八甲田山 秋たけなわ、 改めまして百名山達成。


- GPS
- 56:00
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 695m
- 下り
- 700m
コースタイム
天候 | 1日目 晴れ 2日目 雨、風 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
青森空港からレンタカーで新青森駅に向かい、東京から新幹線で来た姉夫婦と落ち合いました。 第1日目は観光です。三内丸山遺跡を見学し、田代平湿原、地獄沼、水蓮沼、それぞれから八甲田山を眺めました。まだ時間があったので、奥入瀬渓谷沿いに走り、十和田湖までドライブ。この日は元湯猿倉温泉に宿泊。 第2日目に、酸ヶ湯温泉駐車場から大岳に登り、毛無岱を回って一周しました。この日も元湯猿倉温泉に宿泊。 第3日目は、八甲田ロープウェイで山頂公園駅まで上がり、ここで姉夫婦と別れ、わたしは田茂萢湿原を散策。上下毛無岱を見てレンタカーで青森空港へ直行。予定通り帰宅出来ましたが、この翌日は台風のため飛行機はすべて欠航、ラッキーでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
酸ヶ湯の広い公共駐車場は満杯で、駐車場から溢れた車が路上駐車していました。 仙人岱までの道、特に危険な個所はありません。火山岩が重なる地獄湯ノ沢上部の硫黄臭も、気にする程のものではありませんでした。仙人岱から大岳まで、急登ですが危険個所はありません。風が強く、フラフラしました。大岳山頂は雨と風、展望はゼロ。登ってきた誰もが記念撮影だけ撮って、そそくさと下山して行きます。 避難小屋に向かって、火山礫の急斜面を下山します。相変わらずの強風です。3階建ての大きな避難小屋ですが、中はヒトで一杯。しばらく立ったまま席が空くのを待ち、昼食とします。 小屋からしばらく下って上毛無岱。木道が続きます。雨で濡れた木道は危険です、ツル〜リ、すってん。急な階段を下って下毛無岱。木道を注意して歩きます。下毛無岱を過ぎると、あとは秋色に染まった落葉樹林帯、快適な道、そして無事酸ヶ湯温泉に到着しました。 |
その他周辺情報 | 田代平湿原、地獄沼、水蓮沼、いずれも紅葉真っ盛りです。地元の方が、今年の紅葉は早いとおっしゃっていました。 奥入瀬渓谷は色づき始めたところです。十和田湖は閑散としていました。 猿倉温泉は5つの源泉があり、十和田湖温泉郷に分湯しているほど湯量が豊富です。温泉好きにはたまりません。 |
写真
感想
8年前、弘前で学会があり、ついでに岩木山と八甲田山に登ることにしました。雨の中、嶽温泉から岩木山に登って、その下山途中の事です。急降下が終わり、裾野の長い緩斜面に入りました。粘土を固めたような道で左足がツル〜リと滑り、それを支えようとした右足がグニャ〜リと曲がり、痛みが走って水溜りにしゃがみこんでしまいました。脛骨をトントンと叩いてみても痛みはなく、骨折はなさそうです。でも右足関節は瞬く間にボンボンに脹れ上がり、ようようの態でお稲荷さんの登山口に帰り着くことが出来ました。その日は酸ヶ湯温泉に泊まり、打ち身捻挫に効くと云うので湯治。急性期は冷やさなければいけない事は知っていますが、つい効能書きに誘われて長湯してしまいました。アホか。翌日はさらに脹れが増し、歩くのもままならず登山は断念。八甲田ロープウェイで山頂公園駅まで上がり、足を引きずりながら田茂萢湿原を散策しました。八甲田山という名前の山は無く、多くの峰々の総称であり、酸ヶ湯から大岳に登ろうが、ロープウェイで田茂萢まで歩こうが、八甲田山は八甲田山と自分に言い聞かせてきました。
今夏、飯豊山に登り一応百名山達成としましたが、心に引っ掛かるものがあり、再び八甲田山に登る事にしました。八甲田は3回目という姉夫婦を誘うと、快く応じて呉れました。猿倉温泉に2泊し、余裕の日程です。
登山当日、朝起きると晴れています。宿を発つ頃には雲が出てきて、酸ヶ湯大駐車場に着くと雨。雨具を着込んで出発します。登るにつれ紅葉が鮮やかになってきます。時間はタップリ、今日1日、この山のために費やすことが出来ます。ゆっくりゆっくり、八甲田を堪能しながら登ります。若者は勿論、中高年も、全ての登山者が私たちを追い越して行きます。紅葉の登山道が溶岩ゴロゴロの地獄湯の沢に変わり、ここを登りつめて仙人岱に到着、ひと息つきます。霧立ち込める草紅葉の湿原、一本の木道が続き幻想的です。仙人岱から大岳の登りはしんどいな。ゆっくりゆっくりが、ゆる〜りゆる〜りに変わり、強風でふらふら揺れながら登ります。見上げればガスの中に大勢のヒトが浮かび、大岳山頂に到着。雨は左程ではありませんが風が吹き捲り、指先が凍えてきます。遠くは北海道も望めるという楽しみにしていた大展望は全くありません。でもこれで百名山達成、心の引っ掛かりが取れました。 記念撮影をして早々に退散です。火山礫の急坂を足早に下って入った避難小屋、大勢のヒトで足の踏み場もありません。昼食を食べ終わりすぐに小屋を発ちます。ガスの中、草紅葉に囲まれて毛無岱を歩きます。晴れていれば色鮮やかなんだろうと悔やまれますが、霧の中の草紅葉も捨てたものではありません、幽玄、日本っていいな。雨の中の木道、すれ違い場所では後続者に道を譲ります。ここでも、全てのヒトが私たちを追い越していきます。毛無岱を過ぎ落葉樹林帯に入ると、紅や黄に色づいた木々のトンネル。黄と云っても濃いものから淡いものまで色とりどり、やっぱ日本っていいな。ここを抜けると、下に酸ヶ湯温泉が見えました。周囲の山々は錦糸銀糸に彩られ、まさに紅葉真っ盛り。降り着いた酸ヶ湯、雨が止んでいました。
お椀を伏せたような端正な姿の山々が並ぶ八甲田山、穏やかそうな山容ですが、その厳しい一面も見せて呉れた1日でした。翌日は雲一つない快晴、ロープウェイで上がり、毛無岱を見降ろして、たっぷりと八甲田山に浸った山旅でした。
元湯猿倉温泉、硫黄の臭いが漂う幾つもの源泉を楽しみました。それぞれが何だか効き目がありそうで、いつまでも浸かっていられるいい湯でした。宿の人達もおもてなし心に溢れ、気持ちよく過ごさせて頂きました。酸ヶ湯温泉もいいですが、わたしはこちらの方が好きになりました。
お付き合いいただいた姉夫婦に感謝します、ありがとさ〜ん! でした。
台風でどうなることかと心配してましたが、いい旅になり良かったです。
オレンジのペアのカッパの間に入れてもらって、3人で写る写真。涙が出ます。
私たちもこんな仲の良い兄弟でありたいと思いました。
お土産のりんご、めちゃくちゃ美味かったです。
いつも買うりんごはもう食べてくれなくなりました。
最高級の味、ご馳走様でした。
兄弟姉妹、仲良くしてね。
リンゴはお土産ではなくって、姉から送っていただいたものですよ。
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