9歳児と雨上がりに駆け上がる秋山二十六夜山【山梨百名山】
- GPS
- 01:56
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 527m
- 下り
- 523m
コースタイム
天候 | 小雨なのでラーメン食べて戻ったら曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下の方、沢の近くはやや荒れてる 登山道はきれいだけど落ち葉多め 山頂付近だけかなりのぬかるみ |
その他周辺情報 | ・桂山 上野原でお昼、というときに行くラーメン屋さん。湯河原の有名店ご出身、いわゆる小田原ラーメンの名店 |
写真
感想
天気のあまりよろしくない週末。
こういうときのためにとっておいた山梨百名山、それがこの秋山二十六夜山である。
高低差は控えめ、眺望は期待できない。曇りの日にさっと登れるだろう、と取っておいた。
雨がぱらつくかも、という予報の中、とりあえず旧秋山村の下尾崎へ。登山口のところに駐車スペースがあるのでここを使う。11時到着、さっと登れば下山後にラーメンを食べて帰れるだろう。上野原の「桂山」、爆量だが家族3人ともお気に入りなのだ。
登山口には、姥捨山の伝説(とはいえここ独自の伝承というより一般的に有名な民話)の看板と二十六夜山の説明書きがある。それには二十六夜山の山頂は「誠に素晴らしい眺望のきく地」とあるが、どなたかの手によって「この看板古いからね」という注意書きが貼られている。ヤマレコのレポなどを見るに、山頂の眺望はちょっと無理そうだ。ちなみにこの注意書きは一部がちぎれて駐車スペースに飛んでいた。
息子がふむふむと姥捨山伝説を読んでいると、雨がふってきた。ぱらぱら、というわりにはずいずん強いので、いったん上野原に戻ることにする。途中、シュークリームを売る「peco peco」というお店があり、思わず即買い即食べ。そして「桂山」に行きワンタンメンをいただいた。
桂山はこのエリアでトップクラスのラーメン店なのだが、人気店のわりに席数は少なめで調理は店主さんのほぼワンオペ。なかなか時間がかかってしまった。
登山口に戻ってくると、すでに午後2時。雨はやんでいる。レンタカー代をかけてラーメン食べにきました、ではもったいないにも程がある。急ぎ足で登ることにした。
集落と放棄された段々畑のあいだを上がってゆく。畑の横にいきなり鹿らしき頭蓋骨が落ちていて、さすが山奥だなとしみじみした。
舗装道が終わるあたりに橋があり、そこのゲートを開けると登山道に出る。使われなくなって何十年と経ってそうな遊具があり、なんとなく焼酎のCMを思い出す。息子がブランコに乗りたがったが、さすがに無理なんじゃね?と止めておいた。
最初は沢に沿うように進む。沢のほうからシャー、シャーという音がするので妻が警戒を強めたところ、取水管の豪快な水もれだった。
落ち葉に埋もれかけた、あまり人が来ていない雰囲気の登山道だけど、昔の人たちが月待ちで使っていたというだけありしっかりした古道という趣。ゆったりと着実に高度をあげていく。
ほの暗い谷の九十九折をぬけて道が尾根に出たあたりで、妻の暑さが限界に達した。2月の雨の日ということで寒いとふんだ妻は、厚手のヒートテックをシャツの下に着ていた。しかし、さっきまでの雨から一転して日が差してくる尾根道をよいテンポで上がっていくと、相当暑い。妻はもう無理、2人でかけあがってかけおりてきてよ、と僕と息子に伝えた。
妻を山中においてゆく。なんとなく変なフラグのような気がして怖いので、サッと上がってサッとおりてくることにした。
ほぼストレートに尾根をのぼってゆく。イチニ、イチニ、といった感じで足を動かしてガンガン登る。息子もママが心配なので一生懸命登る。
ほどなくして、落ち葉に埋もれた広場のようなところに到着。ずんぐりした岩に文字が彫られている、庚申塔だ。ここでかつて村人たちが二十六夜、寝ずの宴を催していたんだろう。
ここから山頂までの短い道が分岐する。あと少しだ、急げ!
すぐそこの山頂まで、少し斜度のある道が続く。なんということのない道だけれど、雨のせいかシモバシラがとけたのか、めちゃくちゃぬかるんでいる。気をつけようね、と思った瞬間、息子がずるりと転んだ。うわー!どろだらけじゃん!と叫ぶ息子さん。まあきをつけなはれや。
かくして泥まみれになりつつ、二十六夜山に登ったよ。
山頂からの眺望は、木々に阻まれてあまりよくない。細い木が多いから、ふもとの古い案内板のいうとおり、昔は木が払われていてよい眺めがあったのかもしれない。秋山村からすると大事な観光資源でも、上野原市になってしまうと辺境の不人気山だものね。
さあ、ここからはダッシュでおりるよ! ぬかるんだ山頂直下を注意しながらおりて、二十六夜塔にご挨拶してどんどんおりる。
倒木を避けて落ち葉をふみしめていくと妻がいた。一緒におりましょう。
尾根をくだり、岩を回り込んで谷におりてくると、もう登山口。ゲートをあけて、舗装道へ。道端に残ってる雪を腕につけまくる息子さん、クールダウンだそうだ。もうこの時点では、空はすっかり青空だった。
車までおりてきて、本日のやまのぼりはおしまい。今回は山行時間が2時間を切るという急行っぷり、そこまでした理由のひとつは「レンタカーの課金が6時間を越えるとハネあがるから早く帰ろう」だったが計算を間違えていたので余裕で間に合いませんでした。早登りトレーニングができてよかったね!
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