本郷望郷広場の白山神社跡地(能郷白山山頂の奥宮に対し,これは里宮にあたるわけだが)で山行の無事を祈願した後,広場から50mほど戻ったところの斜面にあるアルミハシゴから尾根に取りつき,暗闇の中を登っていく。登り出しでは雪はほとんど残っていない。
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本郷望郷広場の白山神社跡地(能郷白山山頂の奥宮に対し,これは里宮にあたるわけだが)で山行の無事を祈願した後,広場から50mほど戻ったところの斜面にあるアルミハシゴから尾根に取りつき,暗闇の中を登っていく。登り出しでは雪はほとんど残っていない。
鉄塔通過。
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鉄塔通過。
明るくなってから気が付いたが,比較的新しいピンクテープが。もしかして三等・鴨まで続いているかも? と思ったが,三等・村平の手前で終わっていた。マーキングの目的は不明。
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明るくなってから気が付いたが,比較的新しいピンクテープが。もしかして三等・鴨まで続いているかも? と思ったが,三等・村平の手前で終わっていた。マーキングの目的は不明。
三等・村平(△881.2m)に到着。この辺りまで来ると,雪がつながり始める。実は,「点の記」によると,このピークの三角点の俗称は「ゴンニョ」。明らかに白山権現参りの道(ゴンニョ)に由来する俗称だ。ここで南西の小尾根から登ってくる旧来のゴンニョの道(現在は徳山ダム湖のためトレース困難)と合流し,本格的な「ゴンニョ参り」の始まりとなる。
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三等・村平(△881.2m)に到着。この辺りまで来ると,雪がつながり始める。実は,「点の記」によると,このピークの三角点の俗称は「ゴンニョ」。明らかに白山権現参りの道(ゴンニョ)に由来する俗称だ。ここで南西の小尾根から登ってくる旧来のゴンニョの道(現在は徳山ダム湖のためトレース困難)と合流し,本格的な「ゴンニョ参り」の始まりとなる。
白谷左岸尾根から日が昇る。あれは高層(△1112.0m)のあたりかなぁ。
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白谷左岸尾根から日が昇る。あれは高層(△1112.0m)のあたりかなぁ。
雪解けが進んでいるが,大きな雪庇が連続して残っており,厳冬期の積雪の多さを物語っている。
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雪解けが進んでいるが,大きな雪庇が連続して残っており,厳冬期の積雪の多さを物語っている。
三等・村平(△881.2m)から少し北へ下ると,ちょっとした露岩地帯が現れる。左右が地味に切れ落ちており,残雪が凍り付いていることもあり,木の根を掴みながら慎重に通過した。
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三等・村平(△881.2m)から少し北へ下ると,ちょっとした露岩地帯が現れる。左右が地味に切れ落ちており,残雪が凍り付いていることもあり,木の根を掴みながら慎重に通過した。
前方にひときわ白い峰が浮かび上がった。磯倉の一つ南の小ピークだ。この尾根を辿った徳山の人々も,まずはこの山を目標に能郷白山を目指したに違いない(この時点では,まだ能郷白山自体は見えない)。
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前方にひときわ白い峰が浮かび上がった。磯倉の一つ南の小ピークだ。この尾根を辿った徳山の人々も,まずはこの山を目標に能郷白山を目指したに違いない(この時点では,まだ能郷白山自体は見えない)。
左手の眼下には,昨年12月に歩いた漆谷の深い谷間が見える。今はまだ雪に埋もれているだろう。懐かしいなぁ。
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左手の眼下には,昨年12月に歩いた漆谷の深い谷間が見える。今はまだ雪に埋もれているだろう。懐かしいなぁ。
あっ,漆谷本流に滝が見えるな…。二段の滝で,結構大きそうだ。また雪が解けたら行ってみよう。
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あっ,漆谷本流に滝が見えるな…。二段の滝で,結構大きそうだ。また雪が解けたら行ってみよう。
日が昇るにつれて,ガスが晴れ,青空がのぞき始めた。
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日が昇るにつれて,ガスが晴れ,青空がのぞき始めた。
雪はよく締まっており,ワカンなしでも快調に進める。ただ,ところどころで10cmほどの新雪が吹き溜まっていた。おとといの悪天候で雪が降っていたようだ。
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雪はよく締まっており,ワカンなしでも快調に進める。ただ,ところどころで10cmほどの新雪が吹き溜まっていた。おとといの悪天候で雪が降っていたようだ。
奥に進めば進むほど,立派なブナの木が現れ始め,心が浮き立つ。
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奥に進めば進むほど,立派なブナの木が現れ始め,心が浮き立つ。
三等・鴨(△1212.3m)の手前の,P1037付近。写真が分かりにくいが,大きな窪地があり,無雪期は小さな池になっていそうだった。「美濃徳山の地名」によると,三角点「鴨」の名前の由来は,「むかし池があり,鴨がいた」ことだそうで,「ほんまかいな…」と思っていたけれど,もしかしてこれのことか!? と一人で色めき立った。
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三等・鴨(△1212.3m)の手前の,P1037付近。写真が分かりにくいが,大きな窪地があり,無雪期は小さな池になっていそうだった。「美濃徳山の地名」によると,三角点「鴨」の名前の由来は,「むかし池があり,鴨がいた」ことだそうで,「ほんまかいな…」と思っていたけれど,もしかしてこれのことか!? と一人で色めき立った。
この辺りまで来ると,雪が解けて地面が露出した箇所に濃い笹藪が見られるようになった。三等・鴨の手前から能郷白山までは,恐らく濃密な藪に包まれているのだろう。徳山の人々が権現参りのために能郷白山まで通っていた当時は,切り分け道があったのだろうか(でないと,とても日帰りで行き来できると思えない)。
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この辺りまで来ると,雪が解けて地面が露出した箇所に濃い笹藪が見られるようになった。三等・鴨の手前から能郷白山までは,恐らく濃密な藪に包まれているのだろう。徳山の人々が権現参りのために能郷白山まで通っていた当時は,切り分け道があったのだろうか(でないと,とても日帰りで行き来できると思えない)。
三等・鴨への急登を喘ぎ登っていく。うーん,とっても良いブナ。
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三等・鴨への急登を喘ぎ登っていく。うーん,とっても良いブナ。
あっ,あれは,能郷からの通常ルートが通っている前山! ガスかぶってるな…。晴れてくれるといいなぁ。
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あっ,あれは,能郷からの通常ルートが通っている前山! ガスかぶってるな…。晴れてくれるといいなぁ。
右手眼下の白谷も,徳山ダムによって閉ざされてしまった谷の一つ。ところどころの枝谷に大きな滝が落ちているのが望見され,興味をそそられる…。
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右手眼下の白谷も,徳山ダムによって閉ざされてしまった谷の一つ。ところどころの枝谷に大きな滝が落ちているのが望見され,興味をそそられる…。
あそこにもでかい滝があるな…。うーん,気になる。ダム湖で閉ざされているから,なおさら。
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あそこにもでかい滝があるな…。うーん,気になる。ダム湖で閉ざされているから,なおさら。
ときおり立ち止まって休憩し,大きなブナの木をつくづくと眺めながら,ぼちぼちと急登を登っていく。
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ときおり立ち止まって休憩し,大きなブナの木をつくづくと眺めながら,ぼちぼちと急登を登っていく。
素敵な尾根じゃないですか。
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素敵な尾根じゃないですか。
三等・鴨ももうすぐだ。
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三等・鴨ももうすぐだ。
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三等・鴨の南側直下に来ると,ここにも窪地が。このあたりは池ができそうな地形が多いな。「美濃徳山の地名」にあるとおり,本当に池があって鴨がいたのかもしれない。
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三等・鴨の南側直下に来ると,ここにも窪地が。このあたりは池ができそうな地形が多いな。「美濃徳山の地名」にあるとおり,本当に池があって鴨がいたのかもしれない。
三等・鴨(△1212.3m)に到着。さすが徳山の秘境三角点の一つ,マーキングもプレートも全くなかった。今度は無雪期に藪を漕いで訪問して,三角点と対面してみたいな。
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三等・鴨(△1212.3m)に到着。さすが徳山の秘境三角点の一つ,マーキングもプレートも全くなかった。今度は無雪期に藪を漕いで訪問して,三角点と対面してみたいな。
さあ,能郷白山まで,まだ先は長い。穏やかにうねる尾根を,さらに北へ。
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さあ,能郷白山まで,まだ先は長い。穏やかにうねる尾根を,さらに北へ。
立派なブナ巨木。
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立派なブナ巨木。
次第に無木立の雪面が広がる区間が多くなってきた。高度が上がってきたせいだろうか,それとも白谷側からの過去の伐採のせい?
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次第に無木立の雪面が広がる区間が多くなってきた。高度が上がってきたせいだろうか,それとも白谷側からの過去の伐採のせい?
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ブナの疎林がたたずむ雪斜面を登っていく。
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ブナの疎林がたたずむ雪斜面を登っていく。
また一つ急登を登り終えて小ピークに立ち,やれやれと前方を伺うと…あっ。
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また一つ急登を登り終えて小ピークに立ち,やれやれと前方を伺うと…あっ。
あの特徴的な尖りは,見間違えようのない,磯倉! やっと磯倉を視界に収めた。
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あの特徴的な尖りは,見間違えようのない,磯倉! やっと磯倉を視界に収めた。
能郷白山の前衛峰である磯倉が見えたことで逸る心を抑えながら,目の前の雪の丘を登っていく。やっぱりアップダウン多いな…。
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能郷白山の前衛峰である磯倉が見えたことで逸る心を抑えながら,目の前の雪の丘を登っていく。やっぱりアップダウン多いな…。
いや,それにしても,素敵な雪の丘陵。
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いや,それにしても,素敵な雪の丘陵。
振り返る。
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振り返る。
心惹かれる雪の丘陵を夢見心地で登り切ると…ついに!
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心惹かれる雪の丘陵を夢見心地で登り切ると…ついに!
能郷白山が見えた! 長い長い尾根の果て,ついにここまで来た。
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能郷白山が見えた! 長い長い尾根の果て,ついにここまで来た。
端整な白銀のピラミッド,磯倉。
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端整な白銀のピラミッド,磯倉。
そして,重厚な山体を横たえた,堂々たる能郷白山。
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そして,重厚な山体を横たえた,堂々たる能郷白山。
まずは磯倉を目指して,前進。
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まずは磯倉を目指して,前進。
って,あれ…あそこ,ヤバくないか? 岩が露出して岩峰のようになっており,明らかに尾根が細くなっている。さすが南面に険しい岩場(昨秋に探索済み)を擁する磯倉,一筋縄では行かないようだ。
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って,あれ…あそこ,ヤバくないか? 岩が露出して岩峰のようになっており,明らかに尾根が細くなっている。さすが南面に険しい岩場(昨秋に探索済み)を擁する磯倉,一筋縄では行かないようだ。
恐る恐る狭いコルから急登を這い上がると,やはりちょっとしたナイフリッジになっていた。でも思ったより大分マシで,少し安心。ピッケルとアイゼンを装着し,慎重に通過していく。
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恐る恐る狭いコルから急登を這い上がると,やはりちょっとしたナイフリッジになっていた。でも思ったより大分マシで,少し安心。ピッケルとアイゼンを装着し,慎重に通過していく。
痩せ尾根通過中。
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痩せ尾根通過中。
痩せ尾根に続いて,イソクラの南ピークへの急登。ここが結構急で疲れる。
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痩せ尾根に続いて,イソクラの南ピークへの急登。ここが結構急で疲れる。
眼下には雪に埋もれた磯谷源頭。あのどこかに,ベロリ穴が…。
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眼下には雪に埋もれた磯谷源頭。あのどこかに,ベロリ穴が…。
急登を見下ろす。
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急登を見下ろす。
急登を登り切ると,そこは霧氷の花咲く天国でした。
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急登を登り切ると,そこは霧氷の花咲く天国でした。
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霧氷の木々と,その向こうの磯倉。
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霧氷の木々と,その向こうの磯倉。
そして,息を呑む風景が。
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そして,息を呑む風景が。
美しすぎる,能郷白山と磯倉が並び立つ光景。ここまで歩いてきて良かったと,心から思えた。
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美しすぎる,能郷白山と磯倉が並び立つ光景。ここまで歩いてきて良かったと,心から思えた。
左手眼下には,旧徳山村の山々が広がる。
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左手眼下には,旧徳山村の山々が広がる。
徳山ダムも良く見える。あそこから来たんだなぁ。
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徳山ダムも良く見える。あそこから来たんだなぁ。
磯倉の南に広がる台地は,一度来てみたかったのだが,本当にいいところ。一種の天国です。
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磯倉の南に広がる台地は,一度来てみたかったのだが,本当にいいところ。一種の天国です。
この美しい雪面をこれから歩くのだと思うと,感謝しかない。
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この美しい雪面をこれから歩くのだと思うと,感謝しかない。
小さな別天地,磯倉南台地。
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小さな別天地,磯倉南台地。
そして,磯倉の真っ白な尖りの,その先端へ。
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そして,磯倉の真っ白な尖りの,その先端へ。
磯倉に到着。背景はもちろん能郷白山。
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磯倉に到着。背景はもちろん能郷白山。
歩いてきた磯倉の南台地を見下ろす。
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歩いてきた磯倉の南台地を見下ろす。
足元から,冠山方面へと延々と続く稜線。
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足元から,冠山方面へと延々と続く稜線。
先日登ったアラクラと,若丸山も良く見える。
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先日登ったアラクラと,若丸山も良く見える。
南西には,ひときわ尖って,蕎麦粒山。
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南西には,ひときわ尖って,蕎麦粒山。
さあ,能郷白山へのラストラン。でも,この区間の往復が,きついんだよなぁ…(能郷白山〜磯倉自体は何年か前に能郷谷から登ったことがあるので,その時に身を持って味わっている)。
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さあ,能郷白山へのラストラン。でも,この区間の往復が,きついんだよなぁ…(能郷白山〜磯倉自体は何年か前に能郷谷から登ったことがあるので,その時に身を持って味わっている)。
磯倉から急降下。北面なのでところどころ硬い斜面があり,アイゼンを効かせながら慎重に下る。
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磯倉から急降下。北面なのでところどころ硬い斜面があり,アイゼンを効かせながら慎重に下る。
遠のいていく磯倉。やっぱり磯倉は絵になる山だ。
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遠のいていく磯倉。やっぱり磯倉は絵になる山だ。
フィルムクラストがきらきら光る斜面を,能郷白山へ。
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フィルムクラストがきらきら光る斜面を,能郷白山へ。
たおやかな能郷白山の山体はやはり大きく,取りついてからの登りが長い。山頂台地に着いてからも,また長い…。
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たおやかな能郷白山の山体はやはり大きく,取りついてからの登りが長い。山頂台地に着いてからも,また長い…。
そしてようやく,能郷白山神社の奥宮とご対面。残念ながら積雪期のためブルーシートに包まれているが,深く頭を下げて合掌礼拝し,ゴンニョ参りの宿願を果たした。あとは無事下山して,徳山の白山神社(跡地)にお礼参りをするだけだ。
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そしてようやく,能郷白山神社の奥宮とご対面。残念ながら積雪期のためブルーシートに包まれているが,深く頭を下げて合掌礼拝し,ゴンニョ参りの宿願を果たした。あとは無事下山して,徳山の白山神社(跡地)にお礼参りをするだけだ。
能郷白山山頂。
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能郷白山山頂。
白山もよく見える(自分のカメラの貧弱ズームではこれが限界ですが…)。手前の山は荒島岳かな。
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白山もよく見える(自分のカメラの貧弱ズームではこれが限界ですが…)。手前の山は荒島岳かな。
山頂雪庇と温見峠への尾根,そしてその向こうの姥ヶ岳,銀杏峰・部子山。
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山頂雪庇と温見峠への尾根,そしてその向こうの姥ヶ岳,銀杏峰・部子山。
冬の平家平・姥ヶ岳も登ってみたい山の一つだが,アプローチがねぇ…。
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冬の平家平・姥ヶ岳も登ってみたい山の一つだが,アプローチがねぇ…。
この尾根もきれいねぇ,と地図で調べると,白谷(温見川の支流のほう)に落ち込む尾根でした。
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この尾根もきれいねぇ,と地図で調べると,白谷(温見川の支流のほう)に落ち込む尾根でした。
山頂には前山方面からいくつかトレースがついており,何人かの方が登られていたようだ。山頂で休んでいる間も,一人登って来られ,しばらく立ち話をした。
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山頂には前山方面からいくつかトレースがついており,何人かの方が登られていたようだ。山頂で休んでいる間も,一人登って来られ,しばらく立ち話をした。
さあ,下山も長い。名残惜しいが,急がないと。何度も振り返りつつ,能郷白山を後にする。
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さあ,下山も長い。名残惜しいが,急がないと。何度も振り返りつつ,能郷白山を後にする。
磯倉へリターン。
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磯倉へリターン。
磯倉の急斜面,やっぱキツイ…。
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磯倉の急斜面,やっぱキツイ…。
磯倉のピークに再び立ち,能郷白山を振り返る。(能郷白山の山頂でお会いした方も,磯倉を目指して登ってくるのが見えた。)
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磯倉のピークに再び立ち,能郷白山を振り返る。(能郷白山の山頂でお会いした方も,磯倉を目指して登ってくるのが見えた。)
トンガリ磯倉さん,さようなら。
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トンガリ磯倉さん,さようなら。
磯倉南台地から,磯倉と能郷白山を何度も振り返りながら,自分のトレースを引き返していく。
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磯倉南台地から,磯倉と能郷白山を何度も振り返りながら,自分のトレースを引き返していく。
さあ,戻ろう。
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さあ,戻ろう。
痩せ尾根も慎重に通過。気温が上がってアイゼンが団子になり,行きよりちょっと怖い。
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痩せ尾根も慎重に通過。気温が上がってアイゼンが団子になり,行きよりちょっと怖い。
ここが能郷白山が最後に見えるポイント。さようなら!
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ここが能郷白山が最後に見えるポイント。さようなら!
右手には,磯倉南西尾根が雪庇を連ねつつ,すらりと磯谷に落ち込んでおり,登ってみたい気に駆られるが…
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右手には,磯倉南西尾根が雪庇を連ねつつ,すらりと磯谷に落ち込んでおり,登ってみたい気に駆られるが…
まあ,末端がこんな岩場になってるから,積雪期はちょっとヤバそうよね(それ以前にアプローチがね)
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まあ,末端がこんな岩場になってるから,積雪期はちょっとヤバそうよね(それ以前にアプローチがね)
アップダウンのある長い尾根を延々と引き返し,ついに眼下に徳山ダムが。次第に雪も切れ,ゴンニョ尾根の魔法も解けていくようだ。
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アップダウンのある長い尾根を延々と引き返し,ついに眼下に徳山ダムが。次第に雪も切れ,ゴンニョ尾根の魔法も解けていくようだ。
さて,この尾根の最後の下りは,ルートを外すとダム湖や擁壁に出てとんでもないことになるため,慎重に下らないといけない。最後の下りに入るとこんな謎のコード?が地面を這っているので,それを追っていくとスムーズ。しかし,最終的にはこのコードも外れ,やや左手の小尾根に入っていかないといけない。
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さて,この尾根の最後の下りは,ルートを外すとダム湖や擁壁に出てとんでもないことになるため,慎重に下らないといけない。最後の下りに入るとこんな謎のコード?が地面を這っているので,それを追っていくとスムーズ。しかし,最終的にはこのコードも外れ,やや左手の小尾根に入っていかないといけない。
もう少しで尾根末端,というところで,こんなロープが出てくるので,それを辿る。
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もう少しで尾根末端,というところで,こんなロープが出てくるので,それを辿る。
ロープを辿っていくと,今朝取り付いたアルミハシゴに行きつき,一安心。なんとか日のあるうちに帰ってくることが出来た。
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ロープを辿っていくと,今朝取り付いたアルミハシゴに行きつき,一安心。なんとか日のあるうちに帰ってくることが出来た。
今朝,出発時に山行の無事をお祈りしたばかりの白山神社跡地に帰着し,能郷白山の奥宮に詣でて来たことをご報告,感謝の祈りを捧げた。令和のゴンニョ参り,これにて完結!
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今朝,出発時に山行の無事をお祈りしたばかりの白山神社跡地に帰着し,能郷白山の奥宮に詣でて来たことをご報告,感謝の祈りを捧げた。令和のゴンニョ参り,これにて完結!
またまた、すんごいレコをありがとうございます
こちら側から、能郷白山へ日帰りができるというヤバイ前例を作ってしまいましたね〜
恐ろしいわ…
磯倉南台地までも行けそうにありませんので、テルくんと鴨手前の台地で、まったりしてきますね
それにしても、磯倉周辺の台地の写真、たまらなく美しい!
もんり
こんばんは! いえいえ、私は昔の徳山村の方々の後追いをしただけですよ〜。この尾根から能郷白山へお参りに行っちゃおう、と発想した徳山の方々は本当にすごいと思います。
鴨のあたりはブナもきれいで良いところでしたので、きっと良い時間が過ごせると思います。
もんりさんも最近のスノーワンキング、素敵なところばかりで羨ましい限りです!
鴨直下の急登では、グリセード?尻セード?で楽しみましたね!(笑)
僕もその横で、テルくんがトナカイ役になって引っ張ってもらい、2人(1人と1匹)で高速尻セードで、大はしゃぎでした。トレースもごちそうさまでした。
ストーカーっぽくて、ごめんなさい…
もんり
バレましたか〜(笑)恥ずかしながらシリセードできる斜面はほぼオールシリセードで下ってまいりました。
愛犬高速シリセード、そんな秘技があったなんて…めちゃ楽しそうで羨ましすぎる!
鴨の台地、いいですよね〜。あのあたりの雰囲気も好きです。
徳山ダム以北の通行が解除されたこの日、徳山界隈をお散歩しに、この尾根から鴨まで行こうかと計画していました。
仲間を誘っても誰もこの指とまらず、ソロでのモチベーションが上がらずに、2度寝しちゃったんですが ^_^;
もしかしたらお初にお目にかかれたかもしれないと思いましたが、登り始めの時間が全然違ったので、結果的にトレースを辿っただけのはずで、余計に残念無念無念だったかもしれません。
枝道に車の置き場所のありそうな、もう2つ先の尾根からも候補でしたが、このルートが能郷白山への参詣道だったとは知りませんでした、バーチャル登山をさせていただきありがとうございました。
条件が揃ったら、そのうちチャレンジしてみたいと思います。
お久しぶりです〜。 レオンさんも鴨まで行かれる予定だったんですね! 鴨のあたりはしっとりとした静かな森で、いいところでした。きっと楽しい時間が過ごせると思いますよ。もう2つ先の尾根というと、寺尾の尾根でしょうか? この尾根もいい尾根ですよね〜。
私もこの尾根がまさか能郷白山白山への参詣道とは思わず、初めて知ったときはびっくりしました。昔の徳山の方々の信仰心と体力はすごいですね。
コメントいただき、ありがとうございました!
同じ日、私も磯倉登っていました。
hillwandererさんのトレースを見つけた時、それを追いかけて下山しようかと少し迷いましたが、駐車場までの距離を考えて計画通りに下りました。
「ゴンニョ」は初めて聞きました。
また次の機会にゴンニョを登ってみたいと思います。
こんばんは! まさかusssuさんも磯倉に登っておられたとは…。若丸山から磯倉への周回、しかも扇谷を起点にされるなんて、すごくいいルートですね! この区間は一度歩いてみたいと思っていたので、羨ましいです。
ゴンニョは奥の方に行くとブナもきれいですし、磯倉南台地もいいところなので、きっと楽しめると思いますよ。
すでに知られているのなら、少々がっかり…
メジャーな能郷白山だから、まさか未知の滝はないのでしょうか
マジで確かめたくなってます(笑)
もんり
教えていただきありがとうございます! やっぱり記録がありそうなんですね〜。でも、そのかつて知られていた大滝が、今はダム湖の奥にひっそりと眠っていて、訪れる人もない、と思うと、それはそれでソソられてしまいますね(笑)
ちなみに今日、奥越の打波川の奥にある某尾根を登ってきたのですが(福井側の話ですみません)、眼下に見えた枝谷に40m以上はあると思われる多段滝を目撃し一人で盛り上がってました。記録があるかはまだ調べてないのですが…。この時期は藪や木の葉に邪魔されないので滝探しに最適ですね。雪解け後が楽しみだー。
能郷は、と、と、遠い…
12時間かけて、磯倉がやっとでした
よく、能郷まで行きましたね
信じられないわ〜
1394北のヤセ尾根は、雪が少なくて、う〜ん、なかなか緊張しました
おかげで、帰路の温泉と中華は、格別でした
ありがとうございました!
磯倉の南の天国台地は、真っ白台地だった(笑)ので、もう一度おじゃましてきますね
お疲れ様でした! 新雪がけっこう積もっていたのではないでしょうか? ヤセ尾根も、雪が少ないと逆に怖いかもしれませんね。その中で磯倉まで行かれたのはすごいと思いますよ〜。
私は鍋又山から能郷白山を眺めていました。確かに雲がかかってたな〜😅
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