ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 51599
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

乾徳山 晩秋の楽園トレース

2009年11月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
usagi2kame その他2人
GPS
09:15
距離
10.2km
登り
1,229m
下り
1,210m

コースタイム

7:00登山口バス停-8:00-9:45扇平9:55-11:10乾徳山11:35-12:40扇平13:15-15:05道萬山-16:10登山口バス停
天候 1日目 快晴
過去天気図(気象庁) 2009年11月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
オソバ沢登山口から国師ヶ原経由扇平までの道は問題ありません。
扇平から乾徳山山頂までは、岩場が続きます。特に最後のクサリ場は腕力も必要です。
下山時、扇平から1764mのピークを越えて大平牧場分岐に至る尾根道は、扇平の取付口が不明確で少し迷いました。
大平牧場分岐から徳和峠までの登山道も道標やリボンが少なく、特に今回のように落葉が積もっていると、ルートファインディングに苦労します。
乾徳山登山口バス停前のPA
2009年11月21日 06:55撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 6:55
乾徳山登山口バス停前のPA
乾徳山神社前のPA
2009年11月21日 07:07撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 7:07
乾徳山神社前のPA
林道を30分歩き右手に現れる、乾徳山登山口。ここから本格的な登山道が始まる。
2009年11月21日 07:22撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 7:22
林道を30分歩き右手に現れる、乾徳山登山口。ここから本格的な登山道が始まる。
国師ヶ原からの乾徳山山頂部
2009年11月21日 09:08撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 9:08
国師ヶ原からの乾徳山山頂部
快晴の中、富士山が大きい。
2009年11月21日 09:29撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 9:29
快晴の中、富士山が大きい。
自然の造形美・・
2009年11月21日 09:30撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
11/21 9:30
自然の造形美・・
国師ヶ原のススキの回廊を歩く。
2009年11月21日 09:31撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 9:31
国師ヶ原のススキの回廊を歩く。
扇平からの富士
2009年11月21日 09:38撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 9:38
扇平からの富士
とにかく、富士山の一人舞台!!見飽きぬ景色である。
2009年11月21日 09:50撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 9:50
とにかく、富士山の一人舞台!!見飽きぬ景色である。
一本目のクサリ場。これは、足場がしっかりあり、注意すれば問題なし。
2009年11月21日 10:42撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 10:42
一本目のクサリ場。これは、足場がしっかりあり、注意すれば問題なし。
二本目のクサリ場。最初のスラブ状の岩は、腕力で登る。後は、高度感にビビらなければ問題なし。
2009年11月21日 11:00撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:00
二本目のクサリ場。最初のスラブ状の岩は、腕力で登る。後は、高度感にビビらなければ問題なし。
クサリ場の下半分は、一方通行。
2009年11月21日 11:03撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:03
クサリ場の下半分は、一方通行。
頂上からクサリ場を見下ろす。
2009年11月21日 11:09撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:09
頂上からクサリ場を見下ろす。
違う角度から、結構楽しめますね!
2009年11月21日 11:11撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:11
違う角度から、結構楽しめますね!
山頂からの富士山
2009年11月21日 11:18撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:18
山頂からの富士山
甲府盆地に鎮座する富士山
2009年11月21日 11:25撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
11/21 11:25
甲府盆地に鎮座する富士山
特等席!
風もなく、最高のロケーション
2009年11月21日 11:19撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:19
特等席!
風もなく、最高のロケーション
山頂は岩場で、ゆっくり落ち着く場所は少ない
2009年11月21日 11:32撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:32
山頂は岩場で、ゆっくり落ち着く場所は少ない
下り時のクサリ場
2009年11月21日 11:40撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:40
下り時のクサリ場
一人の人が通過するのに5分ぐらいかかり、登り降りの人が増えると渋滞するかも
2009年11月21日 11:43撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:43
一人の人が通過するのに5分ぐらいかかり、登り降りの人が増えると渋滞するかも
少し先から、山頂部を振り返る。
2009年11月21日 11:51撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 11:51
少し先から、山頂部を振り返る。
扇平からのパノラマ
2009年11月23日 20:57撮影
11/23 20:57
扇平からのパノラマ
尾根道から、扇平越しに乾徳山を見る
2009年11月21日 13:34撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 13:34
尾根道から、扇平越しに乾徳山を見る
尾根歩き
2009年11月21日 14:02撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 14:02
尾根歩き
道満尾根。急降下があり、落ち葉で地面の状態が分かりづらく苦労する。
2009年11月21日 15:27撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
11/21 15:27
道満尾根。急降下があり、落ち葉で地面の状態が分かりづらく苦労する。

感想

●往路
いつもの高速を順調に走る。勝沼ICで流出して、問題なく登山口PAに到着する。
天気は上々である。
PAには7台位の先客、だが我々の到着後15分ぐらいでバタバタと4台ぐらいが到着して、PAも50%状態になった。
道を挟んで公園?内にトイレがあり、なかなかきれいである。

●登山
さすがに早朝は寒く、冬用帽子をかぶり出発する。初めは沢沿いの林道を進む、時計回りの周回コースである。
車が通れる林道を30分歩くと、右手に立派な看板のオソバ沢登山口が現れる。
ここから階段状の登山道が始まり、高木で薄暗い樹林帯をガツガツ登る。太陽も当たらず、登りと言えども少し寒い位である。
マイルストーンの銀晶水に着くが、ここも薄暗く長いは無用の感じである。その後も快調に登っていくと、太陽が顔を出し、フリースを脱いで調整する。この頃になると、時々強い風が吹き抜けるようになり、そのたび樹木が共振してゴーーゴーーとの音が腹に響く。天気は良好であるが、これから風が強くなるかと心配もする。
しかし心配をよそに、風はこの30分位だけで止み、以降は快晴+弱風の最適な天気となる。

国師ヶ原に着くと樹林帯が開け、青空のなか正面に乾徳山山頂が見えてくる。心踊る瞬間である。
ここから乾徳山山頂までは視界が開け、快適なトレースとなる。少し先の三叉路の分岐で、年配(男性はもうじき70歳とか)の登山者と話をする。まん中の道を行けば扇平に着く事を確認して、先行する。
ここから扇平までのトレースは、黄金色のススキの草原の中に続き、快晴の中、前後に乾徳山と富士山を従えて登る。傾斜も程よくまさしく楽園山行である。
黄金色と乾徳山とのコントラストが素晴らしかった。

月見岩が見えてくると、扇平に到着である。乾徳山のクラ部になるが、地学的な理由は不明であるが、ここだけススキの広原になっている。とても気持ちがいい。
富士山は、黄金色の絨毯の上にのり真っ青な空の中に大きくキレイに広がる。
小休止後、核心の山頂へ向かう。山頂まではガイドブックで30分と書いてあったが、道標では、1時間となっている。結果は、1時間が正しいようだ。

登山道は半分が岩場になる。頂上に近づくにつれてその岩も段々大きく険しくなる。
一本目のクサリ場に着いたところで、2つのザックを岩の後ろにデポする。
身軽になったところで、先を急ぐ。

程なく本日のメインイベント、山頂直下の30mのクサリ場に到着する。
確かにこれまでにはない高さと傾斜である。特に最初の5mは岩もきれいに平らになっていて、手掛かりがなさそうである。思ったよりスリリング。先行者の登り方を頭に入れて、私が最初に挑戦する。

実際、最初の5mを腕力頼りで登り、3mぐらいカニの横ばいをすると、あとはそれなりに足場がある。高度感も大したことはなく、無事に登りきる。

山頂には10人位の先客が観望に酔いしれている。富士山と南アルプスを中心に奥秩父の山並が360度展望でき、時が経つのを忘れてしまう。
心配していた風も弱風でフリースだけで寒くない。足場が悪いので、山頂での移動には気を使う。

反対方向には、階段で下山するコースがある事は承知していたが、積雪や凍結でそちらの方が危険との情報もある。
それに是非あのクサリ場を降りてみたいとの誘惑もあり、下りもクサリ場を使ったが、足場の要領も分かったているせいか、登りより楽に感じた。
今回はオフシーズンで早出であったため、ほとんど渋滞はしなかったが、ハイシーズンだと、ここを下るのは無理かもしれない。

初めのクサリ場まで降りる。ここでは、下が小学校低学年と思われる二人の子供を連れた母親3人組がよじ登ってくる。さすがに、2番目のクサリ場は無理かと思うが、頼もしい限りである。

ザックを回収して、扇平に到着。ここで今冬季初のカップラーメンTIME。
(北横岳の)教訓通り、風を避ける場所を探し、最適の岩の陰でお湯を沸かす。
すぐにお湯が沸きjetboilの威力を再確認した。富士山をおかずにラーメン、至福である。

扇平から、1764mのピークを経て大平牧場分岐→道満山→徳和PAのコースを歩いた。しかしスタートからつまづき、コースからそれて扇平から見て左手側のマイナーコースに入ってしまった。
地図をみて尾根沿いに歩いたが、道は半分見え隠れする頼りないものである。小高いピークから右に下降してそれらしいコースに出たが、道を目で追うと月見岩に続き、初めはこのコースは往路に通った道と理解した。
そこで、来た道を登り返して他の分岐を探したが見つからない、上ってきた登山者と話をしたが、彼も?のようであった。
仕方がなく、往路を戻るピストンに切替ることにして、先ほどの道まで降り左折してコースを歩きだす。
するとどうも、往路の道とは微妙に異なり、さらに下側にもう一本の登山道が見える。あれこそが、往路のコースと理解すると、現在のコースが計画通りの道萬尾根コースと考えられる。
80%合っていると思えど、ヒザの不安、特にこの季節は日が短くこのコースが間違っていいた時、引き返して下山し直す余裕がない、との事でかなり心配であった。
それに、このコースに入ってから、先ほどの一人の登山者以外他の登山者も見かけない・・
地図をみて、1時間以内に大平牧場分岐の道標に着かない時は、引き返す覚悟で早足で歩きだす。

ほどなく、眼下にシッカリした登山道が見えてきて、5人ぐらいのグループが歩く姿をみて、間違いないことを確信した。
とは云いつつ、その後地図では記載されてない車が通れる車道に飛び出したり、牧場の逃走防止?の有刺鉄線の横を歩いたり、不安にさせる要素がてんこ盛りであった。

山岳部では、回りの山の高さ分日の入り時刻が早くなる、加えて樹林帯に入るとかなり暗い。
14時ぐらいには下山する予定であったが、結局16時過ぎになってしまった。
後1時間遅いと、真っ暗かと思うとゾーとした。

全体として、下山に使ったこの登山道は、リボンや道標も少なく、枯葉でルートが不明確なところが多々あり、ファインディングに苦労した。
それに、地図にはない、林道や地元の人達用と思われるマイナーな脇道が多々あり、不安な上に混乱をきたす登山道である。

この下山時のハラハラも無事に下山すれば楽しい思い出で、総括すれば、樹林帯・黄金の草原・垂直な岩壁、そして富士山と多くの素晴らしい風景に会え、変化に富んだ楽しい山行であった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1103人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥秩父 [日帰り]
徳和駐車場から扇平を経て乾徳山頂上
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 奥秩父 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
ハイキング 富士・御坂 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
ハイキング 甲信越 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
ハイキング 奥武蔵 [日帰り]
乾徳山
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら