る過程で適切な判断を下していれば救助を求める必要は無かったはずです。
ツイートにある『雪崩や滑落への警戒は勿論、適度な休憩と栄養補給にも心掛けてください。』同じ日、同じルートの雪山で事故にある登山者さん。他人ごとではない。
いつも、山岳遭難の事を考ええると時、羽根田治さんの著書からの教訓を思い出す。
●事前に家族や地元の警察に計画書を出す
●しっかりした装備で挑む
●万一、遭難してしまったら、救助が来るまでじっと待つ
ソロで登るっていること自体、高リスクなのだからより高いリスク管理が求められると自分自身に戒め。
言うまでもないことでですが、『楽しい登山を楽しむ』は何においても事故・遭難に合わないことであることに疑いはない。とはいっても明日は我が身かもしれない。事故・遭難の要因となる油断や慢心や焦りや過信などが自分に無縁なこととは思えないですし、そもそも人間とはミスするものだからと自分自身を省みる。
素晴らしい雪山山行と雪山事故とは紙一重
また、自分自身への戒めと
ありがとうございました
大辻山さん
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