誰にも会わず、何も見えなかった氷ノ山
- GPS
- 06:28
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 562m
- 下り
- 736m
コースタイム
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車代500円。 目の前のリフトは8時半始動。 もっと早く上りたい場合はリフト横から林道を通ってスキー場の中を上って行くことになるが、スキー場営業時期にそこを通っていいのかどうかは知らない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この日は暖かい日が数日続いたためか雪が適度に締まって歩きやすく、雪崩れるほどの状態ではなかったが、頂上一帯はガスで何も見えず、風と雪でトレースも消えているところが多かったので、だだっ広い東尾根コースや県境尾根コースは初心者には勧められない状態だったと思う。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
年越し山行後腰を痛め、リハビリに近場に行った後風邪をひき、10年に一回の寒波とやらの積雪を逃したうえにその後は暖かい日が何日も続く。
やっと風邪も収まってきたので少しでも雪の残っていそうなところを探すとやはり日本海側。
というわけでまだ暖かいし天気も悪そうだけど今週はこの日くらいしか出かけられないということでこの冬4回目の氷ノ山。
ところが車で現地に近づくと雨。
スキー場の駐車場は有料なので入るかどうか躊躇うし、チケット売り場のおじさんにスキーではなく山登りに来たけど天気どうかなと話しても今日は一日中このままかもって。
それでも久しぶりにやっと出かけて来れたし、雪崩れそうな所通るつもりもないので一応入ってリフトが動き出す時間まで天気待ちしてみることに。
7時半くらいに入って8時半くらいになると小雨くらいにはなってきたのでとりあえずリフトトップまでは行ってみるかと一応パトロール事務所に届けも出して上がっていったら途中から雪に変わる。
これは山の上は雨ではなく雪だったとしたら行けるかもといっぺんにテンションアップ。
稼動リフトトップから休止リフトトップまでと、そこから尾根半ばくらいまではしっかり踏み跡があるし雪の状態も表面が軽くクラストしてそこからのスノーシューの沈む込みもせいぜい平均足首くらいでとても歩きやすい。
やはり来てよかったと結構速いペースで上るが、後半少し木がまばらになってくると風が吹き抜けて雪が飛ばされ、踏み跡が分からなくなって右往左往。
雪の状態が良かったので結局終始スノーシューとダブルストックで上りきったが、ロープ場はともかくもう一つ上の崖と東尾根に抜けるところの急傾斜の二箇所は踏み跡が分からず踏まれていないところを無理矢理上ったようでズルズルに崩れて上れず無理なトラバースを重ねたところも。
万が一次の日でも通った人がそれに釣られなければいいがと心配になるくらい酷い上り方になってしまった。
それでもそこまではまだ不安というほどではなかったのが、東尾根に飛び出してびっくり。
ガスガスでいつもなら飛び出す前から見える山頂避難小屋がまったく見えないし当然あると思ってた踏み跡も無い。
下りは東尾根からと思ってたのでこれにはマジでびっくりした。
方向ははっきりしてるのでしばらく行くと薄いトレースがまばらに出てきてすぐ小屋に到着。
誰もいない小屋の中は気温が−2度とやはり異常に暖かく、少しでもガスが薄れてくれること期待しながら飯にするもまったく薄れる気配無し。
ホワイトアウトとは違って2〜30メートル先の木などは見えるが雪面とガスの境が分からずどこまで見えてるのか判断出来ず、コントラストが無いので雪面の波打が分からず足を置く距離感もよく分からず、トレースが消えてしまってるところはほんとに足を出すのも危なっかしい感じ。
こんな状態で出だしは広い雪面が広がる東尾根に入っていいものか正直不安だったが、少しでもコントラストが分かりやすくなるかとゴーグル着けて出発。
最初はもうアプリのGPSのみが頼り。
そのうち少し下って木が増えてきてからはトレースや踏み跡も所々分かるようになってきて今度はそれを追ううちにいつの間にか冬の道に。
風の具合でトレースが残ってるところで見るとどうも数日前に何人もの人が通ったようだが、トレースが消されてしまっているところは広々していてどこを通るのかまったく分からず、とにかく確か尾根伝いだったはずと標高下がって少し薄くなってきたガス越しに周りをよく見て進んでいく。
その小さい尾根末端から急に下っていくあたりでまたはっきりした踏み跡を見つけ、助かったとばかりそれにしたがって谷筋に下りていくが、GPS見てるとどうも下りすぎてる。
夏道はこのあたりはずっと山腹のトラバース道だったはずで、てっきりそれに合流するために下ってきたのかと思ってたが、どうもそのあたりで踏み跡も入り乱れ、小さい谷を挟んで下ったり上ったりしたような形跡が有り、これはおそらく前の人達も迷ったんだと気が付いて冬の基本の尾根筋に戻るためにトラバース気味に上り返す。
もうトラバース道に合流するのは諦めて尾根伝いに少し進となんか向こうに見覚えのある地形と黒く四角い人工物が。
一の谷休憩所の標識。
助かった。
この時点では冬の道はまだ完全開通はしていなかったよう。
以前はもうトレースバッチリの中通っただけなので実際のところ一の谷休憩所から尾根伝いに上っていくのか、それとももう少し先までトラバース道を行ってから上がるのか、どちらが正しかったのか自分には分からない。
そこから先はもう何度も通った道そのもので安心して気が抜けたようにのんびり歩き、気疲れで小腹空いたので東尾根避難小屋で軽く食べ、そこからスキー場まではジグザグの夏道ではなく真っ直ぐの冬道が開かれてたので思ったよりはるかに早く下りてしまい、もう気が抜けてたのでパトロール事務所に下りてきた報告してそこでリフトの一回券も買って楽して駐車場に戻りました。
それにしてもこうやってふり返れば短い時間だったにもかかわらず中身は自分的にはほんとにいろいろあって充実した一日になり、朝雨で諦めて帰らなくてよかったと思える山歩きになりました。
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